Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニックを「9選」共有します。Anthropic直伝です。
「どうやってプロンプトを作成すればいいんだろう?」と思っている人は、この記事を読むことで解決できます。
なお今回の記事で共有する内容は、ChatGPTやGeminiなどの生成AIにも応用可能です。
- ►はじめに
- ►プロンプトの能力を飛躍的に高める(前編後編合わせて34万字越えの大作です)
- ►プロンプトエンジニアリングって何?
- ►ベストな出力をしてもらうためのプロンプト作成の基本
- ►インプットとアウトプットのレベルを上げるプロンプトテクニックを「9選」紹介
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック①:明確かつ直接的な指示をする
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック②:サンプルを使用する
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック③:Claudeに役割を与える
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック④:XMLタグを使用する
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑤:プロンプトの指示を分割する
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑥:Claudeに考えさせる
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑦:特定のタスクを事前に入力する
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑧:出力を制御するための指示をする
- ◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑨:Claudeにリライトを依頼する
- ►まとめ
►はじめに
✓この記事では以下のことが学べます

また、2024年3月4日に発表されたClaude3に関する記事は下記からご覧いただけます。
使用を検討している人は、ぜひご覧ください。
►プロンプトの能力を飛躍的に高める(前編後編合わせて34万字越えの大作です)
本題に入る前に、プロンプトの能力を飛躍的に高め、未来を創造する方法をまとめた記事を共有します。
以下の記事を読むことで、思考を拡張することができ、ユーザー自身に特化した出力内容を得ることができるようになります。日常で起きる問題が解決し、考えがまとまり、創造力も広がります。生成AIを「真の思考のパートナー」にすることができる、どこにも流れていない革新的な内容です。完全オリジナルのプロンプトを合計64個活用し、入力と出力について徹底解説しています。
「プロンプトに関する知識を身につけて自身を成長させたいと思っている人」や「主体的に人生を歩んでいきたい人」、「社会や仕事の変化に追われるのではなく自分から変化を作り出す楽しさを実感したい人」は、こちらのリンクをクリックしてご覧ください。
この記事ではGoogle AI StudioのGeminiを活用していますが、全ての生成AIで応用できる考え方です。間違いなく、一読して損はありません。
►プロンプトエンジニアリングって何?

✓プロントエンジニアリングとは?
プロンプトエンジニアリングは、精度を高めるために指示や質問を繰り返し調整する行為のことです。プロンプトの質を向上させるために、試行錯誤と評価を続けます。
►ベストな出力をしてもらうためのプロンプト作成の基本
プロンプト作成の「基本」を共有します。
✓下記のとおりです
・タスクを明確にする
何を達成したいか具体的にします。例えば「質問に答える」や「テキストを要約する」のようなタスクです。曖昧にならないように注意してください。
・目標を設定する
「どれだけ上手に出力してもらいたいか」「どれくらい早く答える必要があるか」などを決めます。
・テストケースを用意する
一般的なケースだけでなく、例外的なケースも含みます。例えば「日本の首都はどこですか?」「太陽は地球の周りを回っていますか?」というような質問です。用意することで、さまざまな種類の質問にどう対応するのかがわかります。
・プロンプトを作成する
Claudeに何を求めているのか、必要な背景情報は何かを明確に示すプロンプトを書きます。
・プロンプトをテストする
用意したプロンプトを使って試し、反応を見ます。期待した結果が得られたかを確認してください。
・プロンプトを改善する
テスト結果をもとにプロンプトを調整し、より良い結果を得られるようにします。これを繰り返して、Claudeが正確にタスクを理解し、適切に出力するプロンプトを見つけます。
上記の基本を意識しつつ、実践しましょう。
そうすることで、Claudeの力を発揮できるようになります。
次に、具体的なプロンプトテクニックについて共有していきます。
►インプットとアウトプットのレベルを上げるプロンプトテクニックを「9選」紹介

Anthropic直伝のプロンプトテクニックを「9選」紹介します。ここで共有する内容を実践すれば、今よりもっとClaudeを使いこなすことができるようになります。生産性もアップして、時間を有意義に使えます。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック①:明確かつ直接的な指示をする
Claudeにベストな結果を出してもらうためには、明確かつ直接的な指示をすることが大切です。Claudeは「明確に指示をしないと何もできないし何もわからないめちゃくちゃ賢い新入社員」だと考えてください。初めて人に仕事を指示するときと同じように、何を求めているのかを説明しましょう。そうすれば、あなたの要望に「的確に」答えてくれます。
☐詳細なコンテキストと手順を提供する
Claudeがタスクを「的確に」理解できるように、できるだけ多くの詳細なコンテキストと手順を入力します。
☑︎ロボットの俳句を使った例
例として、下記のプロンプトを入力しました。

Claudeが作成した俳句は下の画像のとおりです。

次に、ある条件をプロンプトに追加しました。

出力された内容は下の画像のとおりです。

☑︎個人情報を削除してもらうときの例
もうひとつの例では、架空の人物を設定しました。

彼女を特定できる情報を削除してもらうように、Claudeに依頼します。
下記のプロンプトを入力しました。

出力された内容は下の画像のとおりです。

上記のようなプロンプトでも、単純な場合には機能します。
しかし、一貫した出力をしてくれません。
試しに、Claudeにもう一度出力してもらいました。
やはり、下の画像のように削除の内容が変化しました。

これでは、個人を特定できる情報が完全に削除されない可能性があります。
求めている出力をしてもらうために、具体的に、なおかつ手順を提供することが大切です。

このようなプロンプトを入力した結果、下の画像のように出力してくれました。

名前も含めて、個人が特定できる箇所は全て「XXX」で出力されました。
プロンプトを詳細に、なおかつ実行してもらいたい手順を明確にしましょう。そうすることで、出力に一貫性が生まれて精度は格段に上がります。
さらに「追加のコメントなしで、処理されたテキストのみを出力してください。」のようなプロンプトを追加すれば「無駄な文章」が出力されなくなります。
☐番号付きリストor箇条書きを使用する
複雑なタスクを指示するときは、番号付きのリストまたは箇条書きを用いてプロンプトを作成します。
そうすることで指示に従いやすくなり、すべてのタスクを確実にこなしてくれます。
今回はClaudeで作成した英語の教科書の、第1章のレッスンプランを作成することにします。

まず、下記のプロンプトを入力しました。

出力された内容は下の画像のとおりです。


次に同じプロンプトを少しだけ詳細にし、番号付きリストを追加しました。

出力された内容は下の画像のとおりです。


最初のプロンプトでも、素晴らしい出力をしてくれました。
しかし番号付きリストを含めたプロンプトにすることで、出力された内容がより具体的になりました。
さらに、重要な部分だけを「わかりやすく」出力してくれるようになります。
☐求めている出力に見合った「具体的なプロンプト」を入力する
指示が曖昧で求めている回答がわからない場合、Claudeはより一般的な出力をします。
まず、下記のプロンプトを入力してみました。

出力された内容は下の画像のとおりです。

ひとつの答えを出すのが難しい内容に対してプロンプトの内容が曖昧だと、出力内容も曖昧になります。
しかし、下記のようなプロンプトを入力することでひとつの答えを出力することができます。

出力された内容は下の画像のとおりです。

このように「具体的なプロンプト」を入力することで、求めている出力をしてくれます。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック②:サンプルを使用する
サンプルはClaudeの精度を向上させます。求めている出力をしてもらうための、最も強力なテクニックのひとつです。
✓プロンプトに詳細なサンプルを追加することで下記が大幅に向上します
・応答の精度
・再現性(より、一貫した返答をするようになります)
・品質
このテクニックは、詳細なタスクや特定の形式が必要なタスクのときに効果的です。
✓補足
上記のように、サンプルを使ったテクニックのことを少数ショットプロンプト (例が1つだけの場合はワンショットプロンプト) と言います。
☐なぜサンプルを使用するの!?
サンプルを使用することで、Claudeはユーザーが何を求めているかを正確に理解します。
また、サンプルから一般的なルールを見つけ出して、それを新しい問題に応用してくれます。
人間が観察と模倣で学ぶように、Claudeも観察と模倣で学びます。
✓サンプルを使用することの主なメリットは下記のとおりです
・精度が高い返答をしてくれる
誤解や関係のない出力が減ります。
・一貫した出力をしてくれる
異なるプロンプトでも、出力されるスタイルが変化しません。
・出力そのもののレベルが上がる
「複雑なタスク」や「微妙なニュアンスの違い」に対しても、的確な出力をします。
☐出力の精度を高めるサンプルの作成方法
✓サンプルを作成するときは、下記を取り入れます
・関連性
サンプルは実際に対応する問題や質問に近いものがいいです。実際の問題に近ければ近いほど、性能は良くなります。
・多様性
さまざまなサンプルを使うことで問題解決の幅が広がります。また、特殊な状況にも対応できるようになります。
・明瞭さ
サンプルを簡潔にし、<example>タグで整理します。また、必要に応じてサンプルの背景情報も追加するといいです。
・量
少なくとも3~5個のサンプルを入力します。Claudeの出力に問題がある場合は、サンプルを追加するといいです。
例として、指定されたテキストから「人物の名前」と「職業」を出力してもらいます。
その時に、下の画像のように<example>タグを使用したプロンプトを作成します。

ここでは、2つのサンプルを活用しました。
サンプルは<example>、</example>タグで挟み込みます。
このようにプロンプトを入力することで「町のにぎやかなファーマーズマーケットには」から始まる文章に対して、下記のように出力されます。

2つのサンプルと同じように、「人物の名前」と「職業」を出力してくれました。
出力内容に一切無駄がないので、とてもわかりやすいです。
求めている内容だけをすぐに得ることができます。
☐サンプルを使用するときの注意点
出力の精度を高めることを考えると、サンプルの使用は強力なテクニックになります。
しかし、注意点があります。
注意点を意識しないと、Claudeは間違ったパターンを覚えてしまいます。そして、予想外の反応や問題を起こすことがあります。
例えばメールのサンプルを使用し、そのサンプルが「敬具」で締めくくられている場合を想定します。
その場合「敬具」が必要ない全てのメールに対して、「敬具」を使用するべきだと学習してしまう可能性があります。
✓このような状況を避けるために下記が大切です
一面的な見方や特定の状況のみを理解させるのではなく、実際に存在する多様性や複雑さを理解させる
✓そのためにできることは下記のとおりです
・出力内容を自分で分析する
改善点を見つけます。
・サンプルを追加する
対象に合わせて新しい例を追加します。
・今あるサンプルを修正する
サンプルを微調整します。
・Claudeの力を借りる
対話を繰り返して、最適なサンプルを作成します。
実際の世界の複雑さも考慮することで、新しい状況やタスクにも柔軟に対応してくれます。
また、完璧なサンプルを作成するにはトライ&エラーを繰り返す必要があります。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック③:Claudeに役割を与える
✓Claudeに役割を与えることで下記のメリットを得ることができます
・精度とパフォーマンスが向上する
特定の役割を与えることで、専門的な知識や技能を最大限に活用してくれます。例えば数学者などの専門家として、より高度な問題解決能力を発揮します。さらに、出力のミスも減ります。
・個人に合った返答をしてくれる
役割を与えることで、口調と文章のスタイルを変えることができます。好みに合わせて口調や文章のスタイルを調整することで、よりユーザーに適した出力をしてくれます。幼稚園の先生から大学院教授まで幅広く対応可能です。
✓補足
上記のテクニックは、ロールプロンプトと言います。
☐どんな場面で役立つの?
✓下記のような場面でロールプロンプトが役立ちます
・複雑なタスクを扱う場面
論理、数学、コーディングなど、複雑なタスクに適切な役割を与えることで、それらを効率的に処理してくれます。
・口調や文章のスタイルを変える必要がある場面
出力に求められる特定の口調や文章のスタイルがあるときに役割を与えます。そうすることで、ユーザーのレベルに合った出力をしてくれます。
・ベースとなるパフォーマンス以上の出力が必要な場面
トークン数に制約がなければ、どんどん役割を与えましょう。役割を与えることで、ベースとなるパフォーマンス以上の出力をしてくれます。
☐役割を与えるプロンプトの例
次にロールプロンプトの例を、ロールプロンプトを使用しない場合と比較しつつ共有します。
☑︎論理的な問題を解いてもらう
Claudeに論理的な問題を解いてもらいます。プロンプト例は下記になります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

役割を与えるためのプロンプトがないと、上の画像のように部分的な答えしか得られません。また、誤った仮説を立てる可能性もあります。
次に、Claudeに「マスターロジックボット」という役割を与えて同じ問題を解いてもらいます。

出力された内容は下の画像のとおりです。

このように役割を与えることで、Claudeの精度が大幅に向上します。そして、複数の回答が可能であるという本来の回答を出力してくれます。
☑︎空が青い理由を説明してもらう
次に空が青い理由を「幼稚園の先生」と「物理学の大学院教授」に説明してもらいました。


それぞれのプロンプトから出力された内容は下の画像のとおりです。


このように、Claudeに役割を与えることで出力内容の口調や文章のスタイルが変化します。対象のユーザーに合わせて、スタイルを調整します。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック④:XMLタグを使用する
Claudeはトレーニング中に無数のXMLタグにさらされています。なので、XMLタグを含むプロンプトとの相性が非常にいいです。プロンプト内の重要な情報(手順、サンプル、入力データなど)をXMLタグで囲むことで、Claudeがプロンプトの内容を深く理解してくれます。結果として、より正確な回答を得ることができます。この方法は特に、情報が複雑なときに効果的です。
☐XMLタグって何?
XML(Extensible Markup Language)タグは、開始タグと終了タグのペアで構成された山括弧タグのことです。
コンテンツを囲むために使われます。
例えば<tag>content</tag>のようなものです。<tag>が開始タグで</tag>が終了タグになります。
タグ名は山括弧<>で囲まれていて、開始タグと終了タグで同じ名前のものでなければいけません。
タグには、囲まれたコンテンツに応じた意味のある名前を付ける必要があります。
☐XMLタグを使用するメリット
✓XMLタグを使用するメリットは下記のとおりです
・出力の精度が向上する
XMLタグを使用することで、プロンプトの異なる内容(例えば手順、例、入力データなど)をわかりやすく区別することができます。また、数学やコード生成などの分野で特に有効で、より正確にプロンプトの文章を理解してくれます。精度の高い出力が可能になります。
・プロンプトの内容が整理される
プロンプトの内容が整理されて、どの情報がどのように関連しているのかが明確になります。
・ピンポイントで必要な情報を出力してくれる
XMLタグを出力時に使用することで、Claudeが重要な情報を簡単に見つけてくれます。そして、的確な出力をしてくれます。「テキストの大海」から、必要な情報を特定してくれます。
☐XMLタグの使用例
次に、XMLタグの使用例について共有します。
☑︎文章から詳細な要約メモを作成する
下の画像の文章を用いて、XMLタグの使用例を共有します。

XMLタグを用いた下記のプロンプトに「上記の文章」を追加します。

出力された内容は下の画像のとおりです。


✓それぞれ下記の内容をまとめてくれました
・<instructions>の内容
要約メモの作成方法について詳しい指示
・<example>の内容
指示に従って、実際にどのように要約メモを作成するかを示す具体例
このようにXMLタグを使えば、それぞれの項目ごとに区切ってわかりやすい出力を得ることができます。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑤:プロンプトの指示を分割する
1回のプロンプトで処理させるタスクが増えるほど、Claudeは何かを見落とします。そして、思ったような出力をしてくれなくなります。回答を得るのに複数のステップが必要な場合は、プロンプトの指示を分割させる必要があります。プロンプトを分割させて、Claudeにベストなパフォーマンスを発揮してもらうようにしましょう。
☐「メリット」と「使うべきタイミング」
プロンプトの指示を分割することの「メリット」と「使うべきタイミング」は下記のとおりです。
✓メリット
・出力の精度が向上する
各ステップでの出力内容の精度が向上します。
・Claudeの集中力が高まる
タスクを小さなステップに分割することで、各ステップの問題に集中してくれます。
・エラーやミスが見つかりやすくなる
プロンプトを分割することで、プロンプトの文章と出力内容が検証しやすくなります。どこでエラーやプロンプトミスがあるのかわかりやすくなるため、改善点が見つかりやすいです。
・時間を有効活用できる
プロンプトを分割することで、並行して複数のタスクを進めていくことができます。限りある時間の中で、効率良く作業をこなしていくことができるようになります。
✓使うべきタイミング
・複数のタスクをこなす必要がある場合(課題についての情報を集める、文章作成の大枠を決める、執筆する、文章構成を決めるなど)
・ひとつのプロンプトに含まれる指示が多すぎて、一度に処理するのが難しい場合。
・情報が本当に正しいのか再評価する必要がある場合。
・タスクを並行して進めても問題がない場合。
☐プロンプトを分割するときの例を共有!
次にプロンプトを分割するときの例について、いくつか共有します。
☑︎「引用」と「引用から得られる回答」を出力する
ここでは2つのプロンプトに分割しました。
最初のプロンプトは、文章から直接引用して回答を出力することに焦点を当てています。
2番目のプロンプトは、最初のプロンプトで出力してもらった引用の中から、回答を出力しています。
最初のプロンプトはこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

2番目のプロンプトはこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

上記の2つのプロンプトを全て1つにまとめてしまうと、「用意された文章から直接引用する→引用の中から回答を出力する」という工程をスムーズに行ってくれません。
求めていない回答を出力しやすくなり、エラーも起きやすいです。
しかしプロンプトを分割ことで、一個一個のタスクに集中するようになります。
そして、精度が向上します。
☑︎文法の間違いを見つけ出す
次の例では、Claudeに下の画像の記事に含まれている文法の間違いを見つけ出してもらいます。

最初のプロンプトは、上記の記事から文法上の誤りを見つけ、エラーリストを作成してくれます。
2番目のプロンプトは、最初のプロンプトで作成されたエラーリストを再確認し、誤りは本当にそのエラーリストの中だけなのかを確認します。
最初のプロンプトはこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

2番目のプロンプトこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

最初のプロンプトで、Claudeはエラーを見つけ出してくれました。
しかし、AIも間違えることはあります。
そこで2番目のプロンプトで「本当に誤りはないのか」を再確認しました。
人が重要な資料をチェックするときも、チェックを1回で終わらせないですよね。
「分割して」何回もチェックすると思います。
Claudeにも同じように指示を出します。
分割することでエラーを見つけやすくし、ミスを減らします。
そして特定のタスクに集中させます。
☑︎「同時に」小学生、大学生、研究者のレベルに合わせた概要と説明文を出力する
最後の例では、小学生、大学生、研究者に合わせた概要と説明文を出力してもらいます。
下の画像の文章を活用します。

最初のプロンプトは、小学生、大学生、研究者に適した概要を作成してくれます。
2番目のプロンプトは、出力してくれた概要をもとに、説明文を出力してくれます。
最初のプロンプトはこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

2番目のプロンプトはこちらになります。

出力された内容は下の画像のとおりです。


このように分割することで、エラーを極限までなくすことができます。
その一方で、分割しないとどうなるのでしょうか。
試しに、上記の2つのプロンプトを1つにまとめてみました。
まとめた結果は下の画像のとおりです。



全てをまとめると、プロンプトが複雑になってしまいます。
Claudeの出力も複雑なものになります。
今回は比較的単純なタスクだったので、エラーは出力されませんでした。
とは言ってもタスクが複雑になるときは、分割した方が良さそうですね。
プロンプト作成の難易度も下がります。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑥:Claudeに考えさせる
最終的な答えを出す前に、Claudeに問題を考えてもらいます。考えてもらうことで、Claudeの出力の精度を大幅に向上させることができます。
✓補足
上記のテクニックを思考の連鎖 (CoT) プロンプトと言います。
☐段階を踏んで考えさせる
最も簡単な方法は、プロンプトに「段階的に考える」というフレーズを追加することです。
例えば下記のようなプロンプトを作成します。

出力された内容は下の画像のとおりです。

このようにClaudeに「段階的に考えてみましょう」とういうフレーズを追加します。
そうすることで、最初に思考のプロセスを出力してくれるようになります。
また、難しい質問をするときは「手順を伝える」ことで的確に思考のプロセスを出力してくれます。

出力された内容は下の画像のとおりです。

思考するための手順をプロンプトに追加することで、Claudeは重要な情報に注意を向けてくれます。
そして、与えられたタスクを正確にこなすために「考えるべきこと」を考えてくれるようになります。
☐「思考のプロセス」と「回答」を区別させる
Claudeが出力する「思考プロセス」と「回答」をはっきりと区別するために、XMLタグを使います。
Claudeの思考のプロセスを<thinking>タグで囲み、最終的な回答を<answer>タグで囲みます。
これにより、クロードの思考のプロセスと最終的な回答をはっきりと分けることができます。
下記がプロンプトの例になります。

出力された内容は下の画像のとおりです。

「思考のプロセス」と「回答」をわかりやすく区別してくれました。
また、<answer></answer>タグを使うことで、回答をすぐに出力してくれるようになります。
回答の整理だけをしたいときに、便利なテクニックです。
☐Claudeに考えさせるときの注意事項
Claudeに考えさせることで、出力の精度は向上します。
しかし注意点があります。
✓注意点
・Claudeには内部で自発的に「考える」能力を持っていません。なので、思考のプロセスを出力してもらうためのプロンプトを忘れずに追加しましょう。
・段階的に「思考のプロセス」を出力することを求めると、出力が長くなります。出力が長くなると、本当に必要な回答を得るまでに時間がかかることがあります。回答をすぐに得たいときは、考えさせないことも大切です。
上記を理解してClaudeに考えさせることで、回答までの思考のプロセスを深く理解することができます。
回答の信憑性も高まります。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑦:特定のタスクを事前に入力する
このテクニックは強力です。
☐特定のタスクを事前に入力するメリット
✓Claudeに特定のタスクを事前に入力することで下記のメリットが得られます
・出力形式を制御できる
・与えられた役割やキャラクターに沿って、一貫した出力をしてもらえる
Claudeが思ったように出力してくれないときがあります。
そのようなときにいくつかの事前入力の文章によって、精度が大幅に向上することがあります。
☐特定のタスクを事前に入力するときの例
例として、下記のようなプロンプトを作成します。

ここで言う「特定のタスク」とは、「この商品説明から名前、サイズ、価格、色を抽出し、JSON オブジェクト内に出力してください」のことを指します。
出力された内容は下の画像のとおりです。

無駄がない出力をしてくれました。
しかし「特定のタスク」をプロンプトの最初ではなく最後に入力すると、下の画像のように出力されます。

得たい情報は「名前、サイズ、価格、色」ですが、サイズの出力のされ方が少しだけ複雑になりました。
「求めている情報」を的確に出力してもらうために、特定のタスクを事前に入力しましょう。
複雑になればなるほど、必要になるテクニックです。
✓JSONとは?
JavaScript Object Notationの略。インターネットを介してデータを交換するためのフォーマットのこと。人間もコンピュータも読みやすい形式になっています。
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑧:出力を制御するための指示をする
出力を制御するための指示をすることで、ユーザーの希望に沿った出力をしてくれます。
出力を制御する=プロンプト内容を具体的にするということです。
☐フォーマット(形式)を指定する
出力を制御する最も簡単な方法は、フォーマットを指定することです。
Claudeはフォーマットに関する指示を理解することができます。
✓下記のようなフォーマットです
・JSON
・XML
・HTML
・マークダウン
・CSV
・カスタムフォーマット
例として、JSON 形式で俳句を出力してもらいます。
プロンプトは下記のとおりです。

出力された内容は下の画像のとおりです。

このようにフォーマットを指定することで、情報が整理され、理解しやすい状態で出力してくれます。
また、この形式はClaudeにとっても理解しやすいものなので、出力ミスも格段に減ります。
その一方で、フォーマットを指定しないと下の画像のような出力になります。

複数の俳句や無駄な文章まで出力されました。
自分とClaudeが混乱しないために、フォーマットを指定することが効果的です。
☐出力を制御するためのその他のプロンプト例
Claudeの出力を制御したいときは、その他にも役に立つプロンプトテクニックがあります。
☑︎特定のタスクを事前に入力する
プロンプトテクニック⑦でも共有しましたが、ここでも「特定のタスクを事前に入力する」ことが大切になってきます。
JSONやHTMLなどのフォーマットを使用するときに有効です。
例として、下記のプロンプトを作成しました。

上記のプロンプトの最後に{のマークが追加されています。
追加することで、Claudeは「ここではJSON形式で出力するんだな」と理解してくれます。
出力された内容は下の画像のとおりです。


出力の開始点である{を入力することで、余計な前文が出力されなくなります。
{から出力してくれるようになります。
☑︎サンプルを追加する
具体的なサンプルを追加することで、出力形式をより正確に理解してくれます。
しかしサンプルを使う際は、サンプルに沿った出力をしてもらうよう、Claudeに指示することが大切です。
そうしないと、Claudeは形式以外の要素も模倣する可能性があります。
こちらがプロンプトの例になります。

「上記の例の形式に従って」というフレーズが重要になってきます。
出力された内容は下の画像のとおりです。

サンプルがあることで、Claudeは「自分が何をどうやるべきなのか」理解してくれます。
✓なお、精度高くClaudeの出力を制御するためには下記に気をつけるようにしてください
・できるだけ具体的な指示をする
・プロンプトは明確で一貫した書式を使用する
・サンプルを強化するために、可能な場合は複数のサンプルを提供する
◼︎Claudeを使いこなすためのプロンプトテクニック⑨:Claudeにリライトを依頼する
時に、Claudeの出力がまったく違った出力になったり、正確ではないことがあります。しかしリライトを依頼することで、自分自身の出力を自分で修正してくれます。「明確な指示」と「求めている結果の基準」を伝えることで、適切な出力をしてくれるようになります。
☐リライトを依頼するときの効果的なプロンプト作成方法
書き換えの精度を高めるためには、明確かつ具体的な指示が必要です。
✓下記をプロンプトに追加するといいです
・どのような形式で回答してほしいか(例:段落、リスト、ダイアログ)
・望む口調やスタイルは何か(例:フォーマル、会話調、ユーモラス)
・追加してほしい情報やコンテキストがあれば、その詳細
・元の出力で特に焦点を当てるべき部分や変更すべき点
・どのような基準で出力を改善すべきかを明確に
これらの指示を追加することで、リライトの精度は格段に高まります。
下記が最初のプロンプト例になります。
ここでは、プロンプトを分割してClaudeに出力してもらいます。

出力された内容は下の画像のとおりです。

2番目に、下記のプロンプトを入力します。

出力された内容は下の画像のとおりです。

プロンプトをひとつのチャット内で複数のステップに分けて、具体的なリライト方法を伝えましょう。
そうすることで、希望に沿ったリライトをしてくれるようになります。
☐何度もリライトをしてもらう
一度のリライトでは、完璧にこなしてくれません。
そこで、「何度も修正する」という方法を取ることが大切になってきます。
Claudeはフィードバックを受けるたびにユーザーの希望をより深く理解し、出力を調整してくれます。
具体的な指示の例を参考にして、Claudeに完璧なリライトをしてもらいましょう。
►まとめ
以上です。Anthropic直伝のプロンプトテクニック9選を紹介しました。
プロンプトエンジニアリングは、理系文系に関わらず、どんな人でも身につけることができます。
そしてすべての人に、ゼロから何かを生み出す可能性が広がっています。
その一方で、Claudeのような生成AIはまだまだ未知の領域で、わかっていないことがたくさんあります。
どんなプロンプトを入力すれば創造性に富んだ出力をしてくれるのか、僕自身も勉強しつつ、学んだことは記事を通して共有していこうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。



コメント