Gemini 3.8 Flashとは|料金・3.7からの移行と選び方

Google / Gemini

GOOGLE / GEMINI — FIELD GUIDE

Gemini 3.8 Flash使う場所、料金、移行の判断。

Gemini 3.8 Flashは、資料を読み解き、コードを直し、複数の手順で成果物を作るGoogleのAIモデルです。使う場所と費用を選び、入力データの共有設定を確認してから、小さな仕事で品質を確かめましょう。

画面で試す人も、APIを運用する人も。利用経路の判断、料金の概算、3.7からの移行確認までを一つの記事にまとめました。

旧モデル指定のデータが新しい処理装置へ届き、確認済みの文書になるピクセル図
モデル名の更新から、成果物の確認まで。旧IDへのリクエストも3.8が処理します。

しっかり読む 約25分要点をつかむ 約3分使える場所と判断へ移行チェックへ

初版公開
更新・確認
(日本時間)
今回の変更
Contributorのデータ利用条件を追加。利用経路・アプリの表示名・移行ガイド・確認チェックを更新
対象
主にGemini Developer API。Geminiアプリ・企業向け環境の条件は分けて記載

公式情報に基づくガイドです。操作例や料金例は説明用で、モデル性能の実測結果ではありません。用途の推奨と確認手順は本記事の判断です。

01 / FIRST DECISION

Gemini 3.8 Flashはどこで使える?

会話で使うならGeminiのWeb・スマホアプリ、モデルを選んで試すならGoogle AI Studio、自分の仕組みに組み込むならGemini APIが入口です。同じモデルでも、料金・上限・データの扱いは利用先ごとに確認します。

01Web・スマホアプリ
文章作成、資料の相談、日常の作業に。アプリの「Flash」という表示と、APIの固定モデルIDを区別します。対象プランとモデルの確認方法へ
02Google AI Studio
ブラウザーからプロンプトや設定を試す入口。モデル選択でGemini 3.8 Flashを確認します。AI Studioを開く/最初の手順へ
03Gemini Developer API
アプリ、定型処理、エージェントへ組み込む入口。指定するIDはgemini-3.8-flashです。無料枠・単価・概算へ
04開発・企業向けの環境
公式の提供先にはGoogle Antigravity、Gemini Enterprise Agent Platform、検索のAI Modeもあります。モデルの選択可否、契約、地域、データ条件は各製品側で確認します。

提供先の根拠:モデルカードとGoogle DeepMindのモデル紹介。9月の発表ではAndroid Studio、Stitch、Google Sheetsでの利用も紹介されています。発表時の対応と、自分のアカウントで現在使える機能は分けて確認してください。[5][13][27]

自分が先に確認すること

3.7のAPIを運用中
処理先と結果を確認する。10月8日から旧IDも3.8へ自動転送されます。移行の変更点と確認チェックへ。[1]
資料分析・コード修正
成果物の合格条件を決める。代表的な依頼で内容・待ち時間・費用を比べます。用途と依頼例へ。
大量の定型処理
必要な品質と総費用を揃えて比較する。推論量、再試行、Batch・Flexの適性を点検します。モデルの選び方へ。
社内資料・顧客データ
共有設定を確認してから入力する。Paid Servicesの適用、Contributor等への同意、保存条件を別々に確認します。データ条件へ。

用途別の順番と選び方は本記事の提案です。画像生成・音声生成が目的なら、通常のFlashとは別のモデルを確認してください。

02 / MODEL SCOPE

Gemini 3.8 Flashとは?できることと提供範囲

Gemini 3.8 Flashは、Googleが2026年9月2日に正式提供した汎用AIモデルです。長いコード作業、自律的なエージェント処理、複数段階の知識業務を主な改善領域に挙げています。正式提供を意味するGAのモデルで、APIではgemini-3.8-flashを指定します。[4][5]

ここでいうエージェント処理とは、AIが必要なツールを呼び出し、結果を確認しながら作業を進める使い方です。モデル単体を呼ぶだけで、あらゆるアプリやパソコンの操作が自動的に許可されるわけではありません。

入力テキスト、画像、動画、音声、PDF
出力テキスト。画像や音声を入力できることと、生成できることは別
APIの入力上限1,048,576トークン
APIの最大出力65,536トークン
Thinking Levellow/medium/high。標準はmedium。minimalは非対応
主な対応機能関数呼び出し、構造化出力、検索、コード実行、File Search、URL Contextなど。Computer UseはPreview

APIのモデル仕様です。Geminiアプリで同じ上限や設定を直接使えるという意味ではありません。[3][4]

Argonがある今、3.8 Flashを選ぶ目安

Gemini 4 Argonは10月13日に正式提供されました。3.8 Flashも現行の安定版として提供され、長いコード作業やエージェント処理を担います。ここでは最新モデルの総合順位ではなく、自分の仕事に必要な品質を満たせるかで選びます。[1][4]

3.8 Flashを試す
資料比較、複数ファイルの修正、ツールを使う作業を、費用と品質のバランスを見ながら運用したいとき。
3.6 Flashも比べる
比較的単純な処理で、3.8の追加の推論・確認が不要なとき。通常の入出力単価は同じため、処理全体の使用量と待ち時間で判断します。
Argonも比べる
3.8で合格条件を満たせない難しいコード・数学・科学の課題があるとき。出力の改善に見合う費用と時間かを確かめます。

上の使い分けは公式の位置づけを基にした本記事の判断です。3.6の継続提供と推論量の調整は3.8専用ガイド、料金は現行料金表を参照しています。[3][6]

通常版とCyber版を混同しない

9月の発表では、一般用途のFlashと、防御用途のFlash Cyberが同時に紹介されました。Cyber版は、脆弱性の検出や修正を行う信頼された組織向けの提供で、一般向けアプリの上位プランとして自由に選ぶ製品ではありません。[5]

2026年10月15日確認時点のFairwind Programは、Gemini 4 Argonを中心に案内しています。3.8 Flash Cyberの現在の個別提供条件を、9月の発表だけで保証することはできません。通常の文章・調査・開発支援なら、本記事では汎用の3.8 Flashを対象に考えます。[16]

Google公式投稿

公式投稿をXで開く

Introducing Gemini 3.8, our best reasoning & coding model yet.

投稿の日本語要約:Googleは、長時間のエージェント処理を活用し、3.7の発表から3週間でGemini 3.8 FlashとFlash Cyberを発表しました。上は確認できた原文の短い抜粋です。投稿全体は埋め込みまたはXのリンクで読めます。

埋め込みが表示されない場合も、要約と投稿へのリンクから内容を確認できます。

発表当時の資料です。旧IDの現在の扱いは、10月8日付のリリースノートを優先してください。
03 / ACCESS & COST

無料で使える?アプリとAPIの料金を分ける

Geminiアプリの月額プランと、APIの使用量に応じた料金は別です。APIには3.8 Flashの無料枠がありますが、上限と機能制限があります。AI Studioを開けることだけで、すべての処理が無料になるわけではありません。

アプリは「Flash」の表示と、使われたモデルを確認する

9月2日の発表は3.8 FlashをPro/Ultra加入者向けに案内していました。現在のアプリヘルプは「Flash」「Pro」「Argon」などの表示名で利用条件を示しています。下表の「Flash」を、APIのgemini-3.8-flashが常に固定されるという意味では使いません。[5][26]

プラン現行ヘルプの案内
プランなし自動選択またはFlash-Lite。自動選択では依頼に応じてFlash/Proが使われる場合があります。
Google AI PlusチャットでFlashを利用できると記載。タスクモードは対象外です。
Google AI Pro/UltraチャットとタスクモードにFlash・Argonの案内があります。

自動選択時は、回答のメニューにある「回答の詳細を表示」から使用されたモデル名を確認できます。名称や利用可能な機能はアカウント・残りの使用量によって変わります。3.8を明示指定したい開発用途では、AI Studioのモデル選択やAPIのモデルIDも確認してください。[26]

日本での契約価格・特典・キャンペーンはGoogle AIプラン公式ページで確認できます。プラン全体の比較はGeminiの無料版・Plus・Pro・Ultraの比較も参照してください。

APIは無料枠と有料枠を区別する

3.8 Flashには無料枠があり、Standardの入力・出力トークンは無料と案内されています。ただし、利用上限があり、無料枠ではGoogle検索・Mapsグラウンディングを利用できません。無料の会話アプリと、APIの無料枠も別の制度です。[6]

料金とデータの扱いは別々に確認します。通常の有料条件に加え、Contributorなどの任意の共有設定にも注意が必要です。業務資料を送る前に改善利用と保存の条件を確認してください。

単価はすべて100万トークン当たり・米ドル。出力にはThinkingトークンを含みます。

方式2026年12月31日まで
入力 / 出力
2027年1月1日から
入力 / 出力
使いどころ
Standard$0.75 / $3.75$1.50 / $7.50通常のAPI処理
Batch$0.375 / $1.875$0.75 / $3.75即時応答が不要な非同期の大量処理
Flex$0.375 / $1.875$0.75 / $3.75応答の遅延・利用可能な容量の変動を許容できる処理

公式料金を2026年10月15日に確認。上表は通常の有料条件の入出力単価です。Contributorの割引、キャッシュ、検索などの費用は含みません。Priorityなど他の方式は公式料金表を確認してください。[6]

BatchとFlexは同じ単価でも、使い方は異なります。Batchは完了までの目標時間が24時間の非同期処理で、現時点ではgenerateContent API側の機能です。FlexはPreviewの同期処理で、遅延や利用可能な容量の変動を受け入れる方式です。利用するAPIと処理要件に合わせて選びます。[23][24]

TOKEN COST

API料金の概算シート

固定例:Standardで、入力10,000・出力とThinking合計2,000トークンの処理を100回実行した場合。

2026年12月31日まで$1.501回 $0.015
2027年1月1日から$3.001回 $0.03

通常の有料単価による概算です。Contributor割引は含みません。

Standard・同じ使用量で100回実行。入力10,000、出力・Thinking合計2,000トークン/回。

式:(入力×入力単価+出力・Thinking合計×出力単価)÷100万×回数。出力の値がThinkingを含む場合は、重ねて加算しません。Contributorの割引、無料枠・特典クレジットの控除、キャッシュ、検索・Maps、税・為替は計算対象外です。数値の上限はこのシートの入力上限です。1回のリクエストのコンテキスト上限とは異なります。

単価だけでなく、処理全体の使用量を見る

複数回のツール呼び出しや再試行を含む仕事では、1回の回答だけでなく、タスク全体の入出力とThinkingを合計します。上のシートに月間合計を入れる場合は、入力する単位を「期間内の合計使用量」に切り替えてください。入力文字数だけでは、出力や推論に使う量まで確定できません。

繰り返し使う長い入力ではキャッシュが費用に影響します。保存料金と読み込み料金を区別し、検索・Mapsも呼び出し条件を確認します。「同じ単価だから同じ請求額」と判断せず、実際の使用量に照らし合わせます。[6][7]

課金を有効にした後も、残高と上限を確認する

APIの利用量はGoogle AI StudioのUsageから確認できます。課金方式にはPrepayとPostpayがあり、Prepayでは原則として事前の入金が必要です。最低購入額は5米ドルで、残高が0になると、その請求先に紐づくAPI利用が停止します。自分に割り当てられた方式を確認してください。[7]

予算制御には集計の遅延や長時間処理による超過の余地があるため、「設定した瞬間に必ずその金額で止まる」とは考えません。RPMは毎分のリクエスト数、TPMは毎分の入力トークン数、RPDは1日のリクエスト数です。現在の上限はAI Studioで確認し、支払い残高とレート制限を別々に点検します。[7][8]

04 / MODEL MIGRATION

3.7から何が変わった?旧IDと処理先の関係

モデルIDはリクエストの指定名で、古い文字列が残っていることは、以前のモデルが動いている証拠にはなりません。今回の3.7は、旧IDを受け付けても3.8へ転送されます。[1]

Googleは3.8で、長期のソフトウェア開発、エージェント処理、専門的な多段階推論を改善したと説明しています。一方で、複雑な仕事を丁寧に処理するため、推論やツール利用が増え、トークン消費が増える場合があります。[5]

確認したいこと現在の考え方
3.7の品質を残せる?旧IDを維持する方法では残せません。保存済みの旧出力・ログを比較基準にします。
IDを変える必要は?Googleの案内に従い3.8へ明示更新。設定と運用上の認識を実際の処理先に揃えます。
以前と同じ料金になる?同じ単価でも使用量は変わり得ます。実際の入出力・Thinking・ツール利用を確認します。
3.7のIDに戻せば復旧する?転送後は旧モデルへ戻す手段になりません。設定・プロンプト調整や、別の現行モデルを評価します。

費用や待ち時間を抑えたいときの順番

まず、必要以上に長い出力や、繰り返しのツール呼び出しがないか確認します。そのうえでlowなどの推論設定を試し、必要な品質が保てるかを比較します。現行の移行ガイドは、日常的な処理での推論量の調整や、引き続き提供される3.6 Flashにも言及しています。[3]

3.6を選べば必ず安くなる、という意味ではありません。通常単価だけでなく使用量と結果を比べます。「必要な品質を満たした1件」にかかった費用・時間で判断すると、安価でも再試行が多い構成を見落としにくくなります。

Sundar Pichai氏の公式投稿

公式投稿をXで開く

Today we’re introducing a new 3.8 Flash model, our 3rd Flash release in just 6 wks.

投稿の日本語要約:6週間で3回目のFlash更新として3.8を発表し、ソフトウェア開発、エージェント処理、多段階推論の改善を説明しています。上は確認できた原文の短い抜粋です。

埋め込みが表示されない場合は、投稿へのリンクをご利用ください。

性能向上に関する発表時の資料。9月時点の「3.7継続」の案内は、10月8日の変更後の運用判断には使いません。
05 / WORK & EVIDENCE

何に使うと役立つ?用途と公開評価から考える

3.8の試しどころは、単発の短い返答より、資料を読み、判断し、成果物を作る一連の仕事です。ただし、公開ベンチマークの強さは、自分の日本語資料やコードでの成功を保証しません。まず、成果物と確認方法を決めて試します。

USE 01 / DOCUMENT

複数の資料を、根拠付きの比較表にする

複数の仕様書や、条件が散らばった資料から、共通する比較軸を揃える用途です。長い資料を行き来しながら差異と根拠を整理する仕事は、3.8を試す候補になります。「比較表を作って」だけでなく、参照箇所・不明点・判断に使う条件まで指定すると、読み手が確認しやすい成果物になります。

確認すること:出典にない数値が混ざっていないか、参照ページが正しいか、書かれていない条件を推測で埋めていないか。

初回は公開資料・架空資料で試してください。社内資料や顧客情報を使う前には、共有設定を確認します。

資料比較の依頼例
添付した資料を読み、次の比較表を作ってください。
列:比較項目/資料A/資料B/判断に影響する違い/根拠のページ・見出し
比較項目:料金、対象者、利用上限、例外、変更・終了条件
資料にない情報は「記載なし」とし、推測で埋めないでください。
最後に、選択前に確認が必要な点を3つ以内で整理してください。

完成物は、違いと未確認事項を追える形に

以下は架空資料を使った見本です。モデルの実行結果ではありません。

項目資料A/資料B判断と根拠
月額3,000円/4,000円差額1,000円。両資料の「料金」欄。
解約条件月末までに申請/記載なしBは解約期限の確認が必要。価格だけでは選べない。

合格基準:数値を原文に戻って確認できる、未記載を推測で埋めない、判断に必要な不明点が残る。数行の単純な抜き出しなら、より軽い設定でも十分かを比べます。

USE 02 / CODE

既存コードの問題を絞り、小さな修正案を作る

複数のファイルや依存関係を追う修正は、3.8の主な改善領域と対応します。不具合の原因候補、関係するファイル、最小限の変更、確認方法までを一つの作業として依頼します。修正差分と期待する動作を指定しておくと、見た目だけ変わり、問題が残ることを防ぎやすくなります。

確認すること:変更範囲、実行結果、既存機能への影響。生成されたコードを、実行確認なしで本番へ反映しないことが基本です。

USE 03 / AUTOMATION

定型処理を、確認可能な形式で返す

問い合わせの分類、文書からの項目抽出、レポートの下書きなどでは、必要な項目と形式を先に固定します。APIでは構造化出力を使う方法もあります。全件を人が読み直す負担を減らすには、未確定値や確認が必要な行を区別できる設計が重要です。

確認すること:必須項目、形式違反、判断保留の扱い、再試行の回数。短い分類や抜き出しでは、低い推論設定や別モデルも比較します。3.8を使う価値は、例外を含む入力でも必要な形式と内容を守れるかで判断します。

公開スコアは「元の値」で読む

以下は2026年9月のGoogle公開評価から抜粋した値です。いま利用できる全モデルの最新順位ではありません。評価課題も採点方法も異なるため、別の行の点数を足したり、能力の割合として比較したりはできません。[13][14]

図表の情報統合 86.2%CharXiv Reasoning
複雑な図表を読む評価。自分の資料では、軸・単位・注記を正しく読み取れるかを確認します。
長尺動画の理解 87.1%LVBench / static
動画から情報を読み取る評価。字幕、場面、時刻と回答が対応するかを確かめます。
金融分析 61.4%Vals Finance Agent v2
専門的な分析課題の評価。実務では、計算と参照資料を別途確認する必要があります。
法律業務 10.0%Harvey’s Legal Agent / 全条件達成率
評価内の全条件を満たした割合です。実際の案件の成功率や、法律判断を任せられる割合ではありません。

各行は異なる課題の公表値です。横断的な能力ランキングにはできません。詳細は下の発表時点の比較表に残しています。[13]

図表や動画を含む情報整理、専門資料を使う複数段階の作業は候補になります。一方、評価にはツール構成や入力条件の違いがあります。たとえばLVBenchはGemini・GPT側とClaude側で投入フレーム数が異なり、完全に同じ条件での比較とはいえません。[14]

2026年9月の6モデル比較を、元の数値で確認する

3.7の値は移行前の履歴として掲載しています。今から旧IDを呼んで3.7の性能を測れるという意味ではありません。首位の値を100へ換算したグラフは使用していません。

左右にスクロールできます。Eloの行はパーセントではありません。

評価Gemini
3.8 Flash
Gemini
3.7 Flash
Claude
Opus 5
Claude
Sonnet 5
GPT-5.6
Sol
GPT-5.6
Terra
DeepSWE v1.173.7%65.3%確認保留※53.8%72.7%69.6%
GDPVal-AA v2(Elo)154514821824158417101528
Vals Finance Agent v261.4%59.0%58.6%53.9%53.8%54.4%
Harvey’s Legal Agent
全条件達成率
10.0%8.8%6.7%5.0%2.5%0.8%
Terminal-Bench 2.189.4%85.8%89.1%80.4%88.8%87.4%
Terminal-Bench 4.019.1%11.2%51.8%12.4%37.3%23.6%
GDP.PDF
全条件達成率
35.0%34.0%37.0%28.0%40.0%29.0%
CharXiv Reasoning86.2%84.5%83.7%70.1%85.8%85.9%
LVBench87.8% agentic
87.1% static
85.4%75.4%68.5%82.1%78.9%
HLE-Verified54.9%53.6%54.4%31.0%54.5%51.1%
OSWorld 2.0
部分スコア
59.0%50.6%75.4%42.6%62.6%50.2%
BioMysteryBench
Human Solvable
88.8%87.1%90.1%87.5%79.5%83.8%
BioMysteryBench
Human Difficult
56.5%43.5%49.4%34.1%44.7%49.4%
LABBench286.2%82.1%84.2%80.1%82.1%81.2%

出典:Googleのモデルカード・評価方法資料。Gemini以外は提供元の公表値を使う評価があり、Google算出値も含みます。推論設定、エージェントの実行環境、入力条件を揃えた独立検証の結果ではありません。[13][14]

※DeepSWEのOpus 5は、モデルカードHTMLに74.0%が残る一方、評価方法PDFには丸めによる誤報の注記があります。このため本記事では僅差の順位や比率を確定しません。LVBenchのagentic/staticは評価方式の区分で、「平均/単回」ではありません。

GDPVal-AAのEloは比較による相対評価です。1545÷1824を能力の割合と解釈しません。また、評価元の現行GDPval-AA v2.1は尺度の固定方法が変更されているため、ここにあるv2の値へ現行値を混在させないでください。[15]

06 / START & VERIFY

始め方と、3.7利用者の移行チェック

アプリ利用者は契約と表示を確認し、機密性のない小さな依頼で必要な成果物を作れるか試します。API利用者は、モデル名を更新したあとに、実際の出力と使用量まで確認します。

初めてなら、AI Studioで一つの依頼を試す

  1. 利用するプロジェクトとデータ条件を確認Google AI Studioを開き、利用枠・課金状態・共有設定を確認します。最初は公開または架空の資料を使います。
  2. モデルを選び、依頼を一つ送るモデル選択でGemini 3.8 Flashを確認し、資料比較の依頼例などを試します。表示されない場合は利用アカウント・地域・現在の提供状態を確認します。
  3. 結果を元の資料と照合数値、根拠、未確認事項を見ます。必要な品質を満たしたら、API化や運用へ進みます。

画面名・配置は変更される場合があります。操作の詳しい説明はAI Studioでモデルを切り替える方法へ。

3.7のAPIを使っていた人の確認手順

  1. 現在の呼び出し方を確認するGeminiアプリ、Developer API、企業向けの環境を区別します。APIではコード・環境変数・設定ファイルにあるモデル指定を探します。
  2. モデルIDを3.8へ明示更新するgemini-3.8-flashへ揃えます。旧IDへ戻しても3.7の処理を復元できないことを、運用担当者にも共有します。
  3. 自分の実装に関係する設定を点検する推論設定、複数ターンの会話、関数呼び出しを確認します。モデル変更と、API方式そのものの変更は分けて進めます。
  4. 代表的な依頼で、成果物と使用量を見る保存済みの旧出力や、自分で決めた合格条件と照合します。形式、必須項目、処理時間、トークン数、再試行を記録します。
  5. 問題がある処理を調整するプロンプト、推論量、出力の長さ、ツールの使い方を調整。必要なら現行の別モデルを同じ基準で評価します。

モデルIDと移行設定の根拠は公式ガイド、点検の順番と合格条件は本記事の提案です。[1][3]

Thinking設定とAPI方式の変更を分ける

公式ガイドでは、古い実装に対するthinking_budgetの見直しや、非推奨のサンプリング設定、candidate_countなどの変更が案内されています。すでに3.7向けに対応している項目もあるため、3.8で初めて導入された変更と一括りにしません。[3]

Interactions APIでは会話の継続にprevious_interaction_idを使えますが、保存を無効にした場合の制約があります。また、generateContent APIの関数応答には、公式ガイドでcall_idとnameの確認が案内されています。使っているAPIとSDKに対応する項目だけを適用します。[3][9]

既存のgenerateContent APIも引き続きサポートされています。まず現在の呼び出し方でモデル指定と必要な設定を点検します。新規プロジェクトでは公式が推奨するInteractions APIを使う選択肢があります。以下は、その単発リクエストの例です。[9]

Macのターミナルから試す、最小のAPI例

以下はInteractions APIへの単発リクエスト例です。GEMINI_API_KEYが環境変数に設定済みであることを前提にします。キーは記事、画面共有、公開リポジトリへ貼り付けず、自分の環境で管理してください。

macOS / curl / 単発リクエスト
curl "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/interactions" \
  -H "x-goog-api-key: $GEMINI_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -X POST \
  -d '{
    "model": "gemini-3.8-flash",
    "input": "次のメモを、作業と確認事項に分けて短く整理してください。メモ:資料AとBの料金条件を比較し、違いと不明点を表にする。",
    "generation_config": {
      "thinking_level": "low"
    },
    "store": false
  }'

公式のリクエスト形式に基づく例です。この記事ではAPIを実行していません。実行時は利用枠に応じた使用量が発生します。store:falseは会話オブジェクトの保存設定であり、全ログの非保持を保証しません。[3][9]

品質と費用の確認記録を残す

チェックだけでなく、代表的な依頼の結果を残すと、後の設定変更を比較できます。APIキーや機密の入力本文は記録へ貼り付けないでください。

確認記録のひな形
確認日:
利用経路・モデルID:
推論設定・API方式:
代表タスク(機密を含めない概要):
合格条件:
確認した件数/合格した件数:
所要時間・再試行回数:
総トークン数(入力/出力・Thinking):
総費用/合格1件当たり費用:
Paid Servicesの適用・共有設定:
会話・ログ・ファイルの保存条件:
判断:この設定を使う/調整する/別モデルと比較する

合格1件当たり費用=再試行を含む総費用÷合格件数。合格0件なら算出せず、品質条件を満たしていないと判断します。

MIGRATION CHECK

移行後の確認を、ここに残す

実際に確認できた項目だけチェックしてください。APIの実行結果を自動判定する表ではありません。

— / 7

チェックは手元の確認にも利用できます。

自動保存を利用できない環境では、再読み込みするとチェックが消えます。

07 / LIMITS & DATA

選ばない条件と、データ保存で見落としやすい点

必要な出力形式やデータ条件を満たせないときは、性能スコアが高くても選びません。また、常に正しい回答を返すモデルではなく、遅延やタイムアウトが起きる可能性もモデルカードに記載されています。[13]

画像・音声を作るなら、別のモデルを確認する

通常のgemini-3.8-flashはテキスト出力のモデルで、画像生成・音声生成・Live APIは非対応です。画像や音声を入力できることから、同じ形式を生成できると考えないでください。[4]

一方、Gemini 3.8 LiveやGemini 3.8 Flash TTSは別モデルとして提供されています。名前に「3.8」が入っていても、通常のFlashとは用途・モデルID・料金が異なります。画像生成もNano Bananaなどの対応モデルを確認します。[1]

「学習・改善に使わない」と「保存しない」は別

通常の有料Gemini APIでは、入力・出力をGoogleの製品改善に使わないと定められています。ただし、3.8 Flashは招待制のContributor Tierの対象です。プロジェクトで有効にすると、対象モデルの利用データにはUnpaid Servicesのデータ利用条件が適用され、製品・モデル改善に使われます。個人情報・機微情報・機密情報は送らないでください。[10][25]

Contributor以外にも、選んだログをデータセットとしてGoogleへ共有する仕組みがあります。通常の有料利用、Contributorへの参加、ログの任意共有は分けて確認します。共有の選択肢には地域差があります。[25]

Paid Servicesに当たるかは、請求額が発生したかだけでは決まりません。Gemini APIでは有効な請求先に関連付けられたCloudプロジェクトを使う条件があり、AI Studioには別の適用条件があります。また、EEA・スイス・英国には無料サービスのデータ取扱いの例外があります。自分の利用地域・アカウント・プロジェクトの条件を照合してください。[10]

分けて確認する対象公式情報の要点利用前の確認
製品改善への利用通常の有料利用と、任意の共有に同意した利用では条件が異なるPaid Servicesの適用条件と、Contributor等の共有設定
ログ・データセットの共有共有したデータセットには改善利用の条件が適用されるログを保存する設定と、Googleへ共有する選択を区別
不正利用監視標準の監視方針はプロンプト等を55日間保持会話保存の設定とは別のログであること
Interactionsの会話保存標準は保存あり。store:falseで無効化可能保存を切ると継続IDやバックグラウンド処理に制約がある
検索・Mapsグラウンディング入力・出力等に30日間の保存条件この機能を使ったまま、その保存を無効にできるとは考えない
アップロード・明示キャッシュファイルの削除・有効期限やキャッシュの期限が別にあるログ設定を変えただけで、保存物も消えると考えない

出典:追加規約、不正利用監視、ZDR、Interactions API、ログ共有の各公式文書。[25][9][10][11][12]

store:falseは会話オブジェクトの保存を無効にする設定です。Contributorへの参加・共有同意を取り消す設定ではありません。共有設定と保存設定をそれぞれ点検してください。[9][25]

Interactionsの会話オブジェクトは、有料枠では標準55日、無料枠では1日保存されます。有料枠では保存期間を短く設定できる場合もありますが、これは会話オブジェクトの扱いです。不正利用監視まで一括して消す設定と混同しないでください。[9]

保証された非保持が必要な場合

現行のDeveloper API公式ガイドは、保証されたZero Data Retentionや企業向けのデータ処理契約が必要なら、Vertex AIを利用するよう案内しています。Developer APIで特別な承認を受ければ必ず非保持にできる、と本記事では案内しません。利用する機能を含めて企業向けの条件を確認します。[12]

Geminiアプリの設定にも、別の確認が必要

Google AI Pro/Ultraへの加入で、APIの有料枠の規約がそのままアプリへ適用されるわけではありません。Geminiアプリではアクティビティ設定、フィードバック、連携先などによって扱いが変わります。業務資料を送る前に、Geminiアプリのプライバシーハブと、所属組織の条件を確認してください。

08 / QUESTIONS

Gemini 3.8 Flashのよくある質問

3.7のIDで動いているなら、そのままでよいですか?

動いていても3.7が処理しているとは限りません。現在は3.8へ転送されるため、Googleの案内に従ってIDを更新し、設定と出力を確認します。旧IDの停止日は未発表です。[1][2]

有料APIでも、入力が製品改善に使われることはありますか?

通常の有料条件に加え、Contributorを有効にしたプロジェクトの対象モデル利用や、任意で共有したログには別の条件が適用されます。3.8 FlashはContributorの対象です。請求の有無だけで判断せず、共有設定を確認してください。[25]

store:falseにすれば、改善利用も保存もすべて止まりますか?

いいえ。これはInteractionsの会話オブジェクトの保存設定です。Contributorへの同意、監視ログ、検索・Maps、アップロードしたファイルの保存まで一括して無効にするものではありません。用途と保存条件の表を確認してください。

無料で使えますか?Proの契約はAPI料金も含みますか?

Developer APIには3.8 Flashの無料枠がありますが、上限や機能制限があります。アプリのプラン契約とAPI課金は別に確認し、Proの契約だけでAPI料金がすべて含まれるとは考えません。[6][7]

日本から日本語で利用できますか?

日本はGoogle AI Studio/Gemini APIの対応地域で、日本語はGemini Webアプリの対応言語です。ただし、アプリで3.8を使える条件と、日本語での個別タスクの品質は別に確認します。日本語と英語で同じ性能が保証されるという意味ではありません。[19][20]

知識カットオフはいつですか?

モデルカードでは2026年3月とされ、一部の領域では2025年1月までの知識に限られる場合があると説明されています。最新の出来事や価格は、検索や一次情報で確認します。[13]

何歳から使えますか?

Gemini API/AI Studioの追加規約は18歳以上を条件にしています。Geminiアプリの年齢条件は、地域・アカウント・利用機能によって異なります。3.8の名前だけで共通の年齢制限を決めず、使うサービスの条件を確認してください。[10][21]

MacやWindowsから利用できますか?

Gemini Webアプリをブラウザーから使う経路があります。3.8が選べるかは、OSの名前だけでなくアカウントの提供条件で確認します。API利用では、キーと呼び出し環境を別途用意します。[20]

生成物を商用利用できますか?

Googleは生成されたオリジナルコンテンツの所有権を主張しません。ただし、すべての出力が無条件に利用できる保証ではありません。入力資料の利用権、出力に含まれる第三者の権利、利用するサービスの規約を確認します。[10][22]

09 / NEXT ACTION

使う仕事と、確認する条件を一つずつ決める

Gemini 3.8 Flashを検討するなら、まず「どんな成果物を作りたいか」を一つ決めます。コード修正、資料比較、定型処理など、合格条件を決めやすい仕事から試すと、性能と費用を自分の用途で判断できます。

3.7の旧IDを使っている人は、いまの処理を確認してください。

旧IDも3.8へ転送されます。モデル指定を揃え、代表的な依頼の出力・設定・トークン数・時間を確認し、移行チェック表に記録を残します。

業務に使い始める前に、Paid Servicesの適用と共有設定も確認してください。割引を選ぶときは、費用とデータ利用への同意をセットで判断します。

料金を見直す次の目安は、導入料金が終了する2026年12月31日です。それより前でも、出力が変わる、待ち時間が増える、再試行が増えるなどの変化があれば、使用量と公式リリースノートを確認します。

Gemini全体の使い方・料金・エラー対処を確認する

引用元・公式情報

仕様・料金などの確認日:2026年10月15日(日本時間)。9月の発表と評価は、その時点の資料として区別しています。各サービスの最新条件はリンク先で確認してください。

  1. Gemini API release notes10月8日の3.7非推奨化・転送、別モデルの公開履歴
  2. Gemini API deprecations旧モデルの提供状態と終了予定
  3. What’s new in Gemini 3.8 Flash移行、推論設定、API方式ごとの注意点
  4. Gemini 3.8 Flash model documentationモデルID、入力・出力、上限、対応機能
  5. Google:Gemini 3.8 Flash and 3.8 Flash Cyber2026年9月2日の発表。提供条件は発表当時の情報
  6. Gemini Developer API pricing無料枠、有料単価、導入料金の期間、処理方式
  7. Gemini API billingPrepay・Postpay、残高、使用量・支出の管理
  8. Gemini API rate limitsRPM・TPM・RPD、利用上限の確認
  9. Interactions API overview会話の継続、store、会話オブジェクトの保持
  10. Gemini API Additional Terms of Service無料・有料のデータ条件、年齢、生成物の利用
  11. Gemini API abuse monitoring不正利用監視とログ保持
  12. Gemini API zero data retention保存の区分、グラウンディング、厳格な非保持要件
  13. Google DeepMind:Gemini 3.8 Flash model card2026年9月の公開評価、限界、知識カットオフ
  14. Gemini 3.8 Flash evaluation methodology評価条件、LVBenchの方式、DeepSWEの注記
  15. Artificial Analysis:Intelligence benchmarking methodologyGDPval-AAの相対評価と尺度の説明
  16. Google DeepMind:Fairwind Program現在の防御用途プログラムの案内
  17. Google AIプラン(日本)アプリのプラン・購入条件の確認先
  18. Geminiアプリのプライバシーハブアプリのデータ利用・設定の確認先
  19. Google AI Studio/Gemini APIの対応地域日本を含む対応地域
  20. Where you can use the Gemini web appWebアプリの対応地域・言語
  21. Get a Google AI Pro membershipアカウント・機能別の利用条件
  22. Google Terms of Serviceサービスとコンテンツに関する一般条件
  23. Gemini API Flex inferencePreview、同期処理、可用性・遅延の条件
  24. Gemini API Batch API非同期処理、目標完了時間、対応API
  25. Gemini API:Data logging and sharingContributorの対象・招待制・データ利用と任意のログ共有。2026年10月15日確認
  26. Geminiアプリ:モデルについて現在のモデル表示名、プラン別条件、回答に使われたモデルの確認
  27. Google DeepMind:Gemini 3.8 Flash提供先とモデルの位置づけ。各サービスの契約・地域条件は別途確認
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