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メール配信サービス「ワイメール」を運営するイグレックスの報告(第9報まで)、かたしな高原・どんどんプリントの公表、セゾンカードの注意喚起、フィッシング対策協議会の2026年9月の報告で確認しています(確認日時:2026年10月27日 05:32〜05:41 日本時間)。影響を受けた企業の数や、送られたメールの件数は調査中のため、この記事では書いていません。新しい報告は各社の公式ページで確かめてください。
登録しているお店のメルマガのアドレスから、「セゾンカード」などを名乗るメールが届くことがあります。送信元が本物でも、カード番号・ID・パスワードの入力を求める内容なら、リンクは開かないでください。ロゴや送信元は送り主の手がかりで、中身の安全の保証ではありません。
- いつものお店のメルマガでも、カード・ID・パスワードの入力を求める内容なら開かない。「配信解除」のリンクも押しません。
- 確かめるのは、普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから。カードの利用明細は、カード会社の公式アプリや公式サイトで見ます。
- 入力してしまったら、カード会社の公式の窓口へすぐ連絡。カードの裏面に書かれた番号か、カード会社の公式サイトの手続きを使います。
この記事では、本物の送信元から詐欺メールが届く理由と、見分け方、メルマガを止めたいときの方法、入力してしまった後の連絡先を、公式の発表をもとにまとめます。2026年10月のワイメールの件は、事例として最後に整理します。
こんな人におすすめ
- お店やサービスのメルマガのアドレスから、カード会社を名乗るメールが届いた人
- 自分の名前が書かれていて、本物かどうか迷っている人
- メール内のリンクを開いた、カード情報を入力してしまった人
- そのメルマガ自体を止めたい人
- ☑ メールを読んだだけ → リンクは開かず、返信もせず、削除する(01)
- ☑ 差出人が「セゾンカード」なのに、アドレスがお店のもの → 偽物と考えてよい(02)
- ☑ メルマガを止めたい → メールの「配信解除」は使わず、お店の公式サイトや窓口から(05)
- ☑ リンクを開いたが、何も入力していない → それ以上操作せず、画面を閉じる。詳しくは06のリンク先へ
- ☑ カード情報を入力した → すぐカード会社へ。セゾンカードは「Netアンサー」から再発行の手続きができる(06)
- ☑ ID・パスワードを入力した → 公式アプリか確認済みのブックマークから開いて、パスワードを変える。同じパスワードを使うほかのサービスも変える(06)
詳しい手順と出典は各節にあります。
01結論|送信元が本物でも、カードやパスワードの入力を求めるなら開かない
メルマガの送信元アドレスが本物でも、中身まで本物とは限りません。2026年10月には、メルマガ配信サービスへの不正アクセスで、お店の本物のアドレスから、カード会社を名乗る詐欺メールが送られました。
この件で、かたしな高原は、届いたメールについて次のようにお願いしています。
- メール内のリンクは、「配信解除」のリンクも含めて開かない
- カード番号、暗証番号、ID、パスワードなどは入力しない
- メールは返信せず、そのまま削除する
どんどんプリントも、身に覚えのないカード利用は、メール内のリンクではなく、カード会社の公式アプリや公式サイトから確かめるよう案内しています。確かめるときは、普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから入ります。
出典:かたしな高原「当社メールマガジン配信サービスを悪用した不審なメールについて」(2026年10月25日)、どんどんプリント「【重要】弊社を装った不審なメールに関する注意喚起」(2026年10月24日)
02こんな内容なら疑う|「セゾンカード」を名乗る・カードの利用確認
今回の件で確認されているメールと、セゾンカードが案内する見分け方をまとめます。
| 見るところ | 疑う内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 差出人とアドレス | 差出人の名前は「セゾンカード」なのに、アドレスはお店や配信サービスのもの | かたしな高原・セゾンカード |
| 件名 | 「<重要>ご利用内容確認のご連絡」「ご利用確認のお願い」「利用内容の確認」など | かたしな高原・セゾンカード |
| 本文 | 身に覚えのない高額な利用履歴を見せて、利用確認を求める | どんどんプリント |
| 宛名 | 自分の名前が書かれている(名前が書かれていても本物とは限らない) | かたしな高原・フィッシング対策協議会 |
| 求められること | リンク先の本物そっくりの画面で、カード情報などを入力させる | かたしな高原 |
| 急がせる言葉 | 「緊急」「重要」「至急」など、不安をあおったり行動を急かしたりする | セゾンカード |
セゾンカードの送信元アドレス
セゾンカードは、同社が送るメールのアドレス(ドメイン)を次のように案内しています。
- @mail.saisoncard.co.jp
- @mail2.saisoncard.co.jp
- @cs.saisoncard.co.jp
- @saisonid.com
同社は「上記以外のメールアドレスは偽メールと断定して問題ありません。」とし、差出人が「セゾンカード」と表記されていても、実際のアドレスが異なるケースが多いと注意しています。お店のアドレスから「セゾンカード」を名乗るメールが来たら、この時点で偽物と考えてよいということです。
逆に、アドレスが上のどれかでも、それだけで安全とは言えません(04)。アドレスは手がかりでしかありません。セゾンカードは、アメリカン・エキスプレスを装って「シンガポールから新たなログインがありました」などと知らせるフィッシングメールも確認しています。
出典:かたしな高原(2026年10月25日)、どんどんプリント「【重要】弊社を装った不審なメールに関する注意喚起」(2026年10月24日)、セゾンカード「セゾンカードを騙る迷惑メールに注意!本物と偽物の見分け方や対処法を解説」(2026年10月1日更新)、セゾンカード「【当社を装ったフィッシングメールにご注意ください】インフォメーションセンターへのお電話がつながりにくい事象について」(2026年10月19日)、フィッシング対策協議会「2026/09 フィッシング報告状況」
03なぜ本物の送信元から届くのか|メール配信サービスへの不正アクセス
お店のメルマガは、外部のメール配信サービスを使って送られていることがあります(かたしな高原やどんどんプリントは「ワイメール」を利用)。その配信サービスに不正アクセスがあると、攻撃者がお店の配信の仕組みを使って、登録者にメールを送れてしまいます。
ワイメールを運営するイグレックスは、2026年10月24日 18:08(第5報)で、攻撃によって漏えいした可能性がある認証情報で、一部の利用企業の配信環境のWEBアプリに侵入され、そこで管理している宛先にフィッシングメールが送信された恐れがあると報告しました。
| 報告 | 内容 |
|---|---|
| 第5報(10月24日 18:08) | 漏えいした可能性がある認証情報で一部の配信環境に侵入され、宛先にフィッシングメールが送信された恐れ。件数や個人情報の漏えいの有無は調査中 |
| 第6報(10月24日 23:30) | サンプル調査では「個人情報が直接持ち出された形跡は確認されておりません」。ただし、ログの記録から「1メールマガジンあたり最大30件のメールアドレスの閲覧が行われた可能性」がある |
| 第8報(10月25日 18:40) | 八王子警察署への報告と、関連省庁への第一報は10月24日のうちに行った |
| 第9報(10月26日 07:04) | すべての利用企業のDKIMの秘密鍵を作り直し、DMARCポリシーを「reject(拒否)」に設定する |
メールが合計で何件送られたか、個人情報の漏えいがあったかは、第6報の時点で調査中とされています。この記事では、件数や影響した企業の数は書きません。
04認証に通っても、名前やロゴがあっても安全とは限らない
メールには、送信元が本物かを確かめる仕組み(SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証)があります。ただ、認証に通るのは「そのドメインから送られた」ことを示すもので、中身が安全という意味ではありません。今回のように本物の配信の仕組みが使われると、メールは本物の送信元から届きます。
| 項目 | 数字・内容 |
|---|---|
| 9月のフィッシング報告件数 | 94,661件(8月より12,323件増、約15.0%増) |
| 実在サービスのアドレスを使った「なりすまし」 | 約37.8%(ある調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールのうち) |
| 独自ドメインからの「非なりすまし送信」 | 約62.2%。そのうちDMARCの認証に成功(dmarc=pass)したものは約98.9% |
| 宛名 | 情報漏えいとの関連性は不明としたうえで、受信者の氏名が書かれたフィッシングメールを確認 |
認証に成功した詐欺メールが多く、名前入りのものもあるということです。ロゴや送信元は送り主の手がかりで、中身の安全の保証ではありません。協議会は、正規メールにだけ表示されるブランドロゴなどで利用者の判断を助けることが重要だとしていますが、それも「誰が送ったか」を確かめる手がかりです。カードやパスワードの入力を求められたら、メールからではなく公式アプリや確認済みのブックマークから確かめます。
Googleの正規ドメインから届いた詐欺の例と、通知の確かめ方は、Googleアカウントの不正アクセス通知は本物?見分け方と確認・保護・復旧の手順で説明しています。
05メルマガを止めたいとき|「配信解除」のリンクも使わない
普段は、正規のメルマガならGmailの「登録解除」や、公式サイトの配信設定から止められます。ただし配信元が不正な配信を公表している場合は、メールからの操作はしません。かたしな高原は、「配信解除」のリンクも含めて開かないよう求めています。
- メール本文の「配信解除」「配信停止」のリンクは使わない
- Gmailの「登録解除」も、こうしたときはメールからの操作になるので使わない
- 止めたいときは、お店の公式サイトの会員ページや問い合わせ窓口から手続きする(公式サイトは確認済みのブックマークなどから開く)
かたしな高原は、退会や登録情報の削除の依頼に、配信サービスが復旧しだい順次対応し、完了を報告するとしています。配信停止や、Gmailの「登録解除」を使っていいメールの見分け方は、Gmailの迷惑メールは配信停止していい?安全な見分け方と対処にまとめています。
06入力してしまったら|カード会社とお店の案内
入力してしまったときの連絡先は、カード会社やお店ごとに案内が違います。下の表は、それぞれの会社の案内です。
| 案内している会社 | カード情報を入力した | ID・パスワードを入力した |
|---|---|---|
| セゾンカード | 不正利用防止のため、速やかにカードの再発行手続きをする。再発行は「Netアンサー」の「カードの紛失・再発行」から自分でできる(電話がつながりにくい状況のため、WEBでの手続きに協力を求めている) | — |
| かたしな高原 | すぐにカード会社へ連絡し、カードの利用停止を相談する(カード裏面に書かれた電話番号へ)。利用明細に身に覚えのない利用がないか確かめる | 入力したID・パスワードを変える。同じパスワードをほかのサービスで使っていれば、そちらも変える |
被害にあったときは、かたしな高原は、住んでいる地域の警察か、警察相談専用電話(#9110)に相談するよう案内しています。
出典:セゾンカード「【当社を装ったフィッシングメールにご注意ください】インフォメーションセンターへのお電話がつながりにくい事象について」(2026年10月19日)、かたしな高原(2026年10月25日)
この記事からの補足
- パスワードの変更は、メールのリンクではなく、公式アプリか確認済みのブックマークから行います。不審なアプリを入れた、遠隔操作を許可した場合は、別の端末から行います(この記事の提案)。
- Netアンサーやカード会社のサイトは、メールのリンクではなく、公式アプリか確認済みのブックマークから開きます。
- リンクを開いた・入力した・ファイルを開いたなど、段階別の対処はフィッシングメールのリンクを開いてしまったら?入力・認証・実行別の対処にあります。カードの明細の確かめ方と止め方はクレジットカードの身に覚えのない請求|確認と連絡・停止の手順を見てください。
07事例|ワイメールを使うお店が公表した内容
ワイメールを使っていたお店は、自社のサイトで注意を出しています。メルマガのアドレスからの不正な配信は、各社の公式Xでも知らされています。ここでは、確認できた公表内容を、それぞれの会社の案内として載せます。
| お店 | 登録されていた情報 | 届いたメール |
|---|---|---|
| かたしな高原(2026年10月25日) | メールアドレス・お名前・会員種別の3点。住所、電話番号、クレジットカード情報は登録されていない | 送信者名「セゾンカード」など。送信元は同社のアドレス([email protected])か、配信サービス運営会社のアドレス([email protected])。お客さまの名前を書いたうえでカードの利用確認などを装う |
| どんどんプリント(2026年10月24日) | 「氏名」と「メールアドレス」のみ。住所・電話番号・クレジットカード情報・注文履歴などは含まれない(2014年2月以前に会員登録し、メルマガを希望した人が対象) | クレジットカード会社を装い、身に覚えのない高額な利用履歴を見せて利用確認を求める |
かたしな高原は、10月26日中に運営会社から受ける予定の調査結果をもとに、影響を受けた情報と件数をページで報告するとしています(10月27日5時時点でも未掲載)。
出典:かたしな高原(2026年10月25日)、どんどんプリント「【重要】弊社を装った不審なメールに関する注意喚起」(2026年10月24日)
株式取引ソフト「イザナミ」の公式アカウント(@izanami_info)の投稿です(2026年10月24日 11:28 日本時間)。[email protected] から、10月24日の8:01に「<重要>ご利用内容確認のご連絡」、8:20に「ご利用確認のお願い」、8:51に「<重要>ご利用内容確認のご依頼」の3件が不正に配信されたと知らせています。
08相談先|#9110・188・110
お金の被害や、どうしたらいいか分からないときの相談先です。カードの停止は、まずカード会社へ連絡します(06)。
| 相談先 | 番号・受付時間 | 何を相談するか |
|---|---|---|
| 110番 | 110(緊急通報ダイヤル) | 今まさに被害が起きそうな緊急のとき |
| 警察相談専用電話 | #9110(平日 午前8:30〜午後5:15。都道府県警察本部で異なる) | 詐欺かもしれない電話の相談など |
| 消費者ホットライン | 188 | お金や契約のこと(身近な消費生活センターなどにつながる) |
出典:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」、消費者庁「消費者ホットライン」
セゾンカードは、フィッシングメールの情報提供先として [email protected] を案内しています。メールは本文に手を加えず、そのまま転送するだけでよく、個別の返信はないとしています。
09よくある質問
お店の本物のアドレスから届いたのに、詐欺なのですか?
はい、ありえます。2026年10月には、メール配信サービスへの不正アクセスで、お店の本物のアドレスから詐欺メールが送られました。送信元は手がかりでしかありません(03)。
自分の名前が書いてあります。本物ですか?
名前が書かれていても本物とは限りません。今回のメールにも登録者の名前が書かれていました。フィッシング対策協議会も、受信者の氏名が書かれたフィッシングメールを確認しています(04)。
「配信解除」を押して止めてもいいですか?
配信元が不正な配信を公表しているときは、押さないでください。かたしな高原は「配信解除」のリンクも含めて開かないよう求めています。お店の公式サイトや窓口から手続きします(05)。
リンクを開いただけです。
入力していなければ、それ以上操作せず閉じます。セゾンカードは、URLを開かずカード情報等を入力していなければ、メールを削除するよう案内しています。開いた後の段階別の対処はリンク先の記事を見てください(06)。
カード情報を入力してしまいました。
すぐカード会社に連絡します。セゾンカードは、Netアンサーの「カードの紛失・再発行」から再発行の手続きをするよう案内しています。かたしな高原は、カード裏面に書かれた番号に電話してカード会社に相談するよう案内しています(06)。
セゾンカードの本物のメールはどう見分けますか?
送信元が @mail.saisoncard.co.jp、@mail2.saisoncard.co.jp、@cs.saisoncard.co.jp、@saisonid.com かを見ます。それ以外は偽物とセゾンカードは案内しています。ただし本物のアドレスでも、確認は公式アプリから行うと安心です(02)。
自分の情報は漏れたのですか?
調査中です。イグレックスは第6報で、個人情報が直接持ち出された形跡は確認されていない一方、1メルマガあたり最大30件のメールアドレスが閲覧された可能性があるとしています。お店の今後の報告を確かめてください(03)。
10まとめ
- 送信元が本物でも、カード・ID・パスワードの入力を求めるメールは開かない。ロゴや送信元は送り主の手がかりで、中身の安全の保証ではない。
- 差出人が「セゾンカード」なのにアドレスがお店のものなら偽物。名前入りでも本物とは限らない。
- 止めたいときは、メールの「配信解除」ではなく、お店の公式サイトや窓口から。
- 入力してしまったら、すぐカード会社へ。パスワードは公式アプリか確認済みのブックマークから変える。
更新履歴:2026年10月27日 初版(2026年10月27日 05:32〜05:41 日本時間時点の公式情報)。
参考 引用元・公式情報
確認日:2026年10月27日(日本時間)
- イグレックス「ワイメールの緊急メンテナンスについて」
不正アクセスの経緯、第5報〜第9報 - かたしな高原(2026年10月25日)・どんどんプリント「【重要】弊社を装った不審なメールに関する注意喚起」(2026年10月24日)
届いたメール、登録されていた情報、お願い、入力した場合の連絡先 - セゾンカード「【当社を装ったフィッシングメールにご注意ください】インフォメーションセンターへのお電話がつながりにくい事象について」(2026年10月19日)・セゾンカード「セゾンカードを騙る迷惑メールに注意!本物と偽物の見分け方や対処法を解説」
件名、カードの再発行、送信元のドメイン、情報提供先 - フィッシング対策協議会「2026/09 フィッシング報告状況」
報告件数、なりすまし・非なりすましの割合、DMARC、氏名入りのフィッシング - 政府広報オンライン(#9110)・消費者庁(188)
相談先 - 公式Xアカウント:「イザナミ」@公式(@izanami_info、2026年10月24日)
不正配信の送信元と件名
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