►はじめに
みなさんは、時間の使い方が自分自身の幸せにどれだけ影響を与えているか、考えたことはありますか?
僕自身、このことについて深く考えることがありました。なぜなら同じ時間の中でも、ある時は「充実してる」と感じ、その一方で「なんかやる気出ないな、つまらない」と感じることがあるからです。
そして「充実してる」と感じる時は、身体や足取りも軽く、幸せを感じます。「やる気が出ない」とか「つまらない」と感じる時は、身体も足取りも重くなります。そうなると心の中も重く感じられるようになり、幸せを感じることはできません。
時間は、人生の中で切っても切り離せない要素です。だからこそ、時間の使い方次第で幸福度が大きく変わってきます。僕たちは時間という制約の中で、幸せか、幸せでないかを感じています。
そして幸せには「主体性」と「調和」のバランスが必要になってくると、個人的には考えています。
「主体的な行動力」と「他者とつながる力」を身につけて、幸せになるための時間を過ごしていきましょう。
►この記事で学べること
✓この記事では、以下のことが学べます
・時間の使い方が幸せに与える影響
・主体的な行動と幸せの関係
・「個人化」プロセスを通じた自己理解
・他者とのつながりつつ、自分自身の主導権を取り戻す方法
・東洋と西洋の考え方を掛け合わせる方法
✓以下に当てはまる人におすすめの記事です
・時間管理に課題を感じている
・幸せと時間の関わりを理解したい
・哲学や心理学に興味がある
・自分の生き方を今よりも良い方向に変えたい
・ストレスやプレッシャーを感じている
ぜひ最後までお読みください。
なお、人に依存しないで幸福に生きる方法はこちらの記事で学ぶことができます。
自信を身につけて強くなる方法は、こちらをお読みください。
►時間の使い方次第で「単調な日々」でも幸せを得ることができる
冒頭でもお伝えした通り、時間は幸せにとって切っても切り離せない要素です。時間の使い方によって、日々の生活を「単調な日々の繰り返し」から、「意味のある経験や成長の場」に変えていくことができます。
時間の使い方を見直すことは、幸せになるための第一歩です。「自分がどのように時間を使うか」を意識することによって、人生の質が格段に高まります。自分の価値観に合った時間の使い方ができるとき、僕たちはより深い満足感を得ることができます。
このことについては、冷静に自分のことを振り返ってみても、理解することができます。
►主体的な行動が自己実現につながる(幸せになれます)
◼︎「主体的に行動する」って何?
主体的に行動するということについて、ゆっくり時間をかけて考えたことはありますか?
考える機会がなかった人は、この記事が考えるきっかけになるかもしれません。
簡単に言うと、「自分の人生を自分で作る行動」が主体的な行動になります。誰かに言われた通りに動くだけじゃなくて、自分の意思で選んで、自分の足で歩いていく。これが主体的な行動で、幸せにつながる大切な一歩になります。
◼︎ジャン=ポール・サルトルの言葉から学べること
フランスの哲学者、ジャン=ポール・サルトルは「人間は自分の選択で自分を作る存在である」と言いました。僕たちは自由な存在で、その自由を使って、自分自身を自由にデザインすることができます。
自分で自分をデザインしても良いんです。周りの人があなたに対して「あの人なんでいつもあんな行動しているんだろう」という視線を向けてきたとしても、問題ありません。他者に迷惑をかけていないのであれば、自分が想像する未来を見据えて行動していくことが重要です。
日々、小さな選択を繰り返すことで、人生の大きな転換点を迎えることができます。自分で選ぶことから、全てが始まっていきます。
◼︎自分で選択した行動での達成感が「幸せ」を生み出す
仕事や趣味を始める際、「これをやろう」と自分で行動を選んでやり遂げた時、達成感を感じますよね。この達成感が、幸せにつながります。心が軽くなったり、なんか清々しいなって思える。これが「幸福」です。
主体的に行動すると、「今、自分の人生を生きてる」という実感を持つことができます。誰かに、操り人形みたいに動かされてるだけでは、こう感じることはできません。むしろ操り人形のような状態では、本当は感じることができるのに、「感じれるという現実」を知ることもできないかもしれません。
◼︎自分で選択した行動を進む時に「自信」が育つ
また自分で選んだ道を進むことで、自信が生まれ、育っていきます。「どんな行動をしようかな?」と考えることが自分自身への満足感につながり、そこでの満足感が行動の継続につながり、行動の継続が自信につながっていきます。
時間はかかるかもしれませんが、これは事実です。
自信を生み出し育てていく際、新しいことを始める必要はありません。
目の前にある選択肢から、自分で「できること」選ぶ。
それだけで十分です。
主体的に生きると、自分の人生そのものが面白いものになっていく。
結果とか周りの評価は、実はあんまり重要ではありません。
◼︎アブラハム・マズローから学ぶ「自己実現は人間の最高の欲求である」
主体的に動く、主体的に考える。
まずはこの意識を持つことから始めていきましょう。日々この意識を持って行動し考えることで、「ただ闇雲に」という状況から少しずつ抜け出すことができます。
そしてここでの感じ方は他者と共有することはできません。自分だけが感じることのできる「感じ方」です。この世界をどう生きていくかを自分で決めていきましょう。
そのためには、自分の内面とじっくり、時間をかけて対話する必要があります。
何が大切なのか、何をしたいのか、周りのことは一旦脇に置いて、自分の正直な気持ちと向き合ってみることが重要です。そして、選んだ道を一旦歩き続けてみます。そのようにして「幸せ」という名前の種をまいて、育てていきます。
もしかしたら、種まきをすることが大変な時もあるかもしれません。しかしそれでも、種をまき続けます。日々主体的に行動し考えることで、自分の手で幸せは作り出していけます。
そして主体的な行動は、自己実現にもつながっていきます。心理学者のアブラハム・マズローの欲求段階説では、「自己実現は人間の最高の欲求だ」と位置付けられています。
自分の価値観に合った生き方をする。簡単ではなく、むしろ大変です。しかしだからこそ価値があり、幸せになることができるのです。
◼︎「何も考えない」はNG、迎えたい未来を想像して行動を選択する
何も考えず機械的に行動を選択するのはおすすめできません。それよりも、迎えたい未来を想像して行動を選択する方が人生に彩りを持たせてくれます。
例えば「老後に家族と笑顔で暮らしたい」という目標があるなら、「そのために今何をするべきか?」と考え、小さなことから行動に変えていきます。
そうすると、「誰かにコントロールされてる」という感覚が薄れてきます。そして「自分で人生をデザインしてる!」と思えるようになります。
この状況を作っていくために、まずは「自分自身を理解する行動」をしていきましょう。
「何が好きなのか」、「何が嫌いなのか」、「何が楽しいのか」、「何がつまらないのか」について、考えたりノートに書き出してみたりします。
周りの目を気にせず、自分の心に素直に耳を傾けます。これができると、自分が本当に大切にしている価値観が見えてくるはずです。
そうして自分自身を理解して、初めて「主体的に行動できてる」という気持ちになることができます。主体的な行動力を身につける第一歩になります。
周りの人が「そんなことして何になるの?」というような目を向けてきても、自分が心から満足できるなら、それでいいんです。
周りの目は問題になりません。
►「他者に合わせる」だけでは「つながる力」は成長しない(不幸になります)
◼︎他者の期待に応えることは大切だけど・・・
前回の章では主体的に生きることの大切さを共有しました。
しかし、僕たちは共有する社会の中で生きています。なので他人の期待に応えたり、協力したりすることはとても大切です。
しかし、ここにも落とし穴があります。
他者に気を取られ、自分の時間を誰かのために使いすぎると、本当の幸せが遠のいてしまうことがあります。
他人の期待に応え続けるのは、一見良さそうに見えてしまいます。でも、そればかりだと「自分で選んでる」という感覚が薄れていきます。「自分はなんでここにいるんだろう?」「本当にやりたいことは何だろう?」と思うことが増え、「本当は迷子になっていないのに迷子になったかのような感覚」に襲われます。
◼︎ただ言われた通りに行動をしない(仕事を例にしました)
仕事を例にして考えてみましょう。
「操られている状態にならないための方法」です。
上司から「30分でこれをやって」と指示された時、ただ言われた通りにやるだけじゃなくて、「どうすれば30分で終わらせられるか」「どんな順番でやれば効率がいいか」など、自分なりに考えて工夫していきます。
そして「昨日は30分でこれだけしかできなかったけど、今日はもっと前に進めることができた」と思える回数を増やしていきます。
ゲームのような感覚です。
これが「自分で選択する」ということです。指示された仕事でも、その中で自分で考え、工夫していくことで、言われたことをただやっているという状況からは解放されます。
「仕事だから仕方ない」と諦めないようにしましょう。
◼︎仕事に「人生の大半の時間」を使います
ほとんどの人は、仕事に最も多くの時間を消費すると思います。最も多くの時間を消費する場で「他人に頼る」ことに慣れてしまうと、他の場面でも自分で選択できなくなってしまいます。
「何か新しいことを始めたい」と思っても、最初の一歩が踏み出せなくなってしまいます。
他人に頼りすぎて、自分で試行錯誤する経験が減ってしまうからです。
周りの期待に応えることは大切だけど、いつも期待に応え続ける人生は、本当に幸せと言えるでしょうか? 心のどこかで、空虚感や無力感を感じていませんか? 「仕事が忙しいから残業しないといけない」と言っても、その残業で全ての仕事が終わるわけではありません。そして残業をした分だけ、自分にとっての大切な時間は失われます。
僕たちには自分にしかできないこと、自分にしか感じられないことがたくさんあります。他人の期待ばかり優先して、自分自身の声を聞かない習慣は、身につけないようにしていきたいものです。
◼︎人が幸せを感じるのは「自律性、有能性、関係性」
心理学者であるエドワード・L・デシとリチャード・M・ライアンが提唱した自己決定理論では、「人が幸せを感じるには自律性、有能感、関係性の3つが大切だ」と提唱しました。特に「自律性」、つまり「自分で選ぶ」機会を失うと、幸せはどんどん減ってしまう。
自己決定理論では、「自律性」を「自分の意志に基づいて行動を選択し、自分で選択していると感じられる状態」だと定義しています。
他人の期待に応えすぎるあまり、自分の人生のハンドルを握ることを諦めてしまうと、ストレスや無力感に襲われます。そして最悪の場合、うつや燃え尽き症候群につながることも考えられます。
だからこそ、「自律」することが大切なのです。「自分の行動に自分で責任を持つ」ということです。誰かに決められたレールの上を歩くだけではなく、自分で道を選び進んでいくことが大切です。
◼︎「和を尊ぶ」だけでは幸せにはなれない
日本では「和を尊ぶ」文化が根付いています。
✓「和を尊ぶ」とは?
調和や協調性を大切にして、周囲と良好な関係を重要視すること。
調和や協調はとても大切です。この大切さが半減することはありません。しかし行き過ぎると、自分の気持ちを抑え込んむことにつながります。そして他人の顔色ばかりを伺ってしまうような状態になります。
周りとのつながりを保ちつつ、自分自身の価値観も大切にしましょう。このバランスが大切です。
「和を尊ぶ」、「空気を読む」ことをしつつ、自分の意見や気持ちを伝えていく場所を設けて、その思いを伝えていく。伝える勇気が大切になってきます。
「この行動は、本当に自分が望んでいることなのか。それとも誰かの期待に応えようとしてるだけなのか」と自分に問いかけてみてください。人生の主人公は「一人ひとり」です。
「和を尊ぶ」が「責任を持たない」に変わってしまうのは、非常に危険です。
►東洋人だからこそ「西洋哲学」の考え方を身につける
◼︎西欧の哲学者が教える「個人を守り自律することの重要性」
ここで、主体的な行動が得意な西欧の人が持つ考え方を見ていきましょう。
その考え方の根幹は「西洋哲学」です。西洋哲学では、個人の自由や主体性を重要視します。
例えばイマヌエル・カントは「人間は目的そのものであり、他人の手段ではない」と言い、個人の尊厳と自律性の大切さを強調しました。また、ソクラテスは「吟味されない生に生きる価値はない」と言いました。さらにプラトンの弟子だったアリストテレスは「幸福は活動である」と言いました。
彼ら先人の考え方が西洋哲学の基礎を作り、現代に生きる人の行動の仕方に活かされています。
自分で選択した主体的な行動は、自己成長や幸せに欠かすことができません。日本人でも同じことです。なぜならこの世界は繋がっているからです。「日本だけ」ではないからです。
◼︎西洋哲学の特徴を簡単にまとめました
よりわかりやすく理解するために、西洋哲学の特徴を簡単にまとめました。本来はもっと複雑ですが、ここではこの記事に関わりがある内容をもとにして、特徴をまとめています。
これからの未来を生きるために、非常に重要な考え方、視点になってきます。
✓西洋哲学の特徴
・「理性」と「論理」を大切にする
神話や伝統、権威ではなく、理性と論理に基づいて真理を探究することを重要視します。感情に流されず、理性的に物事を判断する能力が必要だとしています。
・個人主義を大切にする
個人の権利、自由、自律性を高く評価します。他者の期待にばかり囚われず、自分自身の人生を主体的に選択していくことが重要視されます。
・自己実現を追求する
自分の能力をを最大限に発揮し、自己実現を目指すことを重視します。自己実現を達成することは、幸福な人生を送る上で重要な要素と考えられています。
・「普遍的なものがある」と考える
文化や社会背景に関わらず、幸福には普遍的で重要な要素があると考えられています。
►自分らしさを見つける方法(ユングの「個人化」から考える)
さらに、心理学者のユングは「個人化(individuation)」というプロセスを通して、自分と向き合うことが重要だと述べました。これは簡単に言うと、自分自身の「全体像」を認識し、自己実現へと向かうプロセスのことを指します。
✓個人化のプロセスには以下の要素が含まれています
・自己探求:自分の考え、感情、行動のパターンを理解する。
・潜在意識へのアクセス:夢、無意識の部分、過去の経験を分析する。
・対立する側面の統合:自分の「良い部分」と「悪い部分」を認識し受け入れる。
・自己受容:自分の長所と短所、強さと弱さを広い視点で受け入れる。
・目的と使命への気づき:自分の存在意義を見出す。
・創造性と成長:新しい経験を通して成長し続ける。
個人化のプロセスでは、「完成」はありません。 一生を通して変化し続けます。
上記の視点を持つことは、幸せになるために非常に重要です。この視点が欠けている、もしくは取り入れようとしないと、「自分の時間を自分で使えている」という感覚が減ってしまい、幸せが感じられなくなってしまいます。
個人化の視点を持って生活できると、今までとは違った価値観の中で行動できるかもしれません。
►西洋哲学にも限界がある(東洋哲学の考え方と比較しました)
◼︎主体性を追求しすぎると孤立する
前回の章では西洋哲学の特徴を共有しました。
これからの不確実な未来を幸せに生きるために、非常に重要な考えであることが理解できたと思います。西洋哲学の考えは、自分で何かを選択したり、自己実現の重要性を理解する時に、非常に役立ちます。
しかしこの考え方に偏ってしまうのも問題です。
西洋哲学の考え方一部では、個人主義が強くなりすぎるという傾向があります。個人の考えや行動が強くなりすぎると、他人とのつながりが薄くなってしまいます。「社会の一員としてみんなと成果を残そう」というような考え方を持てなくなってしまいます。
このような状況が続くと、社会的に孤立し、他者との関係性が薄れてしまいます。そしてたとえ主体的に生きていたとしても、幸せになることができなくなってしまいます。孤独になってしまっている、社会的に価値を見出せなくなってしまっている自分に対して、不安を抱くことになりかねません。
どんな状況であれ、僕たちは社会的な存在です。狩猟採集をしていた僕たちの先祖も、集団で暮らしていました。仲間と生活を共にし、食糧を確保し、一緒に寝る。このように群れで協力して生きてきました。そしてそこから、喜びや幸せを得ながら、日々生き延びていました。
テクノロジーが発達した現在でもこの仕組みは変わりません。
他者とのつながりを保ち、何かを一緒に協力して成し遂げるということも同じくらい大切なことなのです。
◼︎幸せには「東洋哲学の考え方」も必要
では次に、「東洋哲学の考え方」について見ていきます。僕たちの行動や考え方の根幹をなすものです。
東洋哲学の中の、特に仏教や道教の教えには、「個人と全体との調和を大事にする」という視点があります。仏教には「縁起」という考え方があり、全ての存在はお互いに依存し合っているとされています。これは、個人の幸せは個人で成し遂げたものではなく、「他人や社会とのつながりによって支えられ成し遂げられる」という考え方です。この場合、他人との調和を大切にすることが幸せになる鍵だと考えられます。
また道教の「無為自然」という考え方では、無理せず生きることを伝えています。
これらは過度な自己主張を避け、周囲との調和を大事にするというものです。仏教や道教の考えが理解できていると、現代社会での過度な競争やストレスを和らげることができます。そして長続きする幸せを確保できます。
さらに、東洋哲学の考え方には「今この瞬間に集中する」ことが重要視されています。現代社会では、未来の不安や過去の後悔にとらわれがちですが、仏教の教えでは「今」に集中し、その瞬間に感謝することが大切だとされています。
►「主体性」と「他者とのつながり」のバランスを保つのが難しい理由
前回の章で共有した通り、幸福になるためには東洋哲学の考え方も非常に重要です。「西洋哲学的な考え方」と「東洋哲学的な考え方」のどちらか一方に偏りすぎていると、心の中に隙間ができたような感覚に陥りやすいです。
主体的な行動力と他者とつながる力を身につけるためには、西洋哲学の「個人主義」と東洋哲学の「調和」のバランスを取ることが大切です。
主体的になりすぎてもいけないし、周りと協調してばかりも良くはありません。
しかしこれってとても難しいですよね。
なぜ難しいのか。僕なりの視点で考えた内容を共有していきます。
◼︎その1:競争社会だから
日本は資本主義で競争社会です。このような社会では、自己実現や成果を強く意識する傾向にあります。そのため、人間関係を重視する余裕がなくなっている可能性があります。
特に仕事では成果や効率が重要視されます。目標達成や業績アップが求められるからです。このため、人間関係を築く時間やエネルギーを割く余裕がなくなる傾向があります。 時に、人間関係構築を「無駄な時間」と捉えられてしまい、良い関係を作っていくための時間を削ってしまうことがあります。
また仕事では、長時間労働や残業が当たり前になっています。働く時間が長くなれば睡眠時間も減ってしまいます。そして完全にエネルギーが回復していない、相手を気にかけられない状態で次の日を迎えます。そして仕事では効率化や業績アップが求められます。
このサイクルでは個人にストレスを与えてしまうのは必然です。 そしてこの状況が、人間関係に配慮をする心の余裕を減らしてしまっています。協調性を重視する余地を狭めています。
◼︎その2:個人主義が浸透してきているから
周囲の人との考え方、価値観、視点など、それぞれ違いがあります。現状維持をしたい人もいれば、変わっていきたい人もいます。そして変わっていきたい人は「自分が変わるために、この空気感の中で過ごしていてはいけないんだ」と思うことがあります。
「なんで変わっていきたいのか」についての理由は人それぞれですが、多くの場合は「ネガティブな環境で過ごしてきた経験」から生じてきます。もうその環境を味わいたくないのです。とは言ってもすぐに転職もできないし現状を変えることはできません。なので、今の環境でどうにか変えていかないといけない。
日本では、このような気持ちから個人主義が生まれやすい気がします。「社会も生活環境も、周りの人も変わっていかない。だから自分が変わっていかないと。成長しないと。」という気持ちです。
個人主義にならざるを得ない状況がある、そしてあらゆることを制限なくやっていくことができる。それが日本です。しかし、日本は個人主義が浸透している国ではありません。日本人のDNAに備わっていません。
だからこそ、主体的な行動と他者とのつながりのバランスを保つのが難しいのだと思います。
◼︎その3:コミュニケーションの機会が減っているから
SNSなどのコミュニケーションが増えたことにより、対面でコミュニケーションをする機会が、SNSが普及していなかった時と比べると明らかに減ってしまいました。
SNSは、手軽に多くの人とつながることはできます。しかし、対面のコミュニケーションと比べて、お互いを深く理解することはできません。基本的には全てが表面的です。
また、SNSでは完璧な自分を演出する人がいます。現実の人間関係とは異なる、理想化された架空の自分自身を作り出してしまいます。この状況では本来の自分と向き合う時間を減り、自分がやるべきことはなんなのか、幸せになるためにできることはなんなのかについて考えられなくなります。
だからこそ、理想化した架空の自分と自分自身の間で差が広がり続け、たとえ良いことがあったとしても、心が晴れることはありません。
このような状況により、主体的な行動と他者とのつながりのバランスを保つのが難しくなってしまいます。SNSでのコミュニケーションが増えた、そしてそのコミュニケーションが真実でない場合があるのです。
真実を伝えない人の心の中では、いつも葛藤を繰り返しています。葛藤を繰り返している人は、他者とのつながりを維持するのが難しくなっていきます。これは言うまでもありません。
►「主体的な行動力」と「他者とつながる力」を身につけて幸せになる方法3選
前回の節までで、現代社会における「主体的な行動と他者とのつながりのバランスを保つ難しさ」について、競争社会である、個人主義が浸透している、コミュニケーションの機会が減っているという観点から共有しました。
どれかひとつの問題によって難しくなっているわけではありません。それぞれの問題が複雑に絡み合って、問題をますます難しくしています。もちろん、ここでは共有していない原因もあります。
ここまでの章を踏まえて、最後の章では「複雑な社会状況の中で主体的な行動力と他者とつながる力を身につける方法」を3選共有していきます。幸せになる方法を理解して、より良い生活に役立ててください。
◼︎その1:自分を理解し、受け入れる
よく言われていることではありますが、本当に大切なことです。
・自分の価値観や目標を明確にする
本当に大切なことは何か、何を実現したいのかを具体的に考えてみる。
・自分の長所と短所を受け入れる
完璧を求めず、今の自分を認め、自分が持つ強みを生かす方法を考える。過去に何が楽しかったのか、どんなことにワクワクしたのかを想像すると良いかもしれません。
・自己批判を減らす
過剰な自己批判は、他者とのつながりを持つことが難しくなってしまいます。自分を肯定的に評価することを意識してみましょう。
◼︎その2:人間関係の質を高める行動をする
心に余裕を持って、より良い人間関係を築くための行動を積み重ねていくことが大切です。
・対面でのコミュニケーションを増やす
SNSだけでなく、対面でのコミュニケーションを積極的を増やしてみる。
・心の余裕を持つ
忙しい中でも休む時間や趣味の時間を確保する。ここで気をつけなければいけないことは、「家でダラダラ過ごすことは休息にはつながらない」ということです。自分で行動を選択して、有意義な時間を送りましょう。
・傾聴の練習をする
相手の話をしっかりと聞き、相手の立場に立って考える練習をする。 相手の意見や感情に共感することを意識する。
・違う意見を持つ人との共通点を見つける
異なる意見を持つ人々と自分が持つ共通の価値観を見つけ出す努力をする。もしくは同じ趣味や目標を持つ人を探してみる。
・適切な距離感を維持する
適切な距離感を持って、他者との良い関係を維持する。必要に応じて、つながりを調整する柔軟性が身につくと、より人をより信頼できるようになります。
◼︎その3:自分以外の何かに貢献できる行動をする
行動の大小は一切関係ありません。今できる「自分以外の何かに貢献できる」行動を積み重ねていきましょう。
・コミュニティ活動に参加する
ボランティア活動や地域活動など、地域社会への貢献によって、他者とのつながりを深める。
・自分の意見や考えを積極的に発信する
他者の意見を尊重し、嘘がない形で自分の考えを発信してみる。言語化は幸福になるための時間を過ごすための大きな一歩になります。
・周りの人の「良い点」に目を向ける
周りの人の良い点に目を向けて、感謝の気持ちを持つ。もし感謝が伝えられるのであれば直接伝え、それができなければ文章に変えて伝えるのもおすすめです。
・他者とのつながりを大切する
自分の目標を達成していくためにも、主体的になりすぎず、他者とのつながりを大切にする。バランスを意識しましょう。
・他者の視点を取り入れる
他者の視点を取り入れ、自分の視野を広げるようにする。違った考え方や価値観を、まずは受け入れましょう。その後で「自分だったらどうするのか」を考えれば問題ありません。「この世界はひとりだけで成り立っているわけではない」ということことを、どんな時も忘れないようにしていきたいものです。
►まとめ
以上になります。
幸せになるためのカギは、「時間の使い方」にあります。自分の価値観に基づいた主体的な行動をして、充実感や達成感を得ましょう。その一方で、他者とのつながりを軽視する個人主義的な生き方は、孤立や不安を生み、幸福度を減らしていきます。
この記事では、西洋哲学と東洋哲学の視点を取り入れながら、「主体性」と「調和」のバランスを保つための具体的な方法を共有しました。
西洋哲学と東洋哲学の概念を掛け合わせて考え生活していくことが、幸せになるためには欠かせないと感じました。どちらか一方ではなく、どちらもです。
時間は限られています。 その有限な時間を、自分の価値観と他者とのつながりの両方を尊重しながら有意義に使って、一人ひとりが幸せな人生を送ることができたら、それは素晴らしいことなんじゃないかなと思います。
この記事が、主体的な行動力と他者とつながる力を身につける機会になれば幸いです。
なお記事に関しての感想やご要望等ございましたら、コメント欄にて受け付けてます。このページを下までスクロールすると見つかります。
読んで頂いた人の意見をもとに、記事の内容を向上させていきたいと思ってます。ぜひご記入ください!
最後までお読み頂きありがとうございます。


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