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Googleのヘルプ(制限付き設定について・Android でユーザー補助機能を使用する・Google Play プロテクト)、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)、警察庁、フィッシング対策協議会、メルカリの案内で確認しています(確認日時:2026年10月27日 05:41 日本時間)。Androidの画面の名前や場所は、メーカーや機種で違うことがあります。
リンクや広告から入れたアプリに「ユーザー補助(アクセシビリティ)」の許可を求められたら、許可しないでください。Googleによると、ユーザー補助設定にアクセスしたアプリは「画面上のコンテンツを読み取り、ユーザーに代わってアプリを操作できるようになります」。偽アプリに許可すると、スマホを遠隔操作され、不正送金などにつながるおそれがあります。
- リンクや広告から入れたアプリが「ユーザー補助」「制限付き設定を許可」を求めたら、許可しません。
- 許可してしまったら、Wi-Fiとモバイル通信を止め、接続が切れたかを確かめます。機内モードにしてもWi-Fiが有効な場合があります。
- 別の端末から銀行・決済サービスへ連絡し、警察に相談します。アプリを削除します。その端末で操作を続けないでください。
この記事では、「ユーザー補助を許可して」と出た場面と、許可してしまった後の場面に分けて、確認、通信の止め方、お金の被害の止め方、削除までを公式の案内に沿ってまとめます。パソコンを遠隔操作された場合はサポート詐欺に電話してしまったら、iPhoneの偽のウイルス警告はiPhoneの偽のウイルス警告の記事を見てください。
こんな人におすすめ
- アプリを入れたら「ユーザー補助」「アクセシビリティ」の許可を求められた人
- 「ポイントがもらえる」「Android限定」のメールやSMSからアプリを入れようとしている人
- 許可してしまった、スマホが勝手に動いた気がする人
- 家族のAndroidスマホを見てあげたい人
入れる前に、1つでも当てはまったら止まります
- ☑ メール・SMS・SNSの広告のリンクからアプリを入れようとしている
- ☑ ポイントの獲得や失効の回避、還付金、「Android限定」をうたっている
- ☑ アプリ名に「大人の」「18+」などが付いている
- ☑ Google Play ではないサイトから「APK」ファイルをダウンロードさせる
- ☑ 「提供元不明のアプリ」のインストールの許可を求められた
- ☑ インストールのときに「VPN接続」「デバイスのフルコントロール」「アクセシビリティサービス」の許可を求められた
- ☑ 理由の説明がないまま、設定の変更を求められた
入れてしまった・許可してしまった
- その端末で操作を続けない。Wi-Fiとモバイル通信を止める
- 別の端末から、銀行・決済サービスへ連絡し、警察に相談する
JC3・警察庁・ドコモ・メルカリ・Googleの案内をもとにしたリストです。当てはまらなくても、安全とは限りません。
01結論|「ユーザー補助」は画面を読み取り、代わりに操作できる強い権限
ユーザー補助(アクセシビリティ)は、本来、画面の読み上げなどで、体の不自由な人がスマホを使いやすくするための機能です。Googleは、正規のアプリがユーザー補助設定をオンにするよう求めることもあるとしたうえで、次のように説明しています。
「ユーザー補助設定にアクセスすることで、アプリは画面上のコンテンツを読み取り、ユーザーに代わってアプリを操作できるようになります。」
JC3(日本サイバー犯罪対策センター)は、金銭的な被害を引き起こす偽アプリが「アクセシビリティ機能(ユーザー補助)の権限を要求するなど」高い権限を求める傾向があるとしています。許可すると、犯罪者がリモートからスマホを高い権限で制御でき、オンラインバンキングの不正送金、QRコード決済やキャリア決済の不正使用などの被害が確認されているとしています。スマホが操作できない状態になる事例も確認されています。
警察庁も、有名なSNSやアプリを装った不正アプリを入れたことで、キャッシュレス決済サービスが遠隔操作され、不正送金される被害が出ていると注意を呼びかけています。
出典:Google「制限付き設定について」、JC3「偽アプリの導入による金銭被害」、警察庁 Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.18(PDF)
警察庁の公式アカウントの投稿(2026年9月18日 16:00 日本時間)です。
ユーザー補助の設定の場所
Googleのヘルプでは、ユーザー補助の設定は「[設定] を開きます」→「[ユーザー補助] をタップします」で開きます。Googleは「具体的な操作や機能の名称は市場やデバイスによって異なる可能性があります」としています。
どのアプリにユーザー補助を許可したかの見え方は、メーカーや機種で違います。この記事では、Googleの公式の案内で確かめられた入口までを載せています。分からないときは、端末メーカーや携帯電話会社の窓口に相談してください。
02入れる前に止まる合図|ポイント・還付金・「18+」の広告
誘い方|「お得」「見たい」に付け込む
JC3は、ポイントの獲得や失効の回避、還付金や払い戻しをうたうメールのリンクや、正規アプリ名に「大人の」や「18+」などの単語を付けたSNS広告で誘う手口を確認しているとしています。
フィッシング対策協議会は2026年9月8日、Androidスマホ用の不正アプリのインストールへ誘うフィッシングメールについて緊急情報を出しました。件名の例として、次のようなものを挙げています(ごく一部とされています)。
- 「【まもなく失効】15,622ポイントの受け取り手続きはお済みですか?(Android限定)」
- 「Androidスマホをお使いですか?今すぐ15,622ポイントが受け取れます」
- 「ご利用明細はアプリでご確認ください」
協議会は2026年9月の報告書でも、Android版だけのポイント付与・優遇などの文面で不正アプリへ誘うメールが大量に配信されているとし、国税庁やカード会社などをかたる文面を確認しているとしています。ログインやアプリのインストールを促されたら、ブラウザーを閉じ、必要に応じてインストール済みの正規アプリで確かめるよう案内しています。
出典:JC3「偽アプリの導入による金銭被害」(2026年10月15日)、フィッシング対策協議会「不正アプリのインストールへ誘導するフィッシングメール」(2026/09/08)、同「2026/09 フィッシング報告状況」
入れるときに求められる許可
ドコモは、確認されている不正アプリの中に、インストールのときに次の許可を求めるものがあるとしています。
- VPN接続
- デバイスのフルコントロール
- アクセシビリティサービス
メルカリも、「提供元不明のアプリ」のインストールの許可、Webサイトからの「APK」ファイルのダウンロード、内容を理解できないままの強い権限の許可、警告画面が出てもインストールを続けること、を注意点に挙げています。
ドコモ公式サポートの投稿(2026年10月5日 17:00 日本時間)です。
出典:ドコモ公式サポート(X)、メルカリ「不審なAndroidアプリに注意!スマートフォンを遠隔操作する手口と対策」(2026年9月25日)
Googleが挙げる、詐欺のアプリの見分け方
| シナリオ | Googleの説明 |
|---|---|
| いきなり連絡がある | 「荷物を配達できませんでした」「未確認のボイスメールがあります」などのメッセージに注意 |
| デバイス設定を変更するようアプリが主張する | 有害なアプリからのリクエストは、多くの場合、説明がないか、つじつまが合っていない |
| 話がうますぎる | スマホの性能向上や、有料と思われるコンテンツの提供を装うことがある |
| 誤字、脱字、文法の誤りがある | 詐欺である可能性が高くなる |
警察庁は、公式アプリストアでも、提供元や内容をよく確認するよう呼びかけています。公式ストアにあるから安全、とは言い切れません。
03「制限付き設定を許可」の画面が出たら止まる
Googleによると、有害なアプリからユーザーを守るため、アプリのインストール時に一部のデバイス設定は制限されています。この「制限付き設定」は、許可しない限り変更できません。
- Googleは、制限付き設定を許可すると、個人データを危険にさらすおそれがある機密情報にアプリがアクセスできるようになるとし、「そのアプリ デベロッパーを信頼できる場合を除き、制限付き設定を許可することはおすすめしません」としています。
- 許可する手順は、Googleのヘルプでは「設定」→「[アプリ]」→対象のアプリ→その他アイコン→「[制限付き設定を許可]」です。この手順の一部は、Android 13以降でのみ動作します。
メールやSMS、広告から入れたアプリに、この手順を案内されたら、そこで止まります。電話やチャットで相手から「設定でこれをオンにして」と言われた場合も同じです。
画面の名前やメニューの位置は、メーカーや機種で違うことがあります。Googleのページにも、AI翻訳を含む場合があると書かれています。
04許可してしまったら|通信を止める→別の端末から連絡→削除→警察
許可してしまった、身に覚えのない決済があった、スマホが勝手に動いた。そんなときは、次の順番で進めます。メルカリは、不審なアプリを入れた場合や、身に覚えのない決済を確認した場合は「その端末で操作を続けないでください」としています。
- 通信を止めます。Wi-Fiとモバイル通信をオフにして、ネットワークから切ります(メルカリ)。機内モードにしてもWi-Fiが有効な場合があるため、実際に接続が切れているかを確かめます(IPAも「機内モード(Wi-Fi接続もオフ)」と案内しています)。
- 別の端末から、銀行・決済サービスへ連絡します。ネットバンキング、QRコード決済、キャリア決済など、そのスマホで使っていたサービスです。連絡先は、普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマーク、カードの裏面などで調べます。パスワードの変更も、別の端末から行います(不審なアプリを入れた場合の、リンクを開いた後の記事と同じ考え方です)。
- アプリを削除します。JC3は、偽アプリによる被害を確認した場合は、可能であれば直ちに削除するよう案内しています。ただしメルカリは、不正なアプリは削除を妨害する場合があり、削除できたように見えても、端末が安全な状態に戻ったとは限らないとしています。
- 警察に通報・相談します。最寄りの警察署か、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口です(警察庁の一覧)。
出典:メルカリ「不審なAndroidアプリに注意!」、JC3「偽アプリの導入による金銭被害」、警察庁 Vol.18(PDF)
お金の被害の確かめ方は、カードならクレジットカードの身に覚えのない請求|確認と連絡・停止の手順、ネットバンキングの振込の上限や通知の設定はネットバンキングの不正送金を防ぐには?認証・通知・振込上限の点検方法で説明しています。リンクを開いた後の操作別の対処はフィッシングメールのリンクを開いてしまったら?入力・認証・実行別の対処にまとめています。
05初期化は必要?
初期化が必要かどうかは、入れたアプリや許可した内容によって変わります。各機関の案内は次のとおりです。
- IPA:偽SMSから不正なアプリを入れてしまった事例について、スマホ本体への影響範囲が分からないため、アプリの削除だけでなく初期化を推奨しています。初期化の操作は携帯電話会社などに問い合わせ、復元には不正なアプリを入れる前のバックアップを使うよう案内しています。
- JC3:被害を確認した場合は、警察に通報・相談し、可能であれば直ちに偽アプリを削除する。
- メルカリ:削除できたように見えても安全な状態に戻ったとは限らないので、必要に応じて携帯電話会社や端末メーカーのサポート窓口にも相談する。
フィッシングメールのリンクを開いた後の記事と同じく、リンクを開いただけなら初期化は必須ではありません。不審なアプリを入れてしまった場合は、IPAが初期化を推奨している事例もあるため、入れたアプリや許可した内容を携帯電話会社や端末メーカーの窓口に伝えて、初期化の要否と手順を相談してください。初期化しても、すでに盗まれた情報や不正な取引への対応は別に必要です。
06Google Play プロテクトをオンにしておく
Google Play プロテクトは、Google Play ストアからダウンロードする前にアプリの安全チェックを行い、ほかの提供元のアプリも含めて、デバイスに有害なアプリがないかを確認します。有害なアプリを見つけると、警告したり、無効化・削除したりする場合があります。
- Googleは、Play プロテクトはデフォルトでオンになっているとし、常に有効にしておくことをおすすめしています。
- 確かめ方:Google Play ストア アプリ→右上のプロフィール アイコン→「[Play プロテクト]」→設定アイコン→「[Play プロテクトによるアプリのスキャン]」
メルカリも「Google Play プロテクトを有効にする」こと、OSやアプリを最新の状態にすることを挙げています。警察庁は、スマホにもウイルス対策ソフトを入れ、OSを最新の状態にするよう呼びかけています。
出典:Google Play ヘルプ「Google Play プロテクトを使用してアプリの安全性とデータ プライバシーを確保する」、メルカリ、警察庁 Vol.18(PDF)
07相談先
お金の被害が出ているときは、銀行・決済サービスへの連絡とあわせて、警察に相談します。偽アプリの被害は、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口でも相談できます。
| 窓口 | 番号 | こんなとき |
|---|---|---|
| 110番 | 110(緊急通報ダイヤル) | 今まさに被害が起きそうな緊急のとき |
| 警察相談専用電話 | #9110(平日 午前8:30〜午後5:15。都道府県警察本部で異なる) | 詐欺かもしれない電話の相談など |
| 消費者ホットライン | 188 | お金や契約のこと(身近な消費生活センターなどにつながる) |
| サイバー犯罪相談窓口 | 都道府県警察ごと(警察庁の一覧) | 偽アプリ・不正送金などの相談 |
出典:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」、消費者庁「消費者ホットライン」、警察庁「都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧」
08よくある質問
「ユーザー補助」を許可すると何ができるようになりますか?
Googleによると、アプリは画面上のコンテンツを読み取り、ユーザーに代わってアプリを操作できるようになります。偽アプリに許可すると、遠隔操作で不正送金などに使われるおそれがあります(01)。
ユーザー補助を求めるアプリは、全部危険ですか?
全部ではありません。Googleは、障がいのある人を支えるための正規のアプリが求めることもあるとしています。ただし、メールやSMS、広告のリンクから入れたアプリが求めてきたら、許可しないでください(03)。
「制限付き設定を許可」とは何ですか?
有害なアプリからユーザーを守るため、Androidが制限している設定です(一部はAndroid 13以降)。Googleは、開発元を信頼できる場合を除き、許可をおすすめしないとしています(03)。
許可してしまいました。まず何をすればいいですか?
その端末で操作を続けず、Wi-Fiとモバイル通信を止めます。機内モードでもWi-Fiが有効な場合があるので、接続が切れたかを確かめます。そのあと、別の端末から銀行・決済サービスへ連絡し、警察に相談します(04)。
アプリを消せば大丈夫ですか?
削除は必要ですが、メルカリは、不正なアプリは削除を妨害する場合があり、削除できたように見えても安全な状態に戻ったとは限らないとしています。必要に応じて携帯電話会社や端末メーカーに相談します(05)。
スマホを初期化したほうがいいですか?
不審なアプリを入れてしまった場合は、IPAが初期化を推奨している事例があります。入れたアプリや許可した内容を携帯電話会社や端末メーカーの窓口に伝えて、初期化の要否を相談してください(05)。
09まとめ
- 「ユーザー補助」は、画面を読み取り、代わりに操作できる強い権限。リンクや広告から入れたアプリが求めたら許可しない。
- 許可してしまったら、その端末で操作を続けず、Wi-Fiとモバイル通信を止め、切れたかを確かめる。
- 別の端末から銀行・決済サービスへ連絡し、警察に相談。アプリを削除する。初期化の要否は携帯電話会社や端末メーカーに相談する(IPAは不正アプリを入れた事例で初期化を推奨)。
更新履歴:2026年10月27日 初版(2026年10月27日 05:41 日本時間時点の公式情報)。
参考 引用元・公式情報
確認日:2026年10月27日(日本時間)
- Google:「制限付き設定について」・「Android でユーザー補助機能を使用する」・「Google Play プロテクト」
ユーザー補助で画面を読み取り操作できる、制限付き設定(Android 13以降)、ユーザー補助の設定の場所、Play プロテクト - JC3「偽アプリの導入による金銭被害」(2026年10月15日)
誘い方(ポイント・還付金・「18+」)、アクセシビリティ機能の権限、被害、削除と警察 - IPA「宅配便業者に加えて通信事業者をかたる偽ショートメッセージサービス(SMS)が増加中」(2021年12月22日)
不正アプリを入れた場合の機内モード(Wi-Fi接続もオフ)、アプリの削除、初期化の推奨 - 警察庁 Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.18(PDF)・サイバー犯罪相談窓口の一覧
不正アプリによる不正送金、公式ストアでも提供元を確認、相談先 - フィッシング対策協議会 緊急情報(2026/09/08)・同 2026/09 フィッシング報告状況
Android限定のポイントなどで不正アプリへ誘うメール、件名の例 - メルカリ(2026年9月25日)・ドコモ公式サポート(X、2026年10月5日)
APK、提供元不明のアプリ、VPN・フルコントロール・アクセシビリティ、通信を切る、別の端末から、削除の妨害 - 政府広報オンライン(#9110)・消費者庁(188)
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