3モデルを同列に並べず、使う場所と目的から選ぶ。
Gemini 3.6 Flashは一般利用と幅広い開発に、Gemini 3.5 Flash-Liteは低コストな大量API処理に向き、Gemini 3.5 Flash Cyberは一般ユーザーが通常選べるモデルではありません(2026年7月確認)。Googleによる3モデルの公式発表
Geminiアプリの有料プランとGemini APIの従量課金は別制度です。本記事では3モデルの違い、無料範囲、API料金、使い始める場所、データ利用条件を分け、自分に必要な選択だけを判断できるように整理します。
こんな人におすすめ
- 3.6 FlashとFlash-Liteの違いを知りたい人
- Geminiアプリで無料利用できるか確認したい人
- API単価からモデルを選びたい開発者
- Cyberを一般利用できるのか迷っている人
| モデル | 選ぶ条件 |
|---|---|
| 3.6 Flash | 普段の会話、文章、コーディング、画像などを含む幅広い処理 |
| 3.5 Flash-Lite | APIで大量の分類・翻訳・定型処理を行い、単価と処理量を優先 |
| 3.5 Flash Cyber | 脆弱性の発見・検証・修正向け。ただし一般向けには公開されていない限定モデル |
Gemini 3.6 Flashとは?3モデルの違い
Gemini 3.6 Flashは一般利用と幅広い開発、3.5 Flash-Liteは低コストな大量処理、3.5 Flash Cyberは限定的な脆弱性対応を担うモデルです。
Googleは3モデルを2026年7月21日に同時発表しましたが、誰でも同じ場所から選択できる3段階の性能プランではありません。最初に、開発組織、サービス、モデル名、提供対象を分ける必要があります。Googleによる3モデルの公式発表
Google DeepMindとGoogle LLCの役割を分ける
Geminiモデルの研究開発主体として示されるのはGoogle DeepMindで、表示中の日本向け利用規約におけるサービス提供者は米国デラウェア州法人のGoogle LLCです。
Google DeepMindはGoogle BrainとDeepMindを統合した研究チームです。一方で、公式情報はGemini 3.6 Flashを単一の国だけで開発したとは記載していないため、「米国製モデル」のように開発国を一つへ固定して説明しません。Google DeepMindの組織説明/Google利用規約
Geminiアプリ・AI Studio・APIの違い
Geminiアプリは一般利用者向けの会話サービスで、Gemini 3.6 Flashはその中や開発者向けAPIで動くモデルです。
Google AI Studioとは、Gemini APIのモデルを選択し、プロンプトや設定を確認する開発者向け環境です。Gemini APIでは表示名ではなく、安定版モデルIDのgemini-3.6-flashまたはgemini-3.5-flash-liteを指定します(2026年7月確認)。Gemini 3.6 FlashのAPIモデルページ/Gemini 3.5 Flash-LiteのAPIモデルページ
公式に明記されていない点
Gemini 3.5 Flash-LiteのモデルカードはGemini Appを提供経路に含めていますが、アプリのヘルプにある一般名称「Flash-Lite」がAPIのgemini-3.5-flash-liteと常に同一かは公式に明記されていません(2026年7月確認)。3.5 Flash-Liteモデルカード/Geminiアプリの利用上限ヘルプ
3モデルの利用対象と役割
Gemini 3.6 Flashと3.5 Flash-Liteは公開APIの安定版ですが、3.5 Flash Cyberは一般向けの公開APIモデルではありません。
3.6 Flashは3.5 Flashを基盤とし、コーディング・知識・マルチモーダル処理・トークン効率の改善を掲げています。Flash-Liteは、翻訳・分類・エージェント処理など、高スループットと低遅延が重要なワークロード向けです。Gemini 3.6 Flashモデルカード/Gemini 3.5 Flash-Liteモデルカード
表は横にスクロールできます。
| モデル | 主な役割 | 確認できる提供経路 | 一般利用者の判断 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.6 Flash | 一般的な会話から幅広いAPI処理まで | Geminiアプリ、Google AI Studio、Gemini APIなど | 基本候補 幅広い用途を1モデルで扱いたい場合 |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | 低遅延・高スループット・低単価の処理 | Google AI Studio、Gemini API、モデルカード上はGemini Appも記載 | 条件付き候補 APIの処理量と単価を優先する場合 |
| Gemini 3.5 Flash Cyber | 脆弱性の発見・検証・修正 | CodeMenderを通じた限定提供 | 限定提供 一般ユーザーが通常選ぶモデルではない |
なお、Gemini 3.5 Proは上表の3モデルには含まれず、2026年7月27日時点では一般提供日が確定していません。3.6 Flashを今使うか、3.5 Proを待つか迷っている場合は、Gemini 3.5 Proの公開状況と3.6 Flashとの違いで、公式発表の時系列と待つ・待たない基準を確認できます。
公式の性能値を総合順位として読まない
Gemini 3.6 Flashの性能値は、測定条件を伴う個別結果であり、あらゆる作業における総合順位ではありません。
GoogleはArtificial Analysisの測定を引用し、3.6 Flashが3.5 Flashより出力トークンを17%削減したと説明しています。また、Artificial Analysisは3.5 Flash-Liteについて毎秒350出力トークンと報告しています(2026年7月確認)。Google公式発表の性能説明/Artificial Analysisの測定原典
本記事では、こうした値を単一の総合評価や、あらゆる条件での速度保証には使いません。読者が支払う料金や求める品質はワークロードで変わるため、次章からは利用場所と処理条件で判断します。
Gemini 3.6 Flashは無料?アプリ・API料金の違い
Gemini 3.6 FlashはGeminiアプリの無料ユーザーも利用できますが、Google AIプランとGemini APIの従量課金は別制度です(2026年7月確認)。
会話だけなら、最初からAPI料金を支払う必要はありません。一方、アプリを有料化してもAPIの有料枠が自動的に付くわけではないため、「何へ支払うか」を先に分けます。Geminiアプリでの3.6 Flash提供情報/Gemini API公式料金ページ
Geminiアプリは無料枠とGoogle AIプランに分かれる
Geminiアプリで3.6 Flashを会話に使うだけなら、Googleアカウントの無料枠から始められます(2026年7月確認)。
有料のGoogle AI Plus、Google AI Pro、Google AI Ultraは、Geminiアプリの利用量やGoogleの関連特典を拡張するサブスクリプションです。日本向け公式ページではPlusが無料枠の2倍、Proが4倍と案内されていますが、Ultraの倍率は公式ページ間で「Proの5倍または20倍」と「4倍または20倍」に分かれています。日本向けGoogle AIプラン/Gemini公式サブスクリプションページ/Geminiアプリの利用上限ヘルプ
日本価格を一律に書かない理由
日本のApp Storeにはアプリ内課金額が掲載されていますが、確認できたページ本文だけでは全項目の課金期間を安全に対応付けられません。また、Web・App Store・Google Play・キャンペーンで価格が異なる可能性があります。本記事では販売経路共通の月額として断定せず、契約画面の現在価格を確認する方針とします。日本向けGoogle Gemini App Storeページ
Gemini APIは無料枠と有料従量課金が別にある
Gemini APIは、対象モデルを制限付きで使える無料枠と、Cloud Billingで支払う有料枠に分かれます。
APIの料金単位は月額プランではなく、原則として入力・出力トークンです。無料枠の正確な実行回数はすべての利用者に共通ではなく、モデル、ティア、アカウントなどによって変わり、現在の上限はGoogle AI Studioで確認します(2026年7月確認)。Gemini APIの無料・有料料金/Gemini APIレート制限
表は横にスクロールできます。
| 利用場所 | 無料利用 | 有料化の単位 | 先に確認すること |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリ | 3.6 Flashを無料枠で利用可能 | Google AIプランのサブスクリプション | 現在の利用上限と購入経路の価格 |
| Gemini API | 対象モデルを制限付きで利用可能 | 入力・出力トークンなどの従量課金 | AI Studioに表示される上限とCloud Billing |
| 3.5 Flash Cyber | 一般向け無料枠を確認できず | 公開API料金を確認できず | 限定提供の対象に該当するか |
3.6 FlashとFlash-LiteのAPI単価を比較する
Gemini 3.5 Flash-Liteの標準API料金は、3.6 Flashより入力・出力の両方が低く設定されています(2026年7月確認)。
比較するときは入力料金だけでなく、思考トークンを含む出力料金も見ます。次の価格は標準APIの100万トークン当たりの米ドル建て料金で、Batch API、Priority、キャッシュ料金は含みません。Gemini API公式料金ページ
表は横にスクロールできます。
| モデル | 入力100万トークン | 出力100万トークン | 無料枠 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.6 Flash | 1.50米ドル | 7.50米ドル 思考トークンを含む |
制限付きで入力・出力無料 |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | 0.30米ドル | 2.50米ドル 思考トークンを含む |
制限付きで入力・出力無料 |
| 想定例 | 入力1,000万+出力200万トークンの場合、3.6 Flashは30米ドル、Flash-Liteは8米ドルの概算 | ||
Flash Cyberの公開料金は確認できない
Gemini 3.5 Flash Cyberは、公開中のGemini API料金表に一般向けモデルとして掲載されていません(2026年7月確認)。
そのため「無料」「1回いくら」「月額いくら」と推測で埋めることはできません。本記事では3.6 FlashとFlash-Liteだけを費用比較し、Cyberは提供対象の判断に限定します。Gemini API公式料金ページ/Gemini 3.5 Flash Cyber公式発表
Geminiアプリ・AI Studio・APIのどこから始める?
Gemini 3.6 Flashは、会話ならGeminiアプリ、開発前の確認ならGoogle AI Studio、組み込みならGemini APIから利用できます(2026年7月確認)。
3つの入口は同じ操作画面ではありません。会話、モデル確認、サービス実装のどこまで行うかで、最初に開く場所を決めます。
会話目的ならGeminiアプリで3.6 Flashを選ぶ
文章作成や質問などをチャットで行う人は、Geminiアプリのモデル選択欄で「3.6 Flash」を選びます。
公式更新情報は、3.6 Flashが全世界のGeminiアプリユーザーへ提供され、ドロップダウンから選択できると記載しています(2026年7月確認)。利用量は無料・有料プランや処理負荷で変わるため、選択できることと無制限に使えることは別です。Geminiアプリ更新情報
開発前の確認ならGoogle AI StudioでモデルIDを見る
APIで何かを作る前にモデルや設定を確認したい人は、Google AI Studioで安定版モデルIDを選びます。
日本はGoogle AI StudioとGemini APIの提供地域に含まれ、利用者は18歳以上と案内されています(2026年7月確認)。モデル名が似ていても、アプリの一般名称ではなく、使用予定のAPI IDを確認します。Google AI StudioとGemini APIの提供地域
組み込み用途ならGemini APIの安定版IDを指定する
自社サービスや自動処理へ組み込む人は、Gemini APIでgemini-3.6-flashまたはgemini-3.5-flash-liteを指定します。
有料枠はCloud Billingで支払い、Google AIプランとは分離します。無料枠と有料枠ではデータ利用条件も異なるため、単価だけで切り替えないことが重要です。3.6 Flashの安定版ID/3.5 Flash-Liteの安定版ID/Gemini API追加利用規約
Geminiアプリ
モデル選択欄の「3.6 Flash」から始める
Google AI Studio
APIモデルID、設定、現在の利用枠を確認する
Gemini API
安定版IDを指定し、必要ならCloud Billingを設定する
Cyberには一般向けの開始手順がない
Gemini 3.5 Flash Cyberは、一般ユーザーがモデル一覧から選んで開始する公開モデルではありません。限定提供の対象外であれば、アプリやAI StudioでCyberを探す必要はありません(2026年7月確認)。Google DeepMindによるCyberの提供説明
3.6 FlashとFlash-Liteはどっち?用途別の選び方
Gemini 3.6 Flashは幅広い処理を1モデルで扱いたい場合、Gemini 3.5 Flash-LiteはAPI単価と大量処理を優先する場合の候補です(2026年7月確認)。
両モデルは入力形式が大きく重なるため、対応ファイルの有無だけでは選び切れません。処理の幅、1件当たりの品質余力、総トークン量、一般公開されている入口を判断軸にします。
会話・マルチモーダル・コーディングなら3.6 Flash
普段の会話から画像・動画・音声・PDFを含む処理、コーディングまで幅広く任せたい場合は、3.6 Flashが基本候補です。
3.6 Flashはテキスト、画像、動画、音声、PDFを入力し、テキストを出力できます。Googleは3.5 Flashを基盤として、コーディング、知識、マルチモーダル処理、トークン効率を改善したモデルと位置づけています。Gemini 3.6 Flashの対応入力/Gemini 3.6 Flashモデルカード
大量の分類・翻訳・自動処理ならFlash-Lite
大量の分類・翻訳・エージェント処理でAPI費用と処理速度を優先する場合は、3.5 Flash-Liteが候補です。
Flash-Liteもテキスト、画像、動画、音声、PDFを入力でき、最大入力・出力は3.6 Flashと同じです。差は単純な対応形式ではなく、Googleが高スループット・低遅延・低コスト向けに位置づけている点にあります。3.5 Flash-LiteのAPI仕様/3.5 Flash-Liteの用途説明
選ばない条件から候補を絞る
モデル選択では、得意な用途だけでなく「この条件なら選ばない」を先に決めると迷いを減らせます。
筆者の判断基準
3.6 Flashを選ばない主な条件は、品質の余力より大量処理の総額を優先するときです。Flash-Liteを選ばない主な条件は、一般的なチャット利用、幅広いコーディング、1件ごとの難易度が読めない処理を一つのモデルへまとめたいときです。これは公式の順位ではなく、公式の用途・料金・提供経路を組み合わせた本記事の判断基準です。
表は横にスクロールできます。
| 読者の状況 | 候補 | 判断理由 | 選ばない条件 |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリで会話する | 3.6 Flash | 全アプリユーザー向けの選択肢として明記 | APIの大量処理単価だけを比較したい場合 |
| 幅広いAPI処理・コーディング | 3.6 Flash | 幅広い品質・コーディング・知識処理を重視 | 処理が単純かつ大量で、総額を優先する場合 |
| 大量の分類・翻訳・定型処理 | Flash-Lite | 低単価・高スループットを優先 | 難易度の振れ幅が大きく、品質余力を優先する場合 |
| 機密性の高い業務データ | モデル名より契約条件 | 無料・有料APIでデータ利用条件が異なる | 無料枠へ機密情報を入力する運用 |
| 脆弱性の発見・修正 | Cyberは限定対象のみ | 専門用途だが一般公開されていない | 一般ユーザーが通常のモデル一覧から探す場合 |
Flash Cyberを選べるのは限定提供の対象だけ
Gemini 3.5 Flash Cyberを候補にできるのは、CodeMenderを通じた限定提供の対象となる政府機関や信頼できるパートナーなどです。
Google DeepMindの発表は「soon」とし、Google Cloudの日本語記事は一部の政府機関・組織・企業への提供と拡大方針を説明しているため、開始状況の表現は完全には一致しません(2026年7月確認)。一般ユーザー向け公開日、公開API ID、料金は公式に明記されていません。Google DeepMindによるCyber発表/Google CloudによるCodeMender提供説明
仕事・商用利用で入力データをどう扱う?
Gemini APIは、無料枠の入力・出力が製品改善に使われ得る一方、有料APIのプロンプトと応答は製品改善に使用しないと規約に記載されています(2026年7月確認)。
データ条件は「3.6 FlashかFlash-Liteか」ではなく、Geminiアプリ、無料API、有料APIのどこから送るかで変わります。有料のGoogle AIプランへ加入しているだけで、有料APIと同じ扱いになるとは限りません。
GeminiアプリはActivity設定と一時チャットを確認する
Geminiアプリでは、Gemini Apps Activityの設定によって会話の保存・改善利用条件が変わります。
Keep Activityがオンの場合、会話はサービスの提供・改善・開発に使われる可能性があり、人による確認の対象になる場合があります。確認された会話はアカウントから切り離された状態で最長3年間保持されると説明されています(2026年7月確認)。Gemini Apps Privacy Hub
Activityをオフにした場合や一時チャットでも、サービス提供と安全性のため72時間保持されます。自動削除の初期設定は18か月で、3か月、36か月、手動削除などへ変更できます(2026年7月確認)。Gemini Apps Activityの管理方法
API無料枠と有料枠のデータ利用条件
無料のGemini APIやGoogle AI Studioには、機密情報・個人情報を入力しない方針が必要です。
追加利用規約は、無料サービスに送った入力・生成された出力が製品や機械学習技術の提供・改善・開発に利用され、人が確認・注釈する場合があるとしています。一方、有料サービスのプロンプトと応答は製品改善に使用しないと記載されていますが、安全性・セキュリティ・法令対応のための限定的なログは残り得ます(2026年7月確認)。Gemini API追加利用規約
Google AIプランと有料APIを同一視しない
Google AI Proなどのアプリ向けプランへ加入しても、Gemini APIのリクエストが自動的に有料API扱いになるとは公式に記載されていません。
APIの有料枠はCloud Billingで支払います。したがって、業務データを扱うときは「Googleへ課金しているか」ではなく、「そのリクエストがどのサービス・課金経路から送られるか」を確認します。Gemini APIの課金方法/Gemini API追加利用規約
表は横にスクロールできます。
| 利用経路 | 製品改善への利用 | 人による確認 | 機密情報を扱う前の判断 |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリ | Activity設定・一時チャットなどで条件が変わる | 設定や利用状況により対象になる場合がある | 現在のActivity設定とアカウント種別を確認 |
| Gemini API無料枠 | 入力・出力が改善・開発に使われ得る | 確認・注釈される場合がある | 規約が機密・個人情報を送らないよう案内 |
| Gemini API有料枠 | プロンプトと応答を製品改善に使わない | 安全性・法令対応などの限定処理はあり得る | Cloud Billing、組織の規程、保存条件を確認 |
生成物の商用利用前に権利関係を確認する
Googleが生成物の所有権を主張しないことは、あらゆる生成物を無条件で商用利用できる保証ではありません。
Google利用規約とGemini API追加利用規約は、生成コンテンツの所有権をGoogleが主張しない一方、利用者が法令や第三者の権利を守る責任を負うこと、他の利用者にも類似した内容が生成され得ることを示しています。公開・販売前には、著作権、商標、個人情報、業界規制を個別に確認します。Google利用規約/Gemini API追加利用規約
公開直前に規約を再確認
Google利用規約ページには2026年7月30日からの改定予定が表示されています。本記事の記載は2026年7月27日に確認した内容を基準としているため、7月30日以降に公開・更新する場合は現在の規約を再確認する必要があります。
Gemini 3.6 Flashの上限は?対応端末・年齢条件
Gemini 3.6 Flashの利用上限・対応OS・年齢条件は利用場所や公式ページによって異なるため、契約前に現在の表示を確認する必要があります(2026年7月確認)。
特に混同しやすいのは、アプリの利用回数、アプリのコンテキスト、APIの最大入力、APIの最大出力です。同じ「上限」という言葉でも対象が違います。
アプリの利用量とコンテキスト上限を分ける
Geminiアプリの正確なメッセージ数は固定値として公表されておらず、プロンプトの複雑さ、会話の長さ、利用モデルなどで変動します。
公式ヘルプは、5時間または1週間の使用量上限と、上限到達後にアプリ内でリセット時刻を確認できる仕組みを案内しています。コンテキストウィンドウは、無料32,000、AI Plus 128,000、AI Pro・AI Ultra 1,000,000トークンと記載されています(2026年7月確認)。Geminiアプリの利用上限ヘルプ
有料プランで上限へ達した場合にFlash-Liteへ切り替えて続行できる説明もありますが、この「Flash-Lite」がAPIの3.5 Flash-Liteと完全に一致するかは公式に明記されていません。
APIの入力・出力・レート上限を分ける
Gemini 3.6 Flashと3.5 Flash-LiteのAPIは、最大入力1,048,576トークン、最大出力65,536トークンです(2026年7月確認)。
最大出力はGeminiアプリの回答上限を意味しません。また、RPMは1分当たりのリクエスト数、TPMは1分当たりのトークン数、RPDは1日当たりのリクエスト数です。実際のレート制限はプロジェクト単位で、モデル・ティア・アカウントにより変わり、超過時はHTTP 429が返る場合があります。3.6 FlashのAPI上限/3.5 Flash-LiteのAPI上限/Gemini APIレート制限
表は横にスクロールできます。
| 対象 | 現在の公式記載 | 意味 | 断定できないこと |
|---|---|---|---|
| Geminiアプリ無料 | コンテキスト32,000トークン | 会話で一度に参照できる情報量の目安 | 固定メッセージ数、最大出力 |
| Google AI Plus | コンテキスト128,000トークン | 有料アプリプランの参照範囲 | 常に同じ回数を送信できること |
| Google AI Pro・Ultra | コンテキスト1,000,000トークン | 有料アプリプランの参照範囲 | API上限と完全に同じ動作 |
| 3.6 Flash/Flash-Lite API | 入力1,048,576/出力65,536トークン | APIモデルの入力・出力仕様 | アプリの回答が65,536トークンになること |
Web・Android・iOS・macOS・Windowsの対応差
日本ではGeminiのWeb版、Android版、iPhone・iPad版を日本語で利用できますが、OS要件は公式ページ間で差があります(2026年7月確認)。
Web版は40以上の言語、230以上の国と地域で提供され、日本と日本語が一覧に含まれます。AndroidはAndroid 9以降かつ2GB以上のRAM、GoogleのiOSヘルプはiOS 16以降と記載しています。Geminiウェブアプリの対応地域・言語/Android版の利用要件/iOS版の利用要件
一方、日本のApp Storeにある現在のアプリはiOS・iPadOS 17.4以降を要件としており、ヘルプのiOS 16以降と一致しません。macOSのネイティブアプリはmacOS 15以降として案内されています。WindowsではWeb版を利用できますが、独立した公式ネイティブアプリは確認できません。日本向けGoogle Gemini App Storeページ/Geminiアプリ更新情報
日本語・年齢・アカウント条件を確認する
日本での提供と日本語対応は確認できますが、年齢条件は利用するサービスや機能によって同じではありません。
Geminiアプリの日本語ヘルプは多くの国で13歳以上または現地の基準年齢を案内する一方、日本向けGoogle AIプランページはGemini関連特典を18歳以上としています。Google AI StudioとGemini APIは18歳以上です(2026年7月確認)。Geminiモバイルアプリの年齢条件/日本向けGoogle AIプランの条件/Google AI Studio・APIの提供条件
学校・職場のGoogleアカウントでは、管理者の設定やライセンスによって利用できる機能が変わります。個人向けの年齢条件をそのまま組織アカウントへ当てはめないようにします。
知識範囲と誤回答リスクは仕様上限と別に見る
Gemini 3.6 Flashの知識カットオフは、すべての領域で一つの日付に統一されているわけではありません。
モデルカードは一部領域を2026年3月、その他の領域では2025年1月の基盤知識が残る可能性を示しています。また、誤った内容を生成する可能性や、処理の遅延・タイムアウトが起こる場合も明記されています。最新ニュースや医療・法律・金融など重要度の高い判断では、モデルの回答だけで確定しません。Gemini 3.6 Flashモデルカード
- 利用量を確認するアプリは固定回数を探さず、現在のプラン表示を確認する。
- API上限を確認する入力・出力上限とAI Studioに表示されるレート制限を分ける。
- 端末要件を確認するヘルプだけでなく、現在のストア要件も確認する。
- 年齢・アカウントを確認する個人、学校、職場、AI Studioで条件を分ける。
- 日本語対応を過大解釈しない利用可能であることと、全機能・全品質が英語と同等であることを分ける。
- 重要情報は出典へ戻る知識カットオフと誤回答の可能性を前提にする。
旧FlashからGemini 3.6 Flashへ移行するべき?
Gemini APIの旧Flashモデルは終了予定がモデルIDごとに異なり、gemini-2.5-flashは2026年10月16日の終了予定と案内されています(2026年7月確認)。
移行要否は「Flashを使っている」という通称では判断できません。アプリ利用者ではなく、APIで固定モデルIDを指定している人が、現在のIDと終了予定を照合します。
APIモデルIDから移行対象を特定する
API利用者は、コードやAI Studioに表示される完全なモデルIDを確認してから移行先を決めます。
gemini-2.5-flash、gemini-3.1-flash-lite、gemini-3-flash-previewは名前が似ていますが、終了予定と推奨先が異なります。Geminiアプリでモデルを選ぶだけの人は、APIモデルIDの置換作業を行いません。Gemini APIの提供終了情報
終了予定と推奨移行先を確認する
現在の公式移行表では、2.5 Flashの推奨先は3.6 Flash、3.1 Flash-Liteの推奨先は3.5 Flash-Liteです(2026年7月確認)。
表は横にスクロールできます。
| 現在のモデルID | 公式の状態 | 終了予定 | 推奨移行先 |
|---|---|---|---|
gemini-3.6-flash |
安定版 | 発表なし | 現行候補 |
gemini-3.5-flash-lite |
安定版 | 発表なし | 現行候補 |
gemini-3.5-flash |
提供中 | 発表なし | 公式表では終了日未定 |
gemini-3.1-flash-lite |
移行対象 | 早くても2027年5月7日 | gemini-3.5-flash-lite |
gemini-3-flash-preview |
プレビュー | 発表なし | gemini-3.6-flash |
gemini-2.5-flash |
終了予定 | 2026年10月16日 | gemini-3.6-flash |
latestエイリアスの接続先を推測しない
gemini-flash-latestが現在どのモデルへ接続されるかは、確認した公式変更履歴だけでは3.6 Flashと断定できません。
公式変更履歴は2026年5月19日に3.5 Flashがgemini-flash-latestの背後へ入ったと記載していますが、3.6 Flash公開後の接続先を明示する記載は確認できません(2026年7月確認)。再現性を重視する実装では、筆者の判断基準として安定版の固定モデルIDを確認して使います。Gemini API変更履歴
Gemini 3.6 Flashのよくある質問
Gemini 3.6 FlashはGeminiアプリとGemini APIの両方で提供されますが、料金・上限・データ条件は利用場所ごとに異なります(2026年7月確認)。
ここでは、モデル名と提供経路の境界で残りやすい疑問だけを直接回答します。
Gemini 3.5 Flash-LiteはGeminiアプリで使えますか?
Gemini 3.5 Flash-Liteはモデルカード上ではGeminiアプリも提供経路に含まれますが、アプリのFlash-Liteとの正確な対応は公式に明記されていません。
アプリのヘルプには一般名称としてFlash-Liteが記載されています。APIの安定版IDgemini-3.5-flash-liteと同じ版だと断定せず、画面上の現在の説明を確認します(2026年7月確認)。3.5 Flash-Liteモデルカード/Geminiアプリのモデル・上限ヘルプ
Google AI Proに入ればGemini APIも有料枠になりますか?
Google AI Proへ加入しても、Gemini APIの有料枠が自動的に付くとは公式に記載されておらず、APIはCloud Billingで別に支払います。
アプリの利用量を増やす契約と、APIの入力・出力トークンへ支払う契約を分けて確認してください。Gemini API公式料金ページ
65,536トークンはGeminiアプリにも適用されますか?
65,536トークンはAPIモデルの最大出力であり、Geminiアプリの最大出力として公式には明記されていません。
アプリのコンテキスト上限とAPIの最大出力は別の仕様です。APIの数値をアプリへそのまま当てはめないようにします。Gemini 3.6 FlashのAPI仕様/Geminiアプリの利用上限ヘルプ
Gemini 3.5 Flash Cyberはいつ一般公開されますか?
Gemini 3.5 Flash Cyberの一般公開日は、2026年7月27日時点で公式に発表されていません。
政府機関や信頼できるパートナーなどへの限定提供と拡大方針は示されていますが、一般向けAPI ID・価格・公開日は確認できません。Google DeepMindによるCyberの発表
Windows向けのGeminiネイティブアプリはありますか?
WindowsではGeminiのWeb版を利用できますが、独立した公式ネイティブアプリは2026年7月27日時点で確認できません。
「Windowsでは使えない」という意味ではありません。対応ブラウザからWeb版を利用し、将来のネイティブ版については公式更新情報を確認します。Geminiウェブアプリの対応地域・言語/Geminiアプリ更新情報
まとめ|利用場所・目的・データ条件で選ぶ
Geminiモデルは、利用場所・処理目的・入力データの機密性という3条件を決めれば、3.6 FlashとFlash-Liteの候補を絞れます(2026年7月確認)。
一般的な会話や幅広いAPI処理は3.6 Flash、大量の定型API処理で単価を優先するなら3.5 Flash-Liteが候補です。3.5 Flash Cyberは、2026年7月時点では一般ユーザーが通常選ぶモデルではありません。
次に行うことは一つです。Geminiアプリ、Google AI Studio、Gemini APIのどこで使うかを先に決め、その入口の公式画面で現在のモデル名・料金・データ条件を確認してください。
引用元・確認した公式情報
- GoogleによるGemini 3.6 Flash・3.5 Flash-Lite・3.5 Flash Cyberの発表
- Google DeepMindについて
- Google利用規約
- Geminiアプリ更新情報
- Gemini 3.6 Flash APIモデルページ
- Gemini 3.5 Flash-Lite APIモデルページ
- Gemini API最新モデルガイド
- Gemini 3.6 Flashモデルカード
- Gemini 3.5 Flash-Liteモデルカード
- Google DeepMindによるGemini 3.5 Flash Cyberの発表
- Google CloudによるCodeMenderの提供説明
- Gemini API公式料金ページ
- Gemini APIレート制限
- 日本向けGoogle AIプラン
- Gemini公式サブスクリプションページ
- Geminiアプリの利用上限ヘルプ
- 日本向けGoogle Gemini App Storeページ
- Geminiウェブアプリの対応地域・言語
- Android版Geminiの利用要件
- iOS版Geminiの利用要件
- Geminiモバイルアプリの共通利用要件
- Google AI StudioとGemini APIの提供地域
- Gemini API追加利用規約
- Gemini Apps Privacy Hub
- Gemini Apps Activityの管理方法
- Gemini APIの提供終了情報
- Gemini API変更履歴
- Artificial Analysisによるモデル測定原典
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