LINE乗っ取りの確認と対処|友だちから送金を頼まれたら

乗っ取りの確認と 送金を頼まれたとき 実務ガイド

情報確認日:2026-10-26

SOURCE CHECK

LINEヘルプセンター(乗っ取りの対処法、「ログアウトされました」の案内、投票を装った乗っ取りとPayPay送金詐欺)、LINEみんなの使い方ガイド「送金詐欺」、PayPayヘルプ(送った残高のキャンセル、取引の報告)、警察庁のサイバー警察局便り 2026 Vol.13、IPAの2026年4〜6月の相談状況で確認しています(確認日時:2026年10月26日 12:45 日本時間)。LINE乗っ取りに限った件数や被害額は、この時点で公表されているものを見つけられませんでした。Xの投稿の時刻は日本時間です。

LINE乗っ取りは、自分のアカウントだけでなく、友だちや家族にお金を頼むメッセージに使われます。LINEは、今の端末でメッセージを送ったり受け取ったりできていれば、アカウントは乗っ取られていないと説明しています。「アカウントからログアウトされました」の画面では削除を押さず、友だちから突然PayPayの送金を頼まれたら送らずに、LINE以外の方法で本人に確かめてください。

先に結論(2026年10月26日 12:45 日本時間時点)
  1. スマホのLINEで送受信できていれば、アカウント自体は乗っ取られていません(LINE)。ただし、PCやiPadからログインされていることはあります。
  2. 「アカウントからログアウトされました」の画面では、削除を押しません。押すと、その端末のLINEのデータがすべて消えます。
  3. 友だちから突然送金を頼まれたら、送りません。前から知っている電話番号や直接会って、本人に確かめます。
  4. PayPayで送ってしまったら、相手が受け取る前ならキャンセルできます。受け取られた後は、取引を報告し、警察に相談します。

この記事では、「自分が乗っ取られた」「友だちが乗っ取られた・送金を頼まれた」「お金を送ってしまった」の3つの立場ごとに、LINE・PayPay・警察庁の案内に沿って手順をまとめます。

こんな人におすすめ

  • LINEに「アカウントからログアウトされました」と出た人、身に覚えのないメッセージが送られていた人
  • 友だちから「PayPay使える?」「ちょっと立て替えてほしい」と届いた人
  • 頼まれて送金してしまった人
立場別チェックリスト

自分が乗っ取られた(かもしれない)

  • スマホのLINEで送受信できるか確かめる(できれば、アカウント自体は乗っ取られていない)
  • 「アカウントからログアウトされました」の画面では削除を押さない
  • パスワードを変える。ログイン許可をオフにする。ログイン中の端末で、知らない端末をログアウトする
  • 勝手に送られたメッセージを送信取消する(標準は送ってから1時間以内)
  • 友だちにLINE以外の方法で「お金の依頼には応じないで」と知らせる
  • 再ログインできなければ、本人がLINEのお問い合わせフォームから連絡する

友だちが乗っ取られた・送金を頼まれた

  • 送金しない。電子マネーやギフトカードの番号も送らない
  • 認証番号やURLが届いても、入力しない・教えない
  • 前から知っている電話番号や直接会って、本人に確かめる
  • トークを「なりすまし」または「詐欺」で通報する(相手には伝わらない)

お金を送ってしまった

  • PayPay:相手がまだ受け取っていなければ、キャンセルする
  • PayPay:アプリで「取引を報告する」(過去90日以内の取引が対象)
  • 警察に相談する(#9110・最寄りの警察署)
  • 電子マネー・ギフトカード:発行会社と警察に連絡する
  • 「〇〇ペイで返金します」という連絡には応じない

詳しい手順と出典は、02〜05で説明します。このリストは初動の目安です。

01LINE乗っ取りとは|よくある手口と原因

LINE乗っ取りは、偽の画面に電話番号・パスワード・認証番号を入力してしまうことから始まる例が、LINEやIPAから報告されています。LINEは、登録情報や認証番号を聞き出したり、画面に入力させたりする行為は全て詐欺だとしています。

出典:LINEヘルプセンター「LINE乗っ取り⋅詐欺被害に遭わないために知っておきたいこと」、IPA「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2026年第2四半期(4月~6月)]」

投票のお願い|Instagram・Facebookから届く

LINEによると、SNS上で「コンテストのアンバサダー候補になった」「親戚の子が作品コンテストに参加している」などと投票を頼まれ、リンクを開くと偽のLINEログイン画面に誘導されます。入力した情報が悪用され、アカウントが乗っ取られます。

IPAの相談事例では、Instagramに「友達の息子絵画コンテストに投票してくれる?」というDMが届き、「LINE認証投票」という画面に誘導された後、LINEが乗っ取られて、知り合いに金銭を求めるメッセージが送られていました。IPAは、電話番号・パスワード・SMSの認証コードを入力したことで、LINEの引き継ぎ機能が悪用されたと考えられるとしています。

出典:LINEヘルプセンター「投票を装ったLINEアカウント乗っ取りやPayPayへの送金詐欺被害について」(2026年5月20日更新)、IPA(相談事例1)

LINE公式の投稿です(LINE、2026年6月18日 14:00)。身近な人からの「投票して!」に注意し、リンク先で電話番号・パスワード・認証番号を入力しないよう呼びかけています。

「新しいLINE VOOM」などの偽サイト

LINEによると、LINE VOOMは2026年9月30日でサービスを終了しました。それに合わせて「新しいLINE VOOM」などと称して偽のページに誘導し、電話番号やパスワードを入力させる手口があります。LINEは、本物のLINE公式サイトは基本的に「line.me」で終わるURLだとしています。

出典:LINEヘルプセンター(最近の手口)

認証番号を聞き出す

鹿児島県警は、電子マネーの番号を聞き出す手口を紹介し、「4桁の認証番号を絶対に他人に教えないでください」と呼びかけています。LINEも、自分でLINEの引き継ぎを行う以外に、認証番号を使うことはないと説明しています。

出典:鹿児島県警察「不正アクセス(LINE乗っ取り)」(2025年6月12日更新)、LINEヘルプセンター

LINE乗っ取りについて、確認できたこと・できていないこと(2026年10月26日 12:45 日本時間)
項目状況出どころ
投票・偽のVOOM・認証番号の手口確認済みLINEヘルプセンター、IPA、鹿児島県警
乗っ取ったアカウントでPayPay送金を頼む手口確認済みLINEヘルプセンター
LINE乗っ取りに限った件数・被害額見つからない(未確認)—
LINE乗っ取りでAIが使われた国内事例見つからない(未確認)—(07)

用語メモ:認証番号は、SMSで届く数字です。LINEを新しい端末に移すときなどに使います。引き継ぎは、別のスマホにLINEアカウントを移すことです。ログイン許可は、PCやタブレットからのログインを許すかどうかの設定です。送信取消は、送ったメッセージを相手の画面からも消す機能です。

偽サイトのリンクを開いて入力してしまったときの、入力した内容ごとの対処はフィッシングメールのリンクを開いてしまったら?入力・認証・実行別の対処にまとめています。

02LINEが乗っ取られたか確認する方法|「ログアウトされました」と出たら

スマホで送受信できるか

LINEは「現在の端末でLINEのメッセージの送受信などができている場合は、LINEアカウントは乗っ取られていません」と説明しています。ただし、覚えのないメッセージが送られていたり、ログインの通知が届いたりした場合は、第三者がPCやiPadなどからログインした可能性があります。その場合は、パスワードの変更、ログイン許可のオフ、ログイン中の端末の確認をします。

出典:LINEヘルプセンター「LINE乗っ取りの被害にあった場合の対処法」

ログイン中の端末を見る

スマホ(メイン端末)のLINEで、[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[ログイン中の端末]を開くと、ログインしている端末の名前と、ログインからの経過時間が見られます。知らない端末は[ログアウト]します。[すべてのサービスからログアウトする]で、まとめてログアウトすることもできます。

出典:LINEヘルプセンター「LINEやLINE関連サービスにログインしている端末を確認するには?」

「LINE」から身に覚えのないログイン通知が来た

アカウント名が「LINE」の公式アカウントから、身に覚えのないログイン通知(SSOログイン通知など)が届いたら、通知に書かれたリンクからログアウトし、パスワードを変えます。生体情報(指紋や顔)でのログインを求める画面が出て、心当たりがない場合は、[ログイン許可]をオフにします。

出典:LINEヘルプセンター「「LINE」という名前のLINE公式アカウントからメッセージが届いた」、LINEヘルプセンター「生体情報でのログインを求める画面が表示された」

「アカウントからログアウトされました」と出た

まず、削除を押さないでください。LINEは、直前の状況によって案内を分けています。

「アカウントからログアウトされました」と出たとき(LINEの案内より)
直前の状況考えられることすること
SNS・SMS・メールのリンクからLINEにログインした乗っ取りの可能性削除は押さず、再ログインを試す(下の5つの方法)
別の端末で同じ電話番号を使ってLINEを認証した元のアカウントは削除される(1つの電話番号に1アカウント)今使えるアカウントを使うか、新しく作る
今の電話番号をLINEに登録していなかった番号が他の人に再割り当てされた。乗っ取りではない今の電話番号で新しいアカウントを作る
心当たりがない第三者による操作の可能性削除は押さず、再ログインを試す

再ログインの方法として、LINEは①Googleアカウント・Apple IDでの再ログイン、②再インストールして引き継ぐ、③電話番号で再ログイン、④メールアドレスで再ログイン、⑤お問い合わせフォーム、を案内しています。

出典:LINEヘルプセンター「「アカウントからログアウトされました」と突然表示された」

知らない人が友だちに出る

LINEによると、電話番号の持ち主が変わった(電話番号の再利用)などの理由で、[友だち]に表示される人と実際のLINE利用者が一致しないことがあります。知らない人が表示されていても、それだけで乗っ取りとは限らないと考えられます(編集上の判断です)。

出典:LINEヘルプセンター「知らない人が[友だち]に表示されている/自分の名前が他人に表示されている場合」

頼んでいないのに認証のコードが届いたときの考え方は、Googleの確認コードが突然SMSで届いたら?身に覚えがないときの対処も参考になります。

03自分のLINEが乗っ取られたときの対処|順番と問い合わせ

自分のLINEが乗っ取られた、またはその疑いがあるときは、次の順番で進めます。

  1. 削除を押しません。「LINEをアンインストールして再インストールしてください」「削除ボタンをタップしてください」と第三者が誘導するケースが報告されています。削除をタップすると、その端末に保存されているLINEのデータがすべて消えます。
  2. まだ使えるときは、守りを固めます。パスワードを変える → ログイン許可をオフにする → ログイン中の端末で知らない端末をログアウトする → 勝手に送られたメッセージを送信取消する、の順です。パスワードは、半角の英大文字・英小文字・数字・記号のうち3種類以上を含む8〜20文字です。引き継いでから24時間は、パスワードを変えられません。
  3. 使えないときは、再ログインを試します。上の①〜⑤の方法です。削除を押してしまった場合は、登録している電話番号とパスワードで引き継ぎを試します。
  4. 戻らないときは、本人がお問い合わせフォームから連絡します。LINEは、家族や友人など代理の人からの問い合わせは原則受け付けていません。乗っ取りが確認された場合、LINEは悪用を防ぐためにアカウントを削除し、有料アイテムやコインを新しいアカウントへ移すとしています。
  5. 友だち・家族に、LINE以外の方法で知らせます。電話、メール、別のSNS、直接会うなどです。「お金や電子マネーを頼まれても応じないで」と伝えます。
  6. 同じパスワードを使っているサービスも変えます。LINEは、他社のサービスと同じパスワードなら変更を強くすすめています。
  7. 被害があれば警察に相談します。警察庁は、ログインの履歴などを証拠として残すよう案内しています。送られたメッセージの画面も残しておきます。

出典:LINEヘルプセンター(投票を装った乗っ取り)、LINEヘルプセンター(乗っ取りの対処法)、LINEヘルプセンター(パスワード)、LINEヘルプセンター(送信取消)、LINEヘルプセンター「LINEの不正ログイン(乗っ取り)の防止と対処」、鹿児島県警察、警察庁「不正アクセス対策」

送信取消ができるのは、標準で送ってから1時間以内(LYPプレミアム会員は7日以内)です。取り消す前に、通知などで相手が内容を一部見ている可能性があります。

乗っ取られたときの連絡先
連絡先何をするか注意
LINEのお問い合わせフォーム再ログインできないときの連絡本人が連絡する(代理は原則不可)
友だち・家族LINE以外の方法で、乗っ取られたことを知らせるお金の依頼に応じないよう伝える
警察(#9110・最寄りの警察署・サイバー犯罪相談窓口)金銭の被害があったときログインの履歴やメッセージの画面を残す

出典:LINEヘルプセンター、LINEヘルプセンター(#9110)、警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」

警察庁の公式の投稿です(警察庁、2026年9月3日 10:10)。リンク先のサイバー警察局便り 2026 Vol.13では、乗っ取られたときは「新しいパスワードに変更する」「自分以外の見覚えのない端末は、全てログアウトする」「アカウントの登録情報や認証方法が変更されていないか確認する」、なりすまし被害には「交流相手に注意喚起」「サービス提供会社に相談」「警察に通報・相談」を挙げています。

Xのアカウントで勝手に投稿やDMをされた場合は、Xで勝手に投稿・DM送信されたら?不正ログインと連携アプリの確認方法で手順を説明しています。

04友だちが乗っ取られた・PayPay送金を頼まれたとき

よくある依頼文(PayPay・電子マネー)

Xでは、乗っ取られたLINEから届いたという、次のような文面が繰り返し投稿されています(2026年10月、個人の投稿から文面だけ引用)。

  • 「PayPayの送金限度額が切れちゃってさ。💦3万9700円、代わりに払ってもらえない?明日の朝には返すよ。」
  • 「送金限度額が切れちゃったからこのアカウントに38000円送金してもらえない?明日の朝には返す」
  • 「PayPayやってる?」

同じ文面が、金額まで同じ形で、別々の人に届いています。警察庁のサイバー警察局便りでも、乗っ取られたアカウントから「コンビニで電子マネー1万円分買って その番号教えて」と届く例が紹介されています。

出典:警察庁「サイバー警察局便り 2026 Vol.13」(PDF)

送らない・教えない

LINEは「親しい友人からのメッセージであっても、突然PayPayでの送金を頼まれた場合は絶対に送金しないでください」としています。認証番号やURLが届いても、入力したり教えたりしません。

出典:LINEヘルプセンター(投票を装った乗っ取り)、LINEヘルプセンター(詐欺の見分け方)

本人に確かめる方法

LINEは、突然送金を求められたら「対面やビデオ通話など、テキストメッセージ以外の手段で必ず本人に確認してください」と案内しています。埼玉県警も、SNS以外の連絡方法(電話や電子メール等)で確認するよう呼びかけています。

確かめるときは、前から知っている電話番号にかけるか、直接会うと安心です。同じトークで「本人です」「さっきのは乗っ取りでした」と届いても、それも乗っ取った側の可能性があるので、それだけで信じないほうがよいと考えられます(編集上の判断です)。

出典:LINEヘルプセンター、埼玉県警察「SNS等のアカウント乗っ取り被害に注意!」(2026年2月2日更新)

通報・ブロック

怪しいトークは、返信せずに通報します。トーク画面右上の[≡]>[設定]>[通報]で、通報理由に「なりすまし」または「詐欺」を選び、[同意して送信]をタップします。LINEは、相手に通報したことは伝わらないとしています。必要なら、相手をブロックします。

LINEヤフーは、1:1トークやグループトークの内容は通信の秘密にあたるため、「通報」されたものだけを部分的に確認するとしています。通報が手がかりになります。

出典:LINEみんなの使い方ガイド「それ、送金詐欺ではないですか?」、LINEヤフー「「LINE」における詐欺行為の撲滅に向けた取り組み」

返信してしまった・URLを開いてしまった

返信しただけで、お金・電子マネーの番号・認証番号を渡していなければ、それ以上やり取りせず、通報すればよいと考えられます(編集上の判断です。公式の案内は「返信をせず、通報」です)。URLを開いて電話番号やパスワードを入力してしまった場合は、自分のアカウントも乗っ取られるおそれがあるので、03の手順とフィッシングメールのリンクを開いてしまったら?入力・認証・実行別の対処を見てください。

乗っ取られた友だちに伝える

本人には、LINE以外の方法で知らせます。LINEへの問い合わせは本人しかできないので、本人に動いてもらう必要があります。

出典:LINEヘルプセンター(代理の問い合わせは原則不可)

05お金を送ってしまったら|PayPay・電子マネー・相談先

PayPayで送ってしまった

PayPayで送った後にできること(PayPayヘルプより)
状況すること注意
相手がまだ受け取っていない[送る]>履歴>相手>金額>[受け取り依頼をキャンセルする]受け取りが完了していると、キャンセルできない
受け取りリンクで送った受け取られる前なら、リンクをキャンセルできるリンクの有効期限は作成から4日(96時間)
受け取られた[送る]>履歴>チャット>取引>[取引を報告する]過去90日以内の取引が対象。調査の経過や結果は教えてもらえない
補償自分で「送る」を使った取引は、PayPayの補償制度の対象外補償を申請するときは、事前に警察への被害の届出が必要

出典:PayPay ヘルプ「PayPay残高を送ったがキャンセルしたい」、PayPay ヘルプ「詐欺等の疑いがある送る・受け取るを利用した取引を報告したい」

PayPayは、送った残高を返してほしい場合は「お客様同士での解決」としています。ただ、乗っ取りの場合は、相手は友だち本人ではなく犯人なので、この案内は当てはめにくいと考えられます。取引を報告し、警察に相談してください。

出典:PayPay ヘルプ「送る・受け取るでお困りの場合」

送ったお金が戻るかどうかは、確認できていません。PayPayの一次情報で確認できたのは、上の「キャンセル」「報告」「補償の対象外」までです。

電子マネー・ギフトカードの番号を送った

カードの発行会社と警察に連絡します。発行会社ごとに対応が違うので、各社の公式サイトで連絡先を確かめてください。ギフトカードを使った別の詐欺(偽のウイルス警告)の話はChromeの「ウイルスに感染」通知が消えない?偽警告の見分け方と止め方にあります。

「〇〇ペイで返金します」に注意

LINEヤフーは、「〇〇ペイで返金する」と案内し、返金の手続きを装って操作させ、実際には送金させる手口を挙げています。お金を取り戻そうとしているときに届く連絡にも、応じないでください。

出典:LINEみんなの使い方ガイド「それ、送金詐欺ではないですか?」

相談先

相談先(2026年10月26日 12:45 日本時間に各公式ページで確認)
相談先番号・窓口何を相談するか
警察相談専用電話#9110金銭の被害の相談
最寄りの警察署・サイバー犯罪相談窓口警察庁のページに都道府県ごとの一覧被害の届出(PayPayの補償の申請の前にも必要)
消費者ホットライン188身近な消費生活センターなどにつながる
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口03-5978-7509アカウントの設定など、技術的な相談

出典:LINEヘルプセンター(#9110)、LINEみんなの使い方ガイド(#9110・188)、警察庁「サイバー事案に関する相談窓口」、消費者庁「消費者ホットライン」

受付時間は窓口ごとに違います。電話する前に、各公式ページで確かめてください。

関連する記事です。

06LINE乗っ取りを防ぐ設定|ログイン許可・2要素認証

LINE乗っ取りを防ぐ設定(LINEヘルプセンターより)
設定場所注意点
パスワードを変える[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[パスワード]3種類以上を含む8〜20文字。他のサービスと同じものは使わない
ログイン許可をオフ[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[ログイン許可]PCやタブレットでLINEを使う人は、そこからログインできなくなる
Webログインの2要素認証[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[Webログインの2要素認証]不審なWebログインを見つけたときに、オンにするようLINEが案内している
ログイン中の端末の確認[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[ログイン中の端末]メイン端末(主にスマホ)で確認する
フィッシングサイトの検知[ホーム]>[設定]>[トーク]URLプレビューがオンのときだけ使える
電話番号を最新にする登録している電話番号を確認する解約・変更した番号のままだと、突然LINEが使えなくなることがある
認証番号を誰にも教えない—自分で引き継ぎをするとき以外は入力しない

出典:パスワード、ログイン許可、不正ログインの防止と対処、ログイン中の端末、フィッシングサイトの検知、登録電話番号の確認、詐欺の見分け方(いずれもLINEヘルプセンター)

LINEは、推測されやすいパスワードが原因と思われる不正ログインの被害が増えていると説明しています(件数の記載はありません)。警察庁も、複雑なパスワードにして使い回さないこと、多要素認証やログイン通知を使うことをすすめています。

出典:LINEヘルプセンター「LINEの不正ログイン(乗っ取り)の防止と対処」、警察庁「サイバー警察局便り 2026 Vol.13」

関連する記事です。

07AI時代のなりすまし|本物らしく見えても、送金の前に別の方法で確かめる

この節では、なりすましとAIの関係を、公的機関などの一次情報で確認できる範囲で説明します。LINE乗っ取りでAIが使われた国内の事例は、2026年10月26日 12:45 日本時間時点で確認できていません。

文章:自然な日本語でも本物とは限らない

警察庁は、AI技術の発達により文章の自然さや偽装の精度が大幅に向上し、見抜きにくいフィッシングが増えているとしています。フィッシング対策協議会も、AIで自然な日本語を作ったりして、本物と見分けがつかないと注意を呼びかけています。

出典:警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(PDF)本文p.17、フィッシング対策協議会「フィッシングとは」

声と顔:作られることがある

声:米国のFTCは、短い音声と声をまねるプログラムがあれば家族の声に似せられるとして、「声を信じず、本人のものと分かっている番号にかけて確かめる」よう呼びかけています。

顔:警察庁は、警察官になりすました特殊詐欺で、SNSのビデオ通話で警察官役の顔をAIで作り、被害者をだましていた事件を紹介しています(令和7年8月に検挙)。これは特殊詐欺の事例で、LINE乗っ取りの事例ではありません。米国のFBIも、犯罪者が警察官などになりすましたリアルタイムのビデオ通話用の映像や、相手が「本物の人間」だと信じさせるための映像を作ることがあると注意しています。

出典:FTC「Scammers use AI to enhance their family emergency schemes」(2023年3月20日、英語)、警察庁 同PDF 本文p.29、FBI IC3 PSA241203(2024年12月3日、英語)

だから「別の方法」で確かめる

LINEは「対面やビデオ通話など、テキストメッセージ以外の手段で」本人に確かめるよう案内しています。そのうえでこの記事では、お金が関わるときは、乗っ取られたかもしれないアカウントでのビデオ通話より、前から知っている電話番号や対面、共通の家族・友人を通して確かめると安心だと考えます。

編集上の推論:上の「前から知っている電話番号や対面で確かめる」は、LINEの案内(テキスト以外で確認)、警察庁・FBIの事例(ビデオ通話の顔がAIで作られた)、FTCの助言(知っている番号にかける)を組み合わせた、この記事の判断です。LINE乗っ取りでビデオ通話の顔がAIで作られた事例を確認したわけではありません。

出典:LINEヘルプセンター、FTC(英語)、警察庁 PDF 本文p.29

AIに「これ詐欺?」と聞くとき

AIに相談するときの、すること・しないこと
することしないこと理由
届いた文面だけを貼って、怪しい点を聞く認証番号・パスワード・相手や自分の電話番号を貼る機密情報は入力しないよう案内されている(Google)。個人情報を入れるリスクがある(個人情報保護委員会)
AIが挙げた注意点を、LINEの公式の案内と見比べるAIの「大丈夫そう」を理由に送金するChatGPTは警告のサインに気づく手助けはできるが、メッセージが安全だと保証はできない(OpenAI)
最後は本人に、LINE以外の方法で確かめるAIの答えを、本人確認の代わりにするAIの応答には不正確な内容が含まれることがある(個人情報保護委員会)

出典:OpenAI Academy「How to Spot Scam Messages with ChatGPT」(英語)、個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(PDF)、Google「Gemini アプリ プライバシー ハブ」

ディープフェイク広告の要請(別の話)

2026年8月には、デジタル庁など7府省庁が、ディープフェイクで著名人の顔や声を使ったなりすまし詐欺広告への対策を、Google・LINEヤフー・Metaなどに要請しました。これは広告の話で、LINE乗っ取りとは別です。

出典:デジタル庁ほか「SNS等におけるなりすまし詐欺広告への対策強化について」(2026年8月7日)

関連する記事です。

08今後の確認先と追記

手口は変わることがあります。次のページで最新の案内を確かめてください。

IPA公式の投稿です(IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)、2026年7月22日 12:02)。この四半期のレポートの相談事例1が、LINE乗っ取りの事例でした。なお、レポートの「不正ログイン」423件は、LINEに限らない不正ログイン全体の相談件数です。

追記

LINEやPayPayが新しい手口や対策を公表したとき、LINE乗っ取りに限った件数が公表されたときは、ここに追記します(2026年10月26日 12:45 日本時間時点で追記はありません)。

09よくある質問

LINEが乗っ取られたか、どうやって分かりますか?

スマホのLINEで送受信できていれば、アカウントは乗っ取られていません。ただし、PCやiPadからログインされていることがあります。[設定]>[アカウント]>[ログイン中の端末]で、知らない端末がないか見ます(02)。

「アカウントからログアウトされました」と出ました。削除していいですか?

削除は押さないでください。押すと、その端末のLINEのデータがすべて消えます。直前の状況に合わせて、Googleアカウント・Apple ID・電話番号・メールアドレスでの再ログインを試します(02)。

友だちから「PayPayで送金して」と来ました。どうすればいいですか?

送らないでください。親しい友人からでも、突然の送金依頼には応じず、LINE以外の方法で本人に確かめます。トークは「なりすまし」か「詐欺」で通報でき、相手に通報したことは伝わりません(04)。

PayPayで送ってしまいました。取り戻せますか?

相手がまだ受け取っていなければ、キャンセルできます。受け取られた後はキャンセルできないので、アプリの「取引を報告する」で報告し、警察に相談してください。自分で「送る」を使った取引は、PayPayの補償の対象外です。戻るかどうかは確認できていません(05)。

認証番号を教えてと言われました。

教えないでください。LINEは、認証番号を聞き出したり、画面に入力させたりする行為は全て詐欺だとしています。認証番号は、自分でLINEを引き継ぐときなどにだけ使います(01)。

ビデオ通話で顔が見えれば、本人だと思っていいですか?

LINEは、テキスト以外の方法(対面やビデオ通話など)で確かめるよう案内しています。一方で、ビデオ通話の顔をAIで作った特殊詐欺の事件を、警察庁が紹介しています。お金が関わるときは、前から知っている電話番号や対面で確かめると安心です(後半は編集上の推論。07)。

10まとめ

  • スマホのLINEで送受信できれば、アカウント自体は乗っ取られていません(PCなどからのログインは02で確かめます)。「ログアウトされました」の画面では削除を押しません。
  • 友だちからの突然の送金依頼には応じず、LINE以外の方法で本人に確かめます。
  • 送ってしまったら、キャンセル(受け取り前)→ 取引の報告 → 警察への相談、の順に進めます。

まずは立場別チェックリストで、自分に当てはまる項目を確かめてください。

更新履歴:2026年10月26日 初版(2026年10月26日 12:45 日本時間時点の公式情報)。

参考 引用元・公式情報

確認日:2026年10月26日(Xの投稿時刻は日本時間)

  1. LINEヘルプセンター:「LINE乗っ取りの被害にあった場合の対処法」・「LINE乗っ取り⋅詐欺被害に遭わないために知っておきたいこと」・「「アカウントからログアウトされました」と突然表示された」・「投票を装ったLINEアカウント乗っ取りやPayPayへの送金詐欺被害について」・「LINEの不正ログイン(乗っ取り)の防止と対処」
    乗っ取りかどうかの判断、手口、削除を押さないこと、再ログイン、問い合わせ
  2. LINEヘルプセンター:パスワード・ログイン中の端末・ログイン許可・生体情報でのログイン・フィッシングサイトの検知・送信取消・登録電話番号の確認・知らない人が友だちに表示される・「LINE」公式アカウントの通知・引き継ぎ
    設定の場所と条件
  3. LINEみんなの使い方ガイド「それ、送金詐欺ではないですか?」・LINEヤフー「「LINE」における詐欺行為の撲滅に向けた取り組み」
    通報の手順、返金を装う手口、相談先、通報の扱い
  4. PayPay ヘルプ:「PayPay残高を送ったがキャンセルしたい」・「詐欺等の疑いがある送る・受け取るを利用した取引を報告したい」・「送る・受け取るでお困りの場合」
    キャンセル、取引の報告、補償の対象外
  5. 警察庁:「サイバー警察局便り 2026 Vol.13」・「不正アクセス対策」・「サイバー事案に関する相談窓口」
    乗っ取られたときの対処、電子マネーの依頼の例、相談窓口
  6. 鹿児島県警察「不正アクセス(LINE乗っ取り)」(2025年6月12日更新)・埼玉県警察「SNS等のアカウント乗っ取り被害に注意!」(2026年2月2日更新)
    認証番号を教えない、LINE以外で知らせる・確かめる
  7. IPA「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2026年第2四半期(4月~6月)]」(2026年7月22日)・消費者庁「消費者ホットライン」
    投票からの乗っ取りの相談事例、188
  8. 警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(PDF、本文p.17・p.29)・フィッシング対策協議会「フィッシングとは」
    AIで見抜きにくくなった文章、AIで顔を作った特殊詐欺の事件
  9. FTC「Scammers use AI to enhance their family emergency schemes」(2023年3月20日)・FBI IC3「Criminals Use Generative Artificial Intelligence to Facilitate Financial Fraud」(2024年12月3日)
    声のクローン、ビデオ通話の映像(米国の注意喚起)
  10. OpenAI Academy「How to Spot Scam Messages with ChatGPT」・個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2023年6月2日)・Google「Gemini アプリ プライバシー ハブ」・デジタル庁ほか(2026年8月7日)
    AIに相談するときの注意、なりすまし詐欺広告への要請
  11. LINE(2026年6月18日 14:00)・警察庁(2026年9月3日 10:10)・IPA(情報セキュリティ安心相談窓口)(2026年7月22日 12:02)
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