毎回プロンプトをゼロから考えていては、「たまたま当たりが出るガチャ」から抜け出せません。
本来ならブログ、SNS、有料コンテンツの顔となる画像を“ブランドごと”請け負えるポテンシャルがあるはず。
もし、あなたの「世界観」を固定し、指示出しを自動化できるとしたら?
「自分専用の画像ディレクター」構築ガイド
「Nano Banana One」を1体作成
「特化Gem」を3体に分岐
使うほど賢い相棒に育てる
Gems用テンプレート一式
完全チェックリスト
あなたの脳内にある世界観を、Nano Banana Pro と共に
安定して“形”にするための実践ガイドです。
全トラブル解決・自動化リソースを統合。迷ったら司令部へ接続してください。
Grok/Gemini(Google AI Studio)中心。
海外の一次情報も確認し、手順に落として解説します。
はじめに|Nano Banana Pro×Gemsで「画像生成」を自動化する
この記事で得られる成果と対象読者
「ワークフローを自動化したい中級者」向けの内容です。
「使う」から「飼いならす」へ
- ベースGem + 特化Gem の構築完了
- プロンプト入力なしでの画像量産
- 失敗を「育成」に変えるスキルの習得
配布テンプレート:コピペで使える3つの資産
S.C.O.R.E.-Fを完全実装済み。
コピペして世界観を書き換えるだけで起動。
・Blog Eyecatch (16:9)
・Flat Icon (1:1)
・Spicy Art (Grok Style)
・失敗を資産に変える改善ログ
運用を安定させるための管理ツール。
前提知識と関連記事ガイド
Gemsとは?Nano Banana Proを「自動運転」させる仕組み
決定的な違い|Gems vs 通常チャット
Geminiの「Gems(Gem)」は、「自分専用にチューニングしたカスタムAIエキスパートを何体でも作れる機能」を指した言葉です。通常のGeminiチャットが「何でも相談できるひとつのアシスタント」だとしたら、Gemsは「役割ごとに育てた専任アシスタントのコレクション」というイメージが近いかもしれません。
Google公式の説明でも、Gemsは「特定のトピック・役割に特化したカスタムAIエキスパートで、詳しいカスタム指示を保存したり、ファイルを読み込ませたりして「専門家モード」を固定できる存在」だとされています。
たとえば「ランニングコーチGem」「ブログ構成専門Gem」「Nano Banana Proで画像生成だけをやるGem」といったように、役割ベースでいくつも作成することができます。ChatGPTのGPTsに近いかもしれません。
ここで、通常チャットとの違いを整理しておきます。
「使い捨ての指示」か「保存される資産」か
通常のGeminiチャットでは毎回のプロンプトのたびに、
・文体
・口調
・制約条件
・参照してほしい前提
などを、その都度入力する必要があります。会話の履歴は残りますが、「このチャットは一生SEOライターとして振る舞ってほしい」といったような「ルールセット」を再利用してくれません。
一方Gemsは、
✅「このGemは、こういう目的で、こういうルールで動く」というような「設計図(長文の指示)」をあらかじめ登録しておき
✅その設計図を毎回の会話で自動的に反映してくれる
という仕組みになっています。
この記事で扱う「Nano Banana Pro専用Gem」も同じです。
S.C.O.R.E.-Fで設計した長文の画像生成プロンプトを、Gem側に丸ごと保存しておき、あとは「猫」「バナナのロゴ」など「シーンだけ」を入力するだけで回せる状態にしていきます。
「万能アシスタント」か「専任の特化チーム」か
通常チャットは、1つの窓で文章もコードも画像もなんでもこなすジェネラリストです。これはこれで非常に便利ですし、普段使いには問題ありません。しかし一方で、
・さっきまで「翻訳モード」だったのに
・次のプロンプトでは「画像生成ディレクター」に切り替えてほしい
といった切り替えが、頭の中のモード管理に依存しがちです。通常のチャットではこれを制御することができません。
Gemsはこの問題を、「役割ごとにAIを分身させる」ことで解決します。
例えば、
・文章構成だけをやるGem
・音声台本だけをやるGem
・Nano Banana Proでブログ用アイキャッチだけを量産するGem
というように、タスクごとに専任Gemを作っておくと、「どのGemを開くか=どのモードで使うか」が一瞬で決まるようになります。
コンテキストの「短期記憶」か「長期記憶」か
通常チャットでも、同じスレッド内なら前の発言を覚えています。しかし、
・別のチャットに移動するとリセットされる
・過去の会話を「タスク専用の知識」として再利用するのが難しい
という限界があります。
Gemsでは、
・Gemごとに設定した長文の指示
・参照用としてアップロードしたファイル(PDF・ドキュメントなど)
などを、Gemの「専用ナレッジ」として持たせておくことができます。なので、「このGemはこの資料群を前提に回答する」という状態を長く維持することができます。
Workspaceと連携すれば、DocsやGmailなどからもGemsにアクセスすることができます。業務用の「社内専用エキスパート」として使うケースも増えています。詳細な情報に関してはこちらをご覧ください。
Nano Banana Proが「自動運転」になる理由
この記事の主題である「Nano Banana Proを自動運転させる」という発想は、今回ご紹介するGemsの性質に依存しています。
✅通常チャット
・毎回、画像のスタイル・質感・画角・テキスト有無などを長文で指示
✅Nano Banana Pro用Gem
・スタイル指示をすべてGemの内部で固定
・ユーザーは「成果物の説明」だけを入力
このような構造にすることで、1回Gemを設計してしまえば、あとはお題を投げるだけで、毎回ほぼ同じ世界観の画像が返ってくるようになります。
この「長文プロンプトの事前保存+再利用」という仕組みが、Gemsと通常チャットの決定的な違いです。
全体像|画像生成ワークフローでのGemsの役割
ここからは、「1枚の画像が出来上がるまで」の流れの中で、「Gemsがどこを担当しているのか」を整理していきます。
従来フロー:毎回の手動入力(高負荷)
まずGemsを使わない場合の典型的なNano Banana Pro 画像生成フローは、ざっくりこうなります。
すべてのプロンプトをその都度、手動で記述する。
このフローはシンプルですが、常にプロンプト設計の負荷がかかるうえに、「前回と雰囲気が微妙に違う」「シリーズ感が出ない」というズレも起こりやすくなります。
Gems導入フロー:スタイル固定の自動化(低負荷)
一方で、Gemsを導入した場合のフローは次のようになります。
両者の違いを見てわかるように、Gemsに「スタイルとルールの管理」を丸ごと委ねて、ユーザーは「お題出し」だけに集中することができます。
役割分担|エンジンとディレクターの関係
役割分担は、イメージとして次のようになります。
✅Nano Banana Pro
・実際に画像を描く「レンダリングエンジン」
・解像度・質感・表現力そのものを担う
✅Gems(各Gem)
・「どんな世界観・トーンで描くか」を決めるアートディレクター
・同じテイストを保つためのルールブック
・プロンプトの“型(テンプレート)”を固定しておく場所
この2つを組み合わせると、画像生成ワークフローの中に「スタイル固定の層」が1枚狭まります。
毎回ゼロからプロンプトを書くのではなく、
「どのGemで生成するか」=「どのスタイル・用途の画像を作るか」
を選ぶだけで済むような状態を、作っていくことができます。
結果として、1枚あたりの思考コストが下がり、シリーズ全体の世界観がむしろ強くなります。これが、画像生成ワークフローにおけるGemsの位置づけです。
(ユーザーの思考領域)
(自動生成領域)
ここで、もう少し詳細にNano Banana ProとGemsの役割を見ていきます。
エンジン:描画力を担う「Nano Banana Pro」
Nano Banana Pro は、Geminiファミリーの中でも高品質な画像生成に特化したモデルです。
被写体のディテール、光の表現、テクスチャ、アートスタイルなど、実際に「ピクセルをどう並べるか」というレベルで処理を行ってくれます。
・どれくらいの解像度で
・どのような構図・ライティングで
・どんな画風・タッチで
などのアウトプットの実力は、基本的にこのNano Banana Pro側に依存します。
ディレクター:世界観を統制する「Gems」
一方Gemsは、「どういう方針でこのエンジンを使うか」を決める存在です。
同じNano Banana Pro を使っていても、
・ミニマルで余白多めのブログ用アイキャッチ
・派手な発光エフェクトが似合うサイバー系アート
・小さなアイコンでも映えるシンプルなキャラクター
など、用途によって出力したい画像は全く異なります。
そこでGems側に、
✅使いたい世界観(宇宙×バナナ×サイバー、など)
✅色味・明度・コントラストの方向性
✅被写界深度や画角の好み
✅やってほしくないこと(文字つぶれ、極端なグロ描写など)
などのスタイルガイドと禁止事項を長文の指示として保存しておきます。
この「保存されたルールセット」が、各Gemの性格になります。これによって、出力される画像が変化します。
世界観・画角・NG事項などの「指示書」を管理する司令塔。
光の計算・テクスチャ・解像度など、物理的な描写を担うエンジン。
= 自分だけの最強生成環境
母艦Gem「Nano Banana One」の設計思想
この記事で作成していく 「Nano Banana One」Gem は、
・モデル:Nano Banana Pro
・役割:汎用バナナ×宇宙×○○(※りゅうへいさんが決める世界観)
・ルール:S.C.O.R.E.-F で定義したスタイル・制約・NG
をひとまとめにした「母艦Gem」です
・画像の品質 → Nano Banana Pro が担当
・画像の方向性と世界観 → Nano Banana One(=Gem)が担当
という分担ができていると、後はこの母艦Gemをベースに、
・ブログ専用Gem
・SNSアイコン専用Gem
・Spicyな攻めアート専用Gem
などの「派生Gem」を量産するだけで、「用途ごとに性格の違うNano Banana Pro達」を簡単に生み出すことができます。
✅まず本記事の手順どおりに「Nano Banana One」を1体つくる
✅そこから自分の用途に近い特化Gemレシピを真似する
✅慣れてきたら、自分オリジナルの第4・第5の特化Gemを増やしていく
というステップで読み進めてもらえればOKです。「最初は1体、そこから分身させる」という流れを頭に置いておくと、以降の章がかなり理解しやすくなるはずです。
One
「3つ」の導入メリット|Gemsが画像生成を変える
プロンプト入力の手間が「ほぼゼロ」になる
画像生成で一番しんどいのは、「毎回ゼロからプロンプトを組み立てること」です。
そんな中で、僕が提案しているS.C.O.R.E.-F(Situation / Constraints / Objective / Resources / Evaluation / Format)は超強力なフレームワークとなります。とは言っても、毎回きっちり書こうとすると負荷が重くなりがちです。
・S: どんな世界観・シーンなのか
・C: 解像度・比率・NG要素・利用用途などの制約
・O: どんな印象・成果物をゴールにするか
・R: 参考にしてほしい作家・画風・質感
・E: 守ってほしい評価基準(合格ライン)
・F: 最終アウトプットの形式や構成
これを毎回プロンプト欄に書いていると、「考える」より「書き写す」作業のほうが長くなってしまいます。
非効率です。
長文フレームワークを1回だけ焼き付ける
しかしGeminiのGemsを使うと、この構造を一気にひっくり返すことができます。
①最初に Gem の「システムプロンプト(Instructions)」に、S.C.O.R.E.-Fをまるごと書いておく
②そのGemをNano Banana Pro専用の 「スタイルプリセット」 として保存する
③以後は、入力するのは
・「今回のシチュエーション」
・「登場させたいモチーフ」
など Sの一部だけを1〜2行書くだけ
というような運用に切り替えることができます。
以下の入力例をご覧ください。
・S:宇宙×バナナをテーマにした、ブログ用アイキャッチ…
・C:16:9 横長、文字は入れない、スマホでも見やすいコントラスト…
・O:スタイリッシュで少し遊び心のあるビジュアルに…
・R:○○風のグラフィックアート、ネオンとディープブルー多め…
・E:タイトルスペースを左側に確保、被写体が中央で潰れない…
・F:最終的なプロンプトを英語で1本だけ出力…
通常のNano Banana Proを活用すると上記を毎回入力する必要があります。しかしGems運用に切り替えると、これをGem側に事前登録することができます。
その際僕たちがやるべきことは、
「AIがブログの仕事を奪うという誤解をほどく解説記事のアイキャッチ。少しポジティブ寄り」
という一文を入力するだけです。「裏側でGemがS.C.O.R.E.-Fを活用してくれる」という設計が完成します。
「S.C.O.R.E.-F」の置き場所を変える発想
ここで重要なのは、S.C.O.R.E.-Fをやめるのではなく「毎回の入力」から「Gemの設計」に移すだけという発想の転換です。
・記事や企画ごとに、S.C.O.R.E.-Fをゼロから組み立てる
→いつまでも「プロンプト職人モード」から抜け出せない
という状態から、
・1つのGem(例:Nano Banana One)に「この世界観ではこう描く」というS.C.O.R.E.-Fを固定しておく
→以降は「シーン説明」だけ変えて量産できる
という構造にしておくことで、次のようなメリットが生まれます。
✅画像生成1枚あたりの思考コストが大幅に下がる
✅世界観やテイストがブレにくくなる
✅チームメンバーや別アカウントでも、同じGemさえ使えばほぼ同じクオリティで再現できる
このように、「長文S.C.O.R.E.-Fを、Gems側に1回だけ焼き付ける」という設計こそが、Nano Banana Pro×Gemini Gems による画像生成ワークフローにおける、最大のメリットになります。
これは非常に便利です。
「世界観のブレ」が完全に消える
画像生成を続けていると、多くの人が一度はこう感じます。
「1枚1枚は悪くないけど、並べてみると別人が描いたシリーズみたいになる、どうしよう……」
構図も色味もタッチも微妙に違うせいで、ブログやnote、そしてSNS全体として見ると、世界観がバラバラに見えてしまいます。
ここで効いてくるのが、Gemsによる「スタイルの固定化」です。
Gemsに「スタイルガイド」をまとめておくと、
・使う色(例:宇宙×ネイビー×イエローの2〜3色が基調)
・構図の癖(例:被写体は右寄せ、左側に余白を残す)
・キャラクターの雰囲気(例:無表情寄り/ややポップ/少しダーク)
・ライティングや質感(例:グロー強め、反射多め、メタリック)
というような「世界観を決める条件」を、毎回のプロンプトではなく「Gemのルール」として保持できます。
結果として、
・記事Aのアイキャッチ画像
・noteの有料パートの挿絵
・Xに流す告知画像
これらを別の日に、そして別の気分で作っても、同じGemを使い続ける限りは、
「あ、これあのGemで作成したやつだな」
と一目でわかるレベルのブランド感・シリーズ感が出てきます。
世界観が一貫していることで、以下のようなメリットも生まれます。
(認知の定着)
(権威性の向上)
(資産価値の増幅)
「テキスト」だけで差別化するのは限界があります。しかし画像の世界観を揃えることは、そのまま「ブランド設計」に直結します。コンテンツ制作活動では特に重要な要素となります。
もうひとつ大きいのが、チーム・将来の自分への引き継ぎが楽になる点です。
・Gemの中に「世界観の設計図(S.C.O.R.E.-Fベースのルール)」が入っている
・そのGemを共有すれば、他の人も同じテイストで画像を量産できる
つまり、
「Gemの作成者以外の人が生成しても、画像の質や精度が崩れない」
という状態に近づけることができるということです。
これは将来、
・外注ライター
・デザイナー
・共同運営者
が増えた時にも効果を発揮します。
この節の内容をまとめると、Gemsを導入することで、
✅1枚ごとの「当たり外れ」を減らせる
✅このGemで生成されている限り、最低ラインはクリア」という基準を作れる
✅プロンプトのニュアンス調整ではなく、Gem側のルールを1回直すだけで全体を改善できる
✅コンテンツ全体の「シリーズ感」や「ブランド感」を強くしてくれる
✅「あの人じゃないとこの絵は出せない」という状態から脱出できる
このように「世界観の一貫性が保たれる」一番の大きなメリットとなります。チームで同じ世界観を維持しながら、コンテンツ作成を進めることが可能となります。
GEM Protocol Locked
失敗作が「Gemを育てる餌」に変わる
画像生成を続けていると、どうしても
・「色はいいけど構図が微妙」
・「構図は完璧なのにキャラの雰囲気が違う」
・「世界観は近いけど“惜しい”」
という70点だけど採用できない画像が大量に出てきます。
普通のチャット運用だと、これらはただの「外れ」として捨てられてしまいますが、Gemsを使う場合は全て「改善ログ」に変えた方が「お得」です。
ポイントは、失敗プロンプトを「ダメだった結果」ではなく「Gemsのルールを1ミリでも賢くするためのサンプル」として扱うことです。
失敗プロンプトの正しい振り返り方
改善ログを作成する際、
①どこがズレていたかを1行で言語化する
→ 例)「光が強すぎて、テーマが怖い方向に寄ってしまった」
②ズレを防ぐルールを1行で作る
→ 例)「ライティングは柔らかい拡散光を基本とし、ホラー寄りの陰影は避ける」
③その1行を、Gemのシステムプロンプト(スタイルガイド部分)に追記する
この「①ズレの言語化 → ②対策ルール化 → ③Gemに反映」というサイクルを回すだけで、同じ失敗を繰り返す確率が下がっていきます。
エラーを「フィードバック」として再利用する
もう少し実務的に言うと、
・失敗した画像のスクリーンショット
・この時に入力したお題(シーン説明)
・「どこがNGだったか」のメモ
この3点セットを簡単にメモしておきます。一定数溜まったタイミングでGemの編集画面を開き、まとめてルールを反映するのがおすすめです。
たとえば、次のような形でGem側に追記できます。
・「キャラクターの表情は“穏やか〜フラット”を基本とし、極端な怒り・恐怖は避ける」
・「背景の情報量は中程度に抑え、主役オブジェクトが一目で分かる構図を優先する」
・「色数は3〜4色に制限し、カラフルすぎてテーマがぼやける構図は避ける」
このようにして、失敗パターンを「避けるための一文」として蓄積していくと、Gem自体の精度が上がっていきます。
再現性を担保する「トラブルノート」
さらに、失敗も含めた試行錯誤を「Gem用トラブルノート」として残しておくと、
✅なぜ今の世界観に落ち着いたのか
✅どんな失敗を経て、そのルールが生まれたのか
を後からでも辿れるようになります。
これは、
・将来自分が方向性を見直したい時
・チームメンバーに世界観の背景を説明したい時
にそのまま使える「設計ドキュメント」となります。
Gems運用に慣れてくると、
「今日は失敗が多い日だな…」=「今日はGemを1段アップデートできるチャンスだな」
という感覚に変わってくるはずです。
失敗プロンプトをログとして回収し、Gemのルールに還元していくことで、使えば使うほど外れづらくなる画像生成システムに育っていく——
これもGemsならではの大きなメリットです。非常に優秀なツールだと感じました。
事前準備|推奨プランと環境設定
このガイドでは、「Google AI Pro(2TB)」+ブラウザ版Gemini+Nano Banana Pro+Gems を活用しながら操作方法や解説をしていきます。
まずは、「自分の環境で再現できるか」をここでサクっと確認してください。
推奨プラン:Google AI Pro
✅Google AI Pro(個人向け・2TBストレージ付き)
・Geminiアプリで Gemini 3 Pro系モデル や Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image) を高い上限で利用できるプランです。
・Googleフォト・ドライブ・Gmail共通で 2TBのクラウドストレージ が付くので、生成した画像をそのままGoogleドライブで整理しておく運用とも相性が良いです。各種プランについてはプラン選択ページをご覧ください。
無料プランでもNano Banana Proを少しだけ試せますが、
⚠️画像生成の回数・解像度に厳しめの上限がある
⚠️高頻度で使うとすぐ制限にぶつかる
というように、少し使いにくいです。
本記事のようにGems+Nano Banana Proで量産ワークフローを回したい人は、Google AI Pro以上(プレミアム / Ultraのいずれか)の契約を前提にしたほうが、ストレスなく再現できます。
使用モデルとUI設定
✅モデル
・テキスト側:Gemini 3 Proの「Thinking系モデル」
・画像側:Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)
✅UI
・GeminiのWeb版で解説
・「Gems」はWeb版・デスクトップのGeminiアプリどちらからでも作成できますが、本記事ではブラウザ版での操作をベースに作成、解説をしていきます。
スマホのGeminiアプリでもGemsは使えますが、ボタン配置や画面レイアウトが少し違うため、最初の設計だけPCブラウザで行い、その後スマホで呼び出すのがおすすめです。
ハードウェア環境の目安
念のため、僕が活用しているハードウェア環境を共有します。
・MacBook Air 15インチ(Apple M3、メモリ16GB)
・macOS Sequoia 15.6.1
・ブラウザ:Chromeの最新版
Windows / 他のMacでも、最近の一般的なPCであれば十分です。画像生成の重さはサーバー側で処理されるため、ローカルPCのスペックよりも、
・安定したインターネット回線
・最新版のブラウザ(Chrome/Edge/Safariなど)
が整っていることの方が重要です。
この章のゴールは、
「自分の環境でも、Gems+Nano Banana Proワークフローをほぼそのまま再現する」
ことです。
アクセス方法|Gemマネージャーの場所
次に「どこを開けばGemを作れるのか?」をサクッと揃えておきます。PCでWeb版 Geminiを使って説明します。
まず前提として、現在の仕様では
・Gemsの作成・編集・削除は「Web版 Gemini」からのみ可能
・作成したGemsは、Web版だけでなくモバイルアプリやサイドパネルからも利用可能
となっています。
最初に、Web版 Geminiのホーム画面にアクセスします。

次に左上にあるメニューを開くマークをクリックします。

クリックするとサイドバーが表示されます。表示されたGem欄のGemを表示をクリックしましょう。

クリック後、以下の画面が表示されます。


この画面がGemのホーム画面「Gemマネージャー」になります。
Gemマネージャーの基本構成
GemマネージャーではGoogleが作成したGemとマイGemを確認することができます。マイGemの欄に、作成したGemが保存されていきます。

実際にGemの作成を始める際は、Gemを作成をクリックします。

クリックするとGemの作成画面が表示されます。

Gem作成画面の基本構成は以下の通りです。
✅左側:設定エリア
・名前:Gemの名前を入力します。
・説明:Gemの用途などをメモします。
・カスタム指示:ここが最重要です。Gemに与える役割やルール(プロンプト)を入力します。
・知識:PDFなどの資料をアップロードして参照させることができます。
✅右側:プレビュー
・プレビュー:設定した指示に基づいて、Gemの挙動をその場でチャットテストできます。
✅このガイドで主に使うのは以下の3点です
①Gem マネージャーの「+ Gemを作成」ボタン
②左側の「名前」と「カスタム指示」入力欄
③右側の「プレビューチャット」
この3つだけ使えれば十分です。
メニュー内にある「Gem を表示」をクリックしてください。
画面中段右側(マイ Gem の横)にある、青色の「+ Gem を作成」ボタンをクリックします。
Gemに与える役割やルールを入力します。
以降のステップでは、このGemマネージャー画面を起点にして、Nano Banana Pro専用のベースGem「Nano Banana One」 を実際に作っていきます。
【配布あり】最強の母艦Gem「Nano Banana One」の作り方
設計編|Nano Banana Oneのコンセプトを決める
ここから作っていく 「Nano Banana One」 は、全ての画像生成Gemの母艦です。
ブログ、note、SNS、有料コンテンツ……どこで使うにしても、まずはこの1体の世界観を決めておくことで、2体目以降の特化Gemをブレずに作成できるようになります。
「最も使う標準スタイル」を固定
まず前提として、Nano Banana One は
・一番よく使う画像スタイル
・一番「自分らしさ」を出したい世界観
・複数の媒体でそのまま使い回せる汎用テイスト
を担当させる「標準フォーム」だと考えてください。
逆に言うと
・めちゃくちゃ攻めた実験的な絵
・ある1企画でしか使わない超ニッチなスタイル
は、後で作るSpicy系・企画専用Gemに回します。ベースGemは 7〜8割の場面で使える「普段着スタイル」 に寄せておくのがポイントです。
最初に決めるべき「世界観・用途・印象」
コンセプト設計ではいきなり細かいプロンプトを書くのではなく、次の3つを一言ずつハッキリさせておきましょう。そうすることで、私が提唱する「S.C.O.R.E.-F」の設計が驚くほどスムーズになります。以下の例をご覧ください。
①世界観(World)
・例:宇宙×バナナ×ミニマル
・例:知的×近未来×少し遊び心
②主な用途(Use)
・ブログ/noteのアイキャッチ
・X投稿の1枚画像
・有料コンテンツの章扉イラスト など
③読者に与えたい印象(Mood)
・「落ち着いているけどワクワクする」
・「専門性がありつつ、怖くない」
・「硬めのテーマでも、少し柔らかく見せる」 など
この3点を一度日本語でメモしてから、後のステップで S.C.O.R.E.-F の S(Situation)や O(Objective)に落とし込んでいきます。
「S.C.O.R.E.-F」への落とし込みイメージ
Nano Banana One 用のS.C.O.R.E.-Fは、次のような役割分担にすると綺麗です。
✅S(Situation)
→「宇宙×バナナ×知的コンテンツ」を扱うメディア全体の世界観
✅C(Constraints)
→16:9 横長中心/テキストは基本入れない/スマホでも潰れないコントラストなど
✅O(Objective)
→ブランド感を一瞬で伝えるアイキャッチ
✅R(Resources)
→参考にしてほしいアートスタイル・色味・質感の方向性
✅E(Evaluation)
→「タイトルを置く余白が確保されている」など合格ラインの条件
✅F(Format)
→必要なら「最終プロンプトを英語で1本出力する」などの出力形式
この章ではまだプロンプト全文は書きません。
「Nano Banana One はこういう目的・世界観で動くべきだ」 という設計思想だけを固め、次の「手順1・手順2」で、実際のGem設定画面にS.C.O.R.E.-Fを落とし込みます。
ベースGemは「7割の完成度」で止める理由
最後に大事なのは、
Nano Banana One で全てを完璧に決めようとしない
ことです。
・細かい例外対応
・特定媒体だけのレイアウト
・極端に攻めた表現
といった要素は、特化Gem側で対応可能です。ベースGemは 「自分のブランドの基準値を決める場所」くらいの感覚で設計するのがおすすめです。
このコンセプトが固まったら、次のステップで実際にGemマネージャーから「Nano Banana One」を新規作成していきます。
手順1:Gemマネージャーで「器」を作る
ここでは、Nano Banana One を入れる「空の器」を作るところまで進めていきます。難しい設定はありません。一緒に手を動かしていきましょう。
Gemのホーム画面「Gemマネージャー」の場所以降の操作手順を踏んで、Gem作成画面を開きます。

まずは、次の2つだけ設定します。
✅名前
・ここでは分かりやすく Nano Banana One(Base Style)など、「ベーススタイルであること」が一目でわかる名前にしておきます。
✅説明
・後からGem一覧で見つけやすくするために、 「Nano Banana Pro用の標準スタイル、宇宙×バナナ×知的ミニマル」
のように、世界観が伝わる説明を入れておくと便利です。

この段階では、カスタム指示欄はまだ空のままでOKです。次の「手順2」で、S.C.O.R.E.-Fを使った「全自動化システムプロンプト」をここに流し込みます。
ここまで完了していれば、
「Nano Banana Oneという名前の空のGemが1つできた状態」
になっています。
次のステップでは、画像生成をほぼ自動運転にするためのシステムプロンプト設計を進めていきます。
手順2:【最重要】全自動化システムプロンプトの設計
Nano Banana Oneを「ただのGem」から「自動運転で画像を生成するGem」に変えていくための、一番大事なパートです。
とは言ってもやることはシンプルで、
いままで毎回プロンプト欄に書いていたS.C.O.R.E.-Fを丸ごとGemのシステムプロンプト側に引っ越しさせる
だけです。
まず前提として、Gemのカスタム指示欄は、
・モデルが常に守り続けるルール
・画像の世界観・スタイル・NG条件
・出力フォーマット(どういう形で返すか)
をまとめておく場所です。
ここをしっかり作り込むほど、ユーザー側の入力は短く済みます。Gemを一度作成してしまえば、制作時間を気にすることなく、想像通りの画像を瞬時に生成できるようになります。
本記事では、Nano Banana Oneを次のような役割にします。
✅モデルは常に Nano Banana Proを想定
✅ユーザーが短い日本語で「シーン」だけ入力
✅Gem 側で
・S(Situation)
・C(Constraints)
・O(Objective)
・R(Resources)
・E(Evaluation)
・F(Format)
を内部で組み立て直し、画像生成に最適化された1本のプロンプトとしてまとめるという設計です。
そのイメージを掴みやすくするために、ここでは 「骨格だけが分かるシステムプロンプト案」を載せておきます(この後、別見出しで完全版をコピペ用に配布します)。
🤖Nano Banana One 用システムプロンプトの設計イメージ(要約)🤖
・あなた(Gem)は、「Nano Banana Pro 専用の画像ディレクター」である
・ユーザーの短い要望から、内部でS.C.O.R.E.-Fを補完して解釈する
・世界観は「宇宙 × バナナ × 知的ミニマル」が基本
・画角はブログ・note・SNSで使いやすい16:9 横長を優先
・タイトルやテキストを載せる余白を必ずどこかに確保する
・NG:グロ/暴力表現、読めない文字、極端なホラー寄り表現 など
このようなルールを自然な日本語で指示欄に書くイメージです。
この手順2では、
①「どんな世界観・用途・印象にしたいか」を、コンセプト設計の内容に合わせて整理
②整理した設計をS.C.O.R.E.-Fの6要素にマッピング
③マッピング結果を、Gemのカスタム指示欄に長文のシステムプロンプトとして書き込む
というところまで出来ていればOKです。こうしておくことで、画像生成の際にユーザー側がやるべきことは「お題を入力するだけ」になります。
次の「手順3」では、そのシステムプロンプトがうまく機能しているかを、実際に「猫」などの簡単なお題でテストしながら確認していきます。
【配布】Nano Banana One 専用システムプロンプト(完全版)
【配布】Nano Banana One 専用システムプロンプト
以下のシステムプロンプトを丸ごとコピーして、Gemsのカスタム指示欄に貼り付けてください。
# SYSTEM ROLE: "Nano Banana One" (Image Generation Agent)
あなたは、Googleの画像生成モデル「Nano Banana Pro (Imagen 3)」を操作する画像生成エージェントです。
ユーザーから入力された「短い日本語のアイデア」を、内部的に「詳細な英語プロンプト」に変換し、**即座に画像を生成**してください。
# 1. WORLD VIEW & STYLE (世界観の定義)
以下のトーン&マナーを、すべての生成画像の「ベース」として適用すること。
- Theme: [宇宙] × [バナナ] × [知的・ミニマル]
- Vibe: サイバーパンクだが、コテコテではなく洗練された「テック企業のブランディング」のような雰囲気。
- Lighting: ネオンパープル(#a855f7) と シアン(#06b6d4) のライティングをアクセントに使用。
- Background: 基本はダークトーン(漆黒に近い宇宙空間、または抽象的なデータ空間)。
# 2. S.C.O.R.E.-F PROTOCOL (変換ルール)
入力されたお題に対し、以下の要素を内部で補完してプロンプトを構築せよ。
[S] Situation (状況):
- ユーザーの入力が単語のみの場合、それが「宇宙空間」や「未来的なラボ」に存在するシチュエーションを補完する。
[C] Constraints (制約):
- Aspect Ratio: 16:9 (横長) をデフォルトとする。
- Text: 画像内に文字は含めない(No text, No typography)。
- Composition: 中央に被写体を配置し、周囲に適度な余白(Negative Space)を作る。
[O] Objective (目的):
- ブログのアイキャッチとして「一瞬で視線を奪う」インパクトと、「知的な信頼感」を両立させる。
[R] Resources (参考スタイル):
- High-end 3D render, Octane Render, Unreal Engine 5 style, Minimalist Tech Art.
[E] Evaluation (品質基準):
- フォトリアルすぎず、イラストすぎない「3Dアート」の質感を狙う。
[F] Format (出力形式):
- **プロンプトのテキストを出力するのではなく、完成した画像を生成して提示すること。**
# 3. SAFETY PROTOCOL
- 暴力、流血、差別、性的表現、特定の個人名は絶対に出力しない。
- 該当する要素が含まれる場合は、抽象的なメタファー(光や記号)に置き換えて表現する。
# USER INPUT PROCESSING
ユーザー入力: {ユーザーの入力}
↓
Action: 内部で英語プロンプトを構築し、画像生成ツールを呼び出す。
Output: [生成された画像]

手順3:プレビューで挙動テストを行う
システムプロンプトを書き終えたら、いきなり本番の画像を作る前に、まずテスト用のお題でチェックをしておきます。ここでは、一番シンプルなテストとして「猫」を使います。プレビュー欄に入力しましょう。

入力後は、紙飛行機のマークをクリックして実際に出力します。

ここでのポイントは、あえて
・長い説明を書かない
・補足条件も付けない
ことです。
なぜなら「短いお題だけ渡しただけで、Gemが勝手にいい感じの画像を生成してくれるか」を見るテストだからです。
合格ラインを見極めるチェックポイント
猫と入力後、ここでは以下の画像が生成されました。


生成された画像を見ながら、以下のような点を確認します。
✅世界観は合っているか?
・宇宙っぽさ/バナナモチーフ/知的・ミニマル感など、コンセプトで決めた雰囲気に近づいているか?
✅構図・余白は使いやすいか?
・16:9 横長になっているか
・タイトルを載せられそうな余白が、どこかに確保されているか
✅色味・明るさは想定どおりか?
・スマホでも潰れにくいコントラストになっているか
・暗すぎ/派手すぎになっていないか
✅NG条件は守られているか?
・不要な文字が入っていない
・ホラー寄り・グロ寄りになっていない
ここで 「だいたい方向性はOK」「ちょっと直せば使えそう」くらいなら合格ラインです。
逆に、
「世界観がまるで違う」「毎回構図が暴れる」という状態なら、カスタム指示欄の書き方を少し強めな表現にします。
「惜しい」場合の微調整アプローチ
もし、
・色は良いけど、毎回構図がバラバラ
・構図は良いけど、雰囲気が暗くなりがち
のような「惜しいズレ」がある場合は、そのズレをそのままGemに教えます。
例えば、
・キャラクターやメインモチーフは、画像の右側〜中央に配置し、左側にタイトル用の余白を残すことを優先すること。
・全体の明るさは中〜やや明るめに保ち、ホラーやダーク寄りの雰囲気は避けること。
というような一文をカスタム指示のC(制約)/E(評価基準)に近いパートに追記して、再度「猫」でテストします。
追加テスト:実戦形式のお題を試す
最後に、猫テストで大きな方向性が固まったら、
・「宇宙を漂うバナナ型の人工衛星」
・「AIについて解説するブログ記事のアイキャッチ用イメージ」
といった実戦に近いお題を2〜3個だけ投げてみると安心です。

ここでも、
・世界観
・構図、余白
・色味
・NG具合
を同じように確認し、「どれを出しても自分のブランドっぽい」と感じることができればNano Banana Oneのベース設計はほぼ完了です。
このテストを一度やっておくことで、次の章から作成する用途別の特化Gem(アイキャッチ専用・SNS専用など)も、安定します。作成もスムーズになります。
ちなみに、2回の追加テストで出力された画像は以下のものになります。


しっかりと、同じ世界観、構図、色調で出力されていることが確認できました。
手順4:保存とGemの完成
作成したGemの挙動をテストしたら、保存を進めていきます。
右上に表示されている保存をクリックしましょう。

クリックすると以下の画面が表示されます。この画面が表示されたら保存完了です。

すぐに作成したGemを活用したい場合は、チャットを開始をクリックします。

クリック後、作成したGemを活用できるチャットの画面が表示されます。

これで、いつどんな時でも、誰が活用しても、指定した世界観を維持した画像を生成できるようになりました。
なお、作成したGemは以下のように保存されていきます。

応用|微調整(チューニング)のコツ
作成手順の節でも若干解説していますが、ここで改めて「出力画像を微調整する時のコツ」を解説していきます。
確認するべきことは、3つだけです。
違和感を「条件」に翻訳する技術
出力画像を見て、
・「なんか違う」
・「惜しいけど採用はムズい」
と感じたら、その「なんか」を1行の条件に翻訳します。
✅例
・「情報が多くてゴチャっとする」
→ 「背景の情報量は中程度までに抑え、主役オブジェクトが一目で分かるようにする」
・「かっこいいけど、ちょっと怖すぎる」
→ 「全体の雰囲気は知的で落ち着いたポジティブまでにとどめ、ホラーや不安を強く想起させる表現は避ける」
・「色が派手すぎて“学べるブログ”感がなくなる」
→ 「カラーパレットはベース2〜3色+アクセント1色に制限し、極端にカラフルな配色は避ける」
このような「〜は避ける」「〜を優先する」 という一文を、そのままGemのカスタム指示に追記していきます。
修正箇所の当たりをつける目安
Nano Banana Oneのシステムプロンプトを、頭の中で次の3ブロックに分けておくと書きやすいです。
・世界観・用途の説明→S/Oに関わる部分
・比率、明るさ、余白、NG表現→C/E に関わる部分
・参考スタイル、タッチ、質感→Rに関わる部分
さっきの例だと、
・背景の情報量を抑える→C/Eの近くに追記
・雰囲気をポジティブ寄りに固定する→S/Oの近くに追記
・色数を絞る→CかRに追記
というイメージです。
どこに入れるかで悩みすぎるより、「とりあえず書く」のが正解です。
鉄則:「1ループにつき1修正」
微調整でよくある失敗は、一度に5〜6個、あれこれ書き換えてしまうことです。これをやると、「どの一文が効いたのか」が分からなくなります。
おすすめは、「1回のループで直すのは 1〜2項目だけ」です。
✅1回目:構図と余白だけ整える
✅2回目:色味だけ整える
✅3回目:表情・雰囲気だけ整える
このように「今回はここだけ」と決めて直すと、挙動の変化が読みやすくなります。
「OKライン」での撤退判断
完璧主義にハマると、いつまでもシステムプロンプトをいじり続けることになります。
Nano Banana One の目的は、
「ブログ・note・SNSに使うとき、8割方“あ、この感じ”と思える標準スタイルをつくること」
なので、
✅3〜5回ループを回して
✅3〜4パターンのお題を投げてみて
✅「どれもだいたいOK」「たまに外れても許せる」
くらいになったら、いったん微調整は終了で問題ありません。
残りの細かいこだわりは、
・ブログ専用Gem
・SNSアイコン専用Gem
・Spicy Art Gem
といった特化Gem側で修正する方が、全体の設計としてはキレイに、かつ運用しやすくなります。
手順4まで終わっていれば、Nano Banana Oneはすでに 「自分のブランドを分かっている画像ディレクター」になっています。
次の章ではこの母艦Gemをベースにしながら、用途別の特化型Gem(アイキャッチ専任/SNS専用/Spicy系) にどう分岐させていくかを見ていきます。
> Keep lighting positive
用途別|3つの「特化型Gem」カスタマイズレシピ
Recipe A:ブログ・note用「アイキャッチ専任Gem」
まず最初には、ブログ・noteのアイキャッチ画像だけを担当する専任Gemを作成していきます。
Nano Banana Oneの世界観を引き継ぎつつ、アイキャッチ画像に必要な条件を「ちょっとだけ厳しめ」にするイメージです。
手順:ベースGemを複製する
やることは非常にシンプルです。
①Nano Banana One をGemマネージャーでコピー
②名前を「Nano Banana Eyecatch」「Blog & Note Eyecatch Gem」など、「アイキャッチ専用」だと分かる名前に変更
③説明文に「ブログ・note用の横長アイキャッチを量産するためのGem」と一行メモを加える
コピーする際は作成したマイGemの︙をクリックします。

次にコピーを作成をクリックします。

クリック後、先ほど作成されたGemがそのままコピーとして、別のGemとして表示されます。

名前と説明を変更します。

カスタム指示は、まだNano Banana Oneと同じでOKです。この後、S.C.O.R.E.-FのうちC(制約)とE(評価基準) を「アイキャッチ仕様」に寄せていきます。
条件設定:アイキャッチに必須の要素
ブログ・noteのアイキャッチ画像で一番大切なのは、「タイトルと並べた時に読みやすく、縮小表示しても潰れないこと」 です。
そのため、このGemでは以下の4点をルールとして固定しておくと安定します。
✅比率:基本は 16:9 の横長
→ PC・スマホ・SNSのどこに貼っても崩れにくい標準比率
✅余白:タイトルを置く“安全地帯”を必ず確保
→ 左側or上側など、どこか一箇所は 情報を薄めたスペース を用意
✅情報量:主役オブジェクトは1〜2個に絞る
→ 「パッと見て何のイメージか分かる」ことを最優先
✅コントラスト:サムネサイズでも視認できる明暗
→ 薄すぎるグラデーションや、細かい柄で埋め尽くすのは避ける
これらをそのままInstructions のC/E付近に追記しておきます。
調整:S.C.O.R.E.-Fを「16:9」に最適化
Nano Banana OneのS.C.O.R.E.-Fをベースに、アイキャッチ専用Gemでは次のようにしていきます。
✅S(Situation)
・「ブログ・note 記事のトップに表示されるアイキャッチ画像を作る」
・「読者がスマホで一覧表示を見たとき、一瞬で内容のトーンが伝わること」
✅C(Constraints)
・比率16:9、横長
・タイトル用のスペースを左または上に確保
・画面全体を情報で埋めない
・過度なテキストや読めない文字を入れない
✅O(Objective)
・世界観を保ちつつ、記事テーマの雰囲気が直感的に伝わる1枚
✅R(Resources)
・ミニマルなWebデザイン/プレゼン用スライドのような、情報整理されたビジュアル を参考にする旨を明記
✅E(Evaluation)
・サムネサイズに縮小しても主役が分かる
・タイトルを置いても視認性が落ちない
・世界観(宇宙×バナナ×知的)が破綻していない
✅F(Format)
必要なら
・「最終的に Nano Banana Pro に渡す英語プロンプトを1本だけ出力」
・「最後に『タイトルを置く想定位置』を日本語で一行説明」
などを指定しておくと、後でレイアウトしやすくなります。
以下が、アイキャッチ専任Gemのシステムプロンプトになります。コピペして活用して下さい。
# SYSTEM ROLE: "Nano Banana Eyecatch" (Blog Visual Agent)
あなたは、Googleの画像生成モデル「Nano Banana Pro (Imagen 3)」を操作し、ブログ記事の「アイキャッチ画像」を専門に作成するエージェントです。
ユーザーから入力された「記事のテーマ(短い日本語)」を、内部的に「詳細な英語プロンプト」に変換し、**即座に画像を生成**してください。
# 1. WORLD VIEW & STYLE (世界観の定義 - 継承)
以下のトーン&マナーを、すべての生成画像の「ベース」として適用すること。
- Theme: [宇宙] × [バナナ] × [知的・ミニマル]
- Vibe: サイバーパンクだが、コテコテではなく洗練された「テック企業のブランディング」のような雰囲気。
- Lighting: ネオンパープル(#a855f7) と シアン(#06b6d4) のライティングをアクセントに使用。
- Background: 基本はダークトーン(漆黒に近い宇宙空間、または抽象的なデータ空間)。
# 2. S.C.O.R.E.-F PROTOCOL (アイキャッチ専用変換ルール)
入力されたお題に対し、以下の要素を内部で補完してプロンプトを構築せよ。
[S] Situation (状況):
- ブログやnote記事のトップに表示されるアイキャッチ画像を作成する。
- 読者がスマホの小さな一覧表示で見たとき、一瞬で記事の内容やトーンが伝わるようにする。
[C] Constraints (制約):
- Aspect Ratio: 16:9 (横長) を厳守する。
- Composition: 後からタイトル文字を乗せやすいよう、左側または上部に意図的な余白(Negative Space)を確保する。
- Text: 画像内に文字は含めない(No text, No typography)。
[O] Objective (目的):
- 世界観を保ちつつ、記事テーマの雰囲気が直感的に伝わる1枚を目指す。
[R] Resources (参考スタイル):
- ミニマルなWebデザイン、情報が整理されたプレゼンテーションスライドのビジュアルを参考にする。
[E] Evaluation (品質基準):
- サムネイルサイズに縮小しても主役が明確に分かること。
- タイトル文字を重ねても視認性が落ちないこと。
[F] Format (出力形式):
- **プロンプトのテキストを出力するのではなく、完成した画像を生成して提示すること。**
# 3. SAFETY PROTOCOL
- 暴力、流血、差別、性的表現、特定の個人名は絶対に出力しない。
- 該当する要素が含まれる場合は、抽象的なメタファー(光や記号)に置き換えて表現する。
# USER INPUT PROCESSING
ユーザー入力(記事テーマ): {ユーザーの入力}
↓
Action: 内部で英語プロンプトを構築し、画像生成ツールを呼び出す。
Output: [生成されたアイキャッチ画像]

テスト:実際の記事タイトルで試す
アイキャッチ画像専用Gemのテストは、単なる「猫」ではなく、実際にありそうな記事テーマで試すのがおすすめです。
✅例
・「『生成AIで仕事がなくなる?』という不安をほどく解説記事のアイキャッチ」
・「AI時代の読書術について語るnoteのアイキャッチ」
・「ブログ×Nano Banana Proの使い方を解説する記事のアイキャッチ」
ここでも、見るべきポイントはシンプルです。
・タイトルを置くスペース
・テーマの雰囲気
・世界観は Nano Banana Oneとズレていないか
もしズレていれば、また「1行ルールをGemに足す→再生成」 のループで微調整します。
このRecipe Aを仕上げておくと、「記事を書き終えたら、とりあえずこのGemを開いてタイトルの要約をコピペするだけで、毎回アイキャッチ画像っぽい1枚が出てくる」という状態に近づきます。
ちなみに上記のテキストを入力後、以下の内容が出力されました。



ここでも世界観と条件を厳守して、全ての画像が生成されたことがわかります。
次のRecipeでは同じベースGemから分岐させて、SNSアイコン・プロフィール向けの「フラットデザインGem」 を作っていきます。
Recipe B:SNS用「フラットデザイン専用Gem」
2つめの特化Gemは、X/Threads/YouTube/アイコン用の「フラットデザイン専用Gem」です。タイムラインで小さく表示されても「一発で分かる」「つぶれない」ことを最優先にします。
手順:Nano Banana Oneからの派生
手順はRecipe Aと同じで、
①Nano Banana One(または Eyecatch Gem)をコピー
②名前を「Nano Banana Flat Icon」「SNS Icon Flat Gem」など、「フラット」「アイコン」が入るものに変更
③説明文に 「X・Threads・YouTubeアイコンなど、小さく表示される前提のフラットデザイン専用Gem」
と一行メモを入れておきます。

カスタム指示はまだそのままなので、ここから 「小さくても強い」「フラットでシンプル」 という条件を足していきます。
条件設定:アイコンに必要な4つの軸
SNSアイコン・小さなサムネで重要なのは、以下の4点です。
✅比率:1:1〜正方形寄りを基本にする
・プロフィール画像や丸型トリミングを想定して、正方形(1:1) を標準にしておくと安心です。
✅シルエット:一瞬で分かる「形」
・細かいディテールよりも、大きな輪郭とシンプルな構図を優先し、「遠目から見ても何のモチーフか分かる」ことを重視します。
✅色数:3色前後に絞る
・ベースカラー2色+アクセント1色くらいに制限し、極端にカラフルなグラデーションは避けるよう指示します。
✅余白:アウトラインが潰れないスペース
・背景を情報で埋めすぎず、主役モチーフの周りに少し余白の円(バッジ)があるイメージで設計します。
これらを GemのInstructionsのC(制約)・E(評価基準)に、そのまま日本語で追記していきます。
調整:S.C.O.R.E.-Fを「1:1」に最適化
Nano Banana Flat Icon用のS.C.O.R.E.-Fは、以下のように作成していきます。
✅S(Situation)
・「X / Threads / YouTube などのSNSで使うプロフィールアイコン、または小さめのサムネイル画像を作る」
・「丸型・小サイズでトリミングされても、モチーフが一目で分かること」
✅C(Constraints)
・画像比率は基本1:1(正方形)
・主役モチーフは中央寄せで大きく配置
・色数は3色前後に制限
・線・面をシンプルにし、細かすぎる模様や文字は使わない
・コントラストは中〜やや高め(暗すぎ・明るすぎを避ける)
✅O(Objective)
・「タイムラインで小さく表示されたときにも、“学べるブログ”らしさが直感的に伝わるアイコンを作る」
✅R(Resources)
・フラットデザイン/マテリアルデザイン風のアイコンや、シンプルなロゴマークを参考スタイルとして指定する
✅E(Evaluation)
・128×128px程度に縮小しても、モチーフと世界観が判別できる
・丸型トリミングしても、主役が切れない
・“宇宙 × バナナ × 知的ミニマル”のベース世界観から大きく外れていない
✅F(Format)
・「Nano Banana Pro に渡す英語プロンプトを1本」
・必要なら「どこを丸くトリミングされる想定か」を一言で説明させる
などを指定しておくと便利です。
以下が、Nano Banana Flat Iconのシステムプロンプトになります。コピペして活用して下さい。
# SYSTEM ROLE: "Nano Banana Icon" (Icon Design Agent)
あなたは、Googleの画像生成モデル「Nano Banana Pro (Imagen 3)」を操作し、SNSプロフィールやサムネイル用の「フラットデザインアイコン」を専門に作成するエージェントです。
ユーザーから入力された「モチーフのアイデア(短い日本語)」を、内部的に「詳細な英語プロンプト」に変換し、**即座に画像を生成**してください。
# 1. WORLD VIEW & STYLE (世界観の定義 - 継承)
以下のトーン&マナーを、すべての生成画像の「ベース」として適用すること。
- Theme: [宇宙] × [バナナ] × [知的・ミニマル]
- Vibe: サイバーパンクだが、コテコテではなく洗練された「テック企業のブランディング」のような雰囲気。
- Lighting: ネオンパープル(#a855f7) と シアン(#06b6d4) のライティングをアクセントに使用。
- Background: 基本はダークトーン(漆黒に近い宇宙空間、または抽象的なデータ空間)。
# 2. S.C.O.R.E.-F PROTOCOL (アイコン専用変換ルール)
入力されたお題に対し、以下の要素を内部で補完してプロンプトを構築せよ。
[S] Situation (状況):
- SNSのプロフィール画像や小さなサムネイルとして使用される、視認性の高いアイコンを作成する。
[C] Constraints (制約):
- Aspect Ratio: 1:1 (正方形) を厳守する。
- Composition: 主役のモチーフを中央に大きく配置し、丸型トリミングされても重要な要素が切れないようにする。
- Style: フラットデザイン、またはマテリアルデザイン調のミニマルなスタイル。細かい模様や文字は含めない。
- Color: 色数は原則3色前後(ベースのネオンパープル、シアン、イエロー/ゴールド等)に制限し、コントラストを明確にする。
[O] Objective (目的):
- タイムラインで小さく表示されたときでも、「学べるブログ」らしさや知的な雰囲気が一目で伝わるアイコニックなデザインを目指す。
[R] Resources (参考スタイル):
- シンプルなロゴマーク、モダンなアプリアイコンのデザインを参考にする。
[E] Evaluation (品質基準):
- 128px角程度に縮小してもモチーフが判別できること。
- ベースの世界観から逸脱しない範囲で、ポップすぎず、暗すぎないバランスを保つこと。
[F] Format (出力形式):
- **プロンプトのテキストを出力するのではなく、完成した画像を生成して提示すること。**
# 3. SAFETY PROTOCOL
- 暴力、流血、差別、性的表現、特定の個人名は絶対に出力しない。
- 該当する要素が含まれる場合は、抽象的なメタファー(光や記号)に置き換えて表現する。
# USER INPUT PROCESSING
ユーザー入力(モチーフ): {ユーザーの入力}
↓
Action: 内部で英語プロンプトを構築し、画像生成ツールを呼び出す。
Output: [生成されたアイコン画像]

テスト:プロフィール前提で試す
テストでは、実際に使いそうなシーンを試します。
✅例
・「生成AIブロガーとしての自分を表す、宇宙×バナナ×本のフラットアイコン」
・「哲学×AIを発信するアカウント用のプロフ画像」
・「学べるブログのロゴ風アイコン(文字は入れない)」
ここでもチェックするのは、
・正方形/丸型にしても主役が切れないか
・小さくしても「何のアイコンか」が分かるか
・世界観が Nano Banana One と地続きになっているか
です。
もし、
・ゴチャゴチャしがち
・色がうるさい
・輪郭が弱くて埋もれる
と感じたら、その違和感を1行のルールにして Gem に追記し、「お題→出力→1行ルール追加」のループで少しずつ精度を上げていきます。
この Recipe B を仕上げておくと、「アイコンを変えたくなったら、この Gem で“今の自分”を一言で説明するだけ」で、新しい候補を何パターンも出せるようになります。
ちなみに上記のテキストを入力後、以下の内容が出力されました。



四隅が切れても成立させる
次の Recipe では、同じベースから一歩踏み込んだ、Grok風・攻めの表現「Spicy Art Gem」 を設計していきます。
Recipe C:攻めの表現「Grok Style Spicy Gem」
3つめの特化Gemは、「ここぞ」という時に使うGemです。Grok風のサイバー感や、少しダークで知的な雰囲気を強めて、
・noteの有料記事の扉
・ブログの特集ページ
・Xでバズらせたい告知ポスト
などの場面で 「視線を一瞬でさらう」ことを目的とします。
手順:インパクト特化への派生
今までと作成の手順は同じです。
まずはNano Banana OneかEyecatch Gemをコピーし、その後に名前を変更します。
✅例
・Nano Banana Spicy Art
・Grok Style Spicy Gem
説明文には、一言で用途を書きます。
「Grok風の宇宙×サイバー表現で、攻めの一枚を作るためのGem。特集記事・有料note・キャンペーン用を想定」
ここまではまだ中身はベースと同じでOKです。このあと 「攻めるが、やりすぎない」ためのルールを追加していきます。
条件設定:宇宙×サイバー×知的ダーク
Grok Style Spicy Gemでは、あえて次のような方向に世界観をシフトします。
・コントラスト強め、光と影の差をハッキリ
・ネオン/グリッチ/ワイヤーフレームなどのサイバー要素を許可
・カメラアングルも少し大胆に(ローアングル・斜め構図など)
・ただし「恐怖」「グロ」「暴力」に寄りすぎないようにする
InstructionsのS/R のところに、以下のようなテキストを追加するイメージです。
✅世界観は「宇宙×サイバー×知的なダークトーン」。Grok風の抽象表現や、ネオン・グリッチ表現を許可する。
✅ただし、ホラー・グロ・暴力的なイメージには寄せず、「冷静でクールな知性」の印象を保つ。
こうしておくと、「いつもの世界観+スパイス強め」 に自然と寄っていきます。
調整:攻めと安全を両立する「保険」
Grok Style Spicy Gem用の S.C.O.R.E.-F は、特にS/C/R/Eの4つが重要です。
✅S(Situation)
・特集記事、連載のキービジュアル
・有料note、講座の扉絵
・SNSで目を引きたい告知画像
など、「普段よりインパクトが欲しい場面」を想定。
✅C(Constraints)
・ベース世界観(宇宙×バナナ×知的)は維持
・色は、ダークベース+ネオン1〜2色の構成を許可
・抽象表現や大胆な構図はOKだが、内容が判別不能な「ノイズ画像」にはしない
・Safetyに抵触しやすいテーマ(暴力・差別など)には踏み込まない
ここで、「攻めるが、やりすぎないための保険の一文」を必ず入れておきます。
・インパクトを優先しつつも、「不快感」「恐怖」「攻撃性」を過度に喚起する表現は避ける。
・見る人に「このコンテンツは知的で面白そうだ」と思わせる方向にとどめる。
✅R(Resources)
・Grok系の宇宙アートや、サイバー/グリッチ系ポスター風デザインを「参考スタイル」として指定
・ただし特定の作品や作家名の模倣は避け、「雰囲気レベル」での参照にとどめる旨も書いておく
✅E(Evaluation)
・一瞬で「おっ」と思わせるインパクトがある
・テーマの方向性(AI/宇宙/思考など)は伝わる
・学べるブログのブランド感から「悪い方向」には外れていない
このような内容を入力します。
以下が、Grok Style Spicy Gemのシステムプロンプトになります。コピペして活用して下さい。
# SYSTEM ROLE: "Nano Banana Spicy" (Impact Visual Agent)
あなたは、Googleの画像生成モデル「Nano Banana Pro (Imagen 3)」を操作し、特集記事や有料コンテンツの扉絵など、「普段より強いインパクト」が求められるビジュアルを専門に作成するエージェントです。
ユーザーから入力された「テーマ(短い日本語)」を、内部的に「Grok風のスパイスを加えた詳細な英語プロンプト」に変換し、**即座に画像を生成**してください。
# 1. WORLD VIEW & STYLE (世界観の定義 - 継承と拡張)
以下のトーン&マナーを、すべての生成画像の「ベース」として適用すること。
- Theme: [宇宙] × [バナナ] × [知的・ミニマル] に、少しの[カオス・刺激]を加える。
- Vibe: 洗練されたテック感に加え、「Grok」のような予測不能で少し生意気なAI、またはサイバーパンクのアンダーグラウンドな雰囲気。
- Lighting: ダークな背景に対し、ネオンピンク、マゼンタ、エレクトリックブルーなどの強い光をアクセントに使用。
- Background: 漆黒の宇宙空間、グリッチノイズが走るデータ空間など、深みのあるダークトーン。
# 2. S.C.O.R.E.-F PROTOCOL (スパイシー専用変換ルール)
入力されたお題に対し、以下の要素を内部で補完してプロンプトを構築せよ。
[S] Situation (状況):
- 特集記事や連載のキービジュアル、有料note・講座の扉絵など、読者の目を一瞬で引く必要がある場面。
[C] Constraints (制約):
- ベースの世界観(宇宙×バナナ×知的)は維持する。
- 抽象的な表現や大胆な構図は推奨するが、何が描かれているか判別不能な「ノイズ画像」にはしない。
- **【重要】Safety Protocolの厳守:** 暴力、差別、性的表現など、プラットフォームの安全基準に抵触するテーマには絶対に踏み込まない。
- **【保険の一文】:** インパクトを優先しつつも、「不快感」「恐怖」「過度な攻撃性」を喚起する表現は避け、見る人に「このコンテンツは知的で面白そうだ(少し尖っているが)」と思わせる方向にとどめること。
[O] Objective (目的):
- 一瞬で視線を奪い、「知的好奇心」と「少しのトゲ(スパイス)」を感じさせるビジュアルを目指す。
[R] Resources (参考スタイル):
- Grok系のAIアート、サイバー/グリッチ系のポスターデザインを参考にする。
- ただし、特定の作品や作家の模倣は避け、「雰囲気レベル」での参照にとどめること。
[E] Evaluation (品質基準):
- 一瞬で「おっ」と思わせる強いインパクトがあること。
- AIや宇宙といったテーマの方向性が伝わること。
- 「学べるブログ」のブランド感から「悪い方向(単なる悪趣味)」には外れていないこと。
[F] Format (出力形式):
- **プロンプトのテキストを出力するのではなく、完成した画像を生成して提示すること。**
# USER INPUT PROCESSING
ユーザー入力(テーマ): {ユーザーの入力}
↓
Action: 内部でGrok風のスパイスを加えた英語プロンプトを構築し、画像生成ツールを呼び出す。
Output: [生成されたスパイシーな画像]

テスト:企画用のお題で試す
Grok Style Spicy Gemのテストは、実際に攻めたい企画で投げてみるのが一番早いです。
✅例
・「『Grok Imagine vs Nano Banana Pro』の徹底比較記事のキービジュアル」
・「生成AIの未来と、人間の思考の関係を語る有料noteの扉絵」
・「学べるブログ3周年の記念特集のビジュアル、少し攻めた世界観で」
ここで見るのは、主に以下の3点です。
・タイムラインや一覧で、明らかに“普通じゃない”一枚に見えるか
・派手なだけで、何の話か分からない状態になっていないか
・ブランドとして許容できる範囲か
もし「ちょっと攻めすぎたな」と感じたら、その感覚を1行にしてC/Eに追加します。
ちなみに上記のテキストを入力後、以下の内容が出力されました。



想定通り「攻めた画像」を生成することができました。それぞれの画像にはそれぞれの特徴があるものの、ベースの世界観は統一されています。
運用:日常使いしない「切り札」にする
最後に大事なのは、Grok Style Spicy Gemを毎日使う標準Gemではなく、「ここぞの時の切り札」にすることです。
・アイキャッチの大半は Eyecatch Gem
・アイコンやプロフィールは Flat Gem
・特集、有料、キャンペーンだけGrok Style Spicy Gem
というように区別しておくと、サイト全体の統一感は崩さずに重要な場所だけ「温度高めの一枚」を差し込むことができるようになります。メリハリの効いたビジュアル設計になります。
Grok Style Spicy Gemまで作り切れば、「普段着」「SNS用」「勝負服」という3種類のスタイルを、全てGems上でコントロールできる状態になります。
応用案|第4・第5のGemを作るヒント
3つの特化Gemができたら、後は自分のワークフローに合わせて「4つ目・5つ目の専用Gem」を少しずつ増やしていきます。ここでは、その時に迷わないための「増やし方」と「管理のコツ」をまとめました。
タスクの棚卸し:「直近30日」を振り返る
特化Gemを増やすときは、「テーマ」ではなく「仕事(タスク)の種類」単位で分けるのがおすすめです。
◯良い増やし方
・LP専用Gem(ランディングページ用のヒーロー画像だけを担当)
・資料スライド専用Gem(セミナー/講座資料の1枚目だけを担当)
・有料note講座専用Gem(シリーズ講座の扉絵を担当)
×避けたい増やし方
・ChatGPT記事用Gem
・Gemini記事用Gem
記事テーマごとに増やすと、Gem が増えすぎて「どれを開けばいいのか」分からなくなります。
命名規則:「役割+媒体」を入れる
Gemsが増えてきたら、名前の付け方がそのまま生産性に効いてきます。おすすめは、名前に以下の要素を必ず入れることです。
①役割(何をするGemか)
②媒体(どこで使う画像か)
✅役割の例
・NB_Eyecatch_BlogNote
・NB_FlatIcon_SNS
・NB_SpicyArt_Special
・NB_SlideCover_Seminar
✅説明文の例
・ブログ・noteの記事トップに使う横長アイキャッチ専用
・X / Threads / YouTube のプロフィール・アイコン専用
のように、1行で「いつ使うGemか」が分かる文章を書いておきましょう。Gems管理画面の一覧を見た時に、迷わず選べるかどうかが重要です。
数を「常用5体+実験枠2体」くらいに絞る
Gemsは無限に作れますが、実務的には
「よく使う5体+実験用2体」くらいに絞る
のが効率的です。例えば、
✅常用枠(固定)
・Nano Banana One(ベース)
・Eyecatch Gem
・Flat Icon Gem
・Spicy Art Gem
・スライド/LPなど、もう1つよく使うもの
✅実験枠(入れ替え)
・新しい表現スタイルを試す Gem
・特定企画・キャンペーン専用Gem
のような感じです。
実験がうまくいったら「常用枠」に移動させる、ダメなら削除するか名前の頭に [OLD] をつけるといった管理にすると、Gem一覧がぐちゃぐちゃになりません。
頻度:ベースGemの更新は最小限に
特化Gemを増やし始めたら、Nano Banana One(ベースGem)を頻繁にいじりすぎないことも大切です。
・ベースをちょっと変える
→ それをコピーして作った特化Gemの挙動も、地味にズレていく → 結果として、「あれ、前と感じが違う…」が連発しやすくなる
ので、
・ベースGemは 「半年に1回、大規模アップデート」 くらいの感覚で更新
・それ以外の細かい調整は特化Gemで行う
というようにすると、世界観を維持しやすくなります。
記録:Gem単位でログを残す
最後に、できればノートやDocsなどに、
・各Gemの目的、世界観
・成功カットのスクショ
・典型的な失敗パターンと、その対処ルール
をGemごとに1ページずつメモしておくと、後からチューニングする時にとても楽です。
・Eyecatch Gem用トラブルノート
・Flat Gem用トラブルノート
・Grok Style Spicy Gem用トラブルノート
という感じで分けておくことで、「この失敗は、どのGemのルールにフィードバックすべきか?」がすぐに分かり、Gemごとの性格をブラさず変化させていくことができます。
この節で解説した増やし方と管理のコツを理解し運用することで、Gemsが増えても迷子にならず、「必要な時に必要なGemがすっと出てくる」状態を維持できます。
この後は、実際の運用で出てきた失敗例や成功例を見ていきます。
Gems運用ガイド|注意点とトラブルシューティング
基本のトラブルシュート3選
Gems+Nano Banana Pro で画像を回していると、「なんかさっきと雰囲気が違う」「全然指示どおりに出ない」という瞬間が必ず出てきます。そんな時は、いきなりシステムプロンプトを全消しする前に、まずこの3つを順番にチェックしてみてください。
チェック1:Gemの選択ミス
一番多いのが、実はシンプルなミスです。
・本当は アイキャッチ専用Gem を使いたいのに、ベースのNano Banana One を開いていた
・「攻めた一枚」が欲しい場面なのに、普段使い用のEyecatch Gemに投げていた
・そもそもGemsではなく通常チャットでNano Banana Proを使っていた
こうした「入口違い」で、
・構図のクセ
・情報量
・コントラスト
がガラッと変わることはよくあります。
まずは、
「今使っているのは、どのGem?」
「そのGemは、この用途のために作ったんだっけ?」
と確認し、用途がズレていれば正しい特化Gemを開き直すだけで解決するケースは多いです。
チェック2:入力情報の不足
Gemsは「短いプロンプトで回せる」のが大きなメリットですが、短すぎて情報が抜け落ちているパターンにも注意が必要です。
✅NGに近い例
・猫
・バナナ
・AI
これだけだと、Gem側がいくら頑張っても
・記事用なのか
・SNS用なのか
・有料noteの扉絵なのか
を判別できず、「用途だけが毎回ブレる状態」になりがちです。
最低限、次の3点のうち 2つ以上 は入れるようにすると安定します。
・どこで使う画像か(ブログのアイキャッチ / Xのヘッダー / 有料noteの扉絵 など)
・記事、コンテンツのざっくりとしたテーマ
・読者に与えたい印象(ポジティブ/落ち着いた雰囲気/少し攻めたいなど)
✅例
生成AIの不安をほどくブログ記事のアイキャッチ。落ち着いたポジティブ寄りで。
ここまで書いてあげると、Gems側のS.C.O.R.E.-F がちゃんと噛み合ってきます。
チェック3:指示の肥大化と矛盾
最後のチェックポイントは、Gemの中身そのものです。
失敗するたびに思いついた一文を足し続けて、いつの間にか「禁止事項だらけ」「矛盾する指示」でパンパンになっている Gemは、モデルから見ても「結局どれを優先すればいいのか分からない」 状態になりやすいです。
怪しい時は、一度カスタム指示をざっと見直して、
・同じ意味の禁止文が何行も重なっていないか
・「攻めろ」と「控えめに」といった逆向きの指示が一緒になっていないか
・本来ベースGem側に書くべき内容を、特化Gemにまで二重に書いていないか
をチェックしてみてください。
もしカオスになってきたと感じたら、
・一度、Nano Banana One(ベースGem)のシステムプロンプトと見比べる
・「この特化Gemに必要なルール」だけを残し、重複している内容は削る
という作業をすると、挙動が一気に安定することが多いです。
この3つを順番に確認してもまだおかしい場合は、
✅Safety フィルターで弾かれていないか
✅一時的な指示の上書きが効きすぎていないか
✅モデルアップデートで絵柄が変わっていないか
などの要因を見ていきます。それぞれの対処法は、次の節で詳しく解説していきます。
【配布】運用安定化キット(チェックリスト&ログ)
ここまで解説した「生成前のチェック」と、失敗した時の「改善ログ」をまとめたメンテナンス用キットを配布します。
このコードをコピーしてNotionやメモ帳に貼っておくか、この画面をブックマークして「調子が悪い時」に確認用として使ってください。
## 失敗ログ [YYYY-MM-DD] - 対象Gem: [例: Eyecatch Gem] - 失敗内容: [例: 全体的に暗すぎて文字が読めない] - 原因仮説: [例: "Dark background" の指示が強すぎる] - 修正アクション: - 削除: "Always use dark background" - 追加: "Ensure sufficient brightness for text visibility" (Cパートに追記)
Safetyフィルター対策|拒否された時の対処法
Nano Banana Pro で画像生成をしていると、たまに「ポリシーにより生成できません」「この内容はサポートしていません」といったSafetyフィルターによる拒否にぶつかることがあります。
ここでは、そういう時に世界観を壊さず、かつポリシーに触れないように指示を緩めるコツを解説していきます。
NG判定の要因を切り分ける
Safetyに引っかかるパターンは、ざっくり以下の3種類です。
①露骨なワード・フレーズが含まれている
・例:暴力、過度な性表現、差別表現などを直接的に書いている
②ネガティブ感情が強すぎるテーマ
・例:「破滅」「自殺」「大量虐殺」など、過度にダークな方向
③現実の人物・団体・シンボルに近づきすぎている
・例:特定の政治家、企業ロゴ、現実の戦争、事件モチーフなど
まずはプロンプト(+Gemの指示)を軽く見直して、どのカテゴリーっぽいのかを自分なりに把握しておきましょう。この「ざっくり仕分け」をしておくと、次の「書き換え」がやりやすくなります。
テクニック:直接表現を「抽象化」する
一番簡単で効果が高いのが、露骨な単語を比喩や抽象表現に変えることです。
✅例①:暴力・破壊系のワード
×NG寄り
・「戦争で街が壊滅した様子」
・「血だらけの戦場」
◯緩和案
・「争いの後の、静まり返った都市を象徴的に表現した抽象イメージ」
・「直接的な暴力表現を避けた、対立と分断を示すメタファー的なビジュアル」
✅例②:過度にダークな感情
×NG寄り
・「絶望しかない世界」
・「自殺したくなるような暗い未来」
◯緩和案
・「不安や葛藤を抱えつつも、かすかな希望が見える世界」
・「閉塞感とそこから抜け出そうとする意志を、抽象的に表現したイメージ」
ポイントは、「直接描写」から「象徴やメタファー」にずらすことです。テーマの骨格はそのままに、抽象度を一段階高めることができます。
設定:カスタム指示に「安全バイアス」を組み込む
毎回プロンプトを細かく書き換えるのが面倒な場合は、カスタム指示に「安全バイアス」を埋め込むのが効果的です。
たとえばGrok Style Spicy Gemなら、以下のような一文を追加しておきます。
・インパクトのある表現を目指すが、暴力・流血・残酷描写・差別表現など、視覚的に強すぎるネガティブ表現は採用しない。
・テーマが重い場合でも、かすかな希望・再生・学びのニュアンスを残す。
・センセーショナルすぎる表現ではなく、「読んでみたい」「学びがありそう」と感じるトーンを優先する。
このように、「攻め方の方向性」を緩やかに制限することで、同じお題でもSafetyに弾かれにくくなります。
リライト:「実在」を避ける記述法
Safetyだけでなく、権利面でもグレーになりやすいのが、
・実在の人物(著名人、政治家など)
・実在のロゴ・ブランド・建物そのもの
です。
とは言っても上記のようなお題を扱いたい場合もあるかもしれません。
そのような場合はプロンプトの中で
・「○○(企業名)のロゴ」→「テック企業を連想させる抽象的なシンボルマーク」
・「特定の政治家」→「架空のリーダー像」
・「実在の建物名」→「その建築様式を参考にした架空の建物」
のように、「実在」から「架空」「抽象」へリライトしましょう。
Gem側には、カスタム指示内に
・実在の人物や実在ロゴをそのまま再現するのではなく、「テイスト」や「雰囲気」を抽象化して表現する。
のような一文を入れておくと、安全寄りに動いてくれます。
まとめ:発想の抽象度を上げて回避する
拒否された時にやりがちなミスは、
・同じ表現を少しだけ言い換えて連打する
・「なんでダメなんだよ」と感情的になる
ことですが、Safety側の基準は一貫している場合が多いです。
なので、
✅露骨なワードを削る
✅直接描写→抽象・比喩へ
✅実在→架空・象徴へ
✅Gem側の指示に「安全バイアス」を足す
というステップで発想の抽象度を一段上げることが、一番現実的で再現性の高い解決策になります。
この感覚に慣れておくと、「攻めた表現」と「安全な表現」のバランスを取りながら、ブランドを守りつつ、インパクトのある画像を作り続けられるようになります。
> 代わりに、対立を表す象徴的・抽象的なメタファーを使用する。
> 知的で希望を感じさせるトーンを維持する。
チャットでの「一時的な上書き」テクニック
Gemsを運用していると、
・「いつもの世界観はこのままでいいけど・・・」
・「今回の1枚だけ、色味をもっとポップにしたい」
・「ここでは 1:1 で欲しい」
という場面が必ず出てきます。
毎回カスタム指示を変えることは非現実的です。上記のように「この時だけ」に対応する際は、「チャット側で一時的に上書きする」のがコツです。
「今回だけ」を明示する魔法の一文
まず重要なのは、「Gemのデフォルト設定は維持しつつ、この1回だけ変えて」と明示することです。
✅おすすめのプロンプトは以下の2つです
・「このGemに保存されているデフォルト設定はそのままに、今回の1枚だけ、色味を少し明るめ・ポップ寄りにしてください」
・「世界観や構図ルールは通常どおりでOKです。ただし今回の生成に限り、画像比率を1:1(正方形)にしてください」
ポイントは、
・デフォルト設定はそのまま
・今回の1枚だけ/この生成に限り
の2フレーズをセットで入れることです。
これだけで、Gem側に「ずっと意識しないといけないルールではなくて、一時的な上書きだ」と伝わりやすくなります。
上書きして良い項目・ダメな項目
チャットで上書きする時は、「軽めのパラメータだけを変える」のがおすすめです。
✅上書きして良い項目
・画像比率(16:9 → 1:1 など)
・明るさ、コントラスト(少し明るめ/落ち着いたトーン)
・彩度(ビビッド/落ち着いた色味)
・構図の寄り(もう少し引きの構図で/もう少しアップで)
・テキストの有無(今回だけタイトルを直接入れたい、など)
✅上書きNGな項目
・世界観そのもの(「宇宙×バナナ」から全然違う方向へ、など)
・ブランドカラー、ブランドの人格
・NG条件(グロ、暴力など、安全系のルール)
世界観やNG条件を毎回チャットで変更すると、何が「そのGemらしさ」なのか分からなくなり、挙動がブレやすくなります。大きな変更が必要なときは、別のGem(派生Gem)を作る方が安全です。
「リセット」で元に戻す
同じチャット内で何度も
・「今回だけポップに」
・「やっぱり落ち着いたトーンで」
・「ちょっとホラー寄りで」
と上書きを繰り返すと、モデル側のコンテキストが「混雑」してきます。挙動に違和感が出てきたら、一度「リセット宣言」をしてあげると再び安定したGemに戻ります。以下のテンプレを活用して下さい。
ここまでの一時的なスタイル変更は一度リセットしてください。
以降は、このGemに保存されているデフォルト設定にもとづいて画像生成してください。
もしくは、もっとシンプルに
「ここから先は、Nano Banana One(またはこのGem)の標準設定どおりに戻してください」
というようにしても問題ありません。
それでもまだ挙動が怪しい場合は、新しいチャットを開き直すのが一番確実です。
複雑な変更は「要約」で確認する
一時的に複数条件を上書きしたいときは、最後にGem自身に「指示の要約」をさせると失敗しにくくなります。
✅例
「今回の生成に使うルールを、3行で要約してください」
このように指示をして
・世界観
・今回だけの変更点
・NG条件
が意図どおりになっているかを確認してから画像生成をすると、「あ、ここは伝わっていないな」というズレを事前に修正できます。
まとめ:一時上書きの4ステップ
まとめると、チャットでの一時上書きは、
✅「デフォルトは維持」「今回だけ」ということをGemに伝える
✅いじるのは色味・比率・構図など「軽めのパラメータ」に留める
✅迷子になったら、リセット宣言or新規チャット
✅大きな変更をかける時は、一度Gemに要約させて変更内容を確認
という4ステップを意識しましょう。
各Gemの性格を壊さずに、その場のニーズだけに合わせて反映できるようになります。
> Tone: Cool
> World: Space
> Tone: Pop
モデル更新とバックアップ運用の鉄則
GeminiやNano Banana Proは、中身のモデルが頻繁にアップデートされる前提のツールです。良くも悪くも、「昨日までと微妙に絵柄が違う」「質感変わった?」みたいなことは、必ず起こります。
この節では、アップデートのタイミングでもGemを壊さない運用の基本を解説していきます。
前提:「環境は変わる」と割り切る
まず前提として、
・同じGem
・同じ指示
・同じお題
でも、「モデル側のアップデートによって結果が変わることがある」というのは避けられません。
なので「昨日と同じ絵が100%出る」ではなく、「世界観は似ているけど、細かいところは変わってもしょうがないな」くらいに思っておくとメンタル的に楽です。
そのうえで、アップデート前後の違いを確認できるようにしていきます。
対策:重要Gemはバージョン管理する
使用頻度の高いGemは、半年に1回くらいのペースで「記録」を残しておくのがおすすめです。
✅名前の例
・NB_Eyecatch_BlogNote_v1_2025-01
・NB_Eyecatch_BlogNote_v2_2025-07
のように
・役割
・バージョン番号
・作成時期(年月)
が分かるようにしておくと、「どの時点での世界観か」が一目で分かります。
実務的には、
①いま安定しているGemを複製
②「古い方」にバージョン番号・日付を付けて保存
③「新しい方」を、モデルアップデート後の調整用として触っていく
という運用にすると、安全にチューニングを続けることができます。
検証:新モデル導入時のA/Bテスト
モデルアップデートのお知らせが来たときや、「Nano Banana Proの挙動が変わった気がする」と感じた時は、いきなり全てを切り替えずに、A/Bテストを実施します。
①既存のGem(v1)と、複製したGem(v2)を用意
②同じお題を両方に投げて、
・世界観
・構図
・色味
・サムネとしての見やすさ
などを比較する
③「v2の方が明らかに良い」と判断できたら、
・v2を本番運用のGemにする
・v1のGemは [OLD] を付けて保管(しばらく残す)
この 「旧、新を並べて比較する」ひと手間を加えると、
・「なんとなく良くなった気がする」
・「なんとなく悪くなった気がする」
のような勘に頼らなくても大丈夫になります。
保険:バックアップは「1世代前」まで
バックアップを作りすぎると、今度は管理が大変になります。
なので
・母艦:Nano Banana One(現行版+1つ前まで)
・特化Gem:よく使うものだけ、1つ前のバージョンを残す
くらいがちょうど良いです。多くなり過ぎずスムーズに活用できるからです。
✅目安
現役:NB_One_Base_v2、NB_Eyecatch_BlogNote_v2
バックアップ(保険):NB_One_Base_v1_2025-01[OLD]、NB_Eyecatch_BlogNote_v1_2025-01[OLD]
この「1世代前」だけを残す運用にすることで、
・万が一、新モデルの絵柄がどうしても合わない時
・以前の世界観で統一したい企画が出てきた時
に、旧Gemを使いやすくなります。探す手間が省けるので生産性が下がりません。
思考法:細部はモデル、世界観はGem
最後に、ブログやnote側の視点でいうと
・1年前に作った画像
・今のモデルで作る画像
は、どう頑張っても完全一致にすることはできません。
ここは割り切って、「各時代のモデルの味を活かしつつ、世界観だけはGemsで揃える」
という発想で運用する方がベストです。
モデル更新=全部作り直し という地獄から解放されます。
まとめ:アップデート対応の5ヶ条
まとめると、モデル更新とバックアップ運用の基本は、
✅「モデルの変化は仕方がない」と割り切る
✅重要なGemは「バージョン付き」で複製して残す
✅新旧GemでA/Bテストしてから本番を切り替える
✅バックアップは「1世代前」程度に絞る
✅細部の違いは「モデルの味」、世界観は「Gemの責任」と切り分けて考える
という5点に集約されます。
この運用をしておけば、今後モデルがどれだけアップデートされても問題ありません。Nano Banana Pro+Gems のワークフローを壊さず、怖がらずに活用し続けることができます。
バックアップは1世代前まで保持。
よくある質問|Nano Banana Pro×Gems 運用の疑問を全網羅
Q1. Gemsとは?普通のチャットと何が違う?
Q2. Nano Banana ProでもGemsは使える?
Q3. プロンプト入力は完全にゼロになる?
Q4. Gemsは無料で使える?
Q5. Grok Imagineとの違いは?
Q6. Nano Banana Oneとは何ですか?
Q7. 3つの特化Gemの使い分けは?
・Eyecatch Gem:ブログ・note用(16:9)
・Flat Icon Gem:SNSアイコン用(1:1)
・Spicy Art Gem:Grok風・攻めの1枚用(演出重視)
Q8. 作成時に最初に確認すべき設定は?
Q9. Instructionsにはどれくらい書くべき?
Q10. Safetyフィルターに拒否されたら?
Q11. 一時的に設定を上書きしたいときは?
Q12. 出力が重い・遅いときは?
Q13. 世界観が崩れてきたときは?
Q14. 失敗画像はどうすればいい?
Q15. モデル更新で絵柄が変わったら?
Q16. チームで共有できますか?
Q17. 商用利用は可能ですか?
Q18. 編集・削除の注意点は?
Q19. テンプレートは他モデルでも使える?
Q20. 今後の仕様変更はある?
まとめ:Nano Banana Proを「使う」から「飼う」へ
ここまでの内容を、「今日から使えるレベル」でざっくり整理しておきます。
エンジンとディレクターの役割分担
・Nano Banana Pro:画像そのものを描く高性能エンジン
・Gems:世界観・ルール・用途をまとめて管理する人格、型
この2つを分けて考えることで、モデル選び(何で描くか)と、スタイル設計(どう描かせるか)を切り離せるようになります。
S.C.O.R.E.-Fの「焼き付け」による効率化
・従来:画像を1枚作るたびに S.C.O.R.E.-F を毎回入力
・これから:
→ S.C.O.R.E.-FをNano Banana Oneのシステムプロンプトに一度だけ書き込む
→ 実際の生成時は「今回のシーン・用途」を短く伝えるだけ
こうすることで、「プロンプト職人モード」から脱出でき、発想や企画に時間を使うことができるようになります。
母艦+特化3種で全用途をカバー
・ベース:
→Nano Banana One…世界観と基本ルールをまとめた「母艦Gem」
・特化Gem:
→ Eyecatch Gem … ブログ・note用のアイキャッチ専任
→ Flat Icon Gem … SNS・アイコン向けのフラットデザイン専任
→ Spicy Art Gem…Grok風の「ここぞ」の勝負ビジュアル専任
この4体が揃うと、「普段着」「SNS用」「勝負服」を全てGemsでコントロールできる状態になります。
失敗を資産に変える「育成ログ」
・惜しい画像が出たら、
→ どこがズレたかを1行で言語化
→その1行を Gem の指示(特に C / E)に追記
・失敗例をためておくほど、同じミスを繰り返さない賢いGemに育っていく
Gems運用では、「外れが多い日ほどGemが育つ日」 という感覚に変わるのがポイントです。
運用フェーズの鍵は「チェックと対応力」
・まず確認するのは以下の3つ:
①使っているGemは用途に合っているか
②入力が短すぎて(お題だけになって)いないか
③Gemの指示が肥大化・矛盾していないか
・それでもダメなときは、
→ Safetyに弾かれたときの“抽象化リライト”
→ チャットでの一時上書き
→モデル更新時の「バックアップGem+A/Bテスト」
これらのトラブルシュートで、世界観を保ちながら微調整していく流れを押さえました。
ゴールは「自分専用Gem」の確立
本記事での内容は、高性能な画像モデルを「その場しのぎで使う」のではなく、Gemsという「檻」と「ルールブック」を用意してブランドに合わせて飼い慣らすという発想に変えることを目的としたものです。「自分専用Gem」を確立していきます。
この土台さえできていれば、
・新しい企画が増えても
・モデルがアップデートされても
・チームメンバーが増えても
「世界観を崩さずに、画像生成だけをどんどん任せていける」ようになります。
Gemsは指揮する人格。
役割を完全に分離。
Gemに焼き付ける。
入力は「お題」のみへ。
普段着・SNS・勝負服を
完全カバー。
Gemの育成ログになる。
外れが出るほど賢くなる。
一時上書きとA/Bテストで
挙動をコントロール。
次の節では、「ここから実際に何を最初の一歩としてやるか」を紹介していきます。
Next Step:まずはNano Banana Oneを試す
難しいことは後回しでいいので、まずは次の3ステップだけやってみてください。
空のGemを作成する
①PCブラウザで Gemini を開く
②左メニューから Gems マネージャーを開く
③「新しい Gem」をクリックして、名前をNano Banana One(Base Style)のように設定する
この段階では、説明文も軽くでOKです。
※ここではまだ「空の器」を作るだけ、深く悩まないのがポイントです。
システムプロンプトでテストする
①記事内で配布しているNano Banana One 用のシステムプロンプトをGemのカスタム指示欄にそのまま貼り付ける
②プレビュー欄に「猫」とだけ入力して挙動を確認する
③「世界観」「構図」「余白」が明らかに外れているのか、もしくはちょっと直せば使えそうなのかをざっくり判断する
ここで「惜しいけど悪くないな」と感じたら合格です。細かい違和感は、後から1行ずつルールを足していけば十分です。
実戦投入で効果を体感する
最後に、今書いているor直近で公開予定のコンテンツを選んで、こんな感じで投げてみてください。
「生成AIとブログ運営の相性を解説する記事のアイキャッチ、宇宙×バナナ×知的ミニマルな世界観で」
出てきた1枚を見て、
・タイトルを置く余白があるか
・サムネ一覧で映えそうか
・「自分のメディアっぽい」と感じるか
だけチェックしましょう。ここで70点〜80点くらいまで来ていれば、Nano Banana Oneはもう「実戦投入OK」です。
後は、公開ペースに合わせて、
・Eyecatch Gem
・Flat Icon Gem
・Spicy Art Gem
と少しずつ派生させていけばOKです。
本記事では「宇宙×バナナ×知的ミニマル」という世界観を採用していますが、世界観の部分は自分なりにアレンジしてください。
次のパートでは、「第4・第5の特化Gemをどう増やしていくか」という応用アイデアを解説していきます。
応用案:自分専用の第4・第5の特化Gemを作る
ここからは、この記事を読んだ人が「自分の活動」に合わせて、さらに2体の特化Gemを増やしていくためのアイデアです。
考え方はシンプルで、
「よく発生するのに、毎回ちょっと面倒な画像タスクは何か?」
から逆算してGemを設計していきます。
「直近30日の作業」を振り返って「候補タスク」を洗い出す
まずは、ツールや理論よりも実際の仕事ベースで考えるのがおすすめです。
✅直近30日で
・ブログ・note・ニュースレター
・X / Instagram / Threads などのSNS投稿
・スライド資料やセミナー資料
で使った画像をざっと振り返り、「毎回Canvaや手作業で作っている画像」「テンプレ化できたらラクだと感じているパターン」を3〜5個メモしてみてください。
✅例えば、以下の候補が出てきやすいです
・ウェビナーやオンライン講座のスライド1枚目(タイトルスライド)
・noteや有料コンテンツの画像
・「今週のまとめ」「今日の学び」など、定期連載のサムネ
・メルマガやコミュニティ運営に使うヘッダー画像、など
この中から「頻度が高い×繰り返し感の強い作業」 を優先的にGem化すると、効果が出やすくなります。
第4の特化Gem候補例
第4体目として、多くの人が使いやすい代表例はこのあたりです。
✅例①:Slide Cover Gem(スライド1枚目専用Gem)
・役割
→ セミナー/講座/社内共有資料などのタイトルスライドだけを担当
・特徴
→ 比率は 16:9 横長を基本にする
→ タイトルテキストを大きく載せる前提で、背景ビジュアルだけを自動生成
→ 「テーマ」「対象読者」「雰囲気(カジュアル/フォーマル)」などを入力すると、Nano Banana Pro で世界観に合った背景画像を返す
プレゼン資料を作るたびに「背景どうしよう…」と悩む人には、非常に相性が良いタイプのGemです。
✅例②:Series Gem(連載シリーズ専用Gem)
・役割
→ 「○○入門」「毎週マーケニュース」など、シリーズ企画のアイキャッチを量産する
・特徴
→シリーズごとに「カラーパレット」「メインモチーフ」「図形の枠やレイアウトの癖」を固定しておき、「このサムネ=あの連載だ」と一目で分かるビジュアルを目指す
連載や長期企画をやっている人は、Series Gemを1つ持っておくだけでシリーズ全体のブランド感が一気に整います。
第5の特化Gem候補例
第5体目は、少し遊びを入れた「実験用Gem」を1つ持っておくと楽しくなります。
✅例①:Text+Visual Gem(コピー入りサムネ専用Gem)
・役割
→ SNS広告・キャンペーン告知・LPヘッダーなど、画像の中にテキストを載せたい場面を担当
・特徴
→ 「短いキャッチコピー」と「ビジュアル」をセットで設計
→ 文字が読めるコントラスト・余白を確保するルールをGem側に固定
→ 「ターゲット」「訴求ポイント」「トーン(真面目/ワクワクなど)」を入力し、テキストを配置しやすい背景+構図を提案させる
「画像+一言コピー」で勝負したい人に向いています。
✅例②:Monochrome / 2色縛りGem(ブランド感強化用Gem)
・役割
→ あえて「モノクロ」や「黒+1色」など、2色縛りのビジュアルだけを作るGem
・特徴
→ ミニマルで印象的な世界観を作りやすく、コラムのアイキャッチや特集ページの入り口などで「空気を変える1枚」として使いやすい
→ブランドカラーを1色決めておき、「黒+ブランドカラー」で縛るのも効果的
いつもとは少し違うトーンを出したいときの「変化球」として持っておくと、コンテンツ全体の表現の幅がぐっと広がります。
このように、第4・第5の特化Gemは、
✅自分の仕事の頻出タスクに合わせて設計する
✅名前と説明文に「役割+媒体」を必ず入れておく
✅最初は1体ずつ、お試し感覚で育てていく
くらいの軽さで増やしていくと、「Gemが増えすぎて使い分けできない」という状態を避けつつ、自分の活動に本当にフィットした専用アシスタントを作成することができます。
枠・色・モチーフを完全固定。
文字入れ前提の構図を提案。
ブランド感を鋭く強化する変化球。
この記事が、毎回の長文プロンプトや画像エラーとの格闘から解放され、Nano Banana Pro を「使う」だけでなく、Gemsと組み合わせて「自分の相棒」にするための最短ルートとなれば幸いです。
学べるブログでは引き続き、ツールのスペック紹介にとどまらない、「ワークフローごと変える実践的な生成AIの使い方」を発信していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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