ショップから情報漏えいの連絡が来たら|項目別にやること

ショップから情報漏えいの連絡が来たら|項目別にやること 実務ガイド

情報確認日:2026-10-27

SOURCE CHECK

IPA(情報処理推進機構)の2026年10月26日の案内、警察庁、国民生活センター、グッドスマイルカンパニーの発表で確認しています(確認日時:2026年10月27日 05:41 日本時間)。

ネットショップなどから「個人情報が閲覧された可能性があります」というお知らせが届いたら、まず、そのお知らせが本物かを、ショップの公式サイトで確かめます。そのうえで、漏れた可能性のある項目ごとに対処します。IPAは、一旦冷静になって、どのような情報が漏えいしたのかを確認するよう案内しています。

まずはこの3ステップ(2026年10月27日 05:41 日本時間時点)
  1. お知らせのリンクは使わず、ショップの公式サイトで同じ発表があるかを確かめます。普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから開きます。
  2. 漏れた可能性のある項目を確かめ、項目ごとに対処します。パスワードなら変更、カードならカード会社に相談です。
  3. その後に届く「漏えいしています」「返金します」などの連絡は、詐欺を疑います。警察庁は、情報流出元の企業をかたる偽メールの可能性があるとしています。

この記事は、お店やサービスから「情報が漏れた可能性がある」と知らされた人向けです。Chromeのパスワードの漏洩警告はChromeの警告の記事、ネット上に自分の情報が書かれているのを見つけた場合は名前や住所をネットに晒されたら?証拠の保存・削除依頼・相談先を解説を見てください。

こんな人におすすめ

  • ネットショップから「不正アクセス」「個人情報」のお知らせメールが届いた人
  • ニュースで、使っているショップの情報漏えいを知った人
  • お知らせの後に、知らない連絡が増えて不安な人
漏えいのお知らせが来たときのチェックリスト
  • ☑ お知らせのリンクやボタンは押していない
  • ☑ ショップの公式サイトで、同じ発表があるか確かめた
  • ☑ 漏れた可能性のある項目(ID・パスワード/カード/連絡先・住所・氏名/本人確認書類)を確かめた
  • ☑ パスワードが対象なら変更した。同じパスワードを使い回しているサービスも変えた
  • ☑ カードが対象なら、発表の内容をカード会社に伝えて相談した
  • ☑ 「返金します」「削除します」「漏えいしています」の連絡には応じていない

IPA・警察庁・国民生活センターの案内をもとにしたリストです。

01まず、そのお知らせが本物か確かめる

情報漏えいのニュースが出ると、その会社をかたる偽のメールも出回ります。警察庁は、個人向けに「メール内のリンクを安易にクリックしない!」とし、「情報流出元の企業をかたる偽メールの可能性があります」と呼びかけています。

  1. お知らせのリンクやボタンは押しません。本物のお知らせでも、確認は別の道から行います。
  2. ショップの公式サイトを、普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから開きます。同じ内容の発表があるか、日付と内容を見比べます。
  3. 分からないことは、公式サイトに載っている窓口に問い合わせます。IPAも、メールの真偽を確かめたい場合は「正規のサイトを調べてそこから問い合わせしてください」としています。

IPAは、漏えいした情報の種類を確かめる方法として、サービス提供者からの連絡内容、サービス提供者のウェブサイトでの案内、サービス提供者のサポート窓口への問い合わせを挙げています。

ここに注意

送信元のアドレスや会社名、ロゴが本物らしく見えても、それは手がかりでしかありません。公式サイトの発表と見比べて確かめます。

出典:警察庁 Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.19(R8.10.23更新、PDF)、IPA「自分の個人情報等が漏えいした際の「対処」と「日頃の対策」」(2026年10月26日)

02漏れた項目別にやること

IPAは、漏えいした情報に対して「一つ一つ必要な対処を実施してください」としています。項目ごとの対処は次のとおりです。

漏れた可能性のある項目別にやること(IPAの案内)
漏れた可能性のある項目起こりうることやること
ID・パスワード不正ログイン。勝手に商品を購入される、不正送金、身に覚えのない投稿などそのサービスで速やかにパスワードを変更。長く複雑に。同じパスワードを使い回しているサービスも変更
クレジットカード情報不正な決済カード会社に連絡して、不正な利用分がないかの確認、カードの利用停止や再発行について相談。当面、利用明細を定期的に確認
メールアドレス・電話番号・住所・氏名リスト化されて闇サイト等で販売され、偽メール・偽SMS・詐欺電話・不審な郵便物が届く可能性突然のメールやSMSは無視して削除。リンクを押さない。画像に埋め込まれたリンクにも注意。不審な着払いは受け取らない
運転免許証などの本人確認書類なりすましでクレジットカードやローンの契約に悪用される可能性信用情報機関(JICC・CIC・KSC)への本人申告を検討

パスワードの変更は、偽メールのリンクからではなく、普段使っている公式アプリや、確認済みのブックマークから行います。不審なアプリを入れた、遠隔操作を許可した心当たりがあるときは、別の端末から変更します。

カードは「再発行しなければいけない」わけではない

IPAの案内は、カードの利用停止や再発行について、カード会社に「相談してください」というものです。漏れた項目(カード番号の一部だけか、全桁か、など)によって必要な対応は変わります。カード会社に、お知らせの内容を伝えて相談し、その案内に従ってください。身に覚えのない請求を見つけたときはクレジットカードの身に覚えのない請求|確認と連絡・停止の手順を見てください。

本人確認書類の画像が漏れた場合

IPAは、信用情報機関に本人申告(漏えい事実の登録)をすることで、第三者による不正利用や身に覚えのない契約の抑止に役立つとし、日本信用情報機構(JICC)、シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)への相談の検討を挙げています。ネット上にさらされた場合の対応は名前や住所をネットに晒されたら?証拠の保存・削除依頼・相談先を解説にまとめています。

出典:IPA「自分の個人情報等が漏えいした際の「対処」と「日頃の対策」」

IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の公式アカウントの投稿(2026年10月26日 17:12 日本時間)です。

03二次被害|「漏えいしています」「削除します」の連絡に注意

IPAは、漏えいした情報が悪用され、偽メール等の文面に「漏えいした自分の氏名が記載されているといった状況も考えられます」としています。自分の名前が書いてあることは、本物の証明になりません。

お知らせの後に届く連絡で、特に注意したいのは次のようなものです。

  • 情報流出元の会社をかたるメール・SMS:「返金」「確認のため」と、リンクからカード番号やパスワードを入れさせようとする。
  • 公的機関や金融機関を名乗る連絡:グッドスマイルカンパニーも、閲覧された可能性のある情報を悪用し、当社や公的機関、金融機関等を名乗った不審なメールや電話、SMSによる詐欺やなりすましが行われる可能性があるとしています。
  • 「個人情報を削除してあげる」という電話:国民生活センターは、個人情報の削除をしたり、消費者にハガキを送ったりすることはないとしています。また、相談したことのない人に、メールや電話等で「○○金のため」「訴訟で○○するように」などと連絡をとることは絶対にないとし、連絡が来ても相手に連絡せず、すぐに近くの消費生活センター等に連絡するよう呼びかけています。

警察庁の広報アカウントも、金融機関等をかたり「あなたの個人情報が漏洩している。」「被害届を出して欲しい。」などと言う、一連の個人情報流出事案を悪用した特殊詐欺に注意を呼びかけています。

警察庁の公式アカウントの投稿(2026年10月23日 16:00 日本時間)です。少しでも不審に思ったら、警察相談専用電話「#9110」でも相談できます。

出典:IPA、国民生活センター「国民生活センターをかたる電話やメール等にご注意ください!」(2026年10月20日更新)、警察庁 Vol.19(PDF)

電話で「警察」「サポート」を名乗る相手への対応はサポート詐欺に電話してしまったら?遠隔操作・支払い別の対処、家族の声をまねた電話はAI音声詐欺の対策|家族の声で電話が来たら、切ってかけ直すでも説明しています。

04事例|グッドスマイルカンパニー公式ショップの発表

実際の発表がどのような内容かを、2026年10月23日にグッドスマイルカンパニーが出した「不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について」(10月26日に追記あり)で見てみます(2026年10月27日 05:41 日本時間時点の内容です)。

グッドスマイルカンパニー公式ショップの発表(2026年10月23日、10月26日追記)の要点
項目発表の内容
何が起きたかECサイト「グッドスマイルカンパニー公式ショップ」で、第三者による不正アクセスが発生。2026年10月19日15時過ぎころから同月22日22時ころにかけ、本サイトの管理情報に複数回の不正アクセスによる閲覧があったことが判明。10月23日午前6時過ぎころ、システム開発・保守委託先事業者からの連絡で、不正アクセスがあったことを認識(10月26日追記)
閲覧された可能性のある情報基本情報(氏名、読み仮名、性別、住所、電話番号、メールアドレス)、注文情報(注文日、商品名、数量、金額、お届先の住所・氏名・電話番号[別途登録あった場合]、決済方法、決済状況)
カード情報クレジットカードのブランド、カード番号下4桁及び有効期限。カード名義、カード番号の全桁(下4桁除く)及びセキュリティコードは含まれない。Amazon Pay、PayPal等の外部決済サービス経由の注文は、各決済事業者の認証システム経由で処理されており、同社のサーバー内にクレジットカード情報は保持されていない(10月26日追記)
影響がないとされたもの「ねんどろいどフェイスメーカー」と楽天市場店(GOOD SMILE STORE 楽天市場店)は、別のシステムで運用しているため、今回の不正アクセスによる影響はない(10月26日追記)
原因調査中。現時点までのところ、脆弱性による不正アクセスと認識。PHP脆弱性によるものではない(10月26日追記)
会社の対応判明後直ちに本サイトを閉鎖。脆弱性の改修等を実施。個人情報保護委員会に報告
今後の連絡対象となる可能性のある会員には、確認が済み次第、順次、個別のメールで報告予定。あわせて、すべての会員(本件で退会した元会員を含む)に、発表と同様の内容を個別メールで案内することにした(10月26日追記)

この発表に当てはめると、IPAの項目別の対処では、メールアドレス・電話番号・住所・氏名の欄が中心になります。カード情報は、ブランド・下4桁・有効期限で、全桁とセキュリティコードは含まれないとされています。カードの扱いは、カード会社に発表の内容を伝えて相談し、その案内に従ってください。

  • 「個別のメール」が届いたら:メールのリンクからではなく、公式の発表ページで同じ内容が出ているかを確かめます。問い合わせは、発表ページに載っているフォームからです(フォームは本サイトと異なるシステムで運用されているとしています)。
  • 「決済エラー」の自動案内(10月26日追記):発表では、予約注文の決済エラー(クレジットカード・PayPal)の自動案内を受け取り、サイトの一時閉鎖で再決済できない人は、発表ページのお問い合わせフォームから連絡するよう案内しています。注文が自動的にキャンセルされることはないとしています。「決済エラー」をうたうメールが届いても、メールのリンクから決済をやり直さず、公式の発表ページのフォームを使います。
  • 2026年10月26日の追記:すべての会員(本件で退会した元会員を含む)に、発表と同様の内容を個別メールで案内するとしています。届いたメールの内容は、上のとおり公式の発表ページと照らし合わせます。2026年10月27日 05:41 日本時間時点で、これより新しい追記は確認できませんでした。続報が出たら、この記事も更新します。

この節は、発表の内容を紹介するもので、ショップの安全性を評価するものではありません。最新の情報はグッドスマイルカンパニーの発表ページで確かめてください。

出典:グッドスマイルカンパニー「不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について」(2026年10月23日、10月26日追記)

05偽メールに入力・返信してしまったら

偽のお知らせや「返金」のメールから、パスワードやカード番号を入れてしまった場合は、入れたものごとの対処に進みます。

事業者からの補償や見舞金をかたる連絡の見分け方は、お名前.comデスクトップクラウド不正アクセス、見舞金と補償・今やることも参考になります。

06日頃の対策

IPAは、漏えいの対象かどうかに関わらず、全員が日頃から心がける対策として、次を挙げています。

  • パスワードは長く複雑にし、使い回さない
  • 多要素認証やパスキーを設定できるサービスでは、積極的に使う
  • 突然に送られてくるメールやSMSは基本的に詐欺の偽メールと考えて無視し、リンクを押さない。真偽を確かめたいときは、正規のサイトを調べてそこから問い合わせる
  • 個人情報の登録は必要最小限にし、使わなくなったアカウントは削除する

警察庁も、安全なパスワードを設定して使い回さないこと、ワンタイムパスワードなどの多要素認証が有効なことを挙げています。

出典:IPA、警察庁 Vol.19(PDF)

07相談先

どう対処すればよいか分からないときは、IPAの相談窓口に相談できます。お金の被害や詐欺の連絡は、警察や消費生活センターへ相談します。

相談先(2026年10月27日 05:41 日本時間に各公式ページで確認)
窓口番号こんなとき
110番110(緊急通報ダイヤル)今まさに被害が起きそうな緊急のとき
警察相談専用電話#9110(平日 午前8:30〜午後5:15。都道府県警察本部で異なる)詐欺かもしれない電話の相談など
消費者ホットライン188お金や契約のこと(身近な消費生活センターなどにつながる)
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口IPAの窓口のページ情報漏えいの対象になったときの対処、日頃の対策の相談
サイバー犯罪相談窓口都道府県警察ごと(警察庁の一覧)不正アクセス・詐欺の相談

出典:IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」、政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」、消費者庁「消費者ホットライン」、警察庁「サイバー犯罪相談窓口等一覧」

08よくある質問

お知らせのメールは本物ですか?

メールだけでは判断できません。リンクは使わず、ショップの公式サイトを、普段使っている公式アプリや確認済みのブックマークから開き、同じ発表があるかを確かめます(01)。

カードは再発行しないといけませんか?

全員に必要とは限りません。IPAは、カード会社に連絡して、不正な利用がないかの確認と、利用停止や再発行について相談するよう案内しています。漏れた項目を伝えて相談し、カード会社の案内に従ってください(02)。

パスワードは変えたほうがいいですか?

ID・パスワードが漏れた可能性がある場合は、そのサービスで速やかに変更し、同じパスワードを使い回しているサービスも変えます(02)。

自分の名前が書かれたメールが来ました。本物ですか?

名前が書いてあっても本物の証明になりません。IPAは、偽メールの文面に漏えいした自分の氏名が記載されている状況も考えられるとしています(03)。

「あなたの個人情報が漏れているので削除する」と電話が来ました。

詐欺を疑います。国民生活センターは、個人情報の削除をしたり、消費者にハガキを送ったりすることはないとしています。相手に連絡せず、消費生活センター等や「#9110」に相談します(03)。

グッドスマイルカンパニーの件で、カード番号は全部漏れましたか?

発表では、閲覧された可能性があるのは、カードのブランド、番号の下4桁、有効期限で、名義、番号の全桁(下4桁除く)、セキュリティコードは含まれないとされています。また、Amazon Pay、PayPal等の外部決済サービスでの注文は、同社のサーバー内にカード情報は保持されていないとしています(10月26日追記。04)。

09まとめ

  • お知らせが届いたら、リンクは使わず、ショップの公式サイトで同じ発表があるかを確かめる。
  • 漏れた可能性のある項目ごとに対処。パスワードは変更、カードはカード会社に相談して案内に従う。
  • その後の「漏えいしています」「削除します」「返金します」の連絡は詐欺を疑う。名前が書いてあっても本物とは限らない。

まずは、使っているサービスでパスワードの使い回しがないかを確かめておきましょう。

更新履歴:2026年10月27日 初版(2026年10月27日 05:41 日本時間時点の公式情報)。

参考 引用元・公式情報

確認日:2026年10月27日(日本時間)

  1. IPA「自分の個人情報等が漏えいした際の「対処」と「日頃の対策」」(2026年10月26日)
    漏えいした情報の種類の確かめ方、項目別の対処、信用情報機関、日頃の対策
  2. 警察庁 Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.19(R8.10.23更新、PDF)
    情報流出元の企業をかたる偽メール、多要素認証、#9110
  3. 国民生活センター「国民生活センターをかたる電話やメール等にご注意ください!」
    個人情報の削除をかたる連絡
  4. グッドスマイルカンパニー「不正アクセスによるお客様情報流出の可能性について」(2026年10月23日、10月26日追記)
    事例の内容
  5. IPA 情報セキュリティ安心相談窓口・政府広報オンライン(#9110)・消費者庁(188)・警察庁 相談窓口一覧
    相談先

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