パスキーは機種変更でどうなる?|iPhone・Android別の引き継ぎと、移す前に確かめること

パスキーは機種変更でどうなる?|iPhone・Android別の引き継ぎと、移す前に確かめること 実務ガイド

情報確認日:2026-10-31(日本時間)

SOURCE CHECK

Apple・Googleの公式ヘルプと開発者向け資料(2026年10月31日取得)で確認した内容だけで書いています。各サービス(証券口座など)での扱いは公式ページを確認できていないため、会社別には書いていません。

パスキーが機種変更後も使えるかは「保存先」と同期・本人確認の条件で決まります。OSが変わっても、同じGoogle パスワード マネージャーを対応端末で使う方法があります。一方、iCloudキーチェーンから別の保存先へ移すこととは別です。古いスマホを消す前に、新しい端末でログインできるか確かめてください。

30秒で分かる結論
  1. iPhone同士(iCloudキーチェーンの場合):同じApple Accountでサインインし、パスワードと6桁の確認コードを入れると、iCloudキーチェーンのパスキーが同期されます。
  2. Android同士(Google パスワード マネージャーの場合):同じGoogleアカウントでログインし、以前の端末の画面ロック(PIN・パターン・パスワード)を入力します。以前の端末そのものは不要です。
  3. iPhone⇔Android:同じGoogle パスワード マネージャーを使い続けるなら、対応OS・同じGoogleアカウント・同期などの条件を満たすことで利用できます。保存先そのものを変える場合は別途確認が必要です。

新しいスマホに替える前、または替えた直後に「パスキーは新しい端末でも使える?」と迷ったときのための記事です。心配しなくていい部分と、先に確かめておく部分を分けて整理します。

こんな人におすすめ

  • 機種変更の前に、パスキーが新しいスマホへ移るか確かめたい人
  • iPhoneからAndroid(またはその逆)に替える予定の人
  • 古いスマホを手放す前にやっておくことを知りたい人
機種変更の前に確かめる3つ
  • ☑ パスキーの実際の保存先(iCloudキーチェーン、Google パスワード マネージャー、その他)。iPhoneでもGoogleの保存先を使う場合があるため、OS名だけで判断しない
  • ☑ iCloudキーチェーン:Apple Accountのパスワードと、2ファクタ認証の確認コードを受け取れる状態か
  • ☑ Googleの保存先:同じGoogleアカウントで同期でき、求められる画面ロックやGoogle パスワード マネージャーのPINを確認できるか

同じ保存先の同期と、別のパスワードマネージャーへの移し替えは別です。新端末で保存先を使えるか、重要なサービスへログインできるかを先に確かめます。

01パスキーは機種変更でどうなる?保存先で決まります

機種変更で大事なのは、パスキーが「どこに保存されているか」です。iPhoneなら必ずiCloudキーチェーンというわけではありません。対応するiPhone/iPadではGoogle パスワード マネージャーも使えます。新端末で同じ保存先を使う同期と、別の保存先へ移し替える操作を分けて考えます。

保存先ごとの引き継ぎ(2026年10月31日時点)
保存先同じOSへ別のOSへ新しい端末で必要なもの
iCloudキーチェーン(iPhone)同じApple Accountで同期AndroidのGoogle保存先へ自動で切り替わるわけではない。別保存先への移行可否は個別確認Apple Accountのパスワード+6桁の確認コード
Google パスワード マネージャー同じGoogleアカウントで同期対応iPhone/iPadでも同じ保存先を利用可能。iOS/iPadOS 17以降・Chromeの自動入力設定・同期が必要同じGoogleアカウントと本人確認。端末の画面ロックやGoogle パスワード マネージャーのPINなど、画面で求められる方法
別のパスワードマネージャー(Android 14以降で選択可)アプリを入れて有効化各アプリの案内を確認(未確認)アプリのダウンロードと[パスワードとアカウント]での有効化

表のGoogleの説明は、Google パスワード マネージャーを使い続ける場合です。iCloudキーチェーンなど別の保存先からの移行や、他社マネージャーの全組み合わせは今回確認していません。パスワードのCSV書き出しでパスキーも移せるとは考えないでください。

Xでも、機種変更のときのパスキーの扱いが分かりにくい、という声があります。

出典:あおしま(@nn_aoshima)のX投稿(2026年10月18日)。個人の投稿

出典:Apple サポート「iCloudキーチェーンのパスキーのセキュリティについて」、Google Chrome ヘルプ「Google パスワード マネージャーでパスキーを使う(Android)」、Google Chrome ヘルプ「Chromeでパスキーを管理する(iPhoneとiPad)」、Android 公式「Android から Android へのデータ移行」

02iPhoneからiPhoneへ

  1. 新しいiPhoneで、今と同じApple Accountにサインインします。
  2. 初めてサインインする端末では、Apple Accountのパスワードと6桁の確認コードを入力します(iCloudキーチェーンを使うには2ファクタ認証が必要です)。
  3. 既存の端末とのペアリング、またはiCloudキーチェーンの復旧で、パスキーが同期されます。

古いiPhoneが手元になくても、iCloudキーチェーンの復旧で戻せる仕組みがあります。Appleは、すべてのデバイスを紛失しても、iCloudアカウントとパスワード、SMS、デバイスのパスコードで復旧できる(試行は10回まで)と説明しています。

また、近くにあればApple製以外のデバイスでも、iPhoneのパスキーを使ってサインインできるとしています。

出典:Apple サポート「iCloudキーチェーンのパスキーのセキュリティについて」

03AndroidからAndroidへ

  1. 新しいAndroidで、今と同じGoogleアカウントにログインします。
  2. 本人確認として、以前の端末の画面ロック(PIN・パターン・パスワード)を入力します。以前の端末そのものは必要ありません。
  3. Google パスワード マネージャーに保存したパスキーは、同じGoogleアカウントでログインしている端末で使えます(保存できるのはAndroid 9.0以降・画面ロックがオンの端末)。

移ったか確かめる場所

Google パスワード マネージャー アプリの[パスワード]→[パスキー]、またはChromeの[設定]→[自動入力とパスワード]→[Google パスワード マネージャー]で確認できます。

新しい端末にはGoogle パスワード マネージャーがプリインストールされています。別のパスワードマネージャーを使っている場合は、アプリをダウンロードし、設定の[パスワードとアカウント]で有効にします。

Googleアカウントでのパスキーの作り方はGoogleのパスキー設定方法|共有端末を避けて安全に始めるで説明しています。

出典:Google Chrome ヘルプ「Google パスワード マネージャーでパスキーを使う(Android)」、Google Chrome ヘルプ「Chromeでパスキーを管理する(iPhoneとiPad)」、Android 公式「Android から Android へのデータ移行」

04iPhoneとAndroidをまたぐとき

OSが変わることと、パスキーの保存先を変えることは別です。Googleの現行Chromeヘルプでは、Google パスワード マネージャーに保存したパスキーを、同じGoogleアカウントで同期して対応端末で使えると説明しています。iPhone/iPadではiOS/iPadOS 17以降、Chromeを自動入力プロバイダにする設定、Googleアカウントへのログインとパスワード・パスキーの同期が条件です。既存パスキーのロック解除ではGoogle パスワード マネージャーのPINなどを求められます。

未確認

新しい端末で各サービスのパスキーを作り直す方法や、作り直す前のログイン手段(パスワードなど)の扱いは、サービスごとに違う可能性があります。今回は各サービスの公式情報を確認していないため、使っているサービスのヘルプで確認してください。

iPhoneからAndroidに替えたあと、パスキーでログインできなくなったという声もあります(サービス側の状況は確認していません)。

出典:さく(@sakuacid)のX投稿(2026年9月8日)。個人の投稿

出典:Google Chrome ヘルプ「Chromeでパスキーを管理する(iPhoneとiPad)」

05古い端末を手放す前に

  • 新しい端末で、よく使うサービスにログインできるか確かめてから、古い端末を初期化・下取りに出します。
  • パスワードなど、パスキー以外のログイン方法がまだ使えるかを、各サービスの設定画面で確かめておきます。
  • Googleは2022年の説明で、画面ロックを変えたあとも古い画面ロックは最大64日間、復旧に使えるとしています(試行は10回以下)。

なくした場合の止め方はiPhoneをなくしたら何を止める?決済・回線・アカウントの保護手順、Appleアカウントの守り方はAppleアカウント乗っ取りの確認と対処|証券口座を守る設定を見てください。

出典:Google Security Blog(2022年10月)

06移したあとログインできないとき

新しい端末でパスキーが出ない、QRコードの画面から進めないなど、ログインできない場合の対処はパスキーでログインできない時の対処|証券口座・PCとスマホ別にまとめています。認証アプリのコードが消えた場合はGoogle認証システムのコードが消えた|機種変更後に確認する復旧方法を見てください。

07よくある質問

古いスマホを初期化してしまいました。パスキーはもう使えませんか?

iCloudキーチェーンに保存していた場合は、すべてのデバイスを紛失しても復旧で戻せる仕組みがあります(Apple)。AndroidでGoogle パスワード マネージャーに保存していた場合は、新しい端末で同じGoogleアカウントにログインし、以前の端末の画面ロックを入力すれば復元できます(Google)。

以前の画面ロック(PIN)を忘れました。

Googleは、画面ロックの試行回数を10回以下に制限していると説明しています。何度も試す前に、ほかのログイン方法が使えるか確かめてください。

証券口座のパスキーはどうなりますか?

会社ごとの扱いは今回確認していません。各社の公式ヘルプで確認してください。ログインできない場合の対処はパスキーでログインできない時の対処にあります。

iPhoneからAndroidに替えます。パスキーは移せますか?

保存先によります。Google パスワード マネージャーに保存しているなら、対応OS・同じGoogleアカウント・同期などの条件を満たして、新端末でも同じ保存先を利用できます。iCloudキーチェーンからGoogleの保存先への移し替えは別の話です。各サービスのヘルプも確認し、古い端末を消す前に新端末でログインを試してください。

08まとめ

  • パスキーが使えるかは保存先・同期・本人確認の条件で決まります。同じOSかどうかだけでは判断できません。
  • iCloudキーチェーンではApple Accountと確認コードなど、Googleの保存先では同じGoogleアカウントと画面ロック・PINなど、保存先と端末に応じた本人確認が必要です。
  • Google パスワード マネージャーは、条件を満たすiPhone/iPadでも利用できます。同じ保存先の同期と、別の保存先への移し替えは区別してください。
  • 古い端末を手放す前に、新しい端末でログインできるか確かめます。

更新履歴:2026年10月31日 初版。同日、OSをまたぐ同一保存先の同期と、別のパスワードマネージャーへの移行を区別し、GoogleのiPhone/iPad向け条件を反映しました。

参考 引用元・公式情報

確認日:2026年10月31日(日本時間)

  1. Apple サポート「iCloudキーチェーンのパスキーのセキュリティについて」
    iCloudキーチェーンの同期、新しいデバイスでの確認コード、復旧(試行10回)
  2. Google Chrome ヘルプ「Google パスワード マネージャーでパスキーを使う(Android)」
    同期の条件、Android 9.0以降、紛失時の復元、パスキーの確認場所
  3. Google Chrome ヘルプ「Chromeでパスキーを管理する(iPhoneとiPad)」
    同じGoogle保存先の利用、iOS/iPadOS 17以降、Chromeの自動入力設定、同期と本人確認
  4. Google Security Blog(2022年10月)
    古い画面ロックは最大64日、試行10回以下
  5. Android 公式「Android から Android へのデータ移行」
    GPMのプリインストール、別のパスワードマネージャーの有効化

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