ChatGPT・Claudeの偽サイトの見分け方|広告・無料に注意

ChatGPT・Claudeの偽サイトの見分け方|広告・無料に注意 実務ガイド

情報確認日:2026-10-28

SOURCE CHECK

OpenAI ヘルプ、Claude ヘルプ、Claudeのダウンロードページ、Anthropicの脅威レポート、セキュリティ企業のMalwarebytesとPush Securityの報告で確認しています(確認日:2026年10月28日 日本時間)。

ChatGPTやClaudeの偽サイトには、本物のロゴや色を使ったものもあり、見た目では見分けにくくなっています。見た目ではなくどこから開いたかとブラウザのアドレスバーで判断します。公式の入口は、ChatGPTが chatgpt.com、Claudeが claude.ai です。

まずはこの3ステップ(2026年10月28日時点)
  1. 検索広告・SNS・DMのリンクからは開かず、ブックマークか直接入力で公式サイトを開きます。
  2. アプリは公式の案内から入手し、提供元を確かめます。確かめ方は01章の表にまとめています。
  3. 「無料」「残りわずか」「格安」「ターミナルに貼って」が出たら、そこで止まります。同じ案内があるかを、公式サイトで確かめます。

メールやSMSのリンクを開いてしまった場合は、フィッシングリンクを開いた後の対処の記事を見てください。

こんな人におすすめ

  • 「ChatGPT 日本語版」「Claude 無料版」などの検索結果から開こうとしている人
  • 「Claude Max 1か月無料」のような特典ページを見かけた人
  • Claude Codeなどを、ページに書かれたコマンドで入れようとしている人
開く前・入力する前のチェックリスト
  • ☑ ブックマークか直接入力で開いた(広告・DMのリンクではない)
  • ☑ ブラウザのアドレスバーが chatgpt.com/claude.ai になっている
  • ☑ ログイン窓をブラウザの外までドラッグできる
  • ☑ パスワード管理ツールが、いつもどおり自動入力を出す
  • ☑ 「無料」「先着」の特典が、公式サイトにも載っている
  • ☑ アプリの提供元が OpenAI OpCo, LLC(App Store)/OpenAI(Google Play)
  • ☑ コマンドを、広告から来たページからコピーしていない

OpenAI・Claudeのヘルプと、Malwarebytes・Push Securityの報告をもとにしています。1つでも当てはまらなければ、入力やインストールをやめます。

01ChatGPT・Claudeの偽サイトの見分け方:公式の入口を確かめる

公式の入口はここ

ChatGPTもClaudeも、偽サイトの見分け方の基本は同じです。まず公式の入口を知っておきます。

ChatGPTとClaudeの公式の入口(2026年10月28日に各公式ページで確認)
サービスWeb版アプリ
ChatGPTchatgpt.comApp Store:開発元が「OpenAI OpCo, LLC」
Google Play:提供元が「OpenAI」
ストアで探すときは「OpenAI ChatGPT」で検索し、提供元を確かめる
Claudeclaude.aiclaude.com/download から、デスクトップ版(Mac・Windows)、モバイル版、Claude Codeへ進む

OpenAIのヘルプによると、ChatGPTは無料で、chatgpt.com ではアカウントを作る前から試せます(地域や回線によってはログインが必要)。Claudeのダウンロードページも、アプリはFreeを含む全プランで使えるとしています。公式で無料から使えるため、「無料版」「日本語版」を名乗る別のサイトは不要です。

出典:OpenAI ヘルプ(ホーム)、OpenAI ヘルプ(アプリ)、Claude ヘルプ、Claude「Download」

02検索広告と「無料」ページ:報告された2つの例

例1:「Claude Max 1か月無料」の偽特典(フィッシング)

Malwarebytesは2026年9月23日(現地日付)、上位プラン「Claude Max」の偽特典ページを報告しました。マルウェアではなく、Googleアカウントのログイン情報を盗むフィッシングです。

  • 「利用者1億人を記念して、Claude Maxの1か月無料を1万人に」とうたっていました。
  • 「残り750枠未満」と減っていく数字は見せかけで、再読み込みすると元に戻りました。
  • カード入力もダウンロードもなく、Googleでのログインだけに誘導していました(Appleは「一時的に利用できません」、メール欄もGoogleへ)。
  • Googleのボタンを押すと、ページの中に描かれた偽のログイン窓が出ました。窓の中のアドレス欄と鍵マークも偽物です(「ブラウザ・イン・ザ・ブラウザ」という手口)。

Malwarebytesは、ブラウザ本体のアドレスバーを見て、ログイン窓をページの外までドラッグできるか、パスワード管理ツールが自動入力を出すかで確かめるよう案内しています。減っていく残り枠や、ログイン方法が1つしかない状態も疑う理由になるとしています。

例2:「claude mac」の検索広告から偽のダウンロードページへ

Push Securityは2026年10月9日(現地日付)、Googleで「claude mac」と検索したときの広告の例を報告しました。

  • 広告に表示されたアドレスは bing.com でした。
  • クリックすると、Bingの転送と乗っ取られた別の会社のサイトを経由して、偽のClaudeダウンロードページ(claude-desk-code[.]com)に着きました。
  • この偽ページは、GoogleやBingから来た人にだけ表示され、直接開くとエラーページが出ました。
  • ページは「ターミナルに1行貼り付けてインストール」と案内していました(次の章)。

広告に出ているアドレスだけでは判断できないということです。Push Securityは、同社が検知したClickFix型の攻撃(後述)の5件に4件が、検索エンジン経由だったとしています。

※ claude-desk-code[.]com は報告に記載された偽サイトのアドレスで、誤って開かないよう「.」を「[.]」にしています。アクセスしないでください。

出典:Malwarebytes、Push Security、BleepingComputer

03「ターミナルに貼って」と言われたら止まる

表示されたコマンドと、コピーされるコマンドが違う

Push Securityが報告した偽ページには、Anthropicの本物のインストールコマンドが表示されていました。ところが[コピー]ボタンを押すと、別のコマンドがコピーされました。画面に本物のアドレスを表示しながら、外部のサーバーからスクリプトを取り込んで実行するものです。最終的に何が入るかは、報道時点で分かっていません。

利用者自身にコマンドを貼り付けて実行させる手口は「ClickFix」と呼ばれ、インストール手順に見せかけるものをPush Securityは「InstallFix」と呼んでいます。目で確かめても、見抜けないことがあります。

コマンドは公式ページから自分でたどる

  • Claude Codeのようにコマンドで入れる製品は本当にあります。広告や検索結果から来たページのコマンドは使わず、claude.com/download から公式の案内へ進みます。
  • チャットとして使うだけなら、Web版(chatgpt.com・claude.ai)をブラウザで開けば使え、ターミナルは不要です。
  • 意味が分からないコマンドは実行しません。職場のパソコンなら、先に担当者に相談します。

警告画面からコマンドの実行や電話を求められたら、Chromeの偽警告の記事、iPhoneの偽警告の記事、サポート詐欺の記事も参考にしてください。

出典:Push Security、BleepingComputer、Claude「Download」、OpenAI ヘルプ、Claude ヘルプ

04「格安でClaudeが使える」サービスを使わない

Anthropicが報告した偽の中継・再販サービス

Anthropicは2026年9月の脅威レポートで、次の事例を報告しています。

  • 最先端のモデルを割引で使えるとうたう中継サービスのサイトが、Claude Codeなどに見せかけた不正なアプリを入れさせ、端末のログイン情報やAPIキーを集めて送っていました。キーやアカウントの再設定後も、新しいログイン情報を送り続けていました。
  • 「GTG-50021」と呼ばれるグループは、格安のClaudeを売る不正な再販サービスを運営していました。実際は別のモデルにつなぎ、利用者のAnthropicのアカウント情報を盗んで転売していました。

Anthropicは、AIの利用権は正規の窓口からだけ購入するべきだとしています。公式以外がすべて不正ではありませんが、「Claudeが公式より安い」「Claude Codeの特別版」といった案内は、公式サイトに同じ案内があるかを確かめるまで使わないようにします。レポート全体はAnthropic脅威レポートの整理記事、APIキーの扱い方はAIセキュリティ入門の記事でまとめています。

出典:Anthropic 脅威レポート(2026年9月)

05入力・インストール・支払いをしてしまったら

当てはまる行を確かめてください。

してしまったこと別の対処(2026年10月28日時点)
してしまったことすぐにやること詳しい記事
ページを開いただけ入力・ダウンロード・実行をしていなければ、タブを閉じます—
Googleなどのパスワードを入力した本物のサイトを自分で開いてパスワードを変更し、ほかのセッションからログアウトします。タブを閉じても、ログインは取り消せませんGoogleの不正アクセス通知の記事
ChatGPTのログイン情報を入力したパスワードを設定している場合は変更し、Web版の「設定」の「セキュリティとログイン」から、すべてのセッションをログアウトしますOpenAI ヘルプ
Claudeのログイン情報を入力したClaudeには専用のパスワードはありません。claude.ai の「設定」の「アカウント」から、すべての端末でログアウトしますClaude ヘルプ
APIキーを入力したログアウトでは止まらないため、管理画面でキーを削除し、使用状況と請求を確かめますAPIキーの高額請求の記事
アプリを入れた・コマンドを実行したその端末の通信を止め、パスワード変更やログアウトは別の安全な端末で行います。職場の端末なら担当者に連絡しますリンクを開いた後の対処の記事
カード情報を入力した・支払ったカード会社に連絡し、身に覚えのない請求がないか確かめます身に覚えのない請求の記事

Malwarebytesは、Googleアカウントに入られると、メールや文書、ほかのサービスのパスワード再設定メールにも届く可能性があるとしています。GoogleでClaudeにログインしていれば、Claudeにも入られるおそれがあります。

アプリを入れた・コマンドを実行した場合、04章の不正アプリは再設定後もログイン情報を送り続けていました(Anthropic)。オーストラリア政府のcyber.gov.auは、感染した端末ではパスワードを入力せず、マルウェアのない端末で変更するよう案内しています。端末の確認は、リンクを開いた後の対処の記事を見てください。

出典:Malwarebytes、Anthropic、OpenAI ヘルプ、Claude ヘルプ(ログイン)、Claude ヘルプ(ログアウト)、cyber.gov.au「Detect and remove malware」

06よくある質問

「ChatGPT日本語版」「Claude日本語無料版」というサイトは使ってよいですか?

どちらも公式で無料から使えます。別のアドレスで「日本語版」「無料版」を名乗るサイトに、ログイン情報や支払い情報を入れないでください(01)。

鍵マークが表示されていれば本物ですか?

それだけでは判断できません。報告された偽のログイン窓は、鍵マークと正しいGoogleのアドレスまでページの中に描いていました。ブラウザ本体のアドレスバーを見ます(02)。

検索結果のいちばん上に出たサイトなら安全ですか?

安全とは限りません。Googleの検索広告から偽のClaudeダウンロードページに誘導した例が報告されています(02)。

07まとめ:入口とアドレスバーで判断する

  • ChatGPTは chatgpt.com、Claudeは claude.ai。アプリは公式の案内から入れ、提供元を確かめる。
  • 見た目・鍵マーク・広告のアドレスでは判断せず、ブラウザ本体のアドレスバーを見る。
  • 「無料」「格安」「ターミナルに貼って」が出たら止まり、公式サイトで確かめる。
  • 入力・実行・支払いをしてしまったら、05の表に沿って対処する。

まずは、chatgpt.com と claude.ai をブックマークしておきましょう。

更新履歴:2026年10月28日 初版(2026年10月28日時点の公式情報・報告)。

参考 引用元・公式情報

確認日:2026年10月28日(日本時間)

  1. OpenAI ヘルプ「The ChatGPT home page」
    ChatGPTは無料で使え、chatgpt.comでアカウント作成前から試せること
  2. OpenAI ヘルプ「ChatGPT iOS and Android app FAQ」
    公式アプリの入手先、App Storeの開発元「OpenAI OpCo, LLC」、Google Playの提供元「OpenAI」、ストアでの検索方法
  3. Claude ヘルプ「Get started with Claude」
    Web版は claude.ai、デスクトップ版とモバイル版があること
  4. Claude「Download Claude」
    デスクトップ・モバイル・Claude Codeの公式の入手先、アプリはFreeを含む全プランで利用可
  5. Anthropic「Detecting and countering misuse of AI: September 2026」
    AIのサプライチェーンの章:偽の中継サービス、Claude Codeに見せかけた不正アプリ、GTG-50021の格安再販、正規の窓口からの購入
  6. Malwarebytes「Fake Claude Max giveaway hides a Google account phishing trap」(2026年9月23日、Stefan Dasic)
    偽のClaude Max特典、ブラウザ・イン・ザ・ブラウザ、見分け方、入力後の対処
  7. Push Security「Adception: malvertising another search engine’s search results to redirect to a malicious page」(2026年10月9日、Luke Jennings)
    「claude mac」の検索広告からの誘導、コピーされるコマンドのすり替え、ClickFix型攻撃の5件に4件が検索エンジン経由(同社の検知データ)
  8. BleepingComputer「Hackers abuse Google Ads, Bing redirects to push Claude ClickFix attacks」
    Push Securityの報告の報道、最終的に入るものは報道時点で不明
  9. OpenAI ヘルプ「Keeping your OpenAI account secure」
    パスワードの変更、「設定」→「セキュリティとログイン」からすべてのセッションのログアウト、APIキーの削除と使用状況の確認
  10. Claude ヘルプ「Log in to your Claude account」
    Claudeのアカウントには専用のパスワードを作れないこと
  11. Claude ヘルプ「How do I log out of all active sessions?」
    「設定」→「アカウント」からすべての端末でログアウト、APIキーには影響しないこと
  12. オーストラリア政府 cyber.gov.au「Detect and remove malware」(2026年9月8日)
    感染した端末ではパスワードを入力せず、マルウェアのない端末で変更する。Wi-Fi・Bluetoothを切る

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