SOURCE CHECK
Googleの公式ブログChrome Releases(米国時間2026年10月27日付の発表)と、Google Chrome ヘルプ(パソコン・Android・iPhone版)で確認しています。修正件数と内訳は、公式の一覧を数えて照合しました。報道やX投稿は、反応として区別して載せています。
Chrome 156のアップデートで、脆弱性52件(うちCritical 4件)が修正されました。パソコンとAndroidは、Chromeのバージョンが「156.0.8078.73」以降になっていれば更新は済んでいます。なっていなければ[Google Chrome について]を開いて[再起動]を押します。
- パソコン:右上の︙(その他アイコン)→[ヘルプ]→[Google Chrome について]。数字が 156.0.8078.73 以降ならOK。[再起動]が出たら押す
- Android:Play ストアで Chrome に[更新]が出ていたら押す(Google Play で数日かけて配信)
- iPhone:同じ日に出た iPhone 版(157)の発表には、セキュリティ修正の記載はありません。App Store の通常の更新で構いません
- Chromebook:ChromeOS の更新で上がります。今回の修正を含む安定版は、10月28日19時20分時点で発表されていません
この記事では、Chrome 156のアップデートで直った脆弱性の内容、自分のChromeが更新済みかを端末別に確かめる方法、更新が来ない・できないときの対処、そして今回の脆弱性の一部をAIが見つけた点までを、Googleの公式情報をもとにまとめます。
こんな人におすすめ
- 「Chromeを今すぐ更新して」というニュースや投稿を見て、自分は大丈夫か確かめたい人
- 更新したはずなのに、本当に終わっているか分からない人
- Chromeの更新が来ない・できない・エラーが出る人
- スマホ(Android・iPhone)も更新が必要か知りたい人
01結論:Chrome 156.0.8078.73以降なら更新済み
Googleは米国時間2026年10月27日、パソコン版Chromeの安定版を更新しました。端末ごとの「このバージョン以降なら済み」の目安は次のとおりです。
| 端末 | このバージョン以降なら更新済み | 補足 |
|---|---|---|
| Windows・Mac | 156.0.8078.73 または .74 | 数日〜数週間かけて順次配信 |
| Linux | 156.0.8078.73 | 同上 |
| Android | 156.0.8078.73 | Google Play で数日かけて配信。パソコン版と同じセキュリティ修正を含む |
| iPhone・iPad | 157.0.8103.24(iOS版) | 発表は「安定性と性能の改善」のみで、セキュリティ修正の記載なし |
| Chromebook | ― | ChromeOS の更新で上がる。今回の修正を含む安定版は未発表 |
Windows・Macは、公式の表記が「156.0.8078.73/.74」で、どちらも今回の更新です。Googleは「数日〜数週間かけて配信」としているため、まだ届いていない人もいます。届いていない場合でも、03の手順で手動で確認できます。
出典:Chrome Releases「Stable Channel Update for Desktop」、Chrome Releases「Chrome for Android Update」、Chrome Releases「Chrome Stable for iOS Update」、Chrome Releases(ChromeOSの更新一覧)
02Chromeのアップデートで直った脆弱性52件
公式ブログによると、今回の更新には52件のセキュリティ修正が含まれます。重大度の内訳は、Critical 4件・High 46件・Medium 2件です(公式の一覧を数えて確認)。
| CVE番号 | 内容(公式の表記) |
|---|---|
| CVE-2026-118306 | FileSystem のメモリ破損(Memory corruption) |
| CVE-2026-118331 | FileAPI の不適切な入力検証(Improper input validation) |
| CVE-2026-118348 | Skia の不適切な入力検証(Improper input validation) |
| CVE-2026-118344 | Layout の解放後使用(Use after free) |
Chromeの開発元(Chromium)の重大度の基準では、Criticalは「攻撃者が、利用者と同じ権限で、端末のファイルなどを読み書きできるおそれがある」レベルとされています。ただし、これは重大度の定義です。今回の4件が実際の攻撃に使われているという記載は、公式の発表にありません。
また、公式ブログは「多くの利用者が更新を終えるまで、不具合の詳細へのアクセスを制限する場合がある」としています。どのように悪用できるかは、現時点では公開されていません。
出典:Chrome Releases「Stable Channel Update for Desktop」、Chromium「Severity Guidelines for Security Issues」
国内メディアも、今回の修正を伝えています。
03更新できたか確認する方法【PC・Android・iPhone・Chromebook】
パソコン(Windows・Mac)
- Chromeを開き、右上のその他アイコン(︙)を選びます。
- [ヘルプ]→[Google Chrome について]を選びます。
- この画面を開くと、更新の確認が自動で始まります。[Google Chrome]の見出しの下の数字が、今のバージョンです。
- [再起動]が表示されたら選びます。[再起動]が出なければ最新バージョンです。
再起動すると、開いていたタブやウィンドウは自動で戻ります(シークレットウィンドウは戻りません)。入力中のフォームなどは先に保存しておきます。すぐに再起動しない場合は[後で]を選べますが、その場合は次にChromeを起動し直すまで更新は適用されません。
Windowsでは、開いているすべてのChromeのウィンドウとタブを閉じてから起動し直すと、更新が適用されます。
Android
- Play ストアを開き、右上のプロフィールアイコンをタップします。
- [アプリとデバイスの管理]をタップします。
- [アップデート利用可能]に Chrome があれば、[更新]をタップします。
今のバージョンは、Chromeの右上のその他アイコン →[設定]→[Chrome について]で確認できます。156.0.8078.73 以降なら更新済みです。Android版は「数日かけて」配信されるため、まだ[更新]が出ない場合があります。
iPhone・iPad
同じ日に出たiPhone版(157.0.8103.24)の発表は「安定性と性能の改善」のみで、セキュリティ修正の記載はありません。急いで何かをする必要はなく、App Store の通常の更新で構いません。
- App Store を開き、右上のプロフィールをタップします。
- [利用可能なアップデート]まで下にスクロールし、Chrome を探します。
- 表示されていれば[アップデート]をタップします。
今のバージョンは、Chromeのその他アイコン →[設定]→[Google Chrome]で確認できます。
Chromebook
ChromebookのChromeは、ChromeOS(Chromebookのシステム)を更新すると新しくなります。今回の修正を含むChromeOSの安定版は、2026年10月28日19時20分(日本時間)時点では公式ブログで発表されていません(10月26日の更新は長期サポート版の別の更新、10月27日はベータ版向けです)。発表されたら、ChromeOSの更新で適用されます。
出典:Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」、同(Android 版)、同(iPhone と iPad 版)、Chrome Releases「Chrome for Android Update」、Chrome Releases「Chrome Stable for iOS Update」、Chrome Releases(ChromeOSの更新一覧)
04Chromeの更新が来ない・できないときの対処
Googleのヘルプに沿って、よくある原因を表にまとめました。上から順に確かめます。
| 症状 | 考えられること・やること |
|---|---|
| [再起動]が出ていたのに、まだ古い | 再起動を押していない、またはChromeを閉じていない。Windowsはすべてのウィンドウとタブを閉じて起動し直す |
| [再起動]が出ないのに 156.0.8078.73 より古い | 順次配信のため、まだ届いていない可能性。時間をおいて[Google Chrome について]を開き直す |
| 「更新は管理者によって無効になっています」 | 会社・学校の管理下にある可能性。自分で変えず、管理者に更新を依頼する |
| エラー 3・4・7・10・11・12 など | パソコンを再起動してから再度更新。ウイルス対策ソフトやファイアウォールで tools.google.com・dl.google.com が止められていないか確認 |
| 何度やってもエラー | Chromeをアンインストールして公式サイトから入れ直す(Windowsはスタンドアロン版のインストーラも案内されている) |
| 古いパソコン | Windows 7・8・8.1、macOS 12以前は非対応。Windows 10以降(ARM搭載のWindowsは11以降)、macOS 13 Ventura以降が必要 |
Androidは Android 10 以降、iPhone・iPadは iOS 18 以降が、Chromeを使える条件として案内されています。それより古い端末では、最新版が入らないことがあります。
出典:Google Chrome ヘルプ「Chrome の更新に関する問題を解決する」、Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」、同(Android 版)、同(iPhone と iPad 版)
Xでも、うまく更新できずに入れ直したという声が出ています。
出典:たいばんちゃん(@taibanchan)のX投稿(2026年10月28日)。個人の投稿
パソコンのChromeの更新は[Google Chrome について]の画面(または公式サイト)から、スマホはPlay ストア・App Storeから行います。Webページの広告やポップアップに出る「Chromeを更新してください」「ウイルスに感染しています」といった表示から、ソフトを入れないでください。見分け方はChromeの偽ウイルス通知の記事、本物そっくりの偽サイトの見分け方は偽サイトの見分け方の記事で説明しています。
05Chromeを更新しないとどうなる?
更新しなくても、Chromeはそのまま使えます。ただし、今回直った52件の脆弱性は、古いバージョンには残ったままです。
- Chromeの更新は通常、Chromeを閉じて次に開くまでの間に自動で行われます。開きっぱなしにしていると、[再起動]を押すまで古いバージョンのままです。
- 公式ブログは、詳細を「多くの利用者が更新を終えるまで」制限するとしています。一般に、修正の内容が知られるほど、古いバージョンを狙う攻撃は作りやすくなります。
- 今回の脆弱性が実際の攻撃に使われたという記載は、公式の発表にありません。慌てる必要はありませんが、後回しにする理由もありません。
Chromeの警告画面への対処は、「この接続ではプライバシーが保護されません」の記事やパスワード漏洩警告の記事でも説明しています。
出典:Chrome Releases「Stable Channel Update for Desktop」、Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」
06AIが関わって見つかった脆弱性(52件中10件)
今回の52件のうち10件は、公式の一覧の「Reported by(報告者)」欄にAI(ClaudeまたはCodex Security)の名前があります。表記は次のとおりです。
| 報告者欄の表記 | 件数 | 内訳 |
|---|---|---|
| Xinyang Ge (Anthropic), assisted by Claude | 6件 | Critical 2件(118306・118331)、High 4件 |
| OpenAI Codex Security | 4件 | すべてHigh(118350・118334・118313・118345) |
AnthropicはAI「Claude」の開発元、Codex SecurityはOpenAIのセキュリティ向けのAIです。このほか、Xinyang Ge氏の名前だけの報告(AIやAnthropicの表記なし)も別に10件あり、Critical 4件はすべて同氏の報告です(一覧から数えた件数です)。
AIを使った報告が増えれば、そのぶん修正も増えるため、Chromeの更新はこれからも頻繁に来ると考えておくのが現実的です。「[再起動]が出たら後回しにしない」を習慣にしておくと安心です。
AIが脆弱性を見つける力がどこまで来ているかは、Claude Mythosの記事でも取り上げています。
07よくある質問
自動更新にしていれば、何もしなくていいですか?
Chromeの更新は通常、閉じて次に開くまでの間に自動で行われますが、開いたままだと適用されません。[Google Chrome について]を開き、[再起動]が出たら押してください。
スマホも更新が必要ですか?
Androidは必要です。Android版 156.0.8078.73 にはパソコン版と同じセキュリティ修正が含まれます。iPhone版(157)の発表には、セキュリティ修正の記載はありません。
再起動すると、開いているタブは消えますか?
開いていたタブやウィンドウは自動で戻ります。シークレットウィンドウは戻りません。入力中の内容は先に保存しておきましょう。
会社のパソコンで「管理者によって無効」と出ます
組織が更新を管理している可能性があります。自分で設定を変えず、管理者に更新を依頼してください。
今回の脆弱性は、もう攻撃に使われていますか?
公式の発表に、実際の攻撃に使われたという記載はありません。詳細は、多くの利用者が更新するまで制限される場合があります。
08まとめ
- Chrome 156のアップデートで、脆弱性52件(Critical 4件・High 46件・Medium 2件)が修正されました。
- パソコン・Androidは 156.0.8078.73 以降なら更新済み。パソコンは[ヘルプ]→[Google Chrome について]で確認し、[再起動]を押します。
- iPhone版の発表にはセキュリティ修正の記載がなく、ChromebookはChromeOSの更新待ちです(10月28日19時20分時点)。
- 更新できないときは、再起動・順次配信・管理者の設定・古いOSの順に確かめます。
- 52件のうち10件はAI(Claude・Codex Security)が関わった報告です。更新はこれからも頻繁に来ると考え、[再起動]は後回しにしないのが一番の対策です。
更新履歴:2026年10月28日 初版(2026年10月28日 19:20 日本時間時点の公式情報)。ChromeOSの安定版など、公式の情報が更新されたら追記します。
参考 引用元・公式情報
確認日:2026年10月28日(日本時間)
- Chrome Releases「Stable Channel Update for Desktop」(2026年10月27日)
バージョン(Windows・Mac 156.0.8078.73/.74、Linux 156.0.8078.73)、順次配信、52件の修正と一覧(重大度・報告者)、詳細の公開制限 - Chrome Releases「Chrome for Android Update」(2026年10月27日)
Android 156.0.8078.73、Google Playで数日かけて配信、パソコン版と同じセキュリティ修正 - Chrome Releases「Chrome Stable for iOS Update」(2026年10月27日)
iOS版 157.0.8103.24、安定性と性能の改善(セキュリティ修正の記載なし) - Chrome Releases(トップページの更新一覧)
ChromeOSは10月26日がLTS-150、10月27日がベータ版の更新で、今回の修正を含む安定版は未発表(10月28日19:20時点) - Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」(パソコン)
[ヘルプ]→[Google Chrome について]→[再起動]、タブの復元、[後で]、Windowsの適用方法、システム要件(Windows 10以降・macOS 13 Ventura以降)、Chromebook - Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」(Android)
Play ストアでの更新手順、Android 10以降、[Chrome について] - Google Chrome ヘルプ「Google Chrome を更新する」(iPhone と iPad)
App Store での更新手順、iOS 18以降 - Google Chrome ヘルプ「Chrome の更新に関する問題を解決する」
更新できないときのエラーと対処、非対応のOS - Chromium「Severity Guidelines for Security Issues」
Critical(重大度)の定義
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