DeepSeekは、中国・杭州のAI企業が提供するモデルとチャットサービスです。無料チャット、従量課金API、公開ウェイトの自社運用を分けて選ぶと、料金と安全性を判断しやすくなります。
現行FlashはV4.1-Flash-1017。APIは時間帯で料金が変わり、検索・取得には別料金があります。Proの実体と請求については公式資料間に不一致があるため、断定せず確認点を示します。
先に確認する順番:①チャットかAPIかを選ぶ → ②送ってよい情報を決める → ③モデル名・単価・出力の根拠を確認する。
01DeepSeekとは?開発会社・強み・これまでの変化
運営主体は、中国・浙江省杭州市のHangzhou DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltd.(杭州深度求索人工智能基础技术研究有限公司)です。公式サイトとプライバシーポリシーにも会社名と中国の登録所在地が明記されています。
DeepSeek AI
量的投資でAIを使ってきたHigh-Flyerの研究基盤から生まれた、基盤モデル開発企業です。
本拠地 中国・杭州
創業 2023年
創業者 梁文鋒
Liang Wenfeng
研究目標 AGIの本質を探索
金融AIの経験が、基盤モデル研究へつながった
High-FlyerAIを使う量的投資
梁文鋒計算基盤と研究組織
DeepSeekAGI・基盤モデル研究
創業者の梁文鋒は、機械学習を投資判断に使う量的ヘッジファンドHigh-Flyerの共同創業者です。報道や過去のインタビューでは、短期の製品収益だけでなく、中国が既存技術の追随者ではなく、基礎的な技術革新の貢献者になることを重視した人物として説明されています(過去の報道:APの人物紹介)。
何を目的に作られたのか
AGIの本質を探る
公式採用ページとV4発表は、長期主義とAGIを最終目標として掲げています。
計算効率を高める
限られた計算資源でも、大規模モデルを訓練・推論できる設計を研究します。
研究成果を開く
モデルウェイトやコードを公開し、外部の研究・製品開発へ接続します。
「AIの民主化」は便利な要約だが、公式の一語とは限らない DeepSeekの低価格APIや公開ウェイトは利用障壁を下げます。ただし、企業目的を説明する際は「AGIの本質の探索」「長期主義」「研究成果の公開」という公式に確認できる表現を軸にする方が正確です。
創業者・High-Flyerの背景は既存記事の人物紹介を維持しています。APの本文は今回再取得できず、現在の役職・経営状況を新たに確認した記述ではありません。
なぜDeepSeekが注目されたのか
本質は「安い中国製AI」ではありません。モデル設計、学習方法、公開方法、提供価格を一つの戦略としてつないだことが大きな転換点です。
必要な専門家だけ動かす
Mixture-of-Experts(MoE)で、全パラメータを毎回使わず、入力に必要な部分だけを活性化します。
長文の計算を圧縮する
V4は新しい注意機構を導入し、長い文脈で増えやすいメモリと計算量を抑えます。
推論を強化学習で伸ばす
R1-ZeroはSFTを前段に置かず、強化学習で推論行動が生まれることを示しました。
公開ウェイトで広げる
R1本体やV4.1 FlashにはMITライセンスの公開資産があり、研究・改変・商用利用を検討できます。各配布物の条件は個別に確認します。
API価格を下げる
現在のFlash APIは時間帯で料金が変わります。処理時間と実際のトークン量を含めて費用を比較します。
Agent用途へ進む
V4はAgent用途を重視して発表されました。現行V4.1 Flashもコードやツール利用の改善を掲げています。公式ベンチマークの主張であり、本稿の実測ではありません。
R1-ZeroとR1は同じではない
DeepSeek-R1-Zeroは、監督付きファインチューニングを前段に置かず、大規模な強化学習によって推論行動を引き出した研究モデルです。一方のDeepSeek-R1は、読みやすさや言語混在などR1-Zeroの問題を補うため、コールドスタート用データや追加の学習工程を取り入れています。
よくある誤解「DeepSeek-R1は人間の正解例を一切使わずに完成した」とまとめるのは不正確です。RLのみという特徴が強いのはR1-Zeroであり、一般利用向けのR1には追加工程があります。
「約557万ドル」の正しい読み方
DeepSeek-V3技術報告の約557.6万ドルは、2.788M H800 GPU時間に1GPU時間2ドルを掛けた当該トレーニングランの計算資源費の試算です。研究者の人件費、データ整備、過去の実験、計算設備の取得・運用など、DeepSeek全体の開発費を示す数字ではありません。また、この金額をR1そのものの総訓練費として扱うべきでもありません。
「オープンソース」と「公開ウェイト」も分ける
R1本体やV4.1 Flashなど、MITライセンスで公開されたモデルがあります。ただし全世代・蒸留モデル・配布物の条件が一律とは限らず、利用するリポジトリのライセンスを確認してください。広い意味ではオープンソースAIと呼ばれますが、学習データや全訓練工程が完全に再現可能な形で公開されているわけではありません。本稿では、誤解を避けるため「公開ウェイトモデル」という表現を基本にします。
R1からV4.1までの流れ
2025年のR1以後もモデル更新が続いています。以下は歴史と過去の観測データです。現在の市場全体のシェアや人気順位を示すものではありません。
R1が推論モデルの価格観を揺らす
低コストと公開ウェイトが注目され、米国のAI投資や半導体評価にまで影響しました。
V3.1/V3.2でAgent性能を強化
チャットと推論を一つのモデルに統合し、Tool CallsやコードAgentへ軸足を広げました。
V4 Previewを公開
1Mコンテキスト、Pro/Flash、Agent向け最適化を導入。ウェブ、アプリ、APIへ同時展開しました。
実運用のトークン量でも存在感
Vercel AI Gatewayの公開データでは、同Gateway内の2026年6月のトークン量でDeepSeekが22.6%、提供元別3位と報告されています。利用者数・売上・AI市場全体のシェアではありません。
研究組織から大規模事業へ
Reutersの追加調達・上場準備報道を旧稿では紹介していました。今回は本文を再取得できていないため、当時の報道への参照として残し、調達・上場が実現したとは扱いません。
話題性と製品適合性は別アクセス数や市場評価が高くても、自社の機密性、品質要件、地域規制に合うとは限りません。採用判断は「性能・価格・データ経路・運用責任」の4点で行います。
2026年9月10日にV4.1 Flash、10月17日にV4.1-Flash-1017が発表されました。現行モデルの選定は、下の最新API情報で判断してください。
02現行V4.1 Flashと旧V4の違い
2026年10月23日に確認した公式サイト・API料金表では、Flashの現行実体はDeepSeek-V4.1-Flash-1017です。推奨API名はdeepseek-flash。旧名deepseek-v4-flashとdeepseek-v4-flash-vision-expも受け付けますが、旧モデルは終了しており、現行Flashへ転送されFlash料金で計算されます。
画像理解と画像生成は違う
V4.1 Flashはネイティブな視覚理解に対応しています。画像について質問することと、画像・動画そのものを生成・編集することは別機能です。画像生成が目的なら、その機能を提供する別のツールを選びます。添付できる形式や画面の操作は、使うアプリ/APIの現在の案内を確認してください。
Proは公式資料間の不一致に注意
注意9月10日の公式発表は、9月14日12:00北京時間(日本時間13:00)以後、将来のV4.1 Pro提供までdeepseek-v4-proをV4.1 Flashへ転送し、Flash単価で請求すると説明しています。一方、現在の料金表にはDeepSeek-V4-Pro-0813と独立したPro単価が載っています。本稿ではこの不一致を解消できていません。「必ずFlashになる」「必ずPro料金」とは断定せず、Proを使う前に管理画面と公式サポートで実体・適用単価を確認してください。
根拠:現在のモデル・料金表
思考の深さを切り替える
OpenAI形式のAPIでは、思考の有効/無効をthinking.typeのenabled/disabledで指定し、深さはreasoning_effortのlow/high/maxで選びます。既定は思考有効・highです。SDKではthinkingをextra_body内に渡します。
| 指定値 | 実際の深さ |
|---|---|
| minimal / low | low |
| medium / high / xhigh | high |
| max / ultra | max |
非思考は軽い整理、lowは短い検討、highは通常の推論、maxは複雑な検討を試す出発点です。これは本稿の使い分け案で、速度・正確性の保証ではありません。出力品質、待ち時間、消費トークンを同じ課題で比べます。
| 項目 | Flash | Pro欄(実体は要確認) |
|---|---|---|
| バージョン | V4.1-Flash-1017 | V4-Pro-0813 |
| コンテキスト/最大出力 | 1M/最大384K tokens | 1M/最大384K tokens |
| 視覚理解 | 対応 | 非対応と記載 |
| 機能 | JSON、Tool Calls、Responses、Anthropic、Prefix、FIM | 同機能を掲載 |
| FIM | 非思考モードのみ | 非思考モードのみ |
最大値は使うたびに保証される生成量ではありません。アプリの回数上限とも別です。
旧V4の仕様は歴史として読む
2026年4月24日のV4 Preview発表時は、Proが総1.6T・有効49B/token、Flashが総284B・有効13B/tokenでした。当時のExpert/Instantとの対応を、現在のチャット画面やV4.1の仕様へそのまま当てはめないでください。V4.1 Flashのモデルカードは総552B、入力側8B・出力側16Bの活性化を説明しています。
03無料チャット・API・自社運用の選び方と使い方
DeepSeekは一つの使い方だけではありません。初心者がブラウザで使う方法、開発者がAPIで組み込む方法、公開ウェイトを自社環境で動かす方法では、料金もデータ経路も責任範囲も異なります。
| 使い方 | 費用 | 向く人 | データと運用 |
|---|---|---|---|
| 公式チャット | 無料チャット(画面条件を確認) | まず試したい個人 | DeepSeekの公式サービスへ送信 |
| 公式API | トークン従量課金 | アプリ・業務へ組み込む開発者 | API設計と利用規約を管理 |
| 公開ウェイト | モデル利用料は不要でも計算資源費が必要 | 自社運用できる組織 | ホスティング先と自社が責任を持つ |
個人の学習・文章整理
公開情報の学習・整理は公式チャットから試せます。今回確認した公式案内では固定の回数上限を確認できず、利用画面の制限に従ってください。
小規模な自動化
現行のdeepseek-flashで少量を評価し、品質・時間・料金を記録します。Proへの自動切り替えは実体と請求条件が確認できるまで決め打ちしません。
Agent・コード開発
現行FlashのTool Callsと思考レベルを評価します。モデル/API、Agentソフト、検索・取得料金を別々に確認し、重要な処理は人が承認します。
機密データを扱う組織
公式チャットへそのまま貼らず、承認済み環境、API契約、自社ホストのいずれかを情報管理部門と選びます。
初心者が試す順番
画面は更新されますが、基本は「公式入口を確認 → モードを選ぶ → 目的と条件を書く → 出典を検証する」の4段階です。
公式チャットを開く
chat.deepseek.comへアクセスします。類似ドメインや非公式アプリを避け、公式サイトから移動すると安全です。
アカウントでログインする
画面に表示される方法で登録・ログインします。提供方法は地域や時期で変わるため、現在の画面を優先してください。
速さか深さを選ぶ
画面の説明を読み、軽い整理は通常の応答、難しい検討は思考機能を試します。旧稿のInstant=Flash、Expert=Proという対応は現在の画面へ固定しません。今回ログイン後の画面・操作は実機検証していません。
目的・前提・出力形式を書く
「何をしたいか」「何を根拠にするか」「どの形式で欲しいか」を一度に伝えます。長文でも、先に目的を書くと安定します。
重要な事実を確認する
検索機能や出典リンクが表示されても、一次情報へ移動して日付と本文を確認します。医療・法律・金融の判断を回答だけで完結させません。
まず使える基本プロンプト
基本プロンプト
あなたは初心者向けの解説者です。 目的:〔知りたいこと/作りたいもの〕 前提:私は〔経験レベル〕です。 条件:専門用語は最初に一言で定義し、重要な順に説明してください。 出力:①結論 ②理由 ③具体例 ④確認すべき一次情報 の順にしてください。 不明な点は推測で埋めず、「確認できない」と明記してください。
用途別の使い分け
| やりたいこと | 推奨 | 指示のコツ | 最後の確認 |
|---|---|---|---|
| 長文要約 | 通常応答から試す | 読者・長さ・残す論点を指定 | 原文との対応 |
| 比較・意思決定 | 思考機能を試す | 評価軸と優先順位を指定 | 事実と評価を分離 |
| コード作成 | 思考機能を試す | 環境・入力・期待結果を提示 | テストと安全性 |
| 最新情報の調査 | 検索を併用 | 期間・公式優先・URL必須 | 一次情報の日付 |
| アイデア出し | まず案出し、次に評価 | 量を出してから絞る | 実現条件 |
V4.1 Flashの画像理解は、画像生成とは別です。画像の文字や数値を読み取らせた場合も、元画像と照合して誤読を確認してください。
04DeepSeekのAPI料金と利用上限
チャットとAPIの支払いは別
公式のクライアント案内は無料での対話を案内しています。ただし固定の回数上限や全機能の無制限利用を保証するものではありません。今回の公式トップページには一般向け月額表は見当たりませんでした。利用画面の条件を優先し、API残高の購入でチャット制限が解除されるとは考えないでください。
根拠:公式クライアント案内
APIは時間帯別のトークン従量課金
以下は2026年10月23日に取得した公式の米ドル表です。単位は100万トークン。Cache hitは再利用できた入力、Cache missは再利用できなかった入力です。Pro欄は料金表の掲載値であり、前節の不一致があるため個別の実請求単価を確定するものではありません。
| モデル・時間帯 | 入力Cache hit | 入力Cache miss | 出力 |
|---|---|---|---|
| Flash・off-peak | $0.003 | $0.15 | $0.60 |
| Flash・peak | $0.006 | $0.30 | $1.20 |
| Pro欄・off-peak | $0.022 | $0.66 | $1.98 |
| Pro欄・peak | $0.044 | $1.32 | $3.96 |
peakは月〜金のUTC 01:00〜04:00/06:00〜10:00、日本時間では10:00〜13:00/15:00〜19:00です。中国の祝日は除き、それ以外と週末はoff-peakです。日本の祝日だけで判定しないでください。
キャッシュなし入力100万+出力100万を同じ時間帯で処理する単純例は、Flashがoff-peakで$0.75、peakで$1.50です。Pro掲載単価なら$2.64/$5.28ですが、実適用は要確認です。ツール料金、税・為替、再試行や追加の会話はこの例に含みません。
9月10日の発表は新価格の開始を同日12:00と記載していますが、本表の各項目の正式な最終改定日時は確認できません。上記は10月23日に確認した掲載値です。
料金表上の同時実行上限はFlash 2,500、Pro 500です。利用回数・毎秒リクエスト数・チャットの上限とは別です。
Search/Fetchは別課金。無料期間の対象を分ける
独立したSearch APIとFetch APIは、それぞれ成功1,000要求あたり$0.75です。HTTP 200でも、Searchの結果が空、Fetchの本文がない場合は課金対象になりません。失敗・タイムアウトも課金されず、検索の返却件数countでは単価は変わりません。
注意DeepSeek APIをDeepSeek Harness/Claude Code/Codex経由で使う場合のサーバー側Search/Fetch呼出は、現在の無料扱いから2026年11月1日01:00日本時間(北京00:00、10月31日16:00 UTC)に従量課金開始と案内されています。独立API全体がその日まで無料、という意味ではありません。モデルのトークン代とは分けて予算に入れてください。
Searchは100 QPS、Fetchは25 QPSのアカウント単位制限です。キーごとに増える枠ではなく、Fetchには対象ドメイン別制限もあります。429時は間隔を空け、並列数を下げて再試行します。
旧API名からの移行を確認する
旧名deepseek-chat/deepseek-reasonerは、4月の告知で2026年7月24日15:59 UTC(日本時間7月25日00:59)以後終了とされ、その予定日は過ぎています。本稿では呼出可否を実測していません。新規実装は現行推奨名deepseek-flashと明示的な思考設定を使い、古いモデル名が設定ファイルやAgent設定に残っていないか確認します。
モデル名・思考レベルを差し替え可能にし、少量の代表課題で品質、応答時間、usage、請求明細を照合してから処理量を増やします。Proを使う場合は、先に公式資料間の差を確認してください。
05安全性・企業利用・出力公開の注意点
安全か危険かを一語で決めるのではなく、何を、どの経路で、どこへ送るかを確認することが重要です。
入力文章・ファイル・履歴
公式サービスWeb・App・API
処理・保管中国のサーバー
出力回答・共有リンク
公式ポリシーで確認できること
- アカウント情報、入力、アップロードファイル、写真、フィードバック、チャット履歴などを収集する場合があります。
- 端末・ネットワーク情報、IPアドレス、利用ログ、おおよその位置情報などを自動収集します。
- サービス改善やモデル・技術の訓練/改善にデータを利用する場合があります。
- 「Improve the model for everyone」をオフにすることで、モデル改善への利用を拒否できると規約に記載されています。
- 公式サービスが直接収集する個人データは、中国で収集・処理・保管されると記載されています。
注意公開情報の整理
公開済み文章の要約、一般知識、個人を特定しない学習用途。
注意社内一般情報
社内規程で許可される範囲を確認し、不要な固有名詞を削除。
注意機密・個人・認証情報
顧客情報、未公開資料、健康情報、APIキー、パスワードは入力しない。
企業が採用前に確認する5項目
- データ分類:送信してよい情報と禁止情報を定義する
- データ所在地:中国での処理・保管が契約と規制に合うか確認する
- 学習利用:オプトアウト設定と契約条件を確認する
- 出力検証:事実確認、コードレビュー、人による承認を工程化する
- 代替経路:公式API、承認済み提供者、自社ホストを比較する
注意「自社ホストならDeepSeek公式へ送られない」は条件付き 公開ウェイトを自社または選定したクラウド環境で動かす場合、データ経路は公式チャットと異なります。ただし安全性は、ホスティング事業者、ログ設定、アクセス制御、モデル配布物の管理に依存します。
公式サービスの出力を公開・配布するとき
2026年3月27日更新の利用規約3.1は、出力の真実性・正確性の確認と、AI生成であることの明示を求めています。5.3では既存のAI生成ラベルの削除・改変・偽装・隠蔽・回避を禁じています。商用か非商用かだけでなく、ブログ、資料、納品物など公開・配布する場面で確認してください。
たとえば「DeepSeekを用いて作成し、事実・出典を編集者が確認しました」と、実際に行った確認に合う説明を添えます。第三者の著作権・商標・個人情報などの権利確認も別に必要です。これは個別案件の法的判断ではありません。
公開ウェイトを自社ホストする場合は、当該配布物のライセンス、基盤モデルの追加条件、ホストの契約を確認します。公式サービス向け規約の条件を、独立した自社ホストすべてへ無条件に転用することはできません。
根拠:利用規約3.1・5.3
学習利用のオプトアウトは、送信そのものや業務データの保管先を変える設定ではありません。下流アプリの利用者データは開発者側のプライバシーポリシーも確認します。画面の設定状態・個別契約は未確認です。
06DeepSeekのよくある質問
DeepSeekは無料で使えますか?
はい、公式のウェブチャットは無料で使えます。 今回確認した案内で固定回数は確認できていません。画面に表示される制限に従います。APIは別で、トークンとSearch/Fetchの利用をそれぞれ課金します。
DeepSeekはどこの国の、どの会社が作りましたか?
中国・杭州のHangzhou DeepSeek Artificial Intelligence Co., Ltd.が開発しています。 2023年に梁文鋒が創業し、量的ヘッジファンドHigh-FlyerのAI研究基盤から発展しました。
現在の最新モデルは何ですか?
2026年10月23日の公式案内はV4.1-Flash-1017です。 公式発表はウェブ・アプリ・APIへの提供を案内しています。Proについては発表と現行料金表が一致しないため、実体・単価を確認してください。
DeepSeek V4 ProとFlashはどちらを選べばよいですか?
まず現行のdeepseek-flashを代表課題で評価します。 Proが常に高性能・別モデルとは断定できません。実体・課金条件を確認してから比較してください。
DeepSeekは安全ですか?
公開情報の整理には使えますが、機密情報を無条件に入力してよいサービスではありません。 公式ポリシーはデータを中国で処理・保管すると記載しています。個人情報、社外秘、認証情報は送らず、企業は規程と契約を確認してください。
入力した内容はモデル学習に使われますか?
サービスや技術の改善に使われる場合があります。 規約には「Improve the model for everyone」をオフにして改善利用を拒否できる旨があります。設定の有無と画面表記を利用前に確認してください。
DeepSeekは日本語で使えますか?
はい、日本語で質問・回答できます。 ただし専門用語、固有名詞、最新情報は誤りや中国語・英語の混在が起きる可能性があるため、一次情報で確認します。
DeepSeekとChatGPTの違いは何ですか?
比較するときはAPI料金とチャット機能を分け、公開ウェイトを自社運用できるかも確認します。 単純な性能順位より、画像・音声・連携機能、データ方針、価格、必要な品質で選ぶべきです。
DeepSeekの出力は商用利用できますか?
規約と各モデルのライセンスに従えば商用利用できる範囲があります。 公式サービスの出力を公開・配布するときは、正確性の確認、AI生成の明示、既存ラベルを消さないことが規約で求められます。公開ウェイトのライセンスとサービス規約は別で、第三者の権利や法令も確認します。
DeepSeekをローカルで動かせますか?
公開ウェイトを使って自社環境で動かせますが、V4 Proのような巨大モデルには大規模な計算資源が必要です。 個人PCでは軽量な蒸留モデルや量子化モデルを選ぶ方が現実的です。
R1はもう使えないのですか?
公開されたR1モデルは入手・自社運用できます。 一方、公式APIの旧名deepseek-reasonerは2026年7月24日以後終了と告知され、その日付は過ぎています。公開ウェイトの入手・自社運用と、公式APIのモデル名の存続は別です。
07まとめ|性能だけでなく費用とデータ経路で選ぶ
| 判断 | 当てはまる人・用途 | 理由 |
|---|---|---|
| 向く | 無料で高性能AIを試したい | 公式チャットを無料で開始できる |
| 向く | 要約・分析・コードを大量処理したい | 実トークン量と処理時間から費用を比較できる |
| 向く | 公開ウェイトを研究・自社運用したい | MITライセンスの公開資産がある |
| 慎重 | 機密情報を公式チャットへ入力したい | 中国での処理・保管と社内規程の確認が必要 |
| 慎重 | 回答をそのまま専門判断に使いたい | 公式規約も正確性を保証していない |
| 別ツール | 画像生成・動画生成が主目的 | 視覚理解と画像・動画の生成は別機能 |
DeepSeekの価値は、すべての用途で一番になることではなく、高性能な推論を低コストかつ公開可能な形へ近づけたことです。個人は無料チャット、開発者は実体・単価を確認したAPI、組織はデータ経路まで含めて選ぶと理解しやすくなります。
- まず公式チャットで公開情報の整理を試す。
- APIは時間帯・ツール料金・実体を確認する。
- 出力は根拠を照合し、公開時のAI明示と権利確認を行う。
引用元・公式情報
2026年10月23日確認。公式資料と第三者報道を分けています。AP・Reutersは旧稿の歴史参照として残し、今回は本文再取得不可です。発表日・規約更新日は確認日と異なります。
- DeepSeek公式サイト:現行モデルと公式導線
- DeepSeek透明性ページ — 主要モデルと公開日
- DeepSeek V4 Preview Release — Pro/Flash、1Mコンテキスト、Agent対応
- Models & Pricing — API料金、コンテキスト、最大出力、同時実行上限
- Thinking Mode — 思考モードとlow/high/max
- DeepSeek Privacy Policy — 収集情報、利用目的、データ保管
- DeepSeek Terms of Use — 出力、学習利用の拒否、未成年、責任範囲
- DeepSeek-R1公式リポジトリ — R1-Zero/R1、学習方法、ライセンス
- DeepSeek-V3公式リポジトリ — GPU時間とV3技術概要
- Vercel AI Gateway Production Index — July 2026 — 2026年6月の実運用トークン動向
- Associated Press:梁文鋒とDeepSeekの背景 — 創業者、High-Flyer、研究目的
- Reuters:2026年7月の資金調達・上場準備報道 — 過去の事業拡大報道(今回本文取得不可)と話題性
- V4.1 Flash発表・Pro移行告知
- V4.1-Flash-1017発表
- V4.1 Flashモデルカード
- Search & Fetch
- 公式クライアント案内
コメント