生成AI用語集

用語を探す

生成AI用語集 / AI GLOSSARY

AIの言葉を、使える知識に。

知りたい言葉を、日本語・英語・略称から。
意味だけでなく、使う場面と確認ポイントまで調べられます。

303の用語9のテーマ意味から、使い方まで。

REFERENCE BOOK / 01MANABINOBA
一語ずつ、世界が広がる。

目次やブラウザーのページ内検索から探せます。言葉をひらくと、使う場面や確認ポイントを読めます。

基本・仕組み37語

生成AIとプロンプト、その土台になる言葉。

生成AIGenerative AI文章・画像・音声・コードなどを、入力に応じて新しく作り出すAIの総称。
使う場面
ChatGPTやGrok、Geminiが「何をするものか」を理解するとき。
確認ポイント
出力は入力や設定で変わるため、結果をそのまま正解とせず確認する姿勢が役立ちます。
LLMLarge Language Model大量のテキストを学習し、文章生成・要約・質問回答を行うAIモデル。
使う場面
ChatGPT・Claude・Gemini・Grokの仕組みを理解するとき。
確認ポイント
何でも正しく答える存在ではなく、入力や参照情報で出力が変わるため、重要な内容は確認が必要です。
AIモデルAI Modelデータから学習したパラメータを使い、入力に応じた予測や出力を計算する仕組み。
使う場面
「どのモデルを選ぶか」で迷ったとき。
確認ポイント
高性能なほど良いとは限らず、速度・コスト・用途のバランスで選ぶと判断しやすくなります。
プロンプトPromptAIに渡す指示・質問・例・参考情報などの入力。文章に限らず、画像などを含むこともあります。
使う場面
思った通りの回答が出ないとき、書き方を見直す場面。
確認ポイント
目的・前提・出力形式を具体的に伝えると、結果が安定しやすくなります。
システムプロンプトSystem PromptAIの役割や基本ルールを定める、アプリ側の指示。
使う場面
AIの振る舞いを一貫させたいとき。
確認ポイント
指示の優先順位や設定できる範囲はサービスごとに異なります。役割を指定しても、事実の正しさは別に確かめます。
マルチモーダルMultimodal文章だけでなく画像・音声・動画なども扱えるAIの性質。
使う場面
画像を読ませたり、図を説明させたりするとき。
確認ポイント
対応する入力形式はモデルやプランで異なる場合があるため、事前の確認が役立ちます。
推論(Inference)Inference学習済みモデルを使って、入力から予測や出力を計算する処理。
使う場面
モデルを学習させる処理と、実際に使う処理を区別するとき。
確認ポイント
問題を段階的に考えるReasoningとは意味が異なります。推論が速いことと、回答が正しいことも別です。
Temperature温度設定生成時の候補の選ばれ方を変え、出力のばらつきを調整する設定値。
使う場面
回答を堅実にしたい、または発想を広げたいとき。
確認ポイント
低くても誤答は起きます。設定の可否や範囲はモデルによって異なり、同じ値でも結果の一致は保証されません。
コンテキストContextその応答でモデルに渡される指示、会話履歴、資料、ツールの結果などの情報。
使う場面
会話が長くなって回答がぶれてきたと感じるとき。
確認ポイント
画面に見える会話すべてが、毎回そのまま渡されるとは限りません。必要な前提は短く整理して伝え直します。
グラウンディングGroundingAIの回答を、検索結果や資料など確認できる情報源に結び付ける方法。
使う場面
最新情報や社内資料をもとに、根拠のある回答を作りたいとき。
確認ポイント
誤りを減らす助けにはなりますが、参照先の品質と、引用が主張を本当に支えているかは別に確認します。
知識カットオフKnowledge Cutoffモデルが学習時の知識として持つ情報に、どの時点までが含まれるかを示す目安。
使う場面
新しい制度・製品・人物について、回答が古くないか考えるとき。
確認ポイント
検索や外部資料を使える機能とは分けて考え、最新性が重要な内容は日付と一次情報を確認します。
リーズニング(思考)Reasoning問題の条件を整理し、途中の検討を重ねて結論を導くこと。AIでは、この過程を重視する処理やモデルを指します。
使う場面
複雑な比較、数学、計画づくりなどに使うモデルを選ぶとき。
確認ポイント
長く考えた回答でも誤りは起きます。表示される説明が、内部の処理をそのまま示しているとは限りません。
メモリMemory好みや過去の情報などを保存し、後のやり取りで参照する機能や仕組み。
使う場面
新しい会話でも、伝えた前提を引き継ぎたいとき。
確認ポイント
保存する情報、参照範囲、削除方法はサービスで異なります。現在のコンテキストや、モデルの追加学習とは区別します。

参考:Anthropic:コンテキストの設計

コンテキストエンジニアリングContext EngineeringAIに渡す指示・資料・履歴・ツールの結果を選び、整理する設計。
使う場面
長い会話や複数資料で、重要な情報が埋もれてしまうとき。
確認ポイント
量を増やすだけでなく、必要性・新しさ・参照元を見直します。不要な情報を除き、重要な条件を残します。

参考:Anthropic:コンテキストの設計

ゼロショットZero-shot Prompting回答例を示さず、指示だけで課題に取り組ませる方法。
使う場面
まず簡単な指示で、どの程度できるか試すとき。
確認ポイント
モデルが事前に何も学習していない、という意味ではありません。形式が安定しない場合は例を添えて比べます。

参考:Google:プロンプト設計

フューショットFew-shot Prompting少数の入力例・回答例を添え、求める形式や判断の仕方を伝える方法。
使う場面
分類ラベル、文体、回答の長さなどを揃えたいとき。
確認ポイント
例の偏りや誤りも出力に影響します。例を見せることと、モデル自体を追加学習することは別です。

参考:Google:プロンプト設計

機械学習Machine Learningデータの傾向を学び、新しい入力の予測や生成に使う仕組みを作る技術。
使う場面
過去の来店数と曜日のデータから、翌日の混雑を予測する。
確認ポイント
人がすべての判断ルールを書く方法とは異なりますが、目的やデータの選び方は人が設計します。

参考:Google: What is Machine Learning?

深層学習Deep Learning多くの層を重ねたニューラルネットワークで、データの複雑な特徴や関係を学ぶ機械学習。
使う場面
文字画像から線や形の特徴を段階的に学び、書かれた数字を判別する。
確認ポイント
層を増やすだけで性能がよくなるわけではなく、データや学習方法も結果を左右します。

参考:Google: Neural networks / Google: Nodes and hidden layers

教師あり学習Supervised Learning入力と正解の組を使い、新しい入力に対する答えを学ぶ方法。
使う場面
「迷惑メールかどうか」の正解付きメールで、メールを仕分けるモデルを学習する。
確認ポイント
教師とは人が横で教えることではなく、学習時に正解が与えられることです。正解ラベルの誤りも学習に影響します。

参考:Google: Supervised Learning

教師なし学習Unsupervised Learningあらかじめ正解ラベルを付けていないデータから、まとまりや規則性を探す学習方法。
使う場面
商品レビューを、似た内容のグループに分けて話題の傾向を調べる。
確認ポイント
見つかったグループに意味があるかは別途確認が必要です。正解ラベルがないことと、人の設計が不要なことは同じではありません。

参考:Google: What is Machine Learning? / Google: What is clustering?

自己教師あり学習Self-Supervised Learningデータの一部から別の部分を予測するなど、データ自身から学習用の正解を作る方法。
使う場面
文章の一部を隠し、前後の文から隠れた語を当てる練習をさせる。
確認ポイント
人が一件ずつ正解を付けなくても学習できますが、課題の作り方と元データの品質は重要です。

参考:Google: Machine Learning Glossary

強化学習Reinforcement Learning行動の結果として得られる報酬を手掛かりに、長期的によい結果を得る行動の選び方を学ぶ方法。
使う場面
ゲームで勝利につながる手を、プレイ結果の報酬から学習させる。
確認ポイント
報酬が高い行動が、人の本当の目的に合うとは限りません。報酬の設計を確かめる必要があります。

参考:Google: What is Machine Learning?

分類Classification入力が、あらかじめ決めたどの種類に当てはまるかを予測する課題。
使う場面
問い合わせ文を「配送」「返品」「使い方」に振り分ける。
確認ポイント
カテゴリを探すクラスタリングとは目的が異なります。複数カテゴリを同時に付ける分類もあります。

参考:Google: What is Machine Learning?

回帰Regression入力から価格や所要時間などの数値を予測する課題。
使う場面
移動距離と混雑状況から、配達にかかる分数を予測する。
確認ポイント
「回帰」は過去へ戻るという意味ではありません。予測が実測値からどれだけずれるかを測って評価します。

参考:Google: What is Machine Learning?

クラスタリングClustering決めた似かたの基準を使い、データを似たもの同士のグループに分ける方法。
使う場面
多数の問い合わせを内容の近いまとまりに分け、よくある質問を探す。
確認ポイント
距離の測り方やグループ数によって結果が変わります。グループ名や解釈が自動的に正しいとは限りません。

参考:Google: What is clustering?

ニューラルネットワークNeural Network数値を受け取って計算する小さな単位を層状などにつなぎ、つながりの重みを学習するモデル。
使う場面
画像の画素を入力して、写っている物の種類を予測する。
確認ポイント
脳から着想を得た名前ですが、人の脳そのものを再現した仕組みではありません。

参考:Google: Neural networks / Google: Nodes and hidden layers

TransformerTransformerAttentionを中心に、入力中の要素同士の関係を計算するニューラルネットワークの構造。
使う場面
文章の離れた箇所の関係を扱う、翻訳モデルの仕組みを理解するときに使う。
確認ポイント
特定のサービス名ではありません。入力を読む型、出力を作る型、その両方を持つ型があります。

参考:Vaswani et al.: Attention Is All You Need / Hugging Face: Transformer Architectures

AttentionAttention Mechanism必要な情報を取り出すため、複数の要素への重み付けを計算して情報を組み合わせる仕組み。
使う場面
翻訳で次の語を作る際に、元の文のどの部分を参照するかを重み付けする。
確認ポイント
人間の意識や注意と同じものではなく、モデル内の数値計算を表す用語です。

参考:Vaswani et al.: Attention Is All You Need

Self-AttentionSelf-Attention同じ入力列に含まれる要素同士の関係を計算し、各要素の表現を更新するAttention。
使う場面
文章中の「それ」を処理するとき、同じ文章の他の語の情報を組み合わせる。
確認ポイント
必ず文全体を参照するわけではありません。文章生成では、未来の語を見ないよう参照先を制限することがあります。

参考:Vaswani et al.: Attention Is All You Need

エンコーダーEncoder文章や画像などの入力を、後の処理に使う数値表現へ変換するモデルの部分。
使う場面
文章をエンコーダーで表現に変え、その表現から問い合わせの種類を分類する。
確認ポイント
ここではモデル内の役割を指し、暗号化する装置という意味ではありません。単独で使う構成もあります。

参考:Hugging Face: Transformer Architectures

デコーダーDecoder入力の表現やそれまでの出力をもとに、文章などの出力を作るモデルの部分。
使う場面
翻訳モデルで、読み取った原文の表現から訳文を順に作る。
確認ポイント
別のエンコーダーを持たない構成もあります。生成した内容の正しさを保証する部品ではありません。

参考:Hugging Face: Transformer Architectures

自己回帰モデルAutoregressive Modelそれまでに与えられた要素や自分で出した要素を手掛かりに、次の要素を順に予測するモデル。
使う場面
言語モデルが、書きかけの文に続くトークンを一つずつ生成する。
確認ポイント
一度出した誤りが後続の出力へ影響することがあります。すべての言語モデルが同じ生成方式とは限りません。

参考:Hugging Face: How Transformers solve tasks

パラメータModel Parametersモデルの計算や出力を決める、重みやバイアスなどの内部の数値。
使う場面
学習で重みが更新されることと、プロンプトだけを変えることの違いを理解する。
確認ポイント
パラメータ数の多さだけでは性能を比較できません。学習率などの学習設定はハイパーパラメータと区別します。

参考:Google: Nodes and hidden layers / Google: Linear regression: Hyperparameters

トークン化Tokenization文章を、モデルが扱う単位であるトークンへ分ける処理。
使う場面
同じ日本語の文でも、使うモデルによってトークン数が変わる理由を確認する。
確認ポイント
単語単位や一文字単位とは限りません。モデルに対応するトークナイザーを使う必要があります。

参考:Hugging Face: Tokenization algorithms

サブワードSubword単語を丸ごと登録する代わりに、単語の一部も再利用できる単位として扱う分割の考え方。
使う場面
珍しい語を複数の既知の部品に分け、語彙にない語も表現しやすくする。
確認ポイント
語根や接尾辞など、言語学上の意味の切れ目と必ず一致するわけではありません。

参考:Hugging Face: Tokenization algorithms

学習Model Trainingデータや報酬を使い、目的に合う出力が得られるようモデルを調整する処理。
使う場面
正解付きの商品画像を使い、分類の誤りが減るようモデルの重みを更新する。
確認ポイント
会話へ資料を追加するだけでは、通常はモデルの重みを更新する学習にはなりません。学習済みモデルを使う処理は推論です。

参考:Google: Supervised Learning

料金・API18語

利用の条件、料金の単位、つなぎ方。

APIキーAPI KeyAPIの呼び出し元となるアプリやアカウントなどを識別・認証するための秘密の文字列。
使う場面
外部ツールやコードからAIに接続するとき。
確認ポイント
コードの公開場所や共有画面に載せないようにします。漏れた場合は、そのキーを無効化して作り直します。
トークンTokenAIが文章を処理する単位。料金や上限の基準になります。
使う場面
長文を扱うときや、料金の仕組みを理解するとき。
確認ポイント
文字数や単語数と一対一では対応しません。同じ文章でもモデルの分割方式で数が変わり、画像や音声の数え方も別に確認します。
コンテキストウィンドウContext Windowモデルが一度に扱える情報量の上限。通常はトークン数で表し、会話を永続的に記憶する機能とは別です。
使う場面
長い文章や資料をまとめて読ませたいとき。
確認ポイント
入力・出力・思考用トークンをどう数えるかはモデルによって異なります。上限が大きくても、全情報を正確に使えるとは限りません。
商用利用Commercial Use生成物を仕事や販売など営利目的で使うこと。
使う場面
作った文章や画像を業務で使いたいとき。
確認ポイント
サービスの利用条件と、生成物に含まれる第三者の著作物・商標・肖像などの権利は分けて確認します。利用許可だけで、すべての権利処理が済むわけではありません。
クレジットCreditサービス内で、処理の利用量や支払い残高を表すために使われる単位。
使う場面
画像生成などで「残り回数」を意識するとき。
確認ポイント
1クレジットの意味はサービスごとに異なります。消費条件・有効期限・追加購入時の扱いを確認します。
レイテンシLatency要求を送ってから、応答が返るまでにかかる時間。
使う場面
モデルやAPIの体感速度、待ち時間を比較するとき。
確認ポイント
最初の表示までと完了まででは意味が異なり、モデル・入力の長さ・接続処理など複数の要因で変わります。
入力トークン・出力トークンInput / Output Tokensモデルに渡す情報の量と、モデルが生成する情報の量を、それぞれトークンで数えたもの。
使う場面
APIの料金明細や、長い回答の費用を確認するとき。
確認ポイント
入力と出力で単価が異なる場合があります。内部の思考用トークンや、キャッシュ利用分の扱いも確認します。
プロンプトキャッシュPrompt Caching繰り返し使う入力の処理結果などを再利用し、計算量や待ち時間を減らす仕組み。
使う場面
同じ長い資料や共通の指示を、何度もモデルへ渡すとき。
確認ポイント
前回の回答をそのまま返す仕組みとは限りません。適用条件・保持時間・保存料金・割引の対象を確認します。

参考:Google:コンテキストキャッシュ

ストリーミングResponse Streaming処理がすべて終わる前に、生成できた部分から順に応答を受け取る方式。
使う場面
長い回答を待ち切る前に、冒頭から画面へ表示するチャット画面に使います。
確認ポイント
表示を早く始められても、生成全体が速くなるとは限りません。途中の切断やエラーと正常終了を区別します。

参考:OpenAI API: Streaming API responses

スループットThroughput一定時間に処理できる要求数や、生成できるトークン数などを表す性能指標。
使う場面
多くの利用者が同時にAIを使うとき、サーバー全体がどれだけ処理できるかを比較するときに使います。
確認ポイント
1件の待ち時間を表すレイテンシとは別です。入力や出力の長さ、同時利用数、測定単位をそろえて比較します。

参考:NVIDIA: GenAI-Perf metrics

TTFTTime to First Token要求を送ってから、最初の生成トークンが届くまでの時間。
使う場面
チャット画面で回答が表示され始めるまでの待ち時間を調べるときに使います。
確認ポイント
回答全体が完成する時間とは別です。測定ツールによって最初の応答を数える条件が異なるため、比較前に定義を確認します。

参考:NVIDIA: GenAI-Perf metrics

検索・開発75語

探す仕組みと、エージェントを動かす設計。

AIエージェントAI Agent目標に応じて次の手順を判断し、ツールの利用や結果の確認を繰り返して作業を進めるAIの仕組み。
使う場面
単発の回答でなく、一連の作業を任せたいとき。
確認ポイント
自動で動く範囲が広いほど便利な一方、想定外の動作もあり得るため確認しながら使うと安心です。

参考:Anthropic:AIエージェントの設計

MCPModel Context ProtocolAIアプリと外部ツール・データを共通の方法で接続するための仕様。
使う場面
AIに外部サービスを操作させる構成を理解するとき。
確認ポイント
接続仕様そのものが安全性を保証するわけではないため、対応状況に加えて権限・認証・実行前確認を設計します。

参考:MCP公式ドキュメント

CLICommand Line Interface文字でコマンドを入力し、ソフトウェアを操作する方式。
使う場面
開発系AIツールを端末から動かすとき。
確認ポイント
操作は強力ですが、コマンドの意味を理解してから使うと事故を防ぎやすくなります。
GitHubギットハブコードを保存・共有・共同編集するためのサービス。
使う場面
開発系AIツールと連携するとき。
確認ポイント
公開・非公開の設定を誤ると情報が見える場合があるため、権限の確認が大切です。
ローカル環境Local Environment自分のPC内で動かす実行環境のこと。
使う場面
自分のPCでツールやモデルを動かす構成を考えるとき。
確認ポイント
PC上のアプリでも外部APIへデータを送る場合があります。「ローカルで起動」と「外部通信なし」は分けて確認します。
クラウド実行Cloud Executionインターネット上のサーバーで処理を動かす方式。
使う場面
高い処理能力を手軽に使いたいとき。
確認ポイント
手軽な反面、料金やデータの扱いは提供元の条件に従うため、規約の確認が役立ちます。
自動化Automation繰り返し作業をAIや仕組みに任せて省力化すること。
使う場面
定型作業を減らしたいとき。
確認ポイント
任せきりにせず、結果を点検する手順を残すと品質を保ちやすくなります。
ワークフローWorkflow作業の流れや手順を、決まった形にまとめたもの。
使う場面
AIを使った制作手順を整理するとき。
確認ポイント
流れを見える形にすると、どこを改善すべきか判断しやすくなります。
ファインチューニングFine-tuning特定のデータで追加学習し、モデルの応答傾向や得意分野を調整する方法。
使う場面
決まった形式や専門領域へ、モデルの振る舞い自体を寄せたいとき。
確認ポイント
外部資料を都度参照するRAGとは役割が異なり、学習データの品質・費用・評価設計が結果を左右します。
LoRALow-Rank Adaptationモデル全体ではなく、少数の追加パラメータを学習する効率的な調整手法。
使う場面
計算資源や保存容量を抑えながら、用途別の調整を試したいとき。
確認ポイント
低コストでもデータ品質と評価は必要で、元モデルの知識を自動で最新化する仕組みではありません。
Embedding埋め込み表現文章や画像などを、意味の近さを計算できる数値の並びへ変換したもの。
使う場面
意味検索、類似文書検索、RAGの検索部分を理解するとき。
確認ポイント
利用するモデルや分割方法で検索結果が変わり、ベクトル化しただけで正確な回答が保証されるわけではありません。
ベクトルデータベースVector DatabaseEmbeddingで作ったベクトルを保存し、意味が近い情報を探すためのデータベース。
使う場面
RAGやAI検索が、関連する文書をどのように取り出すか理解するとき。
確認ポイント
検索品質はEmbedding、文書の分割、メタデータ、更新方法の組み合わせで決まります。
Function Calling関数・ツール呼び出しAIが、使うべき機能と必要な引数を構造化して返す仕組み。
使う場面
検索、予約、データ取得など外部の処理をAIから呼び分けたいとき。
確認ポイント
多くの場合、実際に処理を実行するのはアプリ側です。引数の検証と、重要操作の確認を別に設けます。
構造化出力Structured OutputsJSONなど、決めた項目と型に沿ってAIの回答を返す方法。
使う場面
回答をそのまま画面表示や後続処理へ渡したいとき。
確認ポイント
形式が合うことと内容が正しいことは別です。値の範囲・事実性・権限はアプリ側でも確認します。
スキル(Agent Skills)Agent Skills特定の仕事の手順・専門知識・補助ファイルをまとめ、AIエージェントが読み込める形にしたもの。
使う場面
資料作成やコードレビューなどの進め方を、繰り返し使いたいとき。
確認ポイント
Agent Skills形式ではSKILL.mdに説明や指示を記述します。外部のスキルは、実行するコードや必要な権限も確認します。

参考:Agent Skills公式仕様

コネクターConnectorAIアプリと、ファイル・メール・業務サービスなどの外部データや機能をつなぐ連携機能。
使う場面
保存した資料の検索や、外部サービスの操作をAIに組み合わせるとき。
確認ポイント
読める情報と実行できる操作は、連携先と許可した権限で決まります。接続を解除する方法も確認します。
コンピューター操作Computer Use画面の情報を読み取り、クリックや文字入力を通じてAIがアプリを操作する方式。
使う場面
専用APIがない画面で、一連の操作を進めたいとき。
確認ポイント
画面の見間違いや操作ミスに備え、対象のアカウントと変更内容を確認します。送信・購入などは実行前に点検します。
チャンクChunk検索や処理をしやすくするため、文書などを分けた小さなまとまり。
使う場面
RAGで資料をどの単位で検索するか考えるとき。
確認ポイント
小さすぎると前後関係が失われ、大きすぎると不要な情報が増えます。見出しや意味の切れ目も使って分けます。
リランキングReranking検索で得た候補を、質問との関連性などで評価し直して並べ替える処理。
使う場面
検索結果の上位に、回答の根拠になる資料を集めたいとき。
確認ポイント
最初の検索で拾えなかった資料は、並べ替えだけでは取り戻せません。検索と再評価の両方を確認します。
サブエージェントSubagent主となるAIエージェントから、調査や確認など一部の仕事を任される別のエージェント。
使う場面
独立した作業を分担し、結果をまとめたいとき。
確認ポイント
分担を増やすと調整や費用も増えます。渡す情報・権限・完了条件を決め、結果の食い違いを確認します。

参考:Anthropic:コンテキストの設計

BM25Best Match 25検索語の出現回数、珍しさ、文書の長さなどを使い、文書の関連度を点数にする方式。
使う場面
キーワード検索で見つかった資料を、質問に関係しそうな順に並べるときに使います。
確認ポイント
点数は正答確率ではありません。文書集合や設定が異なる検索の点数を、そのまま比較しないようにします。

参考:Elastic: How full-text search works

転置インデックスInverted Index単語ごとに、その単語を含む文書や出現位置を引けるようにした検索用の索引。
使う場面
大量の資料を毎回最初から読まず、検索語を含む文書へ素早くたどり着くために使います。
確認ポイント
文章の意味を直接理解する仕組みではありません。単語への分け方や表記の扱いが検索結果に影響します。

参考:Elastic: How full-text search works

コサイン類似度Cosine Similarity二つのベクトルの向きがどれだけそろっているかを、角度の余弦で表す値。
使う場面
質問と文書の埋め込み表現を比べ、向きが近い文書を探すときに使います。
確認ポイント
値の大きさは事実の正しさを示しません。コサイン距離は通常「1から類似度を引いた値」で、大小の向きが逆です。

参考:Faiss: MetricType and distances

内積Inner Product / Dot Product二つのベクトルで対応する成分を掛け合わせ、その結果をすべて足した値。
使う場面
埋め込みモデルに合う比較方法として、内積で文書候補の順位を計算するときに使います。
確認ポイント
ベクトルの長さにも影響されます。両方を長さ1にそろえた場合はコサイン類似度と一致します。

参考:Faiss: MetricType and distances

ユークリッド距離Euclidean Distance二つの点を結ぶ直線の長さに相当する、ベクトル間の距離。
使う場面
数値で表した画像や文書の特徴を比較し、距離の小さい候補を探すときに使います。
確認ポイント
各成分の尺度やベクトルの長さに影響されます。実装が距離そのものと距離の二乗のどちらを返すかも確認します。

参考:Faiss: MetricType and distances

近似最近傍探索Approximate Nearest Neighbor Searchすべての候補を厳密に比較する代わりに、近い候補を効率よく探す探索方法。
使う場面
数百万件の埋め込み表現から、応答時間を抑えて似た資料を取り出すときに使います。
確認ポイント
最も近い候補を必ず見つける保証はなく、速度と見落としの少なさを比べます。ANNは人工ニューラルネットワークの略にも使われるため、文脈を確認します。

参考:pgvector: Indexing

HNSWHierarchical Navigable Small World近いベクトル同士を結ぶ多層のグラフをたどって、近傍候補を素早く探す方式。
使う場面
文書検索のベクトル索引を作り、全件比較より少ない探索で候補を探すときに使います。
確認ポイント
近似探索なので見落としがあり得ます。探索量やつながりの数を増やすと、精度と引き換えに計算量やメモリが増えます。

参考:Malkov and Yashunin: HNSW paper / pgvector: Indexing

IVFInverted File Indexベクトルを複数のグループに分け、質問に近いグループを選んで探す索引方式。
使う場面
大量のベクトルから、一部のグループだけを調べて検索時間を短くするときに使います。
確認ポイント
調べるグループ数が少ないほど候補を見落としやすくなります。IVFFlatはIVFの一種で、IVF全体の別名ではありません。

参考:Faiss: Faiss indexes

メタデータフィルタリングMetadata Filtering作成日、部署、文書種別など、本文に付いた属性を条件に検索対象や結果を絞ること。
使う場面
社内RAGで「今年改訂された営業部の資料」だけを回答の参考にするときに使います。
確認ポイント
検索の前後どちらで絞るかで結果数や見落としが変わります。属性による絞り込みだけをアクセス権の代わりにしない設計が必要です。

参考:Microsoft: Vector query filters

クエリ書き換えQuery Rewriting利用者の質問を、必要な情報が見つかりやすい検索用の表現に組み直す処理。
使う場面
会話の「その返品条件は?」を、商品名を補った具体的な検索文に変えるときに使います。
確認ポイント
書き換えで元の条件や型番が落ちることがあります。検索文と元の質問の意図が合うか確認します。

参考:Microsoft: Rewrite queries with semantic ranker

クエリ拡張Query Expansion検索語に同義語や関連語などを加え、見つけられる資料の範囲を広げる処理。
使う場面
「PCの廃棄」に「パソコンの処分」などの表現を加えて社内手順を探すときに使います。
確認ポイント
候補が増える一方、無関係な資料も混ざり得ます。質問全体を組み直すクエリ書き換えの一部として使われることもあります。

参考:Google Cloud: RAGs powered by Google Search technology, Part 1

RRFReciprocal Rank Fusion複数の検索結果での順位に基づいて点数を足し合わせ、一つの順位へ統合する方法。
使う場面
キーワード検索とベクトル検索の異なる点数を直接比べず、順位から結果をまとめるときに使います。
確認ポイント
元の点数差をそのまま保つ方法ではありません。文章を読んで関連度を評価し直すリランキングとも区別します。

参考:Microsoft: Relevance scoring using RRF

チャンクオーバーラップChunk Overlap文書を分割するとき、隣り合うチャンクに同じ文章の一部を重ねて含めること。
使う場面
段落の境目で説明が切れても前後関係を拾えるよう、文末の数文を次のチャンクにも入れるときに使います。
確認ポイント
重なりを増やすと保存量や処理量も増えます。検索結果に同じ内容が何度も入らないか確認します。

参考:Microsoft: Chunk large documents for RAG and vector search

セマンティックチャンキングSemantic Chunking文字数だけでなく、話題や意味のまとまりを手掛かりに文書を分割する方法。
使う場面
複数の話題を含む議事録を、検索しやすい話題ごとのチャンクに分けるときに使います。
確認ポイント
分割方法には複数の実装があります。意味のまとまりを保っても、入力上限に収まる長さかを別に確認します。

参考:Microsoft: Chunk large documents for RAG and vector search

親子チャンク検索Parent Document Retrieval小さな子チャンクで検索し、回答にはその周囲を含む大きな親文書や親チャンクを渡す方法。
使う場面
規程の一文を検索の手掛かりにし、その前提や例外を含む節全体をAIに読ませるときに使います。
確認ポイント
親は元文書全体の場合も、大きめの分割片の場合もあります。親が大きすぎると余分な情報や入力量が増えます。

参考:LangChain: ParentDocumentRetriever

GraphRAGGraph Retrieval-Augmented Generation人物や組織などの対象と、その関係を表すグラフを検索や回答生成に活用するRAGの考え方。
使う場面
複数の報告書に登場する組織の関係や、資料全体に共通する話題を調べるときに使います。
確認ポイント
Microsoftの同名実装では関係抽出や集団の要約を利用します。一般的な方式名としても使われ、グラフ作成の費用や抽出誤りに注意が必要です。

参考:Microsoft GraphRAG: Indexing overview / Microsoft GraphRAG: Query overview

インデクシングIndexing資料から文字や属性、ベクトルなどを取り出し、検索しやすい索引へ登録する処理。
使う場面
社内PDFを取り込み、質問に答えるRAGが検索できる状態に整えるときに使います。
確認ポイント
資料を保存しただけでは検索に反映されない構成もあります。取り込みの失敗や更新の遅れを確認します。

参考:Microsoft: Indexer overview

インクリメンタルインデクシングIncremental Indexingすべての資料を作り直さず、追加や変更があった部分を中心に検索索引を更新する方法。
使う場面
毎日更新される社内資料を、全件の再処理を避けながらRAGに反映するときに使います。
確認ポイント
変更を検出できる仕組みが必要です。削除された資料も索引から消えるかを別に確認します。

参考:Microsoft: Index data from Azure SQL Database

エージェントオーケストレーションAgent Orchestrationエージェントやツールの役割、実行順、受け渡す情報、終了条件を組み合わせて全体の作業を進める設計。
使う場面
調査、執筆、確認の担当を組み合わせ、一つのレポートを作る仕組みを設計するときに使います。
確認ポイント
すべてをAIの判断に任せる必要はありません。固定した処理はコードで管理し、判断が必要な部分にAIを使う構成もあります。

参考:OpenAI Agents SDK: Agent orchestration

マルチエージェントMulti-agent System複数のエージェントが、役割を分担したり結果を受け渡したりして課題に取り組む構成。
使う場面
資料調査と計算の担当を分け、最後に結果をまとめるAIアプリを作るときに使います。
確認ポイント
人数を増やすだけで品質が上がるとは限りません。連絡や情報共有の負担、処理費用、担当間の食い違いも増えます。

参考:LangChain: Multi-agent

ハンドオフAgent Handoff進行中の会話や作業の担当を、必要な情報とともに別のエージェントへ引き継ぐこと。
使う場面
問い合わせの内容が技術相談だと分かった時点で、受付担当から技術担当へ対応を渡すときに使います。
確認ポイント
この項目はエージェント間の引き継ぎを指します。補助担当の結果を元の担当へ返すツール呼び出しとは制御の流れが異なります。

参考:OpenAI Agents SDK: Handoffs

ルーティングAgent Routing入力の種類や難しさに応じて、使うモデル、エージェント、処理経路を選ぶこと。
使う場面
質問を「請求」「操作方法」「不具合」に分類し、それぞれに合う担当へ渡すときに使います。
確認ポイント
振り分けを誤ると、その後の処理が適切でも答えを外します。どの分類にも合わない入力の行き先も決めます。

参考:Anthropic: Building effective agents

プロンプトチェーンPrompt Chaining一つの課題を複数のAI呼び出しに分け、前の出力を次の入力として順番につなぐ方法。
使う場面
最初に記事の構成を作り、次に本文を書き、最後に表現を整える処理で使います。
確認ポイント
前の段階の誤りが後へ伝わります。途中結果を点検する工程を入れ、呼び出し回数による待ち時間も確認します。

参考:Anthropic: Building effective agents

並列実行Parallel Execution互いの結果を待たずに進められる複数の処理を、同時に動かすこと。
使う場面
複数の資料を別々に要約してからまとめ、調査の待ち時間を短くするときに使います。
確認ポイント
前の結果が必要な処理はそのまま並列化できません。同時呼び出しの増加でレート制限や費用にも影響します。

参考:Anthropic: Building effective agents

エージェントループAgent LoopAIが次の行動を選び、ツールの結果を受け取り、必要なら再び行動を選ぶ繰り返し処理。
使う場面
コードを修正し、テスト結果を読み、失敗箇所を直して再テストするエージェントに使います。
確認ポイント
完了判定や回数・時間の上限がないと、同じ作業を繰り返すことがあります。結果が改善しているかも確認します。

参考:OpenAI Agents SDK: Running agents

実行チェックポイントExecution Checkpoint処理を後から再開したり調べ直したりできるよう、途中の状態を保存したもの。
使う場面
長いエージェント作業を人の承認待ちで止め、承認後に続きから再開するときに使います。
確認ポイント
モデルの重みを保存する学習チェックポイントとは別です。再開時に送信や更新の操作を二重実行しない設計も必要です。

参考:LangChain: Persistence

コンパクションContext Compaction長くなった会話や作業履歴を要約などに置き換え、次の処理へ渡す情報量を減らすこと。
使う場面
長時間の調査で、重要な結論と未完了の作業を残しながら会話を続けるときに使います。
確認ポイント
要約から条件や細部が抜けることがあります。履歴を短くする処理であり、モデル自体の記憶容量が増えるわけではありません。

参考:Anthropic: Compaction overview

ツールスキーマTool Schemaツール名や用途、受け取る引数の項目・型などを、機械が読める形で記した定義。
使う場面
検索ツールに必要な検索語や件数をAIが正しい形で渡せるようにするときに使います。
確認ポイント
型が正しくても、値の意味や操作の許可まで正しいとは限りません。実行側で値の検査と権限確認を行います。

参考:MCP specification: Tools

MCPホストMCP HostMCPクライアントを管理し、外部のデータやツールを利用者との作業に取り込むAIアプリ。
使う場面
チャットアプリや開発エディタが、複数のMCP接続をまとめて扱う構成を理解するときに使います。
確認ポイント
ホストは利用者が使うアプリ側の役割です。機能を提供するMCPサーバーや、接続を受け持つクライアントと区別します。

参考:MCP: Architecture overview

MCPクライアントMCP ClientAIアプリの中でMCPサーバーとの通信を受け持ち、利用可能な機能や結果を受け取る部分。
使う場面
一つのAIアプリからファイル用と検索用のサーバーへ、それぞれ接続するときに使います。
確認ポイント
利用者向けアプリ全体ではなく、接続を担う構成要素を指します。接続できても、全機能を使えるとは限りません。

参考:MCP: Architecture overview

MCPサーバーMCP ServerMCPの決まりに従って、ツールや資料などをMCPクライアントへ提供するプログラム。
使う場面
社内データベースの検索機能を、複数のAIアプリから共通の方法で使えるようにするときに使います。
確認ポイント
「サーバー」は役割の名前で、自分のPC上でも外部の環境でも動きます。接続前に提供元と扱う権限を確認します。

参考:MCP: Architecture overview

SDKSoftware Development Kit特定のサービスや環境を使うプログラムを作りやすくする、ライブラリや資料などの開発用セット。
使う場面
Python用SDKを使い、AIへのリクエストや応答の読み取りを少ないコードで実装するときに使います。
確認ポイント
APIは機能を呼び出す窓口で、SDKはその利用を助ける道具です。対応言語やバージョンを確認します。

参考:AWS: What is an SDK?

エンドポイントAPI EndpointAPIの特定の機能や資源へリクエストを送る接続先。
使う場面
文章生成用と埋め込み生成用の送信先を、APIの説明書に合わせて設定するときに使います。
確認ポイント
Web APIでは通常URLで表します。同じ提供元でも機能、地域、APIの版などで接続先が異なります。

参考:AWS: Service endpoints

JSON SchemaJSON SchemaJSONデータに含める項目、値の型、必須条件などの決まりを表すための記述方式。
使う場面
AIの出力に「商品名は文字列、個数は整数」という形の条件を定めるときに使います。
確認ポイント
JSONとして読めることと、スキーマに合うことは別です。形式が合っても内容の正しさは別に確かめます。

参考:JSON Schema: What is JSON Schema?

SSEServer-Sent EventsHTTPの接続を使い、サーバーから受け手へイベントを継続的に届ける方式。
使う場面
AIの生成した文字列の断片や進行状況を、届いた順に画面へ反映するときに使います。
確認ポイント
この接続でのイベント送信はサーバーから受け手への一方向です。利用者の新しい入力を送るには別のリクエストなどを使います。

参考:MDN: Using server-sent events

WebhookWebhook処理の完了などの出来事が起きたとき、登録したURLへ通知を送る仕組み。
使う場面
大量の文章処理が終わった通知を受け、結果を取り込む次の処理を始めるときに使います。
確認ポイント
通知の署名などで送信元を確かめます。重複通知や再送があり得るため、同じ結果を二重処理しない設計が必要です。

参考:OpenAI API: Webhooks

バッチ処理Batch Processing複数のデータや要求をまとめ、決めた単位で処理する方式。
使う場面
すぐに結果が要らない大量の問い合わせ分類や文書要約を、まとめて実行するときに使います。
確認ポイント
AIサービスでは非同期で結果を回収する方式もあります。学習時のバッチサイズとは文脈が異なり、全件成功とも限りません。

参考:OpenAI API: Batch API

非同期処理Asynchronous Processing処理の完了をその場で待ち続けず、他の作業を進めてから結果を受け取る方式。
使う場面
AIへ長い資料の分析を依頼し、画面の操作を止めずに完了後の結果を表示するときに使います。
確認ポイント
非同期にしても処理自体が必ず速くなるわけではありません。完了、失敗、取り消しの扱いを決めます。

参考:MDN: Introducing asynchronous JavaScript

ポーリングPolling処理の状態や新しい結果があるかを、受け手側から繰り返し問い合わせる方法。
使う場面
AIの長い分析ジョブが「実行中」か「完了」かを、間隔を空けて確認するときに使います。
確認ポイント
短い間隔で問い合わせすぎると負荷や呼び出し回数が増えます。完了だけでなく失敗や中止でも確認を終えるようにします。

参考:OpenAI API: Background mode

冪等性Idempotency同じ操作を繰り返しても、一度行った場合を超える追加の効果が生じない性質。
使う場面
応答が届かなかった予約登録などを再試行しても、同じ予約が二重に作られないようにするときに使います。
確認ポイント
同じ文章を再生成して同じ答えになる、という意味ではありません。重複を識別するキーの有効期間や対象はAPIごとに確認します。

参考:AWS: Making retries safe with idempotent APIs

トレーシングTracing一つの要求に関連する処理をつなぎ、実行順や各工程の時間、結果を追跡すること。
使う場面
RAGの回答が遅い原因を、検索、並べ替え、文章生成のどの工程にあるか調べるときに使います。
確認ポイント
記録対象や間引き方によって見える範囲が変わります。入力やツール結果に個人情報が含まれる場合は保存範囲を絞ります。

参考:OpenTelemetry: Traces

オブザーバビリティObservabilityログや計測値、処理の追跡記録などから、システム内部の状態や問題を理解できる性質。
使う場面
AIアプリの遅延、失敗率、利用量を関連付け、どこで問題が起きているか調べるときに使います。
確認ポイント
記録を大量に集めるだけでは十分ではありません。要求ごとに情報を結び付け、必要な原因を調べられる設計にします。

参考:OpenTelemetry: Observability primer

コンテナContainerアプリと実行に必要な部品をまとめ、環境の違いを抑えて動かすための実行単位。
使う場面
AIモデルを呼ぶアプリを、開発用PCと運用サーバーで近い条件で動かすときに使います。
確認ポイント
配布用のひな型はコンテナイメージと呼びます。依存関係をまとめても、権限やデータの保存先は別に設計します。

参考:Kubernetes: Containers

オートスケーリングAutoscaling利用の増減や計測値に合わせ、処理に使う台数や資源量を自動で調整する仕組み。
使う場面
AIアプリへのアクセスが増えた際に稼働台数を増やし、減ったら台数を戻す運用で使います。
確認ポイント
台数を増やす横方向と、1台の資源を増やす縦方向があります。起動までの時間や費用の上限も考慮します。

参考:Kubernetes: Horizontal Pod Autoscaling

ロードバランシングLoad Balancing複数のサーバーなどへ要求を振り分け、一部に処理が集中するのを抑えること。
使う場面
AIアプリの入口で要求を複数の稼働先へ振り分け、混雑や一部の停止に備えるときに使います。
確認ポイント
単純な均等割りだけでなく、稼働状態などで分ける方式もあります。振り分けるだけで処理資源が増えるわけではありません。

参考:AWS: What is Elastic Load Balancing?

ヘルスチェックHealth Checkアプリやサーバーが動いているか、要求を受けられる状態かを確かめる検査。
使う場面
AIモデルの読み込みが済むまで要求を回さず、準備ができたら受付を始める運用で使います。
確認ポイント
生きているかの検査と、要求を受けられるかの検査は役割が違います。合格してもAIの回答内容が正しい保証にはなりません。

参考:Kubernetes: Liveness, Readiness, and Startup Probes

カナリアリリースCanary Release変更した仕組みを一部の利用や通信に先に適用し、影響を確かめてから範囲を広げる公開方法。
使う場面
新しいモデルやプロンプトを一部の利用者で試し、品質や遅延に問題がないか見てから広げるときに使います。
確認ポイント
判定基準と元に戻す手順を先に決めます。一部で問題が出なかったことだけで、全利用者への安全性を断定しません。

参考:Google SRE Workbook: Canarying releases

回帰テストRegression Testing変更を加えた後も、以前できていた機能や処理が引き続き動くかを確かめるテスト。
使う場面
AIがコードを修正した後に、既存の検索や保存機能が壊れていないか確認するときに使います。
確認ポイント
新機能の確認だけでは足りません。AIの文章出力に揺れがある場合は、文字の完全一致以外の評価基準も設けます。

参考:Microsoft: Types of tests that implementation projects use

CI/CDContinuous Integration / Continuous Delivery or Deploymentコードの変更を継続的に統合・検査し、公開できる状態まで整える、または公開まで自動化する開発の進め方。
使う場面
AIが作った修正案に対してテストを自動実行し、合格したものを決めた手順で配布するときに使います。
確認ポイント
CDは継続的デリバリーと継続的デプロイの両方を指します。本番公開に人の承認を挟むかどうかを確認します。

参考:GitHub: What is CI/CD?

安全・データ36語

権限、プライバシー、安心して任せるために。

プロンプトインジェクションPrompt InjectionAIが読む文書や外部データに別の命令を混ぜ、意図しない出力や操作を誘う攻撃・リスク。
使う場面
RAG、MCP、Web閲覧、外部ツール操作を安全に設計するとき。
確認ポイント
入力の検査だけでなく、最小権限、人の確認、秘密情報の分離、ログ確認を組み合わせる必要があります。
AIセキュリティAI SecurityAI利用時の情報漏洩、不正アクセス、過剰な権限、誤操作を減らすための考え方と対策。
使う場面
個人情報や社内情報を扱うとき、APIや外部アプリを連携するとき。
確認ポイント
一つの設定で完結せず、入力情報・認証情報・権限・請求・ログを分けて確認することが基本です。
ガードレールGuardrails入力・出力・ツール操作を検査し、許可する範囲を制御する仕組み。
使う場面
公開サービスや自動処理で、危険な内容や想定外の操作を減らしたいとき。
確認ポイント
一つのフィルターだけに頼らず、最小権限・入力検査・人の確認・監視を重ねて設計します。
権限設定Permissions誰が・何にアクセスできるかを決める設定。
使う場面
ファイルや機能にアクセスできないとき。
確認ポイント
公開範囲や共有設定を誤ると見えない/見えすぎる場合があるため、確認が大切です。
サンドボックスSandboxプログラムを制限された環境で動かし、周囲への影響を抑える仕組み。
使う場面
AIが生成したコードや、外部のツールを実行するとき。
確認ポイント
ファイル・通信・権限の制限範囲を確認します。名前がサンドボックスでも、すべての操作が無害になるわけではありません。
最小権限Least Privilege仕事に必要な範囲だけ、アクセスや操作の権限を与える考え方。
使う場面
AIにファイルや外部サービスを接続するとき。
確認ポイント
読むだけで足りるなら、編集や削除の権限まで与えないようにします。対象の範囲と利用期間も絞ります。

参考:NIST:最小権限

人間の承認Human in the Loop処理の途中に人の確認・修正・承認を組み込む設計。
使う場面
送信・公開・購入・削除など、影響の大きい操作を任せるとき。
確認ポイント
承認する人が、対象・内容・影響を判断できる情報を示します。確認ボタンがあるだけで品質が保証されるわけではありません。

参考:Anthropic:AIエージェントの設計

アラインメントAI AlignmentAIの振る舞いを、人が意図する目標や望ましい制約に合うようにする研究・設計。
使う場面
AIが何を目指し、何を避けるように作られているか考えるとき。
確認ポイント
誰の目標を、どの場面で優先するかも論点です。感じのよい回答と、正しく役立つ回答は同じとは限りません。
迎合Sycophancy利用者の意見や期待に合わせすぎ、根拠よりも同意を優先するAIの振る舞い。
使う場面
相談や判断をAIに頼み、賛成ばかり返ってくると感じるとき。
確認ポイント
反証や異なる見方も尋ね、事実は別の情報源で確認します。「同意されたこと」を正しさの根拠にしないようにします。

参考:Anthropic:迎合に関する研究

ジェイルブレイクJailbreakAIの安全上の制約を意図的に回避し、本来制限される出力を引き出そうとすること。
使う場面
対話AIの導入前に、許可された評価環境で安全制約への耐性を確認する。
確認ポイント
外部文書の命令でAIを誘導するプロンプトインジェクションと重なることはありますが、指す範囲は同じではありません。

参考:NIST AI 600-1: Generative Artificial Intelligence Profile

データポイズニングData Poisoning学習などに使うデータへ意図的に不正な内容を混ぜ、AIの振る舞いを変える攻撃。
使う場面
外部から取得する学習データの出所と変更履歴を確認し、改ざんの兆候を探す。
確認ポイント
偶然のデータ誤りとは区別します。評価用データが学習に混ざるデータリークとも別の問題です。

参考:OWASP LLM04:2025 Data and Model Poisoning

バックドア攻撃(AI)Backdoor Attack普段は正常に見えるAIへ、特定の入力や条件でだけ不正な動作をする仕掛けを入れる攻撃。
使う場面
配布モデルの採用時に、入手元の確認と想定外の条件での評価を行う。
確認ポイント
通常のテストの正答率が高くても、仕掛けがない証明にはなりません。

参考:BadNets: Identifying Vulnerabilities in the Machine Learning Model Supply Chain

敵対的サンプルAdversarial ExampleAIに誤った判断をさせる目的で、意図的な変更を加えた入力。
使う場面
画像認識の評価で、人には似て見える画像への変更に結果が左右されないか調べる。
確認ポイント
小さな見た目の変化でも判断が変わる場合があります。単なる画質劣化や自然な誤認識と区別します。

参考:Explaining and Harnessing Adversarial Examples

モデル抽出攻撃Model Extraction AttackAIへの問い合わせと応答などを利用し、モデルの機能を模倣・再現しようとする攻撃。
使う場面
AIをAPIで公開する前に、応答として渡す情報の範囲や不審な利用の監視を検討する。
確認ポイント
必ず元の重みをそのまま取り出す攻撃とは限りません。学習データの内容を推定する攻撃とは目的が違います。

参考:USENIX: Stealing Machine Learning Models via Prediction APIs

メンバーシップ推論攻撃Membership Inference Attackある人の記録などが、モデルの学習データに含まれていたかを推定する攻撃。
使う場面
個人の記録で学習するAIの公開前に、学習への参加が漏れるリスクを評価する。
確認ポイント
記録の内容を全部復元する攻撃ではありません。含まれていた事実だけでも機微な情報になる場合があります。

参考:Membership Inference Attacks against Machine Learning Models

モデル反転攻撃Model Inversion Attackモデルの応答や内部情報を手掛かりに、隠されている入力の特徴や機微な情報を推定する攻撃。
使う場面
個人情報を扱うモデルで、公開する予測結果から何が推測され得るか確認する。
確認ポイント
推定結果が元のデータそのものや、実在する個人の正確な情報とは限りません。

参考:Model Inversion Attacks that Exploit Confidence Information and Basic Countermeasures

差分プライバシーDifferential Privacy一人分のデータの有無で出力がどれほど変わるかを制限し、情報漏れの程度を数学的に評価する枠組み。
使う場面
統計公開やAI学習にノイズを加え、個人の影響を抑える設計に使う。
確認ポイント
保護の強さは設定や実装に依存します。ノイズを足すだけで差分プライバシーを満たすとは限りません。

参考:NIST SP 800-226: Guidelines for Evaluating Differential Privacy Guarantees

匿名化Anonymization他の情報との照合も考え、データから個人を識別できない状態にするための加工。
使う場面
分析用データで細かな属性をまとめ、個人が再識別されるリスクを確認する。
確認ポイント
名前を消すだけでは十分とは限りません。法令上の「匿名加工情報」などの要件とは分けて確認します。

参考:ICO: What is personal data?

仮名化Pseudonymization名前などを別の識別子へ置き換え、別に管理する追加情報なしでは本人に結び付けにくくする加工。
使う場面
氏名を参加者IDへ置き換え、対応表は分析データと分けて管理する。
確認ポイント
追加情報によって本人と結び付く点で、匿名化と異なります。法令上の「仮名加工情報」と同義とは限りません。

参考:ICO: What is personal data?

AIレッドチーミングAI Red TeamingAIが危険な出力や意図しない動作を起こす条件を探し、改善につなげる評価活動。
使う場面
公開前の社内AIで、情報漏れや不適切な回答が起きる場面を許可された範囲で検証する。
確認ポイント
目的・対象・実施範囲を決めて行います。問題が見つからなくても、あらゆる状況で安全だとは断定できません。

参考:Red Teaming Language Models to Reduce Harms: Methods, Scaling Behaviors, and Lessons Learned

コンテンツモデレーションContent Moderation文章・画像などが運用ルールに合うかを判定し、確認や公開制限などにつなげる作業。
使う場面
投稿のうち、暴言の可能性があるものをAIで分類し、人が確認する候補にする。
確認ポイント
自動判定には見逃しと誤検知があります。引用や文脈を考慮し、必要に応じて人が再確認します。

参考:Microsoft Learn: What is Azure AI Content Safety?

AIバイアスAI Biasデータや設計、使い方などに由来し、AIの判断や出力が一定の方向へ偏ること。
使う場面
画像認識が特定の撮影条件や利用者層で失敗しやすくないか、結果を分けて調べる。
確認ポイント
偏りは学習データだけから生まれるものではありません。平均性能だけでは、特定の集団への不利益を見落とす場合があります。

参考:NIST SP 1270: Towards a Standard for Identifying and Managing Bias in Artificial Intelligence

公平性(AI)AI FairnessAIの利用によって、人や集団に不当な不利益が生じていないかを考える性質・評価観点。
使う場面
音声認識の誤りが特定の話し方に偏っていないか、利用者への影響も含めて調べる。
確認ポイント
公平性の基準は用途や文脈によって異なります。一つの数値がそろうだけで、公平だと保証することはできません。

参考:Fairlearn: Fairness in Machine Learning

説明可能性ExplainabilityAIの判断や処理について、人が理解できる形で理由や手掛かりを示せる性質。
使う場面
分類結果に影響した入力項目を示し、担当者が妥当性を確認できるようにする。
確認ポイント
説明が分かりやすいことと、判断が正しいことは別です。説明が実際の処理に忠実かも確認します。

参考:NIST IR 8312: Four Principles of Explainable Artificial Intelligence

モデルカードModel Cardモデルの想定用途、評価結果、制約などをまとめた説明文書。
使う場面
採用候補のモデルについて、得意な言語や使うべきでない場面を確認する。
確認ポイント
記載の評価条件と自分の用途を照合します。カードがあるだけで性能や安全性が保証されるわけではありません。

参考:Model Cards for Model Reporting

データセットのデータシートDatasheet for Datasetsデータセットを集めた目的、内容、収集方法、推奨用途などを記録する文書。
使う場面
学習用画像を選ぶ際に、撮影条件や含まれる対象の偏りを確認する。
確認ポイント
モデルそのものを説明するモデルカードとは対象が違います。説明文書と実データの状態を照合することも必要です。

参考:Datasheets for Datasets

AIガバナンスAI GovernanceAIを誰がどのルールで使い、問題に誰が対応するかを決めて継続的に管理する仕組み。
使う場面
社内AIの責任者、承認が必要な用途、問題発生時の連絡先を定める。
確認ポイント
利用ルールを書くだけで完了ではありません。運用の確認や更新が必要で、特定の法律への適合を保証する言葉ではありません。

参考:NIST AI RMF Playbook: Govern

AIリスク評価AI Risk AssessmentAIの利用で起こり得る問題と、その起こりやすさ・影響の大きさを調べること。
使う場面
問い合わせAIの誤回答や情報漏れを想定し、公開前に対策の優先順位を決める。
確認ポイント
モデルの正答率だけでは評価できません。利用者、接続先、運用方法が変われば、リスクも見直します。

参考:NIST AI RMF Playbook: Map

自動化バイアスAutomation BiasAIなどの自動システムの判断を過信し、反対の証拠や誤りを見落としやすくなる傾向。
使う場面
AIの集計結果を見た人が、元の表の不一致を見逃していないか確認する。
確認ポイント
AIが利用者へ同意しすぎる迎合とは別で、人の側に起きる偏りです。重要な判断では元の情報も確認します。

参考:NIST AI 600-1: Generative Artificial Intelligence Profile

機微情報の墨消しSensitive Data Redaction共有や処理の前に、氏名などの見せたくない情報を削除・伏せ字化する処理。
使う場面
AIへ渡す問い合わせ文から、回答に不要な連絡先を取り除く。
確認ポイント
自動検出は漏れることがあります。見た目を黒くするだけで情報が残る形式もあるため、出力データを確認します。

参考:Google Cloud: Redacting sensitive data from text

データ最小化Data Minimization目的を達成するために必要な範囲へ、集めたり使ったりする個人データを絞る考え方。
使う場面
文面の要約だけなら、不要な住所や顧客番号をAIへ渡さないようにする。
確認ポイント
単にデータを少なくすればよいわけではありません。目的に必要な情報は確保し、不要な情報を減らします。

参考:ICO: Principle (c): Data minimisation

ディープフェイクDeepfakeAIで顔や声などを合成・加工し、実際の人物や出来事のように見せる画像・音声・動画。
使う場面
出所不明の発言動画について、元の公開先や別の記録を確認するきっかけにする。
確認ポイント
見た目や声が自然なだけでは本物と判断できません。検出ツールの判定も完全ではないため、出所を併せて確認します。

参考:NIST AI 100-4: Reducing Risks Posed by Synthetic Content

コンテンツ来歴Content Provenance画像や動画などがどこで作られ、どのように編集・受け渡しされたかを示す情報。
使う場面
画像の作成者や編集履歴を確認し、利用や検証の手掛かりにする。
確認ポイント
来歴が確認できても、写っている出来事が事実だとは限りません。C2PAは来歴を扱う技術標準の一つです。

参考:C2PA and Content Credentials Explainer 2.2

データ保持Data Retention会話・ファイル・ログなどのデータを、一定の目的や期間に応じて保存しておくこと。
使う場面
AIへ渡した情報が、どこに・いつまで残るかを確認するとき。
確認ポイント
学習に使われないことと、保存されないことは別です。保持期間、削除の対象・時期、例外をサービスごとに確認します。
学習利用のオプトアウトTraining Opt-out入力した内容などをモデルの学習・改善に利用しないよう、利用者が設定や申請で意思を示すこと。
使う場面
個人向けAIサービスのデータ利用設定を確認するとき。
確認ポイント
対象となる内容や適用時点はサービスごとに異なります。履歴・メモリの削除とは別で、フィードバック送信などに別条件がある場合もあります。
OAuthのスコープOAuth ScopeOAuthによる外部サービス連携で、アプリが要求・許可されるアクセス範囲を表すもの。
使う場面
AIへメールやファイルの連携を許可する前に、できる操作の範囲を確認するとき。
確認ポイント
スコープ名と意味はサービスが定めます。閲覧と変更・送信などの違いを確認し、必要な範囲だけを許可します。

学習・評価49語

学び方と性能の測り方を、読み解く。

EvalsAI評価決めたテスト例と基準で、AIの出力品質を繰り返し測る仕組み。
使う場面
モデルやプロンプトを変えたとき、良くなったか悪化したかを比較するとき。
確認ポイント
平均点だけでなく、実際に失敗すると困るケースと、変更前からの劣化を拾える構成にします。
ベンチマークBenchmark同じ課題や指標を使い、モデルや仕組みの性能を比較するための基準・テスト。
使う場面
「性能が上がった」という発表やランキングを読むとき。
確認ポイント
何を測る課題か、条件が揃っているかを見ます。高得点でも、自分の仕事で同じ成果が出るとは限りません。
アブレーションAblation Study仕組みの一部を外す・変えることで、その部分が結果にどれだけ影響するか調べる実験。
使う場面
新しい手法の、どの工夫が役立ったのかを確認するとき。
確認ポイント
複数の条件を同時に変えると原因を分けにくくなります。比較条件と、結果のばらつきも確認します。

参考:Google ML用語集

ベースラインBaseline改善したかどうかを判断するために置く、比較の出発点となる方法や結果。
使う場面
新しいモデルや手順の効果を説明するとき。
確認ポイント
弱い比較相手だけでは、実用上の価値は分かりません。現在使っている方法や、単純な方法とも比べます。

参考:Google ML用語集

データリークData Leakage本来は使えないはずの評価用データなどが学習や調整に入り込み、性能を実際以上によく見せてしまうこと。
使う場面
モデルの評価結果が不自然によい、実運用では再現しないとき。
確認ポイント
学習用と評価用を分け、前処理や設定の選択でも評価データを先に見ないようにします。情報漏洩という一般的な意味とは文脈が異なります。

参考:scikit-learn:評価時の注意点

過学習Overfitting学習に使ったデータへ合わせすぎ、新しいデータでは性能が出にくくなること。
使う場面
学習時の成績はよいのに、新しい例で失敗するとき。
確認ポイント
未使用のデータで確かめ、簡単な方法とも比べます。同じ評価問題を繰り返し見て調整すると、評価にも偏りが生まれます。
再現性Reproducibility手順や条件をそろえて、結果を確かめ直せる性質。
使う場面
論文の結果やAIの検証記事を、自分でも試したいとき。
確認ポイント
モデルの版・日付・入力・設定・評価方法を残します。乱数のある処理では、一度の一致だけでなく結果のばらつきも見ます。

参考:scikit-learn:評価時の注意点

事前学習Pre-training広い範囲のデータを使い、モデルの基礎となる表現や能力を学習させる段階。
使う場面
モデルが知識や言語のパターンをどのように身につけるか知りたいとき。
確認ポイント
学習に使ったことと、正確に記憶・回答できることは別です。新しい資料を渡すRAGとも区別します。
事後学習Post-training事前学習したモデルに、指示への応答や望ましい振る舞いなどを追加で学習させる段階。
使う場面
同じ基盤から作られたモデルでも、応答の仕方が違う理由を知りたいとき。
確認ポイント
指示データによる調整やフィードバックを使う学習など、複数の方法があります。すべてが同じ手順を使うわけではありません。
MoEMixture of Experts複数の部分ネットワークを用意し、入力に応じて使う部分や組み合わせを選ぶモデル構造。
使う場面
モデル仕様を読むとき、全パラメータ数と一回の処理で使うパラメータ数を分けて確認する。
確認ポイント
「専門家」は人や別々の会話エージェントではなく、モデル内部の計算部分です。全てを毎回動かすとは限りません。

参考:Shazeer et al.: The Sparsely-Gated Mixture-of-Experts Layer

活性化関数Activation Functionニューラルネットワークの計算結果を変換し、複雑な関係を表せるようにする関数。
使う場面
ReLUのような関数を層の間に入れ、単純な直線では表せない関係を学習する。
確認ポイント
層を重ねても、線形な計算だけでは表現できる関係が限られます。関数の選択は学習の進み方にも影響します。

参考:Google: Activation functions

SoftmaxSoftmax Function複数のスコアを、各値が0から1の範囲で合計が1になる数値の組へ変換する関数。
使う場面
次の語の候補に付いたスコアを、選択に使う確率の形へ変換する。
確認ポイント
確率の形に変換しても、その数値が現実の正解率と一致するとは限りません。

参考:PyTorch: Softmax

BPEByte Pair Encodingよく隣り合う文字やバイト由来の単位を繰り返し結合し、トークンの語彙と分割規則を作る方法。
使う場面
トークナイザーの説明でBPEと書かれていたら、頻出する並びをまとめる方式だと理解する。
確認ポイント
文字から始める方式とバイトから始める方式があります。同じBPEでも語彙や学習データで分割結果は変わります。

参考:Hugging Face: Tokenization algorithms

損失関数Loss Function予測と目標のずれなどを、学習で小さくしたい数値として計算する決まり。
使う場面
配達時間の予測と実測の差を数値化し、その値を減らす方向に学習する。
確認ポイント
損失が小さくても、利用者が求める品質を満たすとは限りません。何を誤りとして数えるかを確認します。

参考:Google: Linear regression: Loss

勾配降下法Gradient Descentパラメータを変えると損失がどう変わるかという傾きに基づき、損失を減らす方向へ少しずつ更新する方法。
使う場面
予測の誤りを減らすため、傾きと学習率から重みの修正量を決める。
確認ポイント
一回の更新で最良の答えが見つかるわけではありません。学習率や初期値によって進み方が変わります。

参考:Google: Gradient descent

誤差逆伝播法Backpropagation出力側から計算をたどり、損失に対する各パラメータの傾きを効率よく求める方法。
使う場面
多層のモデルで、どの重みをどちらへ変えると損失が減るかを計算する。
確認ポイント
主な役割は勾配を求めることで、実際の重みの更新規則はオプティマイザーが決めます。

参考:Google: Training using backpropagation / PyTorch: Neural Networks

オプティマイザーOptimizer勾配などの情報を使い、学習中のモデルパラメータをどう更新するかを決める手法。
使う場面
同じモデルの学習でSGDやAdamを選び、検証データで結果を比較する。
確認ポイント
どの手法でも常に最良とは限りません。学習率などの設定と組み合わせて確かめます。

参考:PyTorch: Optimizing Model Parameters

学習率Learning Rate学習でパラメータを更新するとき、その変更の大きさを調整する値。
使う場面
学習中の損失が大きく上下するとき、学習率が高すぎないか調べる。
確認ポイント
高いほど速くよいモデルになるわけではありません。低すぎると学習が進みにくく、高すぎると不安定になることがあります。

参考:Google: Linear regression: Hyperparameters

バッチサイズBatch Size一回の学習処理でまとめて扱うデータの件数。
使う場面
画像を32枚ずつまとめてモデルに入力し、学習時のメモリ使用量を調整する。
確認ポイント
バッチの個数ではなく、一つのバッチに入る件数です。大きさを変えると計算効率だけでなく学習結果も変わり得ます。

参考:Google: Linear regression: Hyperparameters

エポックEpoch学習データ全体を一通り処理したことを表す単位。
使う場面
1000件のデータを100件ずつ処理する場合、通常は10バッチで1エポックになる。
確認ポイント
重みを一回更新するステップとは異なります。周回を増やしすぎると過学習につながることがあります。

参考:PyTorch: Optimizing Model Parameters

ハイパーパラメータHyperparameters学習率や層の数など、モデルの作り方や学習の進め方を制御する設定。
使う場面
学習率をいくつか試し、検証データでよい結果になる設定を選ぶ。
確認ポイント
データから直接学ぶ重みとは区別します。テストデータを見ながら設定を選ぶと、評価が甘くなる原因になります。

参考:PyTorch: Optimizing Model Parameters / scikit-learn: Cross-validation

学習データTraining Dataモデルが予測や生成のしかたを身に付けるために、学習処理で使うデータ。
使う場面
問い合わせと対応カテゴリの組を集め、分類モデルの学習に使う。
確認ポイント
学習データでの成績だけでは、新しい入力への強さは分かりません。評価用データとの重複にも注意します。

参考:Google: Supervised Learning / Google: Dividing the original dataset

検証データValidation Dataモデルの設定や学習の止めどきを選ぶため、学習用とは分けて使うデータ。
使う場面
複数の学習率を試したモデルを検証データで比べ、採用する設定を決める。
確認ポイント
繰り返し結果を見て選ぶため、検証データ自体に合わせすぎることもあります。最終評価用のテストデータは別に保ちます。

参考:Google: Dividing the original dataset

テストデータTest Dataモデルや設定を決めた後、まだ見ていないデータでの性能を確かめるために取り分けるデータ。
使う場面
完成した分類モデルを、調整に使っていない問い合わせで評価する。
確認ポイント
テスト結果を見て何度も調整すると、独立した最終評価ではなくなります。実際の利用場面を代表する内容かも確かめます。

参考:Google: Dividing the original dataset

交差検証Cross-Validationデータの学習用と検証用の分け方を入れ替えながら、複数回学習して性能を測る方法。
使う場面
データを5つに分け、1つずつ検証用に回して得点の平均とばらつきを見る。
確認ポイント
時系列や同じ人からのデータは、無作為に混ぜると情報が漏れることがあります。利用場面に合う分割が必要です。

参考:scikit-learn: Cross-validation

学習不足Underfittingモデルがデータの傾向を十分に捉えられず、学習用データでもよい予測ができない状態。
使う場面
学習用と検証用の両方で誤りが多いとき、モデルが単純すぎないか調べる。
確認ポイント
単に学習時間が短い場合だけを指す言葉ではありません。入力情報やモデルの表現力が足りない場合もあります。

参考:Google: Overfitting

汎化Generalization学習時に使わなかった新しいデータにも、学んだ傾向を役立てられること。
使う場面
過去の問い合わせで学習したモデルが、新しく届いた問い合わせも正しく分類できるか確かめる。
確認ポイント
学習データで高得点でも汎化できるとは限りません。利用する時期や対象が変わった場合は改めて評価します。

参考:Google: Overfitting

正則化Regularizationモデルが学習データに合わせすぎないよう、重みや学習方法へ制約を加える工夫。
使う場面
大きすぎる重みにペナルティを加え、検証データでの予測を改善できるか試す。
確認ポイント
強くすれば必ずよいわけではなく、強すぎると必要な傾向まで学べなくなることがあります。

参考:Google: L2 regularization

ドロップアウトDropout学習中に一部の計算結果をランダムにゼロにし、特定のつながりへの頼りすぎを抑える方法。
使う場面
学習用だけ成績がよいニューラルネットワークに導入し、過学習が減るか確かめる。
確認ポイント
通常は学習時に使い、推論時は同じようには無効化しません。重みを恒久的に削るプルーニングとは異なります。

参考:Keras: Dropout layer

早期終了Early Stopping検証時の損失などが改善しなくなったことを目安に、学習を途中で止める方法。
使う場面
検証データの損失が数エポック改善しなければ、学習を終了する設定にする。
確認ポイント
一時的な停滞だけで止めないよう、待つ回数や改善幅を決めます。最良時点の重みを復元する設定も別途確認します。

参考:Keras: EarlyStopping

転移学習Transfer Learningある課題で学んだモデルの特徴やパラメータを、別の関連する課題に役立てる方法。
使う場面
一般的な画像で学習したモデルを土台にして、自社商品の画像分類を作る。
確認ポイント
学習済み部分を固定して使う方法も、追加で調整する方法もあります。元の課題と用途が大きく違う場合は効果を確かめます。

参考:Keras: Transfer learning & fine-tuning

知識蒸留Knowledge Distillationあるモデルの出力や振る舞いを手本にして、別のモデルを学習させる方法。
使う場面
大きなモデルの回答を使って、軽量なモデルに特定の分類を学ばせる。
確認ポイント
元モデルの能力を全てそのまま移せるとは限りません。手本に誤りがあれば、それを引き継ぐ可能性もあります。

参考:Hinton et al.: Distilling the Knowledge in a Neural Network

量子化Quantizationモデルの重みなどを少ないビット数の数値で表し、必要なメモリや計算負担を減らす手法。
使う場面
手元のPCで動かすため、低ビット化されたモデルを候補に入れて品質を比較する。
確認ポイント
量子コンピューターを使う意味ではありません。品質の変化や実際の速度は、方式と実行環境によって異なります。

参考:Hugging Face: Quantization overview

プルーニングModel Pruningモデルの重みや計算部分の一部を無効化・削除して、構造を軽くする方法。
使う場面
小さな重みを減らしたモデルを作り、精度と処理時間がどう変わるか測る。
確認ポイント
重みをゼロにしただけで必ず高速化するわけではありません。保存形式や計算の実装が削減に対応しているかも重要です。

参考:PyTorch: Pruning Tutorial

正解率Accuracy分類した全件のうち、予測が正しかった件数の割合。
使う場面
100件の問い合わせのうち90件を正しく分類できた場合、正解率は90%になる。
確認ポイント
珍しいカテゴリを全て見落としても高得点になる場合があります。カテゴリの偏りが大きいときは再現率なども確認します。

参考:Google: Accuracy, recall, precision, and related metrics

適合率Precisionモデルが対象だと判断したもののうち、実際に対象だったものの割合。
使う場面
迷惑メールと判定した10通のうち8通が本当に迷惑メールなら、適合率は80%になる。
確認ポイント
対象をどれだけ取りこぼしたかは分かりません。見逃しの少なさを示す再現率と合わせて見ます。

参考:scikit-learn: precision_score

再現率Recall実際に対象だったもののうち、モデルが対象として見つけられたものの割合。
使う場面
実際の迷惑メール20通のうち15通を検出できた場合、再現率は75%になる。
確認ポイント
全件を対象と判定すれば再現率は高くできますが、誤検出も増えます。適合率と一緒に確かめます。

参考:scikit-learn: recall_score

F1スコアF1 Score適合率と再現率を調和平均で一つにまとめ、両方のバランスを見る指標。
使う場面
問い合わせ検出モデルの比較で、誤検出と見逃しの両方を意識してF1を確認する。
確認ポイント
単純な算術平均ではありません。複数カテゴリでは集計方法によって値が変わり、実務上の誤りの重さも別に考える必要があります。

参考:scikit-learn: f1_score

混同行列Confusion Matrix本当のカテゴリと予測したカテゴリの組ごとに、件数を並べた表。
使う場面
「返品」の問い合わせを「配送」と取り違える例が多いかを表で調べる。
確認ポイント
行と列のどちらが正解かはツールによって異なります。件数か割合かも確認して読みます。

参考:Google: Thresholds and the confusion matrix

ROC-AUCArea Under the Receiver Operating Characteristic Curve二値分類で判定のしきい値を動かしたときのROC曲線の面積から、対象と非対象を区別する力を見る指標。
使う場面
迷惑メール判定のしきい値を決める前に、モデル同士のスコアの分け方を比較する。
確認ポイント
特定のしきい値での正解率ではありません。対象が少ない場合は、適合率と再現率の関係も確認します。

参考:Google: ROC and AUC

パープレキシティPerplexity評価用の文章の次のトークンを、言語モデルがどれほど予測しやすいかを数値化した指標。
使う場面
同じ評価文と同じトークン化条件で、低い値になる言語モデルを比較する。
確認ポイント
低いほどその文章を予測しやすいことを示しますが、事実の正確さや会話の役立ち度そのものではありません。トークン化や参照できる文脈が違う値の単純比較は避けます。

参考:Hugging Face: Perplexity of fixed-length models

報酬モデルReward Model回答や行動が評価基準にどれくらい合うかを、学習した数値スコアで見積もるモデル。
使う場面
人が比較した回答の好みを学習し、新しい回答の良さを採点する。
確認ポイント
スコアは学習した評価の近似で、正しさや安全性の保証ではありません。評価者や比較データの偏りも影響します。

参考:Ouyang et al.: Training language models to follow instructions with human feedback / Rafailov et al.: Direct Preference Optimization

RLHFReinforcement Learning from Human Feedback人が示した評価や好みを報酬の手掛かりに使い、望ましい応答や行動を学ばせる強化学習。
使う場面
複数の回答を人が比較した結果を使い、好まれやすい応答へモデルを調整する。
確認ポイント
学習時の評価を利用する方式で、毎回の回答を人が確認している意味ではありません。誤りを完全になくす手法でもありません。

参考:Ouyang et al.: Training language models to follow instructions with human feedback

DPODirect Preference Optimization好ましい回答と好ましくない回答の比較データから、好ましい側を出しやすくするよう直接モデルを調整する方法。
使う場面
同じ質問への良い回答と悪い回答の組を用意し、応答の傾向を追加学習する。
確認ポイント
代表的なRLHF手順のように、別の報酬モデルを明示的に学習して強化学習する工程を必要としません。比較データの質は重要です。

参考:Rafailov et al.: Direct Preference Optimization

SFTSupervised Fine-Tuning見本となる文章や入力と回答の組を使い、学習済みモデルを教師あり学習で追加調整する方法。
使う場面
問い合わせと望ましい返答の組を使って、決まった回答形式を学ばせる。
確認ポイント
ファインチューニングの一種です。回答の好みを比較するDPOとは異なり、基本的には見本の出力を再現するよう学習します。

参考:Hugging Face: SFT Trainer

CNNConvolutional Neural Network同じ小さな計算フィルターを場所をずらして適用し、局所的な特徴を捉えるニューラルネットワーク。
使う場面
手書き数字の画像から線や曲がりなどの特徴を学び、数字を分類する。
確認ポイント
画像でよく使われますが、画像だけに限る構造ではありません。フィルターの大きさや層の構成も結果に影響します。

参考:PyTorch: Neural Networks

RNNRecurrent Neural Network前の時点の内部状態を次の計算へ渡しながら、順序のあるデータを処理するニューラルネットワーク。
使う場面
センサー値を時間順に読み、直前までの状態を使って次の値を予測する。
確認ポイント
単純なRNNでは、長く離れた情報の関係を学びにくいことがあります。状態があることは会話を永久に記憶する意味ではありません。

参考:Keras: SimpleRNN layer / Google: Training using backpropagation

LSTMLong Short-Term Memory情報を残す・取り込む・出力する量を調整する仕組みを持ち、長めの関係を学びやすくしたRNNの一種。
使う場面
過去の時間変化が重要な、センサー値の予測モデルで使う。
確認ポイント
名前に記憶とありますが、無制限に情報を保存する機能ではありません。系列の長さや学習条件によって性能は変わります。

参考:PyTorch: LSTM

対照学習Contrastive Learning関連する組の表現を近づけ、比較対象の組とは区別できるように学ぶ方法。
使う場面
同じ写真を別々に切り出した画像を関連する組として、画像の特徴表現を学習する。
確認ポイント
何を関連する組とし、何と区別するかで学べる性質が変わります。自己教師あり学習だけでなく、ラベルを使う方式もあります。

参考:Chen et al.: A Simple Framework for Contrastive Learning of Visual Representations / Khosla et al.: Supervised Contrastive Learning

画像・音声・動画45語

つくる、読み取る、編集する技術。

Generate Mediaメディア生成Google AI Studioで画像や音声などを生成する機能群の総称。
使う場面
Googleの環境で画像・音声生成を試すとき。
確認ポイント
使える機能や対応モデルは変更される場合があるため、公式画面での確認が役立ちます。
Nano BananaGemini 2.5 Flash ImageGoogleの画像生成・編集モデルの呼び名。初代はGemini 2.5 Flash Imageを指します。
使う場面
画像生成や部分編集を行うとき。
確認ポイント
シリーズ全体の呼び名として使われることもあります。Pro・2・2 Liteを区別し、実際に選択しているモデルを確認します。

参考:Google:画像生成モデル

SynthIDGoogle DeepMind watermarkingGoogle DeepMindが開発した、AI生成コンテンツに電子透かしを埋め込み、識別に役立てる技術。
使う場面
画像がAI生成かどうかを判別する話題で出てくる場面。
確認ポイント
対応する生成物・検出手段には条件があります。透かしが検出されなかったことだけで、人が作ったとは判断できません。

参考:Google DeepMind:SynthID

C2PAContent provenance standardコンテンツの作成元や編集履歴などを、署名付きの来歴情報として扱うための技術標準。
使う場面
生成画像の出所や編集履歴を確認したいとき。
確認ポイント
来歴の検証と、内容の真偽・権利の確認は別です。来歴情報は失われる場合があり、記録がないことだけで本物とも偽物とも判断できません。

参考:C2PA公式FAQ

透かしWatermark画像などに付ける、出所や権利、AI生成であることなどを示す目印。見える方式と見えない方式があります。
使う場面
生成画像を公開・利用する前の確認時。
確認ポイント
仕様やオン/オフの可否はサービスで異なる場合があるため、利用前に確認すると安全です。
セーフティフィルターSafety Filter不適切な入力・出力を制限する安全機構。
使う場面
生成が拒否された・止められたと感じたとき。
確認ポイント
表示された理由と利用条件を確認し、許可される内容かを見直します。誤判定が疑われる場合は、提供元の案内や問い合わせ先を確認します。
画像編集Image Editing元の画像の一部や全体について、内容・色・構図などを修正する操作。AIでは指示文や選択範囲を使うことがあります。
使う場面
全体は良いが一部だけ直したいとき。
確認ポイント
編集の精度や対応範囲はツールで異なる場合があるため、用途に合うか確認すると安心です。
商用利用確認Commercial Use Check生成画像を仕事で使ってよいかを事前に確かめること。
使う場面
制作物を納品・販売する前。
確認ポイント
利用するサービス・プランの規約、入力素材の権利、生成物に含まれる第三者の権利、納品先の条件を確認します。確認日も残しておくと後で見直せます。
拡散モデルDiffusion Modelノイズから少しずつ像を整える考え方を使う、画像生成モデルの代表的な方式。
使う場面
画像が段階的に生成される仕組みや、設定項目の意味を理解するとき。
確認ポイント
画像生成AIがすべて同じ方式とは限らず、サービスの画面から内部方式を断定しないようにします。
シードSeed生成時のランダムな初期状態を決めるために使う値。
使う場面
同じ構図に近い結果を再現しながら、指示を少しずつ調整したいとき。
確認ポイント
同じ値でも、モデル・設定・実行環境が変われば完全に同じ結果になるとは限りません。
アスペクト比Aspect Ratio画像や画面の、横幅と高さの比率。16:9や1:1のように表します。
使う場面
ブログのアイキャッチ、SNS、スライドの画像を作るとき。
確認ポイント
比率と解像度は別です。掲載枠の比率に合わせ、切り抜かれて困る文字や顔を端へ寄せすぎないようにします。
インペインティングInpainting画像の指定した範囲を、周囲とつながるように生成・補完する編集方法。
使う場面
背景の一部や写り込んだ物など、限られた範囲を直すとき。
確認ポイント
対象範囲の指定方法はツールで異なります。境界や影、周辺の文字などに不自然な変化がないか確認します。
OCROptical Character Recognition画像やスキャンした書類に写る文字を読み取り、文字データに変換する技術。
使う場面
紙の資料、画像内の表、スクリーンショットの内容を取り出すとき。
確認ポイント
文字の認識と、意味や表の構造の理解は別です。数字・記号・読み取り順は、元画像と照らし合わせます。
テキストから画像生成Text-to-Image場面や見た目を文章で指定して、画像を作ること。
使う場面
「雨上がりの公園を水彩画で」と入力し、挿絵の案を作る。
確認ポイント
構図や文字の綴りまで、指示どおりになるとは限りません。公開前に細部を確認します。

参考:Hugging Face Diffusers: Text-to-image

画像から画像生成Image-to-Image元の画像を手掛かりに、見た目や内容を変えた画像を作ること。
使う場面
自分の部屋の写真をもとに、壁の色を変えた案を作る。
確認ポイント
元画像の細部や人物の特徴が変わる場合があります。残したい要素を指定し、結果を見比べます。

参考:Hugging Face Diffusers: Image-to-image

アウトペインティングOutpainting画像の外側に続きを描き足し、画面の範囲を広げる生成編集。
使う場面
縦長写真の左右に背景を足し、横長バナーの素材にする。
確認ポイント
描き足した部分は実際に写っていた景色ではありません。画像の内側を埋めるインペインティングと区別します。

参考:Hugging Face Diffusers: Outpainting

ネガティブプロンプトNegative Prompt生成物に出してほしくない要素を伝えるための指定。
使う場面
画像生成で「文字、ロゴ」を除外項目に入れ、背景素材を作る。
確認ポイント
対応していないモデルもあり、指定した要素を必ず排除できるわけではありません。

参考:Hugging Face Diffusers: Text-to-image

ControlNetControlNet輪郭・奥行き・人の姿勢などを示す画像を使い、生成画像の構造を誘導する仕組み。
使う場面
人物のポーズを示す骨格図を使い、同じ構えのイラストを作る。
確認ポイント
使う制御画像と対応モデルを合わせます。構造を指定しても、顔や細部まで同一になるとは限りません。

参考:Hugging Face Diffusers: ControlNet

CFG(分類器なしガイダンス)Classifier-Free Guidance拡散モデルで、条件あり・条件なしの予測を組み合わせ、文章などの条件へ生成を近づける方法。
使う場面
対応する画像モデルでCFGの強さを変え、指示の反映と絵の自然さを比べる。
確認ポイント
値を上げれば必ず良くなるわけではなく、画像の乱れや多様性の低下が起きることがあります。

参考:Classifier-Free Diffusion Guidance

デノイズ強度Denoising Strength拡散方式の画像編集で、元画像に加えるノイズなどを通じて変更の大きさを調整する設定。
使う場面
下絵の構図を残したいとき、強度を低めから試して仕上がりを比べる。
確認ポイント
一般に高いほど元画像から離れやすくなります。尺度や効き方は実装によって違います。

参考:Hugging Face Diffusers: Image-to-image

超解像Super-Resolution低い解像度の画像から細かな模様などを推定し、より高い解像度の画像を作る技術。
使う場面
小さい挿絵を拡大し、輪郭や質感を整える。
確認ポイント
AIが補った細部は実物と一致するとは限りません。読めない文字や証拠画像の内容を確定する用途には注意が必要です。

参考:ESRGAN: Enhanced Super-Resolution Generative Adversarial Networks

画像セグメンテーションImage Segmentation画像を画素単位で分け、人物・背景などの領域を取り出す処理。
使う場面
人物の領域だけを選び、背景を差し替える編集用のマスクを作る。
確認ポイント
物体を四角い枠で囲む物体検出とは異なります。髪や透明な物体の境界は確認が必要です。

参考:Hugging Face Tasks: Image Segmentation

物体検出Object Detection画像の中にある物体の種類と位置を見つける処理。位置は四角い枠などで示します。
使う場面
棚の写真から箱を見つけ、数を数える作業を補助する。
確認ポイント
重なった物体や小さい物体は見落とすことがあります。検出結果だけで正確な在庫数を確定しないようにします。

参考:Hugging Face Tasks: Object Detection

深度推定Depth Estimation画像などから、各部分がカメラからどの程度離れているかを推定する処理。
使う場面
写真の手前と奥を分け、背景ぼかしや画像生成の構図制御に使う。
確認ポイント
前後関係だけを出す相対深度と、距離を出す絶対深度があります。すべての結果がメートル単位ではありません。

参考:Hugging Face Tasks: Depth Estimation

姿勢推定Pose Estimation画像や動画から、肩・ひじ・ひざなどの位置を推定して体の姿勢を表す処理。
使う場面
撮影したダンス動画から骨格の動きを取り出し、アニメーションの参考にする。
確認ポイント
服や物体で隠れた関節は誤推定しやすくなります。人物の身元や気持ちを特定する技術ではありません。

参考:Google MediaPipe: Pose landmark detection guide

画像キャプション生成Image Captioning画像に何が写っているかを説明する文章を自動で作る処理。
使う場面
商品写真に「白い机の上に置かれた青いマグカップ」という説明案を付ける。
確認ポイント
画像内の文字を読むOCRとは目的が違います。見えていない事情や物体を説明に足していないか確認します。

参考:Hugging Face Tasks: Image-to-Text

画像質問応答Visual Question Answering画像と質問を受け取り、画像の内容をもとに回答する処理。
使う場面
料理写真を示して「皿は何枚ありますか」と質問する。
確認ポイント
小さな文字や細かな数の読み取りは誤ることがあります。画像にない情報まで分かるわけではありません。

参考:Hugging Face Tasks: Visual Question Answering

テキストから動画生成Text-to-Video文章で場面や動きを指定して、動画を作ること。
使う場面
「桜の花びらがゆっくり舞う」と指定し、短い映像の案を作る。
確認ポイント
物の動きや時間のつながりが不自然になることがあります。音声も生成されるかはモデルによって違います。

参考:Hugging Face Diffusers: Video generation

画像から動画生成Image-to-Video静止画を手掛かりに、被写体やカメラが動く動画を作ること。
使う場面
自作の風景画をもとに、水面が揺れる映像を作る。
確認ポイント
元画像から動きを推測して作るため、実際の出来事を再現した記録ではありません。

参考:Stability AI: Stable Video Diffusion Image-to-Video Model Card

フレーム補間Frame Interpolation動画の二つのコマの間に入る画像を推定して作る処理。
使う場面
動きのコマ数を増やして、スローモーションをなめらかに見せる。
確認ポイント
新しいコマは推定結果です。速い動きや物体の重なりでは、輪郭の乱れが生じることがあります。

参考:FILM: Frame Interpolation for Large Motion

時間的一貫性Temporal Consistency動画の時間が進んでも、物の形・人物の特徴・動きなどが自然につながる性質。
使う場面
生成動画で、歩く人物の服の色が途中で変わっていないか確認する。
確認ポイント
一枚の画像がきれいでも、動画全体が自然とは限りません。連続再生で変化を確認します。

参考:Hugging Face Diffusers: Video generation

リップシンクLip Synchronization映像の口の動きと、話している音声のタイミングを合わせること。
使う場面
許可を得た出演者の教材動画を別言語に吹き替え、口の動きを調整する。
確認ポイント
実在する人が話していない内容を話したように見せられます。本人の許可や合成であることの表示を確認します。

参考:A Lip Sync Expert Is All You Need for Speech to Lip Generation In The Wild

音声認識Automatic Speech Recognition話し声を読み取り、発話内容を文字に変換する技術。
使う場面
会議の録音から文字起こしの下書きを作る。
確認ポイント
固有名詞・数字・同時発話は誤りやすいため、重要箇所は録音と照合します。別言語へ訳す音声翻訳とは異なります。

参考:Hugging Face Tasks: Automatic Speech Recognition

音声合成Text-to-Speech文字で書かれた内容を、人が話すような音声に変換する技術。
使う場面
案内文を音声にして、画面を見なくても聞けるようにする。
確認ポイント
人名の読み方やアクセントは確認します。自然な声で読まれていても、文章の内容が正しいとは限りません。

参考:Hugging Face Tasks: Text-to-Speech

話者分離Speaker Diarization録音のどの時間帯に誰が話したかを、話者A・話者Bなどに分ける処理。
使う場面
二人のインタビューの文字起こしに、話者ごとのラベルを付ける。
確認ポイント
通常は声を区別する処理で、実名を特定するものではありません。複数人の声が重なると誤りやすくなります。

参考:Google Cloud: Detect different speakers in an audio recording

音声区間検出Voice Activity Detection音声の中で、人が話し始めた箇所や話し終わった箇所を見つける処理。
使う場面
音声チャットで、発話が終わったらAIの応答を開始する判断に使う。
確認ポイント
話の内容を文字にする処理ではありません。短い間を発話の終了と誤認する場合があります。

参考:Google Cloud: Voice activity events and timeouts

ボイスクローニングVoice Cloning見本の録音から声の特徴を捉え、その人に似た声で新しい音声を作る技術。
使う場面
本人の許可を得て、本人の声に似た教材ナレーションを作る。
確認ポイント
声の持ち主の同意や利用範囲を確認します。本人が実際に発言した音声だと誤解されない表示も重要です。

参考:Transfer Learning from Speaker Verification to Multispeaker Text-To-Speech Synthesis

声質変換Voice Conversion入力された話し声の内容を保ちながら、別の声の特徴へ変える処理。
使う場面
自分で録音したせりふを、利用許可のあるキャラクター声へ変換する。
確認ポイント
文字から読み上げる音声合成とは入力が違います。内容や抑揚まで完全に保たれるとは限りません。

参考:AUTOVC: Zero-Shot Voice Style Transfer with Only Autoencoder Loss

強制アライメントForced Alignment音声と、その発話内容を記した文章を対応付け、単語などの開始・終了時刻を推定する処理。
使う場面
確定済みの字幕原稿に、録音に合う表示時刻を付ける。
確認ポイント
文字起こしを一から作る音声認識とは違います。原稿と実際の発話が食い違うと、時刻がずれる場合があります。

参考:PyTorch Audio: Forced Alignment with Wav2Vec2

プロソディProsody声の高さ・強弱・速さ・間など、話し方の調子を作る要素。
使う場面
音声合成で重要な言葉をゆっくり読み、文の区切りに間を入れる。
確認ポイント
同じ文章でも話し方で印象が変わります。調整できる要素や指定の効き方は音声モデルによって違います。

参考:W3C SSML 1.1: prosody Element

音源分離Source Separation複数の音が混ざった録音から、声や楽器などの音を分けて取り出す処理。
使う場面
利用許可のある楽曲から歌声と伴奏を分け、編集用素材を作る。
確認ポイント
取り出した音に別の音が残ったり、音質が変わったりします。話者にラベルを付ける話者分離とは別の処理です。

参考:Music Source Separation in the Waveform Domain

音声強調Speech Enhancement話し声を聞き取りやすくするため、背景雑音や残響などを抑える処理。
使う場面
録音した解説音声の空調音を弱め、聞き取りやすさを改善する。
確認ポイント
処理を強めると声の一部まで失われることがあります。元の録音を残し、聞き比べて確認します。

参考:Real Time Speech Enhancement in the Waveform Domain

トラブル・運用13語

困ったときの切り分けと、安定して動かす工夫。

429エラーError 429リクエストの回数や量などの制限に達したときに返されるHTTPエラー。
使う場面
連続で使ってエラー表示が出たとき。
確認ポイント
エラー本文で原因を確認します。待機が必要な制限と、残高・割り当て上限の問題では対処が異なります。案内された再試行間隔を守ります。
キャッシュCache一度取得・計算したデータを保存し、次の処理で再利用する仕組み。
使う場面
古い表示が残る・更新が反映されないとき。
確認ポイント
ブラウザのキャッシュと、AIのプロンプトキャッシュは別です。削除する場合は、対象と失われるデータを確認します。
セッションSessionログイン状態などを維持し、一連の操作を同じ利用者のものとして扱うための仕組み。
使う場面
急にログアウトされた・操作が途切れたとき。
確認ポイント
期限切れやCookieの設定などで状態が失われることがあります。未保存の内容を控えたうえで、再ログインなどを試します。
ブラウザ翻訳Browser Translationブラウザがページを自動で訳す機能。
使う場面
画面表示が崩れる・ボタンが効かないとき。
確認ポイント
自動翻訳が原因で不具合が出る場合があり、オフにすると直ることがあります。
タイムアウトTimeout設定した時間までに接続や応答が進まず、待機を打ち切ること。
使う場面
AI APIの応答を長く待ち続けないよう、待ち時間の上限を設定するときに使います。
確認ポイント
待機を打ち切っても、相手側の処理が止まったとは限りません。再実行前に処理の状態や重複の影響を確認します。

参考:AWS: Set client timeouts

リトライRetry一度失敗した通信や処理を、条件に応じてもう一度試すこと。
使う場面
一時的な通信障害でAI APIの呼び出しに失敗した際、間隔を空けて再度試すときに使います。
確認ポイント
入力の誤りなど、繰り返しても直らない失敗もあります。回数の上限を決め、送信や更新の二重実行を防ぎます。

参考:AWS: Control and limit retry calls

指数バックオフExponential Backoff再試行のたびに待ち時間を一定の倍率で長くし、連続したリクエストを抑える方法。
使う場面
APIが混雑しているときに、すぐ連打せず間隔を広げながら再試行するときに使います。
確認ポイント
待ち時間と再試行回数には上限を設けます。少しランダムなずれを加えると、多数の利用者の再試行が同時に集中するのを抑えられます。

参考:AWS: Retry with backoff pattern

ログLogシステムで起きた出来事や処理結果を、時刻などとともに残した記録。
使う場面
AI APIが失敗した時刻、要求の識別子、エラー内容を調べ、原因を絞り込むときに使います。
確認ポイント
会話履歴や英語学習の間違いログとは用途が異なります。秘密鍵や個人情報を不用意に記録しないようにします。

参考:OpenTelemetry: Logs

サービス名16語

モデル・アプリ・プランの違いを知る。

ChatGPTby OpenAI文章・画像・音声などを使ってAIと対話し、調査や制作を進めるサービス。
使う場面
質問、要約、下書き、画像理解、制作支援などを一つの入口から行いたいとき。
確認ポイント
利用できる機能はプランや画面で異なる場合があるため、目的と現在の公式表示を合わせて確認します。
Grok Imagine画像・動画生成Grokの画像・動画生成機能。
使う場面
Grokで画像や動画を作りたいとき。
確認ポイント
生成上限や仕様は変わる場合があるため、利用前に最新の条件を確認すると安心です。
Google AI Studioby GoogleGoogleのAIモデルを試し、プロンプトやAPIを使った開発を進めるための環境。
使う場面
Geminiや画像生成を手軽に試すとき。
確認ポイント
画面での試用とAPI利用の条件は分けて確認します。モデル・機能によって無料枠や課金条件が異なります。
Geminiby GoogleGoogleのAIモデル群の名称であり、対話型アプリの名称にも使われます。
使う場面
Googleのモデルを選ぶ・比較するとき。
確認ポイント
アプリ名・モデル名・契約プランを区別します。同じGeminiでも、利用する入口やモデルで機能・料金が変わります。
Nano Banana ProGemini 3 Pro ImageGoogleの画像生成・編集モデル、Gemini 3 Pro Imageの呼び名。
使う場面
より高品質な画像生成や編集を行うとき。
確認ポイント
Proという名称だけで用途への適性は決まりません。利用場所の料金・上限と、必要な文字表現や編集の結果を確かめます。

参考:Google:画像生成モデル

Claudeby AnthropicAnthropicのAIモデル群と、それらを使う対話型サービスの名称。
使う場面
文章作成や読み込み作業を任せたいとき。
確認ポイント
機能やモデルは更新される場合があるため、用途に合うか最新情報で確認すると安心です。
Claude Codeコード支援Claudeを使ってコーディングを支援するツール。
使う場面
開発作業をAIに手伝ってもらうとき。
確認ポイント
実行できる操作の範囲を理解し、内容を確認しながら使うと安全です。
Codexby OpenAIコードの読解・生成・修正・テストなど、開発作業を支援するOpenAIのAIエージェント。
使う場面
コードの生成や修正を任せたいとき。
確認ポイント
実行できる操作や権限は利用環境で異なります。変更内容とテスト結果を確認し、必要なレビューを行います。

参考:OpenAI:ChatGPT Work

ChatGPT Workby OpenAI資料や接続したアプリを使い、文書・表・スライドなどの成果物づくりを進めるChatGPTの作業環境。
使う場面
資料を読み比べながら、確認工程を挟んで文書などを仕上げたいとき。
確認ポイント
提供状況や使える機能は、プラン・組織の設定・利用環境で確認します。共有や外部操作を含む作業は、対象と内容を確かめます。

参考:OpenAI:ChatGPT Work

Grok 4.5Grok model / APIGrokのモデル世代を示す名称の一つ。サービスの契約プラン名とは別です。
使う場面
対応する入口、APIのモデル名、料金や上限を確認するとき。
確認ポイント
現在選べるモデルと正式なAPIモデルIDを公式一覧で確認します。月額プランとAPIの利用料金は分けて考えます。

参考:Cursor:Grok 4.5の発表

Nano Banana 2Gemini 3.1 Flash ImageGoogleの画像生成・編集モデル、Gemini 3.1 Flash Imageの呼び名。
使う場面
文字入り画像、バナー、図解、画像編集などを試したいとき。
確認ポイント
利用場所によって料金・無料枠・解像度・上限が異なる場合があるため、入口ごとの条件を確認します。

参考:Google:画像生成モデル

Nano Banana 2 LiteGemini 3.1 Flash Lite ImageGoogleの画像生成・編集モデル、Gemini 3.1 Flash Lite Imageの呼び名。
使う場面
まず低コストで試す場合や、用途に合う画像モデルを比較するとき。
確認ポイント
Lite・通常版・Proでは解像度や参照画像などの条件が異なるため、料金だけでなく用途も合わせて選びます。

参考:Google:画像生成モデル

言語・語学14語

文章を扱う技術と、自分で学ぶための使い方。

AI英語学習AI-assisted English Learning英会話・英作文・単語・復習にAIの対話や添削を取り入れる学習方法。
使う場面
一人でも出力とフィードバックを繰り返したいとき。
確認ポイント
AIの例文や添削を写すだけで終わらせず、自分で作る、理由を確認する、別の場面で使い直す流れが重要です。
AI英作文添削AI Writing Feedback自分で書いた英文をAIに示し、文法・語彙・自然さの改善案と理由を得る使い方。
使う場面
英作文の誤りを直し、同じ表現を自分で書き直したいとき。
確認ポイント
提案が意図や場面に合うとは限らないため、修正理由を確認し、採用する表現を自分で選びます。
AI英会話練習AI Conversation Practiceテキストや音声でAIと対話し、自分の言葉を出す回数を増やす練習。
使う場面
相手がいない時間にも会話練習を続け、言えなかった表現を回収したいとき。
確認ポイント
会話を続けるだけでなく、重要な誤りを短く直し、次の応答で使い直すと定着につながります。
AI発音練習AI Pronunciation Practice音読を音声入力し、聞き取られ方や改善点を手掛かりに発音を練習する方法。
使う場面
自分の発音が伝わるか確かめ、苦手な音やリズムを繰り返したいとき。
確認ポイント
音声認識の成否だけで発音の良し悪しを決めず、例音声との比較や実際の会話も組み合わせます。
AI単語復習AI Vocabulary Review単語の意味を思い出し、自作例文の添削や復習問題へAIを使う方法。
使う場面
単語帳で覚えた語彙を、英作文や英会話で使える形へ移したいとき。
確認ポイント
AI例文を読むだけでなく、先に自分で意味や例文を出してから確認する順序が重要です。
間違いログError Log添削で見つかった誤りを分類し、後日もう一度使うために残す記録。
使う場面
同じ文法・語彙・不自然な表現を繰り返さないようにしたいとき。
確認ポイント
修正文だけでなく、自分の誤り、理由、使いたい表現を残し、時間を空けて再回答すると復習になります。
アクティブリコールActive Recall / Retrieval Practice答えを先に見ず、自分の記憶から思い出して答える学習方法。
使う場面
覚えた単語や表現を、実際に取り出せるか確かめるとき。
確認ポイント
AIに問題を作らせたら、解答を見る前に自分で答えます。答え合わせで誤りを確認し、後日もう一度取り組みます。
間隔反復Spaced Repetition同じ内容を、一度に詰め込まず時間を空けて繰り返す学習方法。
使う場面
覚えた単語や間違えた表現を、忘れにくくしたいとき。
確認ポイント
適した間隔は、覚えやすさや必要な保持期間で変わります。思い出せたかを見ながら、次の復習時期を調整します。
機械翻訳Machine Translationある言語の文章を、コンピューターで別の言語の文章へ変換する処理。
使う場面
日本語の案内文を英語へ訳し、伝わり方を人が確認する。
確認ポイント
自然な文章でも、否定・数字・敬意の度合いが変わることがあります。重要な箇所は原文と照合します。

参考:Hugging Face Tasks: Translation

固有表現抽出Named Entity Recognition文章から人名・組織名・地名・日付などを見つけ、種類を付ける処理。
使う場面
イベント案内から日時や会場名を取り出し、確認用の一覧にする。
確認ポイント
同じ語でも文脈で種類が変わります。個人情報の削除に使う場合、抽出漏れがないか別に確認します。

参考:Hugging Face Tasks: Token Classification

感情分析Sentiment Analysis文章に表れた評価や感情を、肯定的・否定的・中立などに分類する処理。
使う場面
商品レビューを評価の傾向で分け、よくある不満を読む手掛かりにする。
確認ポイント
皮肉や前後の文脈で誤る場合があります。書き手の内心を直接読み取るものではありません。

参考:Hugging Face Tasks: Text Classification

テキスト分類Text Classification文章の内容などに応じて、決められたカテゴリを付ける処理。
使う場面
問い合わせを「配送」「返品」「使い方」に分け、担当者の確認先を振り分ける。
確認ポイント
複数の話題を含む文章もあります。カテゴリの定義をそろえ、判断しにくいものを人へ回す設計にします。

参考:Hugging Face Tasks: Text Classification

自動要約Automatic Summarization文章の重要な情報を残しながら、短い文章へまとめる処理。
使う場面
長い議事録から決定事項と未解決の点を短くまとめる。
確認ポイント
元の文を抜き出す方式と、言い換えて生成する方式があります。重要条件の欠落や、原文にない内容の追加を確認します。

参考:Hugging Face Tasks: Summarization

テキスト平易化Text Simplification意味をできるだけ保ち、難しい言葉や複雑な文構造を読みやすく言い換える処理。
使う場面
専門用語の多い案内を、初めて読む人にも分かる文章へ書き換える。
確認ポイント
要点を削って短くする要約とは目的が異なります。条件や例外が消えていないか確認します。

参考:Optimizing Statistical Machine Translation for Text Simplification

NEXT / 理解を深める

言葉の先を、
読んでみる。

仕組みや選び方をもっと知りたいときは、気になるテーマの記事へ。

説明の誤りや、追加してほしい言葉があれば。

内容を確認し、用語集の改善に役立てます。モデル名・料金・提供条件は変わるため、利用時は公式情報もご確認ください。

お問い合わせ