この記事を読むことで、今話題のQwenを駆使しながら自身の考えや活動範囲を広げることができるようになります。非常に多種多様な機能が備わっていて、活用しながらワクワクできる生成AIです。知識が一切ない人でも理解できるようなわかりやすい内容となっています。
興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
▶︎Qwenを理解し始める前に
Qwenを理解し始める前に、Qwen以外の優秀な生成AIについて共有します。ここではGrok、Google AI StudioのGemini、そしてDeepSeekについてです。
Grokとは、Xで簡単に活用することができる生成AIになります。リアルタイムの情報を瞬時に表示したり、投稿文をその場で分析できる強みがあります。競合の生成AIにはない機能です。さらに画像生成の精度が非常に高いです。僕が活用してきた中では最高品質の画像が出力できると思っています。以下の記事で、現在のGrokについてゼロから学び始めることができます。
Google AI Studioでは、複数の有料級の高性能なモデルを実験的に活用できる優れたツールです。たくさんのモデルを選択できるという点では、今回の記事で共有するQwenと似ています。しかしGoogle AI Studioは全て英語ということもあり、少し複雑です。以下の記事から学ぶことで、複雑だと感じる人でも日常的に活用することができるようになります。
同じ中国の生成AIであるDeepSeekも、完全に無料の優れたモデルです。なぜ世間で話題になったのか、どのような機能がありどのような出力がされるのかについては、以下の記事で全て学ぶことができます。活用例もまとめているので参考になる部分が多いはずです。
▶︎プロンプトの能力を飛躍的に高める(前編後編合わせて34万字越えの大作です)
プロンプトの能力を飛躍的に高め、未来を創造する方法をまとめた記事を共有します。
以下の記事を読むことで、思考を拡張することができ、ユーザー自身に特化した出力内容を得ることができるようになります。日常で起きる問題が解決し、考えがまとまり、創造力も広がります。生成AIを「真の思考のパートナー」にすることができる、どこにも流れていない革新的な内容です。完全オリジナルのプロンプトを合計64個活用し、入力と出力について徹底解説しています。
「プロンプトに関する知識を身につけて自身を成長させたいと思っている人」や「主体的に人生を歩んでいきたい人」、「社会や仕事の変化に追われるのではなく自分から変化を作り出す楽しさを実感したい人」は、こちらのリンクをクリックしてご覧ください。
この記事ではGoogle AI StudioのGeminiを活用していますが、全ての生成AIで応用できる考え方です。間違いなく、一読して損はありません。
では本題に入っていきましょう。
▶︎Qwenを学ぶ①:どんな生成AI?
最初の章では「Qwenとはどんな生成AIなのか」について共有していきます。この章を見ることで、Qwenを知らない人でも「Qwenとは何か」を理解することができます。
◼︎Qwen(クウェン)とは
Qwen(クウェン)は、Alibaba Cloud(アリババ)が開発したオープンソースの生成AIです。テキスト生成、対話、質問応答、コード生成、データ解析など、非常に多くのタスクに対応可能です。2023年4月に「通义千问(Tongyi Qianwen)」として初公開され、同じ年の9月に中国政府の承認を得て正式にリリースされました。
◼︎Qwenのビジョン
✓以下がQwenのビジョンになります
AGI (Artificial General Intelligence)の実現を追求し、オープンソースと多機能なジェネラリストモデルを通じて、人々の日常生活や仕事を支援する包括的で革新的なAIエコシステムを構築する。
Qwenについてから、内容をまとめたものになります。
◼︎Qwenの5つの特徴
5つの特徴をわかりやすくまとめました。
◻︎特徴その1:オープンソース
Qwenは100以上のモデルがオープンソースとして公開されています。また2025年3月時点で、公開されているオープンソースの累計ダウンロード数が4000万回を超えています。研究者や開発者が自由に利用や改良をすることができ、AIの民主化に貢献しています。
◻︎特徴その2:マルチモーダルな機能
テキスト処理だけではなく、画像や音声を含むデータを処理することができるのが強みです。たとえば、Qwen2-VLモデルでは、20分以上の長さの動画を解析して内容を要約したり、質問に答えたり、手書きのメモや複雑な図表から文字を読み取ることもできます。
またこの記事では共有していませんが、Qwen-Audioモデルは人の声だけでなく環境音(例えば鳥のさえずりや車の騒音)を認識し、状況を説明することができます。単に言語を生成する従来のモデルとは異なり、視覚や聴覚を通じて現実世界を理解し、人間のように情報を処理する汎用性を備えています。
◻︎特徴その3:多言語に対応
英語、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、アラビア語、ロシア語、韓国語、日本語、タイ語、ベトナム語など、約29言語以上をサポートしています。Qwen2モデル以降では、複数言語の混在を抑制し、多くの人に快適に活用してもらえるようなモデルへと進化しています。翻訳や多文化コミュニケーションで高い実用性を発揮します。
☐特徴その4:長文処理能力が高い
Qwen2以降、最大128Kトークンのコンテキストを扱えるようになりました。128Kトークンの凄さをわかりやすくお伝えすると、「中編小説2~3冊分や10時間の会話を一度に把握して、質問に答えるレベル」となります。長文の文章生成や複雑な質問応答に適応していることが理解できます。さらにQwen2.5-Turbo(この記事で詳細を共有します)では、100万トークンまで処理をすることができます。長文タスクでの実用性が飛躍的に向上しています。長い文脈を維持した対話や解析を行うことも非常に得意です。
◻︎特徴その5:安全性の高さ
Qwenは多くの人が安心して活用できる設計が施されています。Jailbreakテストという厳しいチェックで、悪い質問(例えば違法な内容やプライバシー侵害)に対しても「できません」と答えられることが証明されています。特にQwen2-72B-Instructモデルは、競合モデルと比較しても有害な回答を出力しないことが実証されています。(違法行為の出力0%、詐欺関連の出力2.41%、プライバシー関連の出力2.47%)。ポルノグラフィー分野で課題が残っているようですが、Qwen2.5モデルに進化した今もなお、安全性の向上に力を注いでいます。
◼︎注目されている2つのモデル
次に、Qwenの注目されている2つのモデルについて紹介します。ひとつはQwen2.5-Maxモデル、そしてもうひとつは2025年3月6日に発表されたQwQ-32Bモデルです。
☐Qwen2.5-Max
Qwen2.5-Maxは20兆トークン以上を用いて事前学習し、教師ありファインチューニング(SFT)と人間のフィードバックによる強化学習(RLHF)で事後学習された、大規模なMoE(Mixture-of-Experts)モデルです。
☑︎競合モデルとの比較
以下は、ベンチマークの評価を競合と比較したグラフになります。DeepSeek V3やGPT-4o、Claude-3.5-Sonnetなどの最先端モデルと比較しています。Arena-Hard、LiveBench、LiveCodeBench、GPQA-Diamondなどにおいて優れた結果を出していることがわかります。全てがトップレベルとは言わないまでも、競合に引けを取りません。

☑︎用語の解説
分かりにくい用語の意味を以下にまとめました。
✓わかりにくい用語
・教師ありファインチューニング(SFT):Supervised Fine-Tuningが正式名称。AIモデルに「正解データ」を与えて、特定のタスクで性能を向上させる方法のこと。「この質問にはこの答えが正しい」と教えることで、モデルがより正確に回答できるよう調整します。先生が生徒に問題と答えを教えて練習させるような感じです。
・人間のフィードバックによる強化学習(RLHF):Reinforcement Learning from Human Feedbackが正式名称。「この回答は良い/悪い」というような人間の評価をもとにAIを強化する方法のこと。モデルが出力後に人間がフィードバックを与え、フィードバックをもとにモデルが「良い回答」を増やすよう調整します。コーチが選手のプレーを見てアドバイスをし、上達させるような感じです。
・MoE(Mixture-of-Experts):複数の「専門家(エキスパート)」と呼ばれる小さなAIモデルを組み合わせた構造を持つモデルのこと。タスクに応じて最適な専門家を選んで処理することができます。
☐QwQ-32B
QwQ-32Bは、パラメータ数は320億(32B)と比較的コンパクトであるにも関わらず、総パラメータが6710億のDeepSeek-R1に匹敵する性能を誇るモデルになります。
☑︎コンパクトなのにパワフルな理由
なぜコンパクトなパラメータであるにも関わらず、DeepSeekの高性能モデルに負けない性能を実現できたのでしょうか。
まず、QwQ-32Bモデルはすでに広範囲の知識を学習済みです。なので、もともと「世界についての幅広い理解」があります。
次に、段階的な強化学習(RL)です。はじめに数学やコーディングに特化した強化学習を行い、その後に一般能力を高める強化学習を追加しています。「正解を明確に判定できる仕組み」を導入し、モデルを段階的にブラッシュアップしています。
さらに外部のツール(検索エンジンや計算ツールなど)によってフィードバックを得ながら推論を修正する「エージェント機能」を統合することで、推論過程をより強化しています。単に「覚えたことを吐き出す」だけではありません。そのため、より高い正答率と汎用性を実現することができています。
これが、QwQ-32Bモデルがコンパクトなのにパワフルな理由です。
☑︎競合モデルとの比較
以下は、ベンチマークの評価を競合と比較したグラフになります。QwQ-32Bモデルを見てみると、AIME24(数学分野)では79.5点を獲得し、DeepSeek-R1の79.8点に並ぶ高水準であることがわかります。またLiveCodeBench(コーディング能力
)では63.4点で、DeepSeek-R1の65.9点をわずかに下回るものの、他モデルを上回る結果となっています。さらにBFCL(多言語・多分野評価など)では66.4点という評価を獲得しています。DeepSeek-R1の60.3点を超え、その他のモデルと比較しても優れていることがわかります。

コンパクトなモデル規模にもかかわらず、数学やコーディング、言語タスクなどの幅広いベンチマークで、DeepSeek-R1の性能に迫るか、上回る性能だということがわかります。
▶︎Qwenを学ぶ②:アカウントの登録をする
さっそく、Qwenを活用し始めましょう。
◼︎アクセスする
Qwenはスマホのアプリがありません。ウェブを経由して活用することになります。以下のリンクからQwenのチャットにアクセスすることができます。
以下がチャットの画面になります。

これでアクセスは完了です。しかしこれだけではまだ活用することができません。活用できるようにするためにはアカウントを登録する必要があります。
◼︎アカウントを登録する
まず最初にサインアップをクリックします。

クリックすると、以下の画面が表示されます。

ここからはGoogleアカウントを持っていない場合と持っている場合で、登録方法が異なります。それぞれの方法についてわかりやすくまとめました。
◼︎Googleアカウントを持っていない場合
Googleアカウントを持っていない場合は、以下の項目に名前、メールアドレス、パスワードを入力します。

次に、利用規約とプライバシーポリシーの項目にチェクマークをつけ、アカウントを作成をクリックします。

クリック後、以下の画面が表示されると共に、登録したメールアドレス宛にメールが届きます。

届いたメールを確認します。メールは以下のように届きます。Active My Accountをクリックして登録をしていきます。

これでアカウントの登録が完了です。登録した名前がチャットのホーム画面に反映されます。
◼︎Googleアカウントを持っている場合
Googleアカウントを持っている場合は、Googeで続けるをクリックします。

次に、使用するアカウントをクリックします。

次へをクリックします。

クリック後、「ログインしました」というテキストが表示されます。これでアカウント登録は完了です。Googleアカウントがあると非常に簡単に登録を進めることができます。
▶︎Qwenを学ぶ③:覚えておくべき簡単な操作方法
この章では、Qwenのホーム画面から活用できる「覚えておくべき簡単な操作方法」を共有します。操作方法はどれも非常に簡単です。必要な項目だけ確認し、実際に使えるようにしましょう。
◼︎回答を出力してもらう
まず、テキスト入力欄に質問を入力していきます。

入力後、右側にある矢印のマークをクリックすることで、質問内容の回答が出力されます。

以下のような感じです。

この形式が生成AIの基本的な形式となります。
◼︎活用するモデルを変更する
活用するモデルを変更する際は、左上のモデルの名称をクリックします。

クリックすると、複数のモデルが表示されます。ここに表示されているモデルは、全て無料で活用可能です。

2025年3月上旬の時点で、8つのモデルを活用することができます。
なお一時的なチャット機能を活用することで、チャットの履歴を残さずに活用することができます。活用する際は、一時的なチャットのトグルボタンをクリックしてオンにします。

◼︎ドキュメント、画像、動画をアップロードする
プラスマークをクリックすることで、ドキュメント、画像、動画をアップロードすることができます。

クリックすると、アップロードしたい媒体を選択する項目が表示されます。アップロードする媒体に合わせてクリックをしていきます。

なお、一部のモデルは画像や動画をアップロードすることができません。記事の後半でQwenモデル別「できること早見表」を共有しています。その表を見ることで、「どのモデルがアップロードできないのか」を瞬時に理解できます。
◼︎サイドバーを非表示にする
サイドバーを非表示にする際は、左上のマークをクリックします。

クリックするとサイドバーが非表示になり、すっきりとした画面で作業を進めていくことができます。

もう一度サイドバーを表示する際は、同じマークをクリックします。

◼︎設定画面でできること
設定画面でできることを共有します。どれも覚えておいて損はありません。ここでも難しい操作はないので、安心して活用を進めていくことができます。設定画面を開く際、まず最初にプロフィールのマークをクリックします。

次に、設定をクリックします。

クリック後、以下の画面が表示されます。設定画面になります。

☐使用言語を変更する
使用言語を変更する際は、言語欄のJapanese(日本語)をクリックします。

クリックすると以下のような項目が表示されます。この中から、使用したい言語に変更することができます。2025年3月上旬の時点では、11の言語を使用することができます。

☐デスクトップの通知をオンにする
Qwenからの通知をオンにしたい場合、デスクトップ通知のトグルボタンをクリックします。

☐チャットをインポートする
チャットをインポートする際、まず最初にチャットをクリックします。

次に、チャットをインポートをクリックします。

クリックするとことでファイルが開きます。インポートしたいチャットを選択しましょう。
☐チャットをエクスポートする
チャットをエクスポートする際、チャットをクリックします。

次に、チャットをエクスポートをクリックします。

クリックすることで、チャットの内容がエクスポートされます。
☐全てのチャットをアーカイブにする
全てのチャットをアーカイブにする際、チャットをクリックします。

次に全てのチャットをアーカイブするをクリックします。

よろしいですか?と表示されるので、チェックマークをクリックします。

クリックすることで、チャットがアーカイブされます。アーカイブしたチャットを確認する際は、チャット記録をクリックします。

クリックすることで、以下のようにアーカイブされたチャットのリストが表示されます。

この画面からアーカイブを解除したり、エクスポートしたりすることもできます。
☐プロフィール画像を変更する
プロフィール画像を設定する際、アカウントをクリックします。

次に、現在のプロフィール画像をクリックします。

クリックするとフォルダが表示されます。活用したい画像をクリックして変更していきましょう。
☐パスワードを変更する
Qwenで活用するパスワードを変更する際は、アカウントをクリックします。

次に、パスワードを変更の横にある三角のマークをクリックします。

クリックすると以下の項目が表示されます。現在のパスワードと新しいパスワードを入力します。

入力後、パスワードを更新をクリックして完了です。
☐全てのチャットを削除する
全てのチャットを削除する際、チャットをクリックします。

次に、全てのチャットを削除をクリックします。

よろしいですか?と表示されるので、チェックマークをクリックします。

クリックをすることで、アーカイブも含めた全てのチャットを削除することができます。
☐アカウントを削除する
アカウントを削除する際、アカウントをクリックします。

次に、赤字で表記されているアカウントを削除をクリックします。

最後に確認をクリックすることで、アカウントを削除することができます。

アカウントを削除すると、アカウントの関連情報全てが削除されます。復元することはできません。「本当に削除するべきか」をよく考えて、削除するようにしましょう。
◼︎その他の操作
テキストの入力欄の下に表記されているマークをクリックすることで、Qwenの機能を最大限に活用することができます。ここでは「何ができるのか」を共有していきます。具体的な内容に関しては、「▶︎Qwenを学ぶ⑤:Qwenならではの5つの機能」でまとめました。
☐推論モード(QwQモード)
推論モード(QwQモード)を活用する場合は、深い思考(QwQ)をクリックします。

クリックすることで、モデルが深く考えながら回答を出力してくれるようになります。
☐ウェブ検索モード
ウェブ検索モードを活用する場合は、検索をクリックします。

クリックすることで、ウェブから最適な回答を抽出しながら出力してくれるようになります。
☐アーティファクトモード
アーティファクトモードを作成したい場合、立方体のマークをクリックします。

クリックすることで、アーティファクトモードを活用してサイトなどを作成することができます。
☐画像生成モード
画像生成をしたい場合は、イラストのマークをクリックします。

クリックすると、テキストの内容に従って画像を生成してくれるようになります。
☐動画生成モード
動画生成をしたい場合は、動画のマークをクリックします。

クリックすることで、テキストの内容に従って動画を生成してくれるようになります。
▶︎Qwenを学ぶ④:活用できるモデル
この章ではQwenで活用できる生成AIモデルについて共有していきます。非常に多くの生成AIモデルを「実験的に」活用することができます。先述した通り、2025年の3月上旬時点で8つのモデルが活用可能です。これらのモデルを全て無料で活用できるのは衝撃的です。
この章を読むことで、「それぞれのモデルがどのようなタスクに向いているのか」を出力例から理解していくことができます。また、それぞれのモデルが活用できるトークン数もまとめました。
なお▶︎Qwenを学ぶ③:覚えておくべき簡単な操作方法でも共有したように、左上にあるモデルの名称をクリックしてモデルを選択していきます。

◼︎Qwen2.5-Max
Qwen2.5-Maxは、Qwenモデルの中で最も強力なモデルです。複雑な推論に適しており、ユーザーの指示をしっかりと守ってくれます。また数学、コーディング、ロールプレイ、そして創造的な執筆など、複数の場面で優れた性能を発揮します。
ベンチマークで共有したモデルになります。
✓トークン数
やり取りの上限:32,768トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
あなたはファンタジー小説家であり、同時に高度な数学にも精通しています。王国にある「幻の塔」を守るドラゴンを倒すために必要な、複雑な代数パズルを解く物語を書いてください。まず短いあらすじを作成し、その後にパズルの解法をステップバイステップで説明してください。最後に、このパズルを解くためのPythonコードも示してください。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下の画像が出力内容になります。




プロンプトの内容を理解して、詳細に出力してくれました。文系と理系を掛け合わせたようなプロンプトにも、しっかりと対応してくれます。どちらの知識も十分に持ち合わせているということです。
◼︎Qwen2.5-Plus
Qwen2.5-PlusはQwenモデルの要となるモデルです。プログラミングや数学などの複雑なタスクをこなすことが非常に得意です。また言語理解にも優れているため、Qwenの他のモデルと比較をしても、的確な回答をしてくれる確率が高いです。
✓トークン数
やり取りの上限:131,072トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
プログラミングチームのAIアシスタントとして、n番目のフィボナッチ数を求める効率的なPython関数を作成してください。再帰ではなく動的計画法を使った実装と、その計算ステップや時間計算量(Big-O表記)の説明も含めてください。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下の画像が出力内容になります。



プログラミングや数学に関しての内容について出力したい時に、おすすめのモデルです。的確な内容を出力してくれる可能性が高いとは言っても、完璧に出力してくれないことがあります。そのような時は「ここでの出力内容は正しいですか?」というようなテキストを入力して、出力内容を再確認するようにしましょう。
◼︎QwQ-32B
QwQ-32Bは、Qwen2.5-32Bにもとづく推論モデルです。連鎖的な思考が可能で、特にコーディング、数学、論理的推論に優れています。
ベンチマークで共有したモデルになります。
✓トークン数
やり取りの上限:131,072トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
次の論理パズルを、途中の推論プロセスを詳しく書き出す形で解いてください。
• A、B、C の3人が、それぞれ赤、青、緑の帽子を1つずつかぶっている。
• Aは赤い帽子をかぶっていない。
• Bは緑の帽子をかぶっていない。
誰がどの帽子をかぶっているかを導いてください。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下の画像が出力内容になります。



しっかりと推論の過程を出力しつつ、条件の整理から補足まで理解しやすい内容となっています。論理的推論に優れているということもあり、Qwen自身の思考内容が非常に具体的です。AIモデルが考えている内容を理解できると、どのように答えを導き出したのかが理解でき、自分自身が考える時に役立ちます。
なおこのモデルでは、深い思考(QwQ)を解除することができません。他のモデルでは解除することができます。

しかし、深く思考をしてもらった方が精度の高い内容が出力されやすいです。特に問題はないので安心して活用できます。
◼︎Qwen2.5-Turbo
Qwen2.5-Turboは、高速かつ長いコンテキストを持つモデルになります。要約、翻訳、読解などの一般的な言語タスクを実行できます。最大100万トークンまで対応しています。
✓トークン数
やり取りの上限:1,000,000トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
あなたは大規模なデータプライバシーに関する規定文書を読み込み、その概要を箇条書きでまとめてください。次に、その規定の中で潜在的に問題が生じそうな箇所を挙げ、簡単な改訂案を提案してください。最後に、これらの規定が実際に運用される場面を想定した短いシナリオを書いてください。

矢印のマークをクリック後、以下のテキストが出力されました。
以下の画像が出力内容になります。


Qwenの他のモデルと比較すると、出力スピードが最も速い印象でした。深い思考モードを活用することで、非常に使い勝手が良くなるモデルです。
◼︎Qwen2.5-14B-Instruct-1M
Qwen2.5-14B-Instruct-1Mは、Qwenモデルの長文コンテキスト言語モデルです。要約、翻訳、読解など一般的な言語タスクに優れています。こちらのモデルも最大100万トークンまで対応しています。
✓トークン数
やり取りの上限:1,000,000トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
以下の英語テキストを読み取り、日本語で要約してください。続いて、その要約を再度英語に翻訳してください。各ステップでどのような手法を使ったかを、箇条書きで説明してください。なお、元のテキストは非常に長くても問題ありません。
英語の長文に関しては以下のテキストを活用しました。


矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下の画像が出力内容になります。

100万トークンとは、簡単に説明すると「100万のテキストや記号の範囲ならやり取りをすることができる」ということです。Qwenではこのモデルと、Qwen2.5-Turboモデルが100万トークン対応となっています。上記のような長文のプロンプトを活用する際には打ってつけのモデルです。
しかし今回の出力では、出力内容が微妙でした。長文のプロンプトになると、どうしても「理解のしにくさ」が出てきます。いかにわかりやすいプロンプトにするかが大切になるように感じました。今回の出力内容では、入力したプロンプトの「箇条書きで説明してください」という指示に従っていません。
◼︎QVQ-72B-Preview
QVQ-72B-Previewは、視覚的推論モデルの実験版です。画像などの視覚的な情報から論理的に思考をしてくれます。
✓トークン数
やり取りの上限:32,768トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
この画像を判断してどのような「バズるSNS投稿文」が適しているかを2行以内で提案してください。最後に、この画像の印象を一言でまとめてください。
ここでは、以下の画像を活用しました。


矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下の画像が出力内容になります。

ここでの出力例のように、画像からバズる投稿文を出力してもらったり、画像から感じ取れることを一言でまとめたりすることもできます。活用の幅が広がりそうな、そんな期待を持つことができるモデルです。
◼︎Qwen2.5-Coder-32B-Instruct
Qwen2.5-Coder-32B-Instructは、コーディングが得意なモデルです。プログラミングにおいて、トップクラスのパフォーマンスを発揮します。
✓トークン数
やり取りの上限:131,072トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
products.csvというファイルがあり、各行には商品名・価格・在庫数が記載されています。このCSVを読み込み、在庫の合計金額を計算するPythonスクリプトを書いてください。欠損データや在庫数がゼロの場合への対応策を含め、主要なステップにはコメントで解説を入れてください。

矢印のマークをクリック後、以下のテキストが出力されました。
以下の画像が出力内容になります。


他のモデルに比べても、詳細なスクリプトを書いてくれる可能性が高いです。モデルの出力内容のミスを正しながら活用することで、コンテンツの制作スピードが早まりそうです。
◼︎Qwen2.5-72B-Instruct
Qwen2.5-72B-Instructは、Qwen2.5モデルの中で最も大きなパラメータを誇るモデルです。言語理解、コーディング、数学、多言語タスクなど、さまざまなタスクで最高レベルの性能を発揮します。
✓トークン数
やり取りの上限:131,072トークン
1回で生成されるテキストの上限:8,192トークン

モデルを選択後、以下のテキストを入力してどのように出力されていくのかを見ていきます。
4人の友人(A、B、C、D)のうち、1人が嘘をついています。
• A「Bは嘘をついていない」
• B「Cは嘘をついている」
• C「Dは嘘をついていない」
• D「Aは嘘をついていない」
誰が嘘つきかを 段階的な推論の流れ を明示しながら導いてください。最後に、その結論を図解(テキストベースでOK)で示してください。

矢印のマークをクリック後、以下のテキストが出力されました。
以下の画像が出力内容になります。


Qwenモデルの中で最もパラメータが大きなモデルということもあり、指示を正確に予測してくれる可能性が最も高い「頭のいいモデル」ということになります。推理の内容も細かく出力されています。なので結論までのプロセスが一目瞭然です。
◼︎Qwenモデル別「できること早見表」
この章で共有したモデルは、できることが異なるものもあります。以下に作成した早見表を共有します。「どのモデルがどの機能やモードを活用できるのか」をいち早く理解することができます。参考にしてください。
Qwenモデル別「できること早見表」
| モデル名 | QwQ | 検索 | アーティファクト | 画像生成 | 動画生成 | アップロード制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Qwen2.5-Max | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
| Qwen2.5-Plus | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
| QwQ-32B | 常時 QwQ | ○ | ○ | × | × | QwQ モード切り替え不可。 画像/動画アップロード不可。 |
| Qwen2.5-Turbo | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
| Qwen2.5-14B-Instruct-1M | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
| QVQ-72B-Preview | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | × | × | 動画アップロード不可。 QwQオン時は画像もアップロード不可 |
| Qwen2.5-Coder-32B-Instruct | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
| Qwen2.5-72B-Instruct | ○ (オン/オフ可) | ○ | ○ | ○ | ○ | QwQオン時は画像/動画アップロード不可 |
○:対応している / ×:対応していない
▶︎Qwenを学ぶ⑤:Qwenならではの6つの機能
この章では、Qwenだからこそ活用できる6つの機能について共有していきます。前回の節のその他の操作では、操作方法について簡単に共有しました。この章では、より具体的な操作方法や機能の活用方法、出力の例などを共有していきます。
◼︎モデルごとの出力内容を比較する
1回の出力で3つのモデルまで活用し、それぞれの出力内容を比較できる機能になります。Google AI Studioにも似たような機能としてCompare機能がありますが、この機能よりも比較できるモデルの数が多いのですごく便利です。
比較する機能を活用することで、それぞれのモデルの出力内容を同時に見ながら、内容について検証することができるようになります。自分の中で最適な答えが見つかりやすくなります。
比較する機能を活用する際、まず最初にQwQモードを解除するために深い思考(QwQ)をクリックします。バトルモードでは追加で機能を併用することができません。なので通常モードに切り替えて活用をしていきます。

次に、左上にあるマークをクリックします。通常モードに切り替えたタイミングでこのマークが表示されます。なお、現在はマークが変化していますが、機能や操作方法は一切変化しません。

クリックすると、選択できるモデルの欄が増えます。

モデルを選択をクリックして比較をしたいモデルを決めていきます。

もう一度マークをクリックすることで、さらに比較をしたいモデルを追加することができます。

モデルを追加で選択していきます。

このようにして、最大3つのモデルを選択して活用を進めていくことができます。

実際にプロンプトを入力し、どのように出力されていくのかを見ていきましょう。ここでは以下のプロンプトを入力しました。
他者の目を通じて見る自分とは、どこまでが本当の自分だと言えるのでしょうか?あなたの考えを詳細に教えてください。

矢印のマークをクリックすると、バトルモードでは以下のように出力されていきます。
以下の画像は出力内容になります。








このように、それぞれのモデルの特徴を活かした内容が出力されます。出力内容を一目で比較できるような設計になっているので、最適解が見つかりやすいですよね。自分が使いやすいモデルを見つけるのにも最適です。
また、出力内容の一番最後にマークが表示されていることがわかります。

このマークをクリックすることで、出力されたそれぞれの回答を統合して、ひとつの回答にしてくれます。この時、Qwen2.5-Maxが活用されます。
クリック後、以下の回答が出力されました。



自分で「出力された内容はまとめるとどういうことになるんだろう?」と考えなくても、Qwenがひとつの内容にまとめてくれます。ここでの内容は、3つの内容の重要部分をひとつにした内容となっています。
また、選択したモデルを削除する際は、ーをクリックします。

クリックすることで、選択したモデルを削除することができます。同じチャット内でのやり取りでも、指定したモデルの数で出力してもらえます。

間違えてモデルを選択してしまった時や、活用するモデルを変更したい時にはこのような操作をしていきます。
◼︎深い思考モード(QwQモード)を活用する
深い思考モードを活用することで、Qwenのそれぞれのモデルが推論をしてくれるようになります。QwQとはクウェン・ウィズ・クエスチョンズの頭文字を取った名称になります。この機能はQwenならでは機能です。
この機能は「何も知らないことを知る」という哲学的な精神をベースに開発されました。多くの問題に対して疑問を持ち続け、考えや思い込みを見直しながら、精度の高い回答を出力してくれるようになります。不完全さを受け入れながら思考し続ける「永遠の学生」のようなイメージがちょうど良いです。
☐QwQモード「あり」で出力
以下のプロンプトを活用して、QwQモード「あり」と「なし」で出力内容を比較していきます。
あなたにとって現実とは何でしょうか?私たちは何をもって『現実』と呼ぶべきなのでしょうか?疑問が解決できないので、あなたの考えを詳細に聞きたいと思っています。
最初にQwQモードを活用して出力していきます。まず、テキストを入力していきます。

次にQwQモードが活用できている状態になっているかを確認します。以下の状態になっていれば、活用することができます。

矢印のマークをクリックした後、以下のように出力されていきます。
QwQモードでは、出力時に思考の過程も一緒に出力されます。

思考の過程は基本的に中国語か英語で出力される時が多いですが、日本語で出力されることもあります。この中で自問自答を繰り返しながら、自ら間違えを正したり、深く考えてくれたりします。その結果が出力内容に反映されるため、精度が高まるということです。
以下の画像が出力内容になります。



☐QwQモード「なし」で出力
次にQwQモードを活用せず、通常モードで同じプロンプトを入力し、出力していきます。テキストを入力し機能がオフになっていることを確認します。

矢印のマークをクリックした後、以下のように出力されていきます。
QwQモードを活用しない場合は、思考の過程が出力されません。

通常モードでは「深く思考をする時間」がありません。なのでQwQモードの出力内容と比較すると、深さや精度が落ちます。また、出力のミスも増えます。
以下の画像が出力内容になります。


☐それぞれの出力内容の比較
比較しやすくするために、QwQモードありとなしの回答だけをまとめました。



このように比較をすると、違いが明確です。同じモデル、同じプロンプトだとしても、QwQモードを活用するかどうかで出力内容は大きく変化します。
◼︎ウェブ検索モードを活用する
ウェブ検索モードも非常に実用的な機能です。この機能をオンにすることで、ユーザーの質問内容に対してウェブ上から最適な情報を探して出力をしてくれます。Googleで検索をして自分でゼロから情報を探す必要はありません。
☐実際に出力してみる
どのように出力されていくのかを共有する際、ここでは以下のプロンプトを活用していきます。
「代官山 カフェ おすすめ 口コミ ブログ」や「最新の代官山 カフェ レビュー 利用者評価」というようなキーワードを使って、利用者が体験した感想や評価が掲載されているブログ記事や口コミサイトを探してください。

ウェブ検索モードを活用する際、検索をクリックします。クリックするとマークの色が変化し、機能がオンになります。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下が出力内容になります。

情報が出力されたのと同時に、検索のソースも出力されていることがわかります。これでどこから情報を収集したのかがわかるし、情報元を閲覧するのも簡単です。
今回プロンプト内で指示でした「最新の代官山 カフェ レビュー 利用者評価」というキーワードをもとにして、指示に見合った内容が出力されていることがわかります。ウェブ上で情報が更新されていれば、最新の情報を引用して出力してくれる可能性が高いです。
☐質問内容をクリックして情報収集を続ける
また、出力内容の最後には入力されたプロンプトと関連のある質問内容が出力されました。

今回探しているのはお店です。次の質問内容を出力してもらうことで、他のお店が探しやすいですし、エリアを広げて調べることもできます。検索ワードを書き換えたり、ページを切り替える必要もないので、非常に簡単に複数の内容を調べることができます。
活用する際、出力された質問内容のどれかひとつをクリックします。

クリックすると出力が開始します。ここでは、以下の内容が出力されました。

またウェブ検索機能はQwQモードとの併用もすることができます。その際、ウェブ検索機能をオンにした状態で、QwQモードのマークをクリックします。


出力内容の最後には再び質問が出力されました。このようにウェブ検索モードでは、最初に入力したプロンプト内容をもとにして、Googleで情報を探すよりも簡単に情報収集をすることができます。
☐ウェブ検索モードとQwQモードを併用する
QwQモードとの併用ができます。ひとつの調べごとに関して深く思考し、かつウェブ上から情報を出力してくれるということです。自分自身で情報を探そうとすると非常に多くの時間がかかってしまうだけではなく、本当に求めている情報まで辿り着けないことがよくあります。そんな問題も、QwQモードと併用することで解決できるかもしれません。
活用する際、ウェブ検索モードがオンになっている状態で深い思考(QwQ)をクリックします。

クリックすることでマークの色が変化し、QwQモードを活用しつつ、ウェブ検索モードも活用することができます。

ここでは以下のプロンプトを入力して出力内容を見ていきます。
海外の人におすすめの東京駅のお土産やさんについて詳細に教えてください。ジャンルは特に問いません。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下が出力内容になります。




QwQモードを活用しても、同じように検索ソースは表示されます。併用して活用することで、より詳細な情報が出力されました。また思考の過程が見えるかどうかで、信頼度もグンと高まります。
◼︎アーティファクトモードを活用する
アーティファクトモードを活用することで、簡単なプロンプトからWebサイトやゲーム、データチャートなどの成果物を簡単に作成することができます。非常に画期的な機能で、作業の工程を大幅に削減できるだけでなく、ウェブ上で何かを作成する知識がなくても「構築するためのスタートライン」を瞬時に作成することができます。
☐簡単なサイトを作成してみる
活用方法を共有していく際、ここでは以下のプロンプトを入力していきます。
なぜ人は重要なことを先延ばしにしてしまうのかについて徹底的に学ぶためのサイトを作成してください。

次に、アーティファクトモードをオンにしていきます。

矢印のマークをクリックすること、以下のように出力されていきます。
以下が出力されたサイトになります。

出力例の映像を見ていただければわかりますが、出力に40秒もかかっていません。改善点は多数あるとは言え、ここで出力されたサイトを作成のスタートラインとして、自分なりに構築を進めていくことができます。
また出力内容の左側には、Qwenが対応できるコード(HTML、CSS、JavaScriptなど)が出力されました。ここではJavaScriptが活用されています。

これは、リアルタイムで「そのコードがどのようなサイトを作成するのか」を見ることができるということになります。ここがアーティファクトモードのすごいところです。
本気で作成をしていきたいと思っても、プログラミングの理解がないとできないこともあります。しかしこのように出力されれば、プログラミングコードを理解していなくても、成果物と照らし合わせながら修正や構築をしていくことができそうです。学びながら成果物を構築することができます。
☐QwQモードを併用してサイトを作成してみる
今度はQwQモードを併用して作成してみようと思います。アーティファクトモードと併用することが可能です。
その際、アーティファクトモードとQwQモードをどちらもクリックしてオンにします。

通常のアーティファクトモードで活用したプロンプトと同じものを入力していきます。以下のテキストです。
なぜ人は重要なことを先延ばしにしてしまうのかについて徹底的に学ぶためのサイトを作成してください。

コード作成が得意なQwen2.5-Coder-32B-Instructにモデルを変更します。

矢印のマークをクリックすると、以下のように出力されていきます。
以下が出力されたサイトとプログラミングコードになります。






QwQモードを活用し、コーディングが得意なモデルにすることで、出力のスピードが段違いに速くなりました。推論をしながらこれだけのプログラミングコードを出力するのに、30秒もかかっていません。同じプロンプトでもQwQモードと併用したり生成AIモデルを変更することで、出力されるサイトの精度は高まります。
とは言ってもこれで完成ではなく、あくまで「スタートライン」だと思っています。先ほども共有したように「このコードならこのようなサイトが構築できるんだ」と理解をして、自分なりにアレンジできるところにこの機能の凄さがあります。
または同じチャット内で続けてプロンプトを入力していくことで、Qwenと一緒に作成するサイトに磨きをかけることができます。

◼︎画像生成モードを活用する
入力したプロンプトから画像を生成することもできます。ここで出力される画像は完全にオリジナルで、どこにも存在しない唯一の画像となります。「自分が想像するイメージを画像で表現したい」、「自分だけの画像を用いてコンテンツを作成したい」という人にはおすすめできる機能となります。この節で活用方法と出力内容について共有していきます。
なお、画像生成には対応していないモデルもあります。Qwenモデル別「できること早見表」で、どのモデルが対応していないのかを確認することができます。
☐画像を生成してみる
画像を生成する際、以下のテキストを入力していきます。
暗い夜の海岸に、巨大なクジラの姿をした生物が横たわり、その背中の上に小さな都市が広がっている。微かに揺れるランタンのあかりが都市を照らし、クジラのヒレからは生えるように建物がそびえている。月明かりが海と生物を神秘的に照らす。(雰囲気:神秘的、ダークファンタジー、穏やかな夜)

次に以下のマークをクリックして画像生成モードをオンにします。

クリックするとサンプル画像と共に、その画像が作られたプロンプトが表示されます。プロンプトは画像にカーソルを合わせて表示された「プロンプトを使用する」をクリックすることで活用できます。プロンプトが思いつかなかったりお試しで活用してみたい人は、一度クリックして生成してみてもいいかもしれません。

また、モデルはQwen2.5-Maxにしました。

矢印のマークをクリックした後、画像生成が始まります。

ここでは以下の画像が出力されました。


まず、体感として出力に時間がかかり過ぎていると感じました。僕が生成した際は最低でも3分、もしくはそれ以上かいくら待っても全く出力されないケースもありました。また出力された画像の精度も高いとは言えません。そして時間がかかっているにも関わらず、出力された画像は1つだけでした。
画像生成モードが追加されている点は素晴らしいでのすが、まだまだ課題が残る機能です。
☐Grokで同じプロンプトを活用し生成された画像を比較してみる
では、画像生成の精度が非常に高いGrokでも生成してみようと思います。比較がしやすいように、Qwenで活用した時と同じプロンプトにし、正しく出力してもらうために「この条件で画像を生成してください」と追加します。以下のプロンプトです。
暗い夜の海岸に、巨大なクジラの姿をした生物が横たわり、その背中の上に小さな都市が広がっている。微かに揺れるランタンのあかりが都市を照らし、クジラのヒレからは生えるように建物がそびえている。月明かりが海と生物を神秘的に照らす。(雰囲気:神秘的、ダークファンタジー、穏やかな夜)。この条件で画像を生成してください。

矢印のマークをクリックすると画像が出力されます。

ここでは以下の画像が出力されました。




1つだけ出力エラーが出てしまったものの、Grokでは基本的に4枚の画像が同時に出力されます。そしてやはり画像が高品質です。その上、出力するのに30秒程度しかかかりません。このように比較をしてみると、改めてQwenの画像生成には課題が多いなと感じざるを得ません。
今のところはQwenの画像生成の機能は使わなくても良いのかなと、個人的には考えています。なおGrokの画像生成については、Grokに関する記事の高画質な画像を作成するで詳細に共有しています。
☐生成される画像の大きさを設定する
とは言っても、便利な機能がついているのは嬉しいポイントです。Qwenでは事前に「生成される画像の大きさ」を設定することができます。
生成される画像の大きさを設定する際、以下の1:1をクリックします。

クリックすると、画像のサイズを選択できる項目が表示されます。ここで自分が作成したい画像の大きさに変更していきます。

◼︎動画生成モードを活用する
入力したプロンプトから簡単に動画を生成することができます。動画生成AIはたくさんありますが、テキストベースの生成AIに動画生成の機能が追加されているのは非常に珍しいです。動画を作成するのは非常に時間がかかる上に、完成させるまでに地道に作業を続けていかないといけません。この節で活用方法と出力内容について共有していきます。
なお、動画生成には対応していないモデルもあります。Qwenモデル別「できること早見表」で、どのモデルが対応していないのかを確認することができます。
☐動画を生成してみる
ここでは以下の簡単なプロンプトを入力していきます。
カラフルなネオン都市を走るロボットが、巨大な障害物をジャンプで飛び越えるシーンを作成。

次に以下のマークをクリックして動画生成モードをオンにします。

クリックするとサンプル動画と共に、その動画が作られたプロンプトが表示されます。プロンプトは動画にカーソルを合わせて表示された「プロンプトを使用する」をクリックすることで活用できます。プロンプトが思いつかなかったりお試しで活用してみたい人は、一度クリックして生成してみてください。

また、モデルはQwen2.5-Maxを活用します。
矢印のマークをクリックした後、動画生成が始まります。

作成をしていきたいと思ったのがですが、残念ながらここでは動画を出力することができませんでした。

2回出力をしてみて、かつ合計で1時間以上待ったにも関わらず「エラー」という表記が出るだけでした。画像生成以上に課題が残っている機能だと思います。
スムーズに活用できれば非常に便利なのですが、2025年の3月時点では活用する必要はないかもしれません。しかしここでの出力が全てではなく、しっかりと出力されることもあると思います。
実際に活用してみるのが一番です。
☐Soraで同じプロンプトを用いて動画生成すると・・・
一方で、競合の動画生成AIではちゃんと出力されるのでしょうか。ここでは、OpenAIのSoraを活用して動画を生成してみようと思います。活用するプロンプトはQwenで活用したものと全く同じものを使用します。以下のプロンプトです。
カラフルなネオン都市を走るロボットが、巨大な障害物をジャンプで飛び越えるシーンを作成。
まずはテキストを入力します。

矢印のマークをクリックして動画を生成していきます。

ここでは、ちゃんと動画が出力されました。
Soraで生成した方が、圧倒的にスピードが速いです。確実に出力してくれます。今回は6分程度で作成できました。QwenではなくSoraやそのほかの動画生成AIを活用した方が、ストレスなく作業を進めていくことができると思います。
競合と比較をすることで、Qwenの動画生成の課題点をより理解することができます。
☐生成される動画の大きさを設定する
一方で、動画生成モードでも嬉しい機能がついています。事前に「生成される動画の大きさ」を設定できる機能です。画像生成モードと同様、このような機能がついていること自体は素晴らしいことだと感じました。
生成される画像の大きさを設定する際、以下の以下の16:9をクリックします。

クリックすると、動画のサイズを選択できる項目が表示されます。ここで、自分が作成したい動画の大きさに変更していきます。

▶︎Qwenを学ぶ⑥:料金は?
ここまでで、Qwenの多種多様な機能について共有をしました。
改めて、Qwenは無料で活用することができます。追加で課金をすることも一切ありません。にも関わらず、複数の高性能なモデルを自由に活用することができます。多くの機能も活用し放題です。
「これから生成AIを活用し始める人」におすすめできます。とても良心的な生成AIです。
▶︎この記事の引用元
Qwenの記事を執筆するにあたって、以下のリンクを参考にしました。
https://qwenlm.github.io/blog/qwen2.5
https://arxiv.org/abs/2407.10671
https://qwenlm.github.io/blog/qwen2.5-max
https://qwenlm.github.io/blog/qwq-32b
▶︎まとめ
以上になります。Qwenには本当にたくさんの機能があることが理解できたと思います。
記事が長くなってしまいました。なのでまた別の記事で、Qwenの多彩な機能を活かした具体的な活用方法について共有できたら良いなと思っています。
Qwenも、競合の生成AIと同じように日々進化をしています。この記事を書いている途中にも機能の一部が変更されるくらいのスピード感です。画像生成や動画生成では大きな課題があると感じましたが、これから徐々に改善されていくと思います。
僕がQwenを活用して特に良いなと思った点は、たくさんのモデルを活用できるところと、モデル同士の出力が比較できるところ、そしてそれぞれのモデルで深い推論をしてもらえるところでした。今のところ競合の生成AIモデルでは、モデルごとには「推論するかどうか」を選択して変更することはできません。そして、3つのモデルの出力を同時に比較することもできません。
最後になってもあえてお伝えしますが、Qwenは無料です。この記事に書かれている内容から学んで、実際に活用してくれる人が増えてくれれば良いなと思います。得られることが想像以上に多いのは間違いありません。
引き続き生成AIを知っていただくために、記事を通して情報を共有していきます。
なお、こちらのページを最後までスクロールするとコメント欄があります。そちらのコメント欄に気づきや感想等がございましたらご記入ください。さらに質の高い情報を発信するための学びとさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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