GPTsのインストラクション(指示文)の「言語」を変えると、生成される画像はどう変わるのか。2024年2月に5つの言語で検証した記録です。
✓2026年10月18日時点の状況(OpenAI公式ヘルプで確認)
- Free・Go・Plus・Proの個人アカウントでは、GPTを新しく作成・公開できません。既存のGPTは、ログインすればどのプランでも使えます。
- GPTsは2026年12月11日に全プランで終了予定です(承認された延期がある組織は2027年2月11日)。終了後はGPTとGPTのページを開けなくなりますが、過去の会話は残ります。
- 今の作り方・プラン別の条件はGPTs(マイGPT)の作り方と現状、終了とプラグインへの移行はカスタムGPTの終了とプラグイン移行にまとめています。
- この検証は、2024年2月当時の画像生成(DALL·E)で行ったものです。現在のChatGPTの画像生成はChatGPT Images 2.5に変わり、画像生成を有効にしたGPTも新しいモデルを使います。同じ指示文でも、今は結果が変わる可能性があります(再検証はしていません)。
出典:ChatGPTのGPTs(公式ヘルプ)/GPTsの終了に関するFAQ
画像生成の出典:ChatGPTの画像生成(公式ヘルプ)
はじめに
GPTsのインストラクションはGPT作成の要です。僕たちが作成したMyGPTは、インストラクションの内容によって動いています。では、GPTsのインストラクションの「言語」が変化したら、生成された画像に変化は起きるのか。そして変化が起きるとしたら、どのような変化が起きるのか。
なお、今回は日本語、中国語、フランス語、アラビア語、英語のインストラクションで比較をしています。
使用したMyGPTの紹介
今回は「エイレネーの日々」というMyGPTを活用して検証しました。エイレネーの日々(GPT)(2026年10月18日に表示を確認。12月11日の終了までの予定です)「ミニマル」と「落ち着き」がコンセプトの画像を生成してくれます。ちなみに、「エイレネー」は古代ギリシャ語で「平和」を意味する言葉です。
GPTsの今の状況について
2024年当時はChatGPT Plusに変更すればすぐにGPTを作れましたが、2026年10月18日時点では個人アカウントで新しくGPTを作ることはできません。今の作り方と条件はGPTs(マイGPT)の作り方と現状、終了と移行はカスタムGPTの終了とプラグイン移行で確認できます。
現在のChatGPTで画像を作る方法は、ChatGPTの画像生成の使い方を参考にしてください。
5つの言語でGPTを作成し、画像を生成してみました
今回はそれぞれの言語で作られたGPTに、同じプロンプトで画像を生成してもらいました。
共通のプロンプト
のんびり生活している様子を生成して
日本語の指示文で生成した結果
まずは「日本語」で、下の画像のようにインストラクションを設定しました。

生成された画像はこちらになります。


ミニマルの要素はしっかりと含まれています。また、少しだけ「アニメ」の雰囲気を感じることができます。日本っぽさとコンセプトを感じさせる画像が生成できました。
中国語の指示文で生成した結果
次に、「中国語」で下の画像のようにインストラクションを設定しました。

生成された画像はこちらになります。


上記の画像も日本語のインストラクションで作成したGPTと同様、ミニマルな要素はしっかりと含まれています。しかし中国語で作成したGPTでは、画像から中国文化の雰囲気を感じ取ることができます。中央にいる女性も、どことなく中国の女性に見えませんか?自然の広大さも、しっかりと感じ取ることができます。
GPTsのインストラクションの言語が変化することで、「画像の雰囲気」も変わるようです(この検証での結果です)。
フランス語の指示文で生成した結果
次に、「フランス語」で下の画像のようにインストラクションを設定しました。

生成された画像はこちらになります。


中国語で作成したGPTと同様、どことなく異文化の雰囲気を含んでいます。木に寄りかかっている少年は、ヨーロッパの少年のようにも見えますね。ただ日本語のプロンプトなので、日本の文化も感じ取ることができます。
アラビア語の指示文で生成した結果
次に、「アラビア語」で下の画像のようにインストラクションを設定しました。

生成された画像はこちらになります。


アラビア語で作成したGPTでは、東洋の雰囲気の方が強いですね。ある国の言語でGPTを作成したとしても、必ずしもその国の雰囲気を取り入れるわけではないことがわかりました。
英語の指示文で生成した結果
最後に「英語」で、下の画像のようにインストラクションを設定しました。

生成された画像はこちらになります。


英語で作成したGPTでも、ミニマルの要素はちゃんと含んでいます。しかしその中にも「華やかさ」が含まれているような気がしませんか?他の言語で作成されたGPTよりも、「主張」が強い気がします。これは、英語圏の文化のイメージと重なるように感じました。しかし主張がある中にも、「落ち着き」を感じることができます。
「言語の違い」によって「生成された画像」に違いは生まれるの?
実際に5つの言語を用いてMyGPTを作成しました。そして、生成される画像に違いが生まれるのか検証してみました。結論、「言語によって生成される画像は変化する」ことがわかりました。コンセプトである「ミニマル」と「落ち着き」の要素は、どの言語で作成しても含まれています。そして、その国ならではの雰囲気をしっかりと押さえているようにも感じます。
AIが言語から、その国の文化的なイメージを読み取っているように感じました。当時の僕には、とても面白い結果でした。しかしアラビア語のGPTで生成したときのように、文化を反映しない場合もあります。
覚えておきたい注意点
2024年2月の検証で起きたこと
「英語」と「母国語」以外の長文のインストラクションは、画像生成のエラーが起きやすい
中国語、フランス語、アラビア語で画像生成をするときに、下の画像のようなエラーが頻発しました。


また上記の言語では、下の画像のようにサイズ内でしっかりと生成してくれないことも多かったです。


まず、サイズミスを起こさせないために、あらかじめインストラクションの中に指定のサイズを入力しておきます。
そして念には念を入れて、「指定した画像のサイズを遵守すること」というプロンプトも入力しました。しかしそれでも、英語と日本語以外の言語で生成されたGPTでは、上記の画像のように両脇が黒くなってしまいました。その頻度が多かったです。日本語は僕たちの母国語です。そして「英語が話されている国」と「日本」は、文化的な交流がたくさんあります。
英語は日本人にとって、非常に親しみのある言語でもあります。なので「ある言語」ではエラーが比較的起きにくく、「ある言語」では起きやすいという状況になるのかなと感じました。
まとめ
最後に、2024年2月の検証でわかったことをまとめます。・コンセプトの「ミニマル」と「落ち着き」は、どの言語のインストラクションでも画像に反映された・中国語やフランス語では、その国らしい雰囲気を感じる画像になった。ただし、アラビア語のように必ずしもその国の雰囲気になるわけではなかった
・中国語・フランス語・アラビア語では、エラーや画像サイズのずれが起きやすかった。日本語と英語では起きにくかった当時の僕は、GPT作成と相性が良いのは「英語かな」と感じていました。ただ、これは5つの言語で数回試しただけの感想で、英語のほうが常に精度が高いと確かめたわけではありません。
2024年当時、インストラクションを英語に変えた手順も記録として残しています。
「5つの言語でGPTを作成し、画像を生成してみました」で紹介したように、この検証では言語によって画像の雰囲気に違いが出ました。現在の画像生成で同じ傾向になるかは未確認なので、試すときは自分の目で比べてみてください。
参考|2024年2月にこの記事で紹介したChatGPTの本(内容は出版当時の情報です)
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