禁止事項の4分類と作成者の責任
GPTやプラグインを作る人も、使う人も。OpenAIの使用ポリシーで「やってはいけないこと」を日本語で整理しました。
この記事は2024年1月に、当時の使用ポリシー(「Universal Policies」と「Building with ChatGPT」)を日本語でまとめたものでした。その後ポリシーは改定され、現在は2025年10月29日発効の、全サービス共通のポリシーになっています。
そこで2026年10月18日に、現在のポリシーとGPTに関する利用規約(Service Terms)を確認し、内容を書き直しました。英語の原文は長いので、要点を4つの分類で紹介します。
GPTの作り方や共有方法はGPTs(マイGPT)の作り方と現状、既存GPTの探し方はマイGPTの探し方・使い方で解説しています。
OpenAIの使用ポリシーとは
使用ポリシー(Usage policies)は、OpenAIのサービスを使うときに守るルールです。ChatGPT、GPT、プラグイン、APIなど、OpenAIのすべての製品とサービスに共通して適用されます。
ルールを破ったり、安全対策を回避したりすると、サービスを使えなくなるなどの措置を受けることがあります。一方で、判断が間違っていると思う場合は異議を申し立てることもできます。
また、このポリシーは法律や専門職としての義務の代わりになるものではありません。ポリシーを守っていても、法律や社内ルールは別に確認が必要です。
出典:OpenAI Usage policies(2025年10月29日発効)
禁止されていること|4つの分類
現在のポリシーは、「人を守る」「プライバシーを尊重する」「未成年者を守る」「人の意思決定を尊重する」の4つに分かれています。以下は僕による要約で、すべての項目を網羅した翻訳ではありません。
人を守る
誰もが安全に過ごせるよう、次のような使い方は禁止されています。
- 脅迫・嫌がらせ・名誉毀損
- 自殺・自傷・摂食障害を促したり手助けしたりすること
- 性的暴力や同意のない性的コンテンツ
- テロや暴力(憎悪にもとづく暴力を含む)
- 武器(通常兵器や化学・生物・放射性物質・核・爆発物)の開発・入手・使用
- 違法な活動・物品・サービス
- 他人のシステムや財産の破壊・侵害(悪意のあるサイバー活動や知的財産権の侵害を含む)
- 現金を賭けるギャンブル
- 法律・医療など資格が必要な個別の助言を、資格者の関与なしに提供すること
- 依頼されていない安全性テスト
- OpenAIの安全対策を回避すること
- OpenAIの審査・承認のない国家安全保障・諜報目的の利用
プライバシーを尊重する
本人の許可なく個人の情報を集めたり、監視・分析・配布したりすることは禁止です。特に次の使い方は認められていません。
- 本人の同意のない顔認識データベース
- 公共の場でのリアルタイムの遠隔生体認証
- 本人の同意なく、本物と誤解されるような形でその人の容姿や声を使うこと
- 行動・性格・生体データによる人の評価や分類(社会的スコアリングなど)
- 職場や学校で人の感情を推定すること(医療・安全上必要な場合を除く)
- 個人の特徴だけを根拠に、犯罪を起こす可能性を予測すること
未成年者を守る
18歳未満の人を搾取したり、危険にさらしたりする使い方は一切禁止です。
- 児童性的虐待コンテンツ(AIで生成したものを含む)
- 未成年者へのグルーミング
- 年齢にふさわしくない内容(過激な自傷・性的・暴力的な内容)を見せること
- 不健康なダイエットや運動を勧めること、体型や容姿をおとしめること
- 危険なチャレンジや、未成年者を対象にした性的・暴力的なロールプレイ
- 年齢制限のある商品や活動に未成年者を誘導すること
人の意思決定を尊重する
人をだましたり操ったりして、その人の判断や権利をゆがめる使い方は禁止です。
- 学業での不正
- 詐欺・スパム・なりすまし
- 政治キャンペーン、ロビー活動、選挙への干渉
- 人による確認なしに、重大な判断を自動化すること(教育、住宅、雇用、金融・信用、保険、法律、医療、行政サービス、移民、法執行など)
出典:OpenAI Usage policies(2025年10月29日発効)
GPTやプラグインを作る・共有する人の責任
GPTを作って共有する場合、OpenAIの利用規約(Service Terms)では、GPTの内容について作成者が責任を負うとされています。
✓作成者が知っておきたいこと
- GPTの内容が使用ポリシーや法律に違反しないようにする
- GPTを共有すると、OpenAIがそのGPTを提供・表示するための利用許可を与えることになる
- アクションで外部サービスに接続する場合は、開発者向けの規約も適用される
- ポリシーに違反するGPTは、OpenAIによって削除されることがある
公開や共有の方法、アクションに必要なプライバシーポリシーのURLなどはGPTsの共有方法にまとめています。
GPTから移行したプラグインやスキルも、同じ使用ポリシーの対象です。
出典:OpenAI Service Terms(GPTs)/GPTの共有と公開(公式ヘルプ)
他の人が作ったGPTを使うときの注意点
GPTの多くは、OpenAIではなく一般の作成者が作ったものです。利用規約では、信頼できるGPTだけを使い、ポリシーに違反するGPTを見つけたら報告するよう求められています。
- 作成者の名前や説明を確認してから使う
- 外部サービスと連携するGPTには、入力した内容が外部へ送られる場合があることを意識する
- 個人情報や社外秘の情報は入力しない
- ポリシーに違反していると思うGPTは、OpenAIに報告する
なお、GPTの作成者があなたの会話内容を見ることはできません。
出典:OpenAI Service Terms(GPTs)/ChatGPTのGPTs(公式ヘルプ)
まとめ(安全にGPT・プラグインを使うために)
OpenAIの使用ポリシーは、2025年10月29日から全サービス共通のルールになりました。GPTでも、移行先のプラグインやスキルでも、守るべきことは同じです。
作る人は「内容の責任は自分にある」こと、使う人は「信頼できるものだけを使い、問題があれば報告する」ことを覚えておきましょう。ポリシーは改定されることがあるので、作る前や公開する前には原文も確認してください。
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